シッコウ~犬と私と執行8話あらすじネタバレ
白川杏奈は、マドカという子供に家庭教師として、カフェで算数を教えていました。
その様子を観察する、栗橋祐介(中島健人)と、清川。
レポートで徹夜をしていた杏奈は生徒の前で居眠りしてしまいました。
一見、ごく普通に見えるものの、小原(織田裕二)は、19歳の彼女が執行の対象者ということが判明します。
19歳でも成人扱いで借金ができるようになったため、近年はこのようなケースが増えていると、小原はひかり(伊藤沙莉)に説明。
小原から「贈り物」をもらったひかりですが、自宅に帰って来てその中身を空けると、「こども六法」、文庫本の「老子」、「法律をよく知りたいという友」。
「いいんだ、法律を知りたいという友に、本を贈りたいだけだ。」
「もしかして小原さんモテました?学生時代」
「何をバカなことをいうんだ、今もモテる。」
「家に帰ってから開けなさい、きっと君を守る盾になる…闘う武器にもなるぞ?」
小原の言葉を胸に、「こども六法」を読み始める、ひかりなのでした。
ひかりは、パン屋に寄った帰りに、栗橋が短答式試験という予備試験を受けることを知りました。
短答試験をクリアしないと進めないとの事。
翌日、その19歳の大学生、白川杏奈(幸澤沙良)の自宅へ動産執行に向かいます。
小原とひかりは、杏奈の母、登和子(筒井真理子)は娘が借金をしていることが信じられません。
「うちの子は親に内緒でお金を借りる子じゃないですし…うちは母子家庭で、奨学金もいただいております。家庭教師のアルバイトも頑張っています。」
しかし、帰宅した杏奈が状況を理解してすぐ逃げ出そうとした事実を受け入れ、動産執行へ応じます。
「もう嘘でしょ…なんで?」
「失敬、白川杏奈さんですよね?裁判官の小原と申します。」
「子供の責任は親の責任です…ご協力致します。」
「ママ…ごめんなさい。もう少ししたらお金返って来るし、大丈夫だから。」
「何?何にそんなお金使ったの?バイトだって頑張っているし…どうして?」
「何って…私、いつも同じスニーカーなの嫌なんだ。これからは迷惑かけないからほっておいて!」
つい、強気になってしまう杏奈。
その頃、ひかりは由比千尋(ファーストサマーウイカ)の保護犬カフェへ。
ひかりは、由比に母と喧嘩した時も、失恋した時も亡き愛犬が支えてくれたことを由比に話します。
実は杏奈は、同じ大学内の先輩により、横行している投資詐欺に遭っていました。
「あの30万円返して下さい!親にも迷惑掛かるし。」
親にも借金がばれ、裁判所まで来たことで追い詰められた杏奈。
バイトを掛け持ちする杏奈は、友達にその先輩から助けてもらいますが、彼女から、個人間で金銭の貸し借りをする掲示板「ちょぴっと融資」を紹介されました。
小原が動産執行の途中で、水を掛けられました。
立花優香という女性の動産執行に行ったところ、入浴中だった彼女から警戒され、シャワーを掛けられてしまったのです。
「こういう時に女性の執行官がいれば頼りになる」
小原の言葉に、ひかりは小原の力になれるよう、ますます、意気込み、小原からもらった本で知識を蓄えるのでした。
優香は他の債務者から督促状が送られていました。
なんと、「ちょぴっと融資」は、金を貸す代わりに、利用者の女性に、いかがわしい行為を要求することでトラブルが多発。
「貸すときには、知人のSNSのIDや、裸の写真、下着の写真を要求するんだ」
長窪(笠松将)は、ひかりに説明。
手を出すか迷う杏奈は、家で、案の定、いかがわしいことを請求する「ちょびっと融資」のユーザーからのメールに困っていました。
唯一、アダルト内容がないユーザーがいて、その人に返信してしまうのでした。
翌日、白川杏奈は10万円を利息なしで貸すといったユーザーと電話。
「でもそっち系だめですか?だから今から会っていわゆる大人の関係というか…それなら20万円手を出して。可愛いですね。」
「そういうのならやめます」
「あの、お金に困っていますよね。」
ひかりは、「困っていることがあれば相談に乗りますよ」と声を掛けます。
一緒にいた三戸夏奈(駒井蓮)は、ひかりが、執行対象者の杏奈を追いかけるのを見届けます。
「私、普段は裁判所の人じゃなくて、犬のお姉さんというか…もし困っていたら警察、裁判所、弁護士に相談してもらえばいいですよ。もしよかったら、犬、犬に会いに来てください。私も助けてって言いたいときはボブにだけは助けてと言えたんです。」
「余計なお世話…!なにも困っていませんから」
その夜、ひかりは同じアパートの栗橋に「友達の話」として、杏奈の件を相談。
一方、司法試験予備試験を控え、執行官室事務員の仕事を休んで、猛勉強中の栗橋(中島健人)。
「僕ならまず先に債権者への返済のめどを立てます。弁済計画や返済の意思を確認し、闘います。友人のトラブルの元と。僕らは無力でも法という武器がある。」
「そうか…ちょっと勇気出てきました。その子は私と境遇が似ていて、私にもできることないかと思って。」
「はぁ…まいったなぁ。困るよと柴野さん俺…俺、吉野さんのそういう…」
小原(織田裕二)が予備試験の栗橋を励まそうと、たい焼きを持ってきます。
ところが、吉野の膝に崩れ落ちて倒れた彼を見て、誤解。
「予備試験が迫っているのに君たちはなんていかがわしいことをしているんだ」
「違います…!私、水を持ってきます。」
その頃、杏奈は、「学生書とマイナンバーカードを持って、下着姿で写真を撮って送ってください」という要求にストレスを感じていました。
「写真だけで貸してもらえますか?」
「5万は振り込みます。残りは会ってから渡します」
そのメールに杏奈は罪悪感を感じながらも意を決して、相手の言う通りに動こうとしていました。
「来ないで…!ごめんなさい、ごめんなさい…」
杏奈は母が帰ってきたことをきっかけに、踏みとどまりました。
ところが、彼女のストレスはピークに達していました。
翌日。
とうとう、杏奈は、ひかりたちにジャパンクレジットを通した投資詐欺の件と現状を話し伝える決意をします。
学費などを全部、自分で払う約束を母にして、バイト頑張っても普通にご飯に行くお金もなくなり、学生でもできる投資を勧められたと話しました。
ドッグカフェで、杏奈は全てを話し伝えた後、母に伝えました。
「助けを求めてくれて、話してくれてありがとう。」
杏奈は母と警察などへ行き、事の事態を受け止め、助けを求めました。
この件で、先輩は警察に逮捕されます。
次に杏奈は、問題の20万円を出したら、下着写真の提供と、強制性交を杏奈に求めてきた男、岩沼とわざと接触。
「あなた既婚なんですね…こんなことをしていて…」
「なんなんだよお前は!」
「あなたが行っていることは個人間の融資詐欺です。」
「私は犬のお姉さん…執行補助者です。なんなら闘いますか?裁判で!」
ひかりと小原たちによって、杏奈の案件はケースクローズド。
栗橋は熱が下がり何とか、試験を受けられることになりました。
「小原さん助けて下さり有難う御座いました。」
「たまたま通りがかったら、親友のお喋りに口を挟んだだけだ。」
「私、執行官になりたいです。」
みんなの前で自分の明確な目標を口にした、ひかり。
次に栗橋が先輩の清川から聞いた子供を巡って争う夫婦の件を話しました。
そして、その夫婦の一人娘こそ、ひかりたちが闘う「子供の連れ去り」という問題を抱える、今まで史上、手強い執行対象者だったのです。
シッコウ‼~犬と私と執行官~8話~感想・みどころ
ひかりたちが遭遇したターゲットは、母子家庭で複数のバイトを掛け持ちする素直な女子大生、杏奈。
ところが彼女は、大学内で横行している投資詐欺の被害者。
先輩から持ち掛けられ、30万円を既にその投資に利用、さらに、この状況を解決するために、学内で流行る「ちょびっと融資」に何の疑いもなく、初めてしまうとは…。
危機管理能力を持ってほしいなぁ今回の債務者はって思いました。
いくらお金を何とかしなければと思ったとしても、ひかりや、相談しやすい母親に全てを話せばよかったのに。
親に迷惑をかけると思い、自分で解決しようとする彼女の心はどんどんパンクしていましたよね。
それなのにこの状況で、下着姿の写真で、5万円、直接会って、いかがわしいことをすれば、20万円なんておぞましいことを女性に要求する相手に、「写真だけで5万円って本当ですか?」って質問した杏奈が悪いけど、浅はかすぎる。
未成年が犯罪に引っかかるのと同じくらい、考えが幼すぎるなと思いました。
ひかりが犬を通して、愛犬を亡くしたことや、母子家庭で暮らしてきた共通点を話すものの、杏奈は反抗期のように頑な。
一人で解決できないまでに、岩沼の要求がエスカレートしているなか、母親の登子が帰って来てホッとしました。
そして、最終的に杏奈が、罪悪感から自分の現実と闘う意志を持つことができた爽快な展開でしたね。
ひかりが、「犬のお姉さん…執行補助者です。」と名乗る微笑ましさから、「何なら闘いますか?裁判で!」と岩沼に凄んだシーンは清々しい。
女性執行官の存在が助けになると言っていた小原の言う通り、ひかりは頼もしい執行官になってほしいと期待する、9話でした。
そして、次回は幼い女の子を巡って闘う栗橋の先輩から聞いた夫婦の物語です。