新宿野戦病院4話あらすじネタバレ
ここは新宿歌舞伎町。
マユは自分に性被害を加えようとする母親、カヨの彼氏、シンゴをペヤングの割り箸で刺して、歌舞伎町へ逃げました。
途中で、トー横キッズの友だちに会い、マユは、聖まごころ病院へ。
聖まごころ病院では、大柄なアメリカ人、マイケルの不法侵入により、ヨウコ・ニシ・フルリーマン(小池栄子)が死闘を繰り広げていました。
その様子を見かけてしまった美容皮膚科医の高峰亨(仲野太賀)。
ヨウコが危機一髪のなか、マユ(伊東蒼)は亨が食べようとしていたペヤングの湯をマイケルにかけてヨウコを助けました。
無事、マイケルは警察に逮捕となりました。
マイケルは三角関係で、紛争地域で戦死したライアンとマイケルは知人で、ヨウコはライアンの知人でした。
マイケルは売人として雇われ、聖まごころ病院にいるヨウコを狙ったのです。
「アメリカでマイケルが友達に薬物を売ってた。だから売人から薬物を奪って燃やしたんだ。」
それがきっかけでヨウコは売人から命を狙われており、日本から逃げてきたのです。
警察の事情聴取を終えたヨウコと亨でしたが、その目線の先にはかつて亨が枕営業し方謎の美容系インフルエンサー、イ・オンナの姿が。
彼女はヨウコの母、リツコ・ニシ・フリーマン(余貴美子)でした。
「ヨウコ!」
「ママ!」
ヨウコとリツコは深夜の再会を喜び合いました。
「ヨウコがでーれーお世話になっているそうで」
「どうしたの?」
「経理担当の白木です!」と自己紹介する白木。
「娘のはづき」
「ソーシャルワーカーの高峰はづきと申します。」
啓介に紹介され、はづきも挨拶しました。
リツコは、聖まごころ病院の面々に挨拶をかわしましたが、院長の高峰啓介(柄本明)とは40年以上も前からの友人であることが判明します。
「皆様、ごきげんよう。」
リツコは翌日、去って行きました。
なにやらリツコに対して、経理担当の白木(高畑淳子)は感じ取りました。
「災いをもたらす女性特有のまがまがしさを感じますね。」
一方で、NPO法人「NotAlone」東京代表、南舞(橋本愛)は、家庭で性的虐待とDVを受ける、宮崎マユ(伊東蒼)の母、カヨ(臼田あさ美)と連絡を取り、面談を開始します。
「あのマユは?」
「ご心配なくうちのスタッフが見ています。」
「子供を可愛いと思ったことないかも一度も。望まない妊娠だったので。援助交際です。うちら世代は渋谷。私みたいな人は社会に出てもなにもできないし」
「本当のお父さんは?」
「珍しくないんです。親が援交世代。パパ活世代って…」
「子育て支援課のおばさんに怒られるからやってる」
「可愛いからじゃないの?」
「子供置いて旅行とか?」
「現在のパートナーと付き合ったのは?」
「同居が4年前…スナックの客っすね。」
舞や児童相談所の乾、はづきも同席。
「知ってたの?」
「気付きましたよ。私よりも娘なんだってむかついた。」
「むかついたって‥‥娘でしょ!あなたが止めないと!」
「はいはい、若いかお前かどちらでもいいって言われたし、なんかゴソゴソやっているから何度も注意したら、暴力受けるし。預ける親戚もいない。」
「別れて断ち切ることはできないの?」
はづきが畳みかけるように追求します。
「そういう女ひとりでどうやってやっていけるっていうのよ!」
「今はね、DV防止法があって、警察もDVに関しては民事不介入から変わりました。刑事事件にできますよ。」
横から口を挟む、警官の岡本勇太(濱田岳)。
「そういう子って呼ばないでと娘さんに叱られました。娘さんに私みたいな女からそういう子がうまれる。大人がとらわれちゃいけないですよね。断ち切ろうとしたんじゃないですか?娘さん、自分で。」
そんななか、風俗店で男の立てこもり事件が発生していました。
ひっきりなしに聖まごころ病院には電話が鳴りやまず、白木は対応にてんてこ舞い。
野次馬の一人が倒れた、車で情事をしたカップルからの通報。
ヨウコは、そのカップルの元へ向かいます。
「あんた、心疾患あるのにED使ったでしょ?」
沼田という男性が心臓の治療薬EDを使っているにもかかわらず、「致した」ことを咎めました。
そして、女性は性行為による痙攣をおこしてしまいました。
沼田の秘書(長井短)と、沼田の妻が聖まごころ病院に到着します。
「妻に言わないでくれ…妻にいったら殺される。」
沼田は、ヨウコの診断によると、心タンポナーデでした。
「心タンポナーデじゃ。このままだと心嚢が圧迫されて死ぬ。」
「今日なんで新宿に?あ、あなたは?」
「沼田さんの秘書です。」
そこへ院長の啓介がやってきました。
「なになに?!陰茎補促だって?」
空気の読めない啓介は、沼田の妻の前で沼田の容態を失言してしまうのでした。
そして翌日、マユは児童養護施設から高校へ通うことになりました。
はづき、舞、岡本が、乾の児童養護施設までマユを送り届けました。
「舞さん、はづきさん、私ね、お医者さんになる。病院で働きたい。看護師とか…」
「無理じゃない、待っている」
「頑張って!」
舞はその後、公園に呼び出します。
「で?」
「でって入り方おかしくない。あいつにSMクラブで働いていること言いなよ。ずっと付きまとうよ。言いたいことあるならはっきり言えよ。」
「休みになったんだ、今日。」
「109シネマのマーベルの新作。」
「どうせなら戦場のメリークリスマス4Kリマスター版…」
「7時の回ね?そのあと7階の叙々苑」
舞は映画券を岡本に渡しました。
その頃、リツコとはづきは啓介と話し合うことに。
「お前に謝らなきゃいけないことがある。まぁつまりその…」
「いいよ、男の子がほしかったんでしょ。」
「ちょうどその頃だ、リツコさんと知り合ったのは。」
「うちは歌手を目指して岡山から出てきたばかりでした。」
「お腹の子の性別は女。」
「じゃけん私の妊娠がわかったとすぐに伝えませんでした。」
「はづきが8月に生まれて…」
「私はすぐ病院に搬送された。私の子なんだ、ヨウコは…」
啓三は白木と話し合い。
「白木さん、ここで働いて何年?」
「42年」
「奥様は気付いていらっしゃったんですか?」
「白木さんよ、この家でなんかあったら終わりだろ。」
「寝耳に水って顔してた、みづきさん。不倫の末の妊娠。親父にとって初孫だった。親父は兄貴を呼び出してこう告げた。」
男なら認知してうちで引き取る。
「父の言葉をそのままリツコさんに伝えた。」
「子供とられたくなかったからアメリカに逃げました。」
「すまなかった。長男としての責任から逃れたくて、私は君に救いを求め、君を傷つけ、そして見捨て、君と幼い命を…許してくれ…この通り。」
「ヨウコは自分と肌の違う父親を父親だと思ってきた。」
「わかっていたんでしょ。なんとなくあの女と合わないのは分かった。お父さんがお母さんと揉めているのも知ってた。免許もないのにね!隠し子ぐらいで驚かないけど…医者って、よりによって医者になるかな」
「それは俺も驚いた。」
「ヨウコさんに継がせるの?いいけど!私がどんな思いであの病院で働いてきたかちょっとは考えてからにしてよね!…失礼」
ヨウコは悔しさに泣きながら帰るのでした。
「いいんですか?」
「でもあの子はずっと苦しかったと思う。」
つまり、ヨウコの父親は、啓介だったのです。
啓介とリツコの不倫の間に生まれたのがヨウコでした。
その頃、舞は岡本が待ち合わせの映画館に来ないことで怒っていました。
「くそ!国家権力の犬が!」
その頃、トー横界隈の少女でマユの友人のリナ(安達木乃)とサラ(夏目透羽)は倒れている女性を発見。
「どうしたの?大丈夫?」
女性は搬送されました。
「この人、心臓が2つある!」
「違う。この人は妊娠してる。」
聖まごころ病院に搬送された女性は、妊婦でした。
女性は助産師の資格を持つ、看護師長の堀井しのぶ(塚地武雅)が必死に赤子をとりあげようとしていました。
マユの友人でトー横キッズのリナとサラは妊娠を無事、大喜び。
その頃、マユは映画館に来なかった岡本に苛立ち、鞭で公園のゾウの乗り物をぶってストレス発散をしていました。
翌日。
妊娠した少女は、16歳のカスミ(谷花音)。
「地元の先輩、好きだから言えなくて。向こうは付き合っているように思った。」
「トイレかどこかで生んで、赤ちゃんポストに入れようと思っていた。赤ちゃんポストが東京にあるんじゃないかと思って。赤ちゃんの顔を見たら、自分勝手だけど…可愛いって思った。」
「東京に赤ちゃんポストはないの。赤ちゃんポストがあるのは北海道と熊本の2か所。」
しのぶがカスミに補足を入れました。
「大変なことなんだよ親になるって。」
「大変な時はつらいとき、いつでも頼ってね。」と、舞。
そこへ駆け込んできたはづきが激怒し、カスミに思いをぶつけます。
「私はそう思わない。勝手に生んで、可愛いからやっぱり親になりたい?馬鹿じゃないの?あんたみたいなバカな女が子供育てられるわけない。あんたなんか母親になる資格はない。男連れ込んで、育児放棄して、また仕事が増える!望まれずにこの世に生まれた子はずっとつらい、ずっと苦しいの!忘れないで。」
カスミに望まれない子供の行く末を伝えたはづきですが、ヨウコの顔を意味深に睨みつけました。
その頃、マユに性虐待していたシンゴ(趙氓和)がマユを探していました。
新宿野戦病院4話感想・みどころ
マユが自力で逃げ出し、聖まごころ病院に迎えたのは本当に良かったです。
児童養護施設で暮らすことにもなりましたが、まだ、カヨの彼氏である、シンゴの恐怖からは逃れられない感じですね。
シンゴは心底、気持ちが悪い男。
娘でもカヨでもどちらでもいいって…引っ叩きたくなりました。
そして、カヨもマユを可愛いとは思わず、自分の娘である彼女が性的虐待を受けているにもかかわらず、「私より若いほうか。むかついた」って言葉が出ませんね。
はづきの怒りに大いに共感しました。
そして、ヨウコ・ニシ・フリーマンは、はづきの異母姉妹で、なんと、リツコと啓介の娘だったという衝撃の事実。
はづきとしては、女性で医者を継ぐことの偏見と闘いながら、なれなかった自分、そしてヨウコが聖まごころ病院の跡継ぎになるかもしれないことに複雑な思いに駆られますよね。
「いいけど、少しは考えてから言ってほしかった」
はづきの父、啓介に対する怒りは相当根深いですよね。
妊娠した16歳のカスミに対しても、いい加減に子供を生んで、赤ちゃんポストに入れようとしたけどやっぱり可愛いって…そりゃ怒りますよ。
子育てはおままごとでも人形遊びでもないんですから。
カスミが時間をかけて、命を生んだ責任をわかってほしいと思いました。
子を育てることの責任、一人で育てる事への不安、そして、望まれぬ方向で生まれた子供の宿命…濃厚な展開と考えさせられる4話でした