失踪人捜索班〜消えた真実〜6話あらすじネタバレ
オリンポス警備保障では、インタビュワー(秋里由佳)が、長瀬を取材していました。
「長瀬社長は警察庁入庁後は、捜査二課長刑事部長を歴任、退官後オリンポス警備保障を立ち上げると僅か5年で、三大警備会社の背中が見えるところまでシェアを拡大。そして1か月後には東証一部上場を控えてらっしゃる。そこには様々なご苦労があったかと思われます」
「苦労ね…まぁ苦労を苦労と思っているうちはまだまだですな。1つクイズを出しましょうか?あなたは過去を変えることが出来ると思いますか?無理だと思うでしょうね。でもね、過去は変えられるんです。私が会社を興しました。私が泣く泣く会社を畳むことにした。そこから再起して今の成功を掴んだ。失敗は不幸だと思いますか?そうではありません。ですから過去の不幸は成功の礎だ。これが私のモットーです」
インタビューで生き生きとインタビュワーに答える、長瀬。
長瀬のインタビュー記事をネットで見ていた、城崎(町田啓太)と羽鳥(光石研)。
彼らはついに長瀬(西岡徳馬)と黒岩(飯田基佑)の繋がりを突き止めます。
長瀬が刑事部長だった15年前、ロシアで密輸された覚せい剤を水際で、摘発していたのでしら。
「上場して優良企業のお墨付きをもらえば、殺人の過去も消せると思ってるのか」
「その過去の話ですが、長瀬と黒岩のつながりが分かりました。長瀬が刑事部長だった15年前、ロシアで密輸された末端価格18憶円分の覚せい剤30キロ、これが水際で摘発されたんです。で、黒岩がいた鷹羽組がこぞって逮捕された。その後、組の顔になったのが黒岩です。」
黒岩が所属していた暴力団の幹部がこぞって逮捕されたのですが、その情報源が黒岩でした。
「黒岩が密輸情報を長瀬に流した?」
「黒岩は長瀬の情報源でした」
「いやでも一体どうやってこういった情報を?」
城崎は情報源のルートを羽鳥に尋ねます。
「私が使えてる法務副大臣は元警察官寮です。」
羽鳥が仕える副大臣は元警察官寮で汚職に関与している疑いがありました。
「蛇の道は蛇ってことですか」
「蛇はひどいな」
「羽鳥さんそのネットワークを使って奥澤課長と長瀬の繋がり調べられませんか?」
「この前渡した情報じゃ不足ですか?」
「殺人の隠ぺいが大学の先輩、後輩という間柄だけで行われるとは考えにくい。そう笹塚さんは考えています」
「となると利益供与か。金の流れを追ってみます」
羽鳥と別れた後、仲根から電話がありました。
「城崎君、至急戻って来てくれませんか?清水が消えました」
清水(菅生新樹)が復元中のボイスレコーダーを持って失踪したというのです。
城崎は仲根から経緯を教えてもらいました。
「昨日清水がボイスレコーダーを復元すると言って1人でここに残ったんです。で、今朝私が来たら机の上にこれが」
「争った形跡は?」
「ない」
「Sorry」と書かれたメモが残されていました。
「アパートにも帰ってません。行きつけの漫画喫茶にも、ここ2、3日来てないって」
「盗聴器を仕掛けたのが清水だったとしたら」
「清水君は?」
「敵の手に当たったのかもしれない」
「全部水の泡じゃん。清水君なにやってるの」
「争った形跡もない。しかも書置きを残す余裕があった。連れ去られたとは到底思えない」
「でも信じられない、今まで一緒にやってきたのに」
「そう思わすのも手だったってことでしょ」
「あの野郎、ごめんの一言で済むと思ってるのか」
失踪捜査班のみんなは、清水の裏切り行為に怒りを隠せません。
特に仲根が一番怒っていました。
すぐ笹塚に電話する、城崎。
「清水が消えた?」
「ボイスレコーダーと一緒に」
「黒岩の仕業か。こっちも動いてみる」
「大丈夫ですか?これ以上、奥澤課長に楯突こうとすると」
「心配するな。来週まで奥澤課長は出張で大阪だ」
「こっちもやれることやってみます。」
失踪捜査班は、凛子に清水を探すことを辞めさせ、城崎は別の仕事を依頼しました。
秘書課の事務アシスタント「山田」として潜入捜査をさせます。
「仲根さん一人で清水くん見つけられるとは思えない。どうして私は行っちゃいけないんですか」
「間宮には他にやってもらいたいことがある。殺人の容疑を犯人と断定するにはアリバイがない、動機があることと凶器の入手が可能なこと。一ノ瀬の証言から長瀬にアリバイがないことが分かった。残りは動機と凶器。この2つは長瀬に接触しないことには分からない。間宮、オリンポス警備保障へ潜入してほしい」
「もう偽名で履歴書は送信してあるの。あとは面接を受けるだけ。少しだけ経歴を盛りました」
「これができるのは間宮だけなんだ」
城崎は間宮にオリンポス警備保障で、派遣社員の面接を受けに行きました。
「今、非常に社内はピリピリしています」
「どうしてですか?」
「1か月後の上場を控えて、詰めの調整をしているところなの」と面接官。
「そうなんですね」
「人事課から聞き股が、帰国子女なんですよね?海外のお客様対応の時は通訳していただける?」
「それはもう。近頃はコテコテの日本人としか付き合ってないから錆ついてるかも」
一方で、城崎達は内藤正義の死因を考察していました。
「内藤正義さんの死因は右側側頭部脳挫傷及び、右半身粉砕骨折に伴う外傷性ショックだ。」
とても悲惨な最期を遂げた、内藤。
「よくこんなの出せましたね」と城崎。
検視写真を持ってきたのは現役刑事の笹塚(小泉孝太郎)です。
「資料保管庫の職員とは付き合いが長いんだ。無理言ってコピーとってもらった」
「笹塚さんこれ、左のこめかみにある痣、これ転落とは無関係ですよね?検視報告書に載ってますか?」
「いや載ってない。他の傷は気にしてないようだな」
「あるいはあえて気にしなかったとか?打撲で出来た痣は赤紫から徐々に色が薄くなって組んだ。死亡した場合は変色が止まる。死亡推定時刻から検視まで半日以上経ってるのに、変色が見られないっていうのはこの為なんだ。」
「つまりこの痣は亡くなる直前にできたってこと?」と、城崎の妻、恵子。
「おそらく、内藤さんは転落する前に鈍器のようなもので殴られた可能性がある。本当の致命傷はこれだったのかもしれません」
内藤(坪倉由幸)の検視画像を見ると、亡くなる前に鈍器で殴られた可能性がありました。
「だとしたら凶器はなんだ?」
間もなく、清水の父親が、仲根に連れられて失踪捜査班の探偵事務所にやって来ました。
「この人にも言ったけど息子の居場所は知りません。」
「どんな些細なことでも構いません。なにか思い当たる節はありませんか?」
「息子とは何年もやりとりしてないので」
「それはどういった理由で」
「あなたには関係ないでしょ。息子には迷惑かけっぱなしでね。こんなところで呼び出されるのも迷惑なんですよ。」
「そんな言い方ないでしょ。あなただって息子さんを」仲根は清水の父の冷たさに怒りを覚えます。
「そんなのそちらの都合で所?あなた方だって、息子に迷惑を被ったから捜してるんじゃありませんか?どうせまたヤクザと組んで後ろ暗いことしてるんですよ。企業の情報を盗んで弱みを握って金を強請る。息子のせいで、家に警察が来て、仕事の契約も切られました。もう沢山です」
「息子さんが契約していたヤクザですけど、この男ですか?」
「知りません。覚えてません。もういいですか、店開けっ放しなので」
清水の父は自営業をしていて、仕事に戻ります。
仲根は清水の裏切りへの怒りでいっぱいですが、城崎に頼まれごとをしました。
「清水がつるんでいたのは黒岩ですよ、ったく、最悪だ!」
「仲根さん、清水の父親のこと調べ直してくれませんか」
「父親を?今更、あいつを見つけてどうするつもりですか?ボイスレコーダーだって…」
「あの父親なんか隠してる」
「いいから!調べ直してください」
その頃、黒岩をしつこく追った、笹塚。
「黒岩」
「誰でしたっけ。」
「清水透一郎がどこにいるか知ってるか?」
「誰ですか、それ」
「お前と清水は繋がってるんだろ」
笹塚は黒岩の手首を思わず掴みますが、黒岩はにやりと笑ってのらりくらりとかわすのでした。
「何の話かちんぷんかんぷん。警察が暴力振るっていいんですか、訴えますよ」
夜、城崎は仲根に苛立って強く言いすぎたことを反省し、彼の過去を妻の恵子(泉里香)に話しました。
「どうしたの?仲根さんにあんな言い方をして」
「ちょっと感情的になりすぎた。実は、仲根さんは刑事だった頃、相棒に裏切られたことがあるんだ。殺人事件の捜査で、仲根さんと相棒は、容疑者の恋人の張り込んだ。長い張り込みの間に相棒がその恋人と関係を持って捜査情報を漏らした。容疑者は逃げ、逃走中に一般人が犠牲にあって、仲根さんは相棒のことに気付けなかった自分を責めて刑事を辞めたんだ。だから、仲根さんは仲間の裏切りが人一倍許せないんだと思う。清水が裏切ったとは思えない。思いたくないんだ」
「そうだったんだ」
「清水がいなかったら恵子を見つけられなかったんだ」
清水を失踪捜査班に呼んだあの日を思い出す、城崎。
「人探し?」
「君のスキルを貸してくれないか?」
「俺のスキルは法律に引っかかりますよ」
「だから必要なんだ」
「聞いても良いですか?その仕事、誰かを幸せにする?」
「ああ間違いなく」
「だったらいいっすよ。これ以上、他人を不幸にするやつらとはつるみたくない。」
翌日、羽鳥と大学の学食で落ち合った城崎。
オリンポスが絵画を誰かに送り、横領していた情報を報告されました。
「長瀬から奥澤課長への金の流れの件ですが…ちょっとその前にお話が、城崎さんはご存じだと思いますが、企業から個人に利益供与する場合、よく使われる手が物を送ることです。例えば絵画です。送られてきた絵を送り元の画廊に持ち込んでそれを買い戻してもらう。で、その金を…」
「ええずる賢い手口ですよね」
「大企業は大概そういう画廊を抱えています。で、オリンポスも抱えていました。そこで人を介してオリンポスが絵画を送った人を調べてみました」
「奥澤課長にも?」
「いえ、名簿には奥澤課長の名前はありませんでした。ただ、思いもよらぬ人の名前が。私が秘書をしている法務大臣の名前です。私設秘書の私が知らないところで、副大臣は長瀬から金を受け取っていました。履いて捨てるほどいる汚職政治家の一人だったかもしれません。」
「羽鳥さんどうしてこんな話を僕に?」
「こんな人の下で働いていいか迷っています」
「副大臣は本当に金をもらっていたのでしょうか」
「いやまだ分からない」
「だったら事実が分かるまで、病めることはないんじゃないですか?もう少し調べてみては?」
「疑わしきは罰せずですか」
「だから俺たちも長瀬を徹底的に調べようとしているんです」
「辞めるのは白黒はっきりしてからでも遅くないか。貴重な助言有難う御座います」
その頃、間宮はオリンポス警備保障から、長瀬が気に入らなかったら、排除されることを同僚の遠藤菜々美(平川結月)から聞きました。
「菜々美さんここにきて長いんですか?」
「まだ1年。でも私もいつ異動になるか。」
「どうしてですか?」
「社長が気に入らなかったらすぐ異動させられちゃう。返事が悪いって1ヶ月でいなくなっちゃう人もいたし」
「それってパワハラじゃないですか。もしかして社長のパワハラが原因なんじゃ」
「務める前にここのこと調べておきたくて、オリンポス警備で調べたら出てきました」
「社長がお婿さんのためにガン詰めして死に追いやった。なんてドロドロの真相だったら怖いよね。」
「お婿さんって?」
「鎌田社長。社長の娘の旦那。内藤さんが亡くならなかったら、社長の側近グループに内藤さんが入っていただろうってみんな言ってる」
そして、慎重に新人アシスタント「山田」のふりをして、間宮は長瀬に近づきました。
「君は?」
「新人のアシスタントです。山田です」
「前にどこかで会ったかな」
「いえ」
「私の思い違いだ。失礼」
「お待たせしました」
「5分遅れてるぞ」
「翔太郎の進路について妻から連絡がありまして」
「遅れの言い訳に、私の娘と孫を使うんじゃない。1カ月先の予定を覚えてろと言ってないんだ。今日1日の予定を覚えてないのか」
案の定のパワハラぶりを城崎と恵子に事後報告する、凛子。
「噂通りのパワハラ社長、超嫌な感じ。いくら娘婿だからってあんな言い方ないわ。」
「娘婿だからこそ厳しくしてるんじゃない?後を継ぐんだし」と、恵子。
「あれが未来の社長か大丈夫なのかな」
「そこまで潜入しろとは言わないよ。で、そのタブレットに、長瀬のスケジュールが保存されてるわけだ。」
タブレットのデータは鎌田課長の指紋かパスワードが必要でした。
「中のデータを丸ごとコピー出来たらなにか見つかりそう」
「タブレットを開くには、パスワードか鎌田課長の指紋が必要です。こんな時に清水君がいてくれたらな。鎌田課長は常にタブレット持ち歩いてるし、あ…!」
間宮はふと、あることを思いつきました。
翌日、倫子は鎌田課長に接触し、菜々美にも協力してもらいました。
「菜々美さん手が離せなくて私が資料整理を。これから社長のところへ行くんですよね?わたしがこんなこと言うの難ですが、これからスケジュールの確認をされたほうが」
「そうだね。アドバイス有難う」
凛子はわざと、鎌田に電話を掛かるように操作しました。
「週刊誌の高橋です。半年前に不審死を遂げたおたくの社員について2,3お聞きしたい事が」
週刊誌の記者のふりをした、恵子が電話をします。
「だいたいさっきからあなた何が言いたいんだ。変な言いがかりはやめていただきたい」
間宮はその隙に、鎌田のスマホを奪い、データを移行。
鎌田と菜々美が来て、具合の悪いふりをして倒れた、凛子。
「山田さん大丈夫ですか?」
「もう大丈夫なんで」
データの復元は倒れる演技をする前に無事、完了しました。
ところが、長瀬のスケジュールデータを見ても、内藤に関するデータがありません。
「去年の7月16日は社外の人と会ってばかりで、内藤さんと会った形跡はなし。」
「内藤さんに関する収穫は0なのか」
「情報収穫なしですか。体張って怖い思いしたのに」
ふと、恵子は長瀬がゴルフクラブの7番アイアンを1本買ったことに違和感を覚えます。
「それにしてもこの人、細かいことまでよく記録してる。長瀬の指示で買ったものから会食で食べたメニューまで…ん?娘婿に、ゴルフクラブ買わせてるの。事件の1週間後、7番アイアン1本」
「備品倉庫にゴルフクラブがありました」
「普通アイアンはセットで買うもの。1本だけ買うなんてありえない」
「てことは、そのゴルフクラブを凶器に使った?」
その後、その件を笹塚に報告する城崎。
「凶器はそれか」
「アイアンを1本だけ買ったのは元々あった1本を処分したからじゃないでしょうか。」
「アリバイはない。後は動機だな」
笹塚は、大崎刑事部長(津田寛治)に呼び出され、黒岩を尾行していることを叱責を受けます。
「笹塚君、噂には聞いているぞ。検挙率ナンバーワン。エース中のエースだな。そんなエースでも間違う事あるか?」
「何か私が間違いでも?」
「罪のない一般人を付け回しているそうじゃないか。」
「黒岩ですか?奴は決して一般市民ではありません」
「夜の店のオーナーだからか?それ偏見だぞお前」
「いえ、偏見で捜査を致しません。黒岩は江藤唯の殺害容疑で…」
「証拠は?証拠もないのに決めつけてるのか?これ冤罪だったら大変なことになるぞ。それとグレーな連中と関わっているらしいな。エースとして輝かしい未来を棒に振るつもりか?」
城崎達のことを追及される、笹塚。
「ですが…必ず証拠を。刑事部長はどうしてそのことを、奥澤課長と」
「お前…奥澤課長と何かあるのか?」
そこで、笹塚は奥澤課長が事件に関わっていることを大崎に伝えました。
「捜査一課長が殺人事件に加担しているってのか」
「どう判断するかは刑事部長にお任せします」
「奥澤はいつ帰ってくる?」
「来週です」
「わかったこの件は私が預かる。もし、この話が事実だとしたら、お前ひとりの手に負えない。じゃあそれまでに調べておいてやるから。いいか?奥澤が帰って来てからもお前大人しくしてろ。それとくれぐれも交友関係に気を付けろ」
同じ頃、失踪捜査班では、仲根が城崎と凛子に、清水の父の苦しい経済状況と彼が闇金に手を出し、黒岩と関わっていることを報告していました。
「清水の親父さんは食品の輸入会社なんですが、円安のあおりを受けて会社は傾いています。銀行にも融資を断られて追い詰められた親父さんは、やばい金に手を出した」
「闇金ってことか」
「元はそうでした。でも黒岩が借金を全額肩代わりして、闇金に代わって取り立てを。」
そして、清水の父を追及する、城崎と仲根。
「あなたが闇金から金を借りたせいで、会社には取り立てからひっきりなしに、電話がかかってくるようになった。この間の電話、取り立て屋からだったんじゃないんですか。でも従業員の話からその電話がぴたりと止まったと」
「あなた…!黒岩に清水君を売ったんですね!」
仲根は清水の父が息子の透一郎を利用して、黒岩に連れ去らせたことを指摘しました。
「今度は何?」
「お前、今、探偵みたいなことやってるんだって?黒岩ってヤクザが俺のところに来たんだ。お前が手を貸してくれたら、返済はなしにしてくれるって言ってるんだ。頼む、助けてくれないか?なぁ聞いてるか」
息子の透一郎に嘘の電話をし、利用したのでした。
「家にも会社でも電話が来て眠れなかった。もう限界でした」
「清水くんはあなたが泣きつけば断われない。黒岩はそのことを調べて利用した」
「清水君がどこに行ったか心当たりはありませんか?」
「知りません」
「あなたね…!」清水の父の両肩を思わず掴む、仲根。
「清水君は僕達が必ず見つけ出します。その時は感謝の言葉でも言って下さい。彼があなたに会いたかったらの話ですが」
清水が父親の借金の肩に利用されたことを知った失踪捜査班の一同は、黒岩に誘拐されたであろう清水の手がかりを探しました。
「やはり清水は裏切り者じゃなかった」
「居場所の手掛かりとか清水くんならやりそう!どこか書き残していたり」
「俺、あいつのこと疑っちゃったから。あいつならこういうとこに書き残しても不思議じゃない」
事務所の中を捜索し、清水が誘拐される前に手掛かりを残していないか探します。
「城崎君これ!」
仲根は清水のパソコンが見つけました。
その頃、清水は誘拐されたアジトでパソコンを打たされていました。
「飯だ。まだ終わんねぇのか」
「あんたジグソーパズルやったことありますか?」
「んなものやってるほど暇じゃねぇんだ」と黒岩。
「今、こん中でコンピューターがジグソーパズルやってんの。バラバラになった数千万単位のデータをどこにはめたら元通りになるか考えてるわけ」
「そのパズルはいつ終わる?」
「うーん、早くて後3日」
「ちんたらしてるとまた親父眠れなくしてやるぞ」
「しょうがないでしょ!傷ついてるデータエクストラクトするのに1日、そこからハードディスクをバイナリーレベルで検索するのに1日、それから…」
「お前立場分かってんのかよ、いいから早くやれ!」
作業にとても手間がかかる事を説明する清水に、黒岩は暴力を振るって去りました
「あと1週間くらいって言えばよかったかな。みんな早く来てくれよ」
清水が盗聴器を仕掛けた日に、パソコンを残して、黒岩と共に事務所を出ました。
「住所も誕生日もダメか」
「天才ハッカーがそんな簡単なバスワードにするわけないよね」
「だとしたら一生分からない」
「思いつかないパスワードだったらこれを置いていくわけない」
城崎、恵子、仲根、凛子は、清水が「パスワードはシンプルが一番」と言っていた事を思い出します。
「ああ最後のパスワード何だっけな」と仲根。
「複雑にしすぎるから忘れるんですよ。簡単だったら犯罪防止にならないでしょ。名前とか記念日とか自分にちなんだ言葉じゃなければ案外安全ですよ。パスワードはシンプルが一番」
清水が残したメモに、「Sorry」と書かれたものを城崎が入力しました。
そしてデータを押すと、あのボイスレコーダーの音声が聞こえ、女性の声がしました。
「もしかしてボイスレコーダーの中の」
「あいつ復元したんだ」
「だから…この人、警察…」
そのデータはオリンポス警備保障の不正に気付いた女性の声でした。
城崎達は、清水の安否を願うとともに更なる真相に辿り着くのでした。
失踪人捜索班〜消えた真実〜6話感想・みどころ
清水は裏切り者じゃなかった!そのことだけでも本当に良かったです。
しかし、父が闇金に手を出し、息子を勘当同然に思う父が黒岩に売るなんてひどすぎました。
一度は、天才ハッカーの清水が実は闇深き一面を持っているのかと思いましたが、彼は家族の為に自ら黒岩に拉致されていったのですね。
監禁されたその一室で、暴力を振るわれながらも必死に解析する清水が不憫でした。
オリンポス警備保障に、倫子が潜入捜査すると、長瀬の横暴さが明るみになり、こんな会社辞めたくなりますよね。
黒岩の麻薬の密輸や利益供与とオリンポス警備保障の画廊の闇まで明らかになり、濃ゆい展開がスリリングでした。
本日はエピソード中に、大崎刑事部長が登場しましたが、笹塚の話を真剣に聞く彼が敵か味方か気になるところです。
次週の放送は、卓球の為、5月30日に放送日が変更となります。