失踪人捜査班4話あらすじネタバレ
警視庁では奥澤課長(高橋克実)が刑事たちに捜査の指示を出していました。
唯(森日菜美)が遺体となって発見されました。
笹塚(小泉太郎)は奥澤(高橋克実)に江藤唯と深町(小久保寿人)、一切、聞き入れようとしません。
「港区のキャバクラ事件につき、竹芝南署に帳場が立つことになった。豊崎、井上、向かってくれ」
「私も向かわせてください」と頼み込む、笹塚。
「お前には別の事案があるだろうが。」
「亡くなった江藤唯ですが、匿名で私とメールをしていました。深町克英転落の真相について話を聞こうとしていた直前に殺害されたんです。深町の件と無関係とは思えません」
「江藤唯のクラブルクスリアはヤクザが仕切っていたそうだな。トラブルの報告も複数あるらしい。まずはそっちの栓を探るのが筋だろ」
「何故、深町の件から目を反らすんです?」
「どういう意味だ?」
「深町の転落死、同僚の城崎恵子の失踪、そして目撃者の江藤唯の殺害、全て繋がってます」
「お前まで思い込みで動くのか、改めて忠告しておく、組織の規律を乱すようなら」
「組織に従えないなら、辞めさせるつもりですか?」
城崎が妻の恵子が失踪し、辞めさせられたことを思い返すのでした。
「城崎、落ち着け」
「やるべき捜査があるのにここにいる意味はありません」
「おい今は落ち着け」
「妻の命がかかってるんです。じっとしてなんていられません」
「あなたの圧力で城崎は刑事を辞めることになった」
「組織にいる限り命令に従うのは当然のことだ。笹塚!」
「俺は辞めませんよ」
その後、笹塚は城崎に電話し、内藤と深町の件を任せ、江藤唯について調べる事にしました。
「なら今後の捜査は笹塚さんが一人で?」
「ああ俺は江藤唯の周辺を探る。悪いが、深町の原稿にあったと内藤の件はそっちで頼む。」
「分かりました」
「内藤の件を追っていけば、必ず恵子さんがいるはずだ。諦めるなよ」
「当然です」
一方、城崎(町田啓太)、仲根(片桐仁)、間宮凛子(武田玲奈)、清水透一郎(菅生新樹)らは、ログインできた深町のクラウドから、内藤(坪倉由幸)は殺された」と綴られた文書を見つけました。
「ちゃんと休まなきゃだめですよ」
躍起になっている、城崎を気遣う、清水。
内藤の部下、三井千佳(後藤郁)石田真帆(福室莉音)が内藤の後任として課長に就任した、一ノ瀬(山崎樹範)を探してほしいと、城崎の事務所を訪ねました。
「おはようございます。オリンポス警備保障の関係者のお2人来ていただきました。内藤正義課長の直属の部下だったそうです」
「わざわざお越しいただき済みません」
「いえ、会社や外じゃ話しづらいですから」
「内藤課長のこと調べているってどういうことですか?」
「彼の自殺について調べていた記者が命を落としました。その関連性について調べています。なにか思い当たる事が?」
「内藤課長の件は社内でかん口令が敷かれていて。」
「かん口令?」と聞き返す凛子。
「仕事上のトラブルで自殺って話なんですけど、仕事も順調そうだったし、トラブルなんてなかった気がする。ただ。仕事とは別だと思うんですけど、内藤課長亡くなる前、人事総務部に出入りしていたみたいでなにか悩み事でもあったのかな」
「済みません私達クワしい事は分からなくて。」
「ここまで来てくれたのになんか情報薄いな」
「まか協力してくれるだけありがたいけどね」
「ところでここって人探しの事務所なんですか?」
「はい失踪人の捜索をなりわいとしております」
「じゃあ捜索のお願いをしても、後任の課長の一ノ瀬課長なんですけど、連絡がつかなくて」
「突然失踪してしまったんです」
「新たな相談ということですか?では人探しの料金についてご説明させていただきたく」
仲根は料金を取ろうとしますが、城崎は違いました。
「内藤課長に関連することであるなら、無償でお引き受け致します」
「あの、失踪といっても、昨日の今日って感じの話なので。まだ警察にも連絡してなくて」
「まだいなくなって1日ですか?」
「はい」
「一ノ瀬課長、昨日の午後3時前に打ち合わせしてくるって。3,40分ぐらいで戻ってきたんですけどその時、顔が真っ青で。去り際に同期の折田さんとちょっと離していたんですけど、一ノ瀬課長、死神みたいな顔だって」
「なんだか穏やかじゃないですね」
「そしたら大事な会議もすっぽかして無断欠勤して」
「内藤課長のこともあるから絶対何かあったんだって話してて」
千佳(後藤郁)と、石田真帆(福室莉音)が去ってから、独自で捜査を進める城崎。
「で、結局引き受けちゃったんですか?なんか忙しくなるのやだなぁー」と清水。
「まだ余力あるでしょ?内藤正義の件と無関係とは言い切れないからね」
仕事が増える事に少し愚痴をこぼす清水とは対照的に、仲根は内藤の件と無関係ではないと躍起でした。
「羽鳥さんお願いがあるんですが忙しいですか?」
「ここまで来たら何がどう繋がるか分からない。仲根さんと間宮さんは一ノ瀬がどういう繋がりがあるか探ってくれますか?」
「了解です」
「行きますか、しっかりやってよー」
間宮と仲根が一ノ瀬の動向を探るべく外に出ると、羽鳥に電話をします。
「副大臣の計らいもあってしばらくは融通が利きそうで。なにかありましたか?」
「オリンポス警備保障の件ですが」
「ああ、奥様が追っていた事件ですね、やはり匂いますか?」
電話の最中にネットを見ていた清水がオリンポス警備保障が総務省から表彰されていた情報を城崎に伝えました。
「クリーンなイメージありますけどねなんか総務省から表彰されたとか書いてあるし」
「人にも会社にも裏の顔ってものがありますよ」
「羽鳥さん内藤正義の件、もう少し詳しく情報探れますか?」
「じゃあ私はご家族を当たってみます」
「家族?居場所当たれるんですか?」
「日本の戸籍があればなんとか当たれるでしょう」
その後、折田(武智健二)に対面する凛子と仲根。
「お待たせしました、折田です。一ノ瀬の件でしたよね?」
「ええ、お2人は同期でしたよね?」
「あいつが課長に出世した時も。2人で飲みに行ったりとか仲良かったです。」
「このところの一ノ瀬さんはどうだったんです?」
「課長に抜擢されて大喜びでしたよ。報われて本当良かったと思っていて。」
「失踪する動機について心当たりは?」
「プレッシャーはあったと思います。何しろ異例の抜擢でしたから、周りからのやっかみもあっただろうし、ただそういうことよりやっぱり昨日なにかあったんじゃないかな」
「誰かに会いにオフィスから出て行ったそうですね」
「しごとのあいてではなさそうでした。帰ってきたら顔が真っ青で」
一ノ瀬が席を外して戻ってきた後、折田に意味深な事を口にしていました。
「おお、一ノ瀬、どうした?」
「俺は殺される」
一ノ瀬の不穏な様子を心配する折田は、凛子と仲根に言葉を続けます。
「追い込まれていたのは確かです」
一ノ瀬の件を聞いた、凛子と仲根は、オリンポス警備を後にすると、尾行されていることに気付きます。
「やはり鍵は一ノ瀬が昨日誰と会っていたかだろうね。誰にも告げずに会いに行った相手。そこを探るべき」
「この件思ったより闇深いかもしれません。私達、尾行されてる。振り向かない!もうこれだから素人は。」
「私だってプロの探偵ですよ」
「じゃあおとりになってもらえます?仲根さんを一人に刺せて、相手の動きを見ます。宜しくですー」
「こっち来た」
そして、尾行した男と対面する、凛子と仲根。
「なにしてるの?」
「いや違うんです…あの、私、同業者かもしれません」
「え?」
その頃の警視庁の笹塚は、江藤唯の捜査状況を豊崎と井上に聞きました。
「後は防犯カメラですかね」
「片っ端からあたるしかないかー」
「江藤唯の捜査状況はどうだ?教えてくれ」
「現状と死体の状況から見て突き落とされたと思います。隙が無く巧妙に事故に見せかけたプロの犯行と思われます」
「彼女が働いていたキャバクラの裏にいたヤクザ連中を追ってますが、悉く行方をくらませていて」
「組織の犯行で決まりすよ」
「深町の転落死となにか関連性がないか調べてくれ。どうした?」
「別にないと思うんですけどね事故死と殺しじゃ違うんで」
「もう一度徹底的に頼む」
「済みません、課長から笹塚さんの勝手な動きに力を貸すなと言われてて本部に戻ります」
豊崎啓二(加勢信行)と、井上刑事(スチール哲平)に協力を断られてしまいました。
笹塚は、奥澤が何者かに報告している声を聞きました。
「ええ、何も問題はありません。捜査は順調に進んでおります。命令に従わない部下は遠慮なく切り捨てますのでご了承いただきたい」
城崎は恵子がオリンポス警備保障について調べていたことを思い出しました。
「調べもの?」
「秘密。」
「あまり根詰めるなよ」
「粘り強く探れば必ず真実に辿り着く」
「なにそれ」
「忘れたの?達彦の名言」
そして、内藤の妻、綾乃(片岡明日香)が城崎の事務所に訪ねてきました。
「オリンポス警備保障の内藤さんの奥さん、綾乃さんです。」
「あの城崎恵子さんのご主人ですか?」
「はい、恵子は俺の妻です」
「私のせいで申し訳ありません。あの人が自殺するわけがない、それが主人のことを聞かれた時に真っ先に思ったことです。なのに一方的に自殺として片づけられて…。それで生前主人のことを取材してくれた深町さんに相談したんです。深町さんと恵子さんは一緒に調べてくれました。やはりなにか裏がある、それが深町さんと恵子さんの最初の報告でした。そんな深町さんが亡くなられて私のせいなんじゃないかと思って、しかも、恵子さんとも連絡つかなくなって」
綾乃は深町と恵子が協力してくれた時のことを思い返しました。
「断言はできませんがなにか隠されている」
「自殺と断定するのは少し早いかもしれません」
現在に戻ります。
「なにか手掛かりは?」
「それらしいものはまだ」
「亡くなる前、人事部に相談されていたかもしれません。ご存じないですか・」と羽鳥。
「あの人仕事のこととか大事な事とか私に相談してくれなくて、信用されてないのかなって思って」
「俺もです。何を追っていたのか何も話してくれなかった。家族でも近いようで遠いようです。そういうものなんじゃないかと」
恵子の気持ちに思い当たる事があり、寄り添う、城崎。
横から清水が口出しして来ました。
「それ違うんじゃないすかね。大事な家族だからこそ言えないこと隠しちゃうことってあると思います、分からないですけど」
「確かにな、そうかもな」
「あの本当のことなんか結局分からないんじゃないかって思っていたら恵子さんが…」
「諦めちゃだめです。粘り強く付けば必ず真実に辿り着きますから」そう言って、恵子は綾乃を励ましていました。
「俺もです。俺も恵子の無事を信じています。」
「だから私も諦めません。深町さん達にも伝えていたんですが、あの人、見過ごせないって言ってました。やるべきことがあると。手掛かりといえばそれくらいで。」
「見過ごせないか」
「それとボイスレコーダー。主人のものではないレコーダーがあって壊れていたんですけど一応、深町さんに渡したんです。何も役に立たなかったのかもしれませんけど」
凛子と仲根はオリンポス警備保障の探偵、黒岩(飯田基佑)でした。
「え?オリンポス警備保障の長瀬社長が探偵を?」
「直接話を聞きました」
黒岩について城崎と羽鳥、清水に報告する仲根と凛子。
黒岩はオリンポス警備保障の長瀬社長から依頼を受けた、探偵でした。
「私はオリンポス警備保障の長瀬社長から、依頼されたもので、黒岩と申します。」
「探偵でしたか」
「最近、会社を嗅ぎまわっている人間がうろうろしているからその正体を突き止めてほしいと」
「社長から直々に?」
「はい本当にすみません」
「内藤課長の自殺についてなにか知っていることはありますか?」
「えっとあまり詳しくは知らないんですけど、ただ社員さん達も本当に自殺なのか疑問を持っているみたいです。
「あのどうせならこれからもお互い情報交換しません?」
事務所にて、一ノ瀬の件と内藤の件をどうするか話し合う、城崎達。
「どうやら、社内でも内藤の死が自殺ではないのではないかと疑っている者もいます」
「自殺じゃないとすると社内の誰かが?他の社員も話を聞いてきましょうか」
「一ノ瀬の捜索に力を注ぎましょう。彼の失踪は一連の事件と繋がっているとしか思えない」
「清水君、防犯カメラから一ノ瀬さんがあの日れと会ってたか探れないかな?」
「いつもみたいにハッキング出来ると思っていたんですけど、オリンポス警備保障は防犯カメラのセキュリティが堅いんです。管理者コードがあれば侵入できるんですけど」
「なにそれ」
「作業者がシステムにログインするためのコードです」
「じゃあそれさえわかれば」
「素人考えですけどこういうのはどうでしょうか?私の知り合いの会社を借りて防犯カメラのトラブル応をしてもらうんです。で、管理者コードを入力させて映像に収めれば…」
そこで、知り合いの会社の名義を借りて、、オリンポス警備保障に依頼し、作業するなかで、管理者コードを入手する方法を実行しました。
それを清水に伝達し、周辺のカメラ映像を確認。
「ナイス羽鳥さんコード分かりました。よし後の侵入は簡単」
清水のハッキング能力を褒める、凛子。
「すごい天才ハッカーに敗れるセキュリティはなし」
「今更だけどこれ違法だからね」と仲根。
「それで居場所がわかるのか?」不意に笹塚が入ってきました」
「ああ、笹塚くん違うんだ違法っていうか脱法っていうかギリアウトっていうか」
刑事である笹塚が入ってきて、肝が冷える、仲根。
「一緒に危ない橋を渡ってくれるって言ってましたもんね」
「あとはオフィスを出た一ノ瀬がどこにいたのか」
「手掛かりがないわけじゃないですよ。だって人と会う約束してて。会社の近くのカフェに入ったってことでしょ?昼間だから居酒屋じゃないし、まずはオリンポス保証の会社の近くの防犯カメラ。これで一ノ瀬がどこへ向かったか分かります。この方向の徒歩圏内にそれっぽい店が、やれるところからハッキングしていきます」
「清水くんってパソコンの技術抜きに」シゴデキなんじゃない?
すると、凛子に黒岩からの連絡で、深町のボイスレコーダーからは何も確認できず。
「その後どうですか?」
「どうって?」
「噂では内藤課長の後任課長を追っているそうじゃないですか。お互い隠し事はなしでいきましょうよ」
笹塚と城崎は現状について話し合います。
「改めて、深町のボイスレコーダーからは現時点では何も出てきてない」
「内藤の奥さんは深町に渡したって言ってますけど、さらに誰かに渡したんでしょうか」
「現時点では探しようがない。」
「ですね。やっぱりまずはこのまま一のでを追います。」
「それとなお前には伝えておくが課長の動きがおかしい。初めはお前と揉めたことに意地になっていたと思っていたんだが、最近では不自然なほど深町と恵子さんのことに蓋をしたがる。城崎なにかあるぞ」
「課長自身なにかあるぞ」
「まさか課長自身なんらかの関与が」
笹塚は奥澤の不穏な動きを城崎に伝えました。
そこへ、仲根が一ノ瀬が見つかったと報告し、城崎は一ノ瀬の動きを清水がハッキングした防犯カメラで、失踪捜索班一同で、チェックします。
「喫茶店に入った」
そこで、羽鳥が入ってきました。
「うまくいきましたか」
「おかげで一ノ瀬の足取りが掴めました」
「城崎くん、一ノ瀬が見つかったって」
「女性ですかね」
「この人物と話したことで自分は殺されると悟り、一ノ瀬は姿を消した。」
「帽子をとった」
「でもよく見えない」
「店を出るところでカメラが捉えるかどうか」
ふと、城崎は女性に想い辺りがあり、声を上げました。
「拡大してくれ!」
なんと、恵子が防犯カメラに映っていました。
「城崎…」
「恵子」
「え?城崎さんの奥さん?」
「これとりあえず無事だってことですか」
「よかった」
「この後の行き先を追えば!」
「ちょっと待ってください、外のカメラに切り替えます」
「この順番で別のカメラに切り替えれば」
恵子の無事が発覚し、興奮と安堵する一同。
「少し巻き戻せるか?」
「この車だ!深町の転落現場でもこの車を見た!恐らくこの車の人間が恵子さんの行方を追っている」
「もしかして一ノ瀬と接触したことで恵子さんの居場所がばれたんじゃ」
「早く見つけないとやばいじゃん!」
「城崎、俺が課長に掛け合うから冷静に動けよ」
なんと城崎の妻が映っており、深町が転落した現場にあった車がありました。
「恵子さん100m先の車から確認」
「追手に気付いてる?」
城崎は急いで現場に向かいます。
「ストーカーに狙われてる?」
「なんかつけられている気がして」
「少しでも異変を感じたら俺に連絡して。でも、もしもの時はとにかく一人にならないで、人ごみに紛れて、近くの商業施設に入って助けを呼ぶ」
「わかった覚えておく」
恵子に防犯対策を教えていた、城崎は恵子の失踪現場にいて、清水に電話で指示を出しました。
「清水、近くの商業施設を調べてくれ。そこに逃げ込んだ可能性がある」
その頃、笹塚は奥澤に伝えます。
「課長、城崎恵子の安否がかかってるんです。不審車両のナンバーは割れています。すぐ手配を」
「そんな捜査は担当してない。お前、自分が組織の規律を乱しているのかわかってるのか?これは問題だぞ!」
「あの、その車両って黒ですよね?」
「もしかしてナンバーこれですか?」
「どこでこの車を」
「江藤唯が殺された近くで目撃されていた車両です」
笹塚は、豊崎と井上が偶然、車両を見つけたことで、奥澤に念押しします。
「課長、この車こそ裏で全てが繋がっている証拠です」
城崎の事務所でも恵子の動きを追いながら、一ノ瀬の手掛かりを防犯カメラで探します。
「なにかわかったか」
「近くの商業施設にいるそうです。AIが一致しました」
「ほぼ一人科捜研だな」
「このままタクシーでなんとかこのばはじげきったようですね」
「良かったこの状況で的確な判断が出来るなんてさすがですよ」
「恵子は一人で闘っていたんだ。」
記者として恵子はたった一人で、内藤の妻の真実を追及しようとしていたのです。
「危険を冒してまで記者として真実を追おうとしているんですよ。今、笹塚さんがタクシー会社に照会をかけてくれるそうです」
「もう手掛かり途絶えました」
「もし恵子さんがまた動こうとしたら一ノ瀬と会うんじゃないですかね」
「追手から逃げられているなら大丈夫でしょう」
「恵子さんがつけていた不審車両のナンバーを調べたんだが、例のキャバクラの裏にいるヤクザ、鷹野羽組と繋がった。」
「それで?」
「構成員の殆どが行方が分からないんだ。こんな時に警察を動かせずに済まない。恵子さんが契約しているスマホの照会を調べてみたんだが、恵子さん行方不明になってから、携帯、電源が入れていない。恐らく別の携帯端末を持っているかもしれない」
「また連絡します」
「あれなんだろ。防犯カメラ映像を確認したところ、恵子さんが何かを渡してるんです」
清水の声に一ノ瀬と恵子のカフェでのやり取りを確認する、城崎達。
「なにか書いて渡したな」
「状況から見て自分の連絡先ですね」
今はホテルに逃げ込んだ恵子は、一ノ瀬に、連絡先を渡していました。
「気が変わったらいつでもご連絡ください」
一ノ瀬からのメールに「追われている」「助けてほしい」とあり、ホテルを出た、恵子。
防犯カメラを確認すると、恵子の動向をオリンポス警備保障の探偵を名乗る黒岩がつけていました。
しかも黒岩は恵子の連絡先が書かれた紙を拾いました。
「待って。誰かが拾った!」
「店に落とした」
「店に行けば恵子さんの連絡先が手に入るかも」
しかし、その連絡先のメモを店で落としてしまった、一ノ瀬。
そのメモを拾ったのは、なんと、黒岩でした。
つまり、黒岩に恵子の連絡先が伝わってしまったのです。
「黒岩だ!」
「鷹野羽組の車両から出てきた。」
「この人、探偵しているって言ってた!」
「ヤクザが探偵のふりをしてまで何を」
恵子は一ノ瀬に電話しますが見慣れない電話番号に不穏を感じました。
「誰です?一ノ瀬さん」
「ごめんなさい」
「さっき渡したメモと電話番号が違いますよね?一ノ瀬さんどういうことですか?答えて下さい!」
「逃げて下さい!」
そして、恵子が黒岩に誘拐されそうになった寸前、城崎は間に合って恵子を庇いました。
「…出せ」と黒岩。
「恵子、無事で良かった。どうして俺に言わなかったんだ?」
「達彦を巻き込みたくなかったから!だってこの件には警察が絡んでるから」
その頃、一人、人気のない階段で怯えている、一ノ瀬。
城崎の事務所では城崎が羽鳥に恵子を保護したことを報告し、失踪捜索班の凛子、清水、仲根は喜びました。
「恵子さんが無事、救出されました」
「良かった」
「ここまでやった甲斐がありましたね」
「ただ、城崎さんの様子が変で」
笹塚は奥澤に、警視庁で城崎恵子が見つかったことを報告していました。
「城崎の奥さんが城崎に無事、保護されました。」
「そうか」
「不審車両の行方を追っていきますが、これで捜査は大きく進展するかもしれません」
「そうだな」
「恵子さんを追っていた車両は鷹野羽組です」
城崎は恵子に連れて行かれて、コインロッカーに連れて行かれました。
「これ」
「ボイスレコーダー。深町さんから託されたの」
「恵子が知ってることを話してくれ、俺が全て突き止める」
妻を守りながら、葬られた真相に向き合う、城崎なのでした。
失踪人捜索班〜消えた真実〜4話感想・みどころ
今回の事件は大きく進展しましたね。
なんと、内藤正義について深町と共に追い続けていた恵子が、一人で記者として戦っていた事実。
今回の亡くなってしまった内藤と、内藤を知る一ノ瀬の関連性が、秒針が進んだように動きだして濃厚な展開でした。
奥澤は警察なのに、一連に関連しすぎていて、頼ったら危険そうです。
一ノ瀬はまだ、命が無事だけど、黒岩は恵子を「消し」そびれたので、一ノ瀬を先に狙う可能性があります。
黒岩役の飯田基佑さんの演技が怖すぎました。
いくら城崎が刑事だったからって、この件に警察が絡んでいるとはいえ、一人で動きすぎですよ。
記者としてプライドや夫の諦めない信念がそうさせているでしょうけど、女性一人で動き続けていてひやひやしました。
一人で行動して殺されたら、城崎がどんなに悲しむか少し考えてほしかったなと思いました。
ようやく、ラストで、黒岩に誘拐されそうになるものの、城崎と再会できて本当に良かったです。
失踪捜査班の凛子や仲根、羽鳥のホッとする気持ちが分かります。
恵子が無事、夫である城崎のことに帰れて、動き出す新たな歯車に期待したい4話でした。