しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~

しょせん他人事ですから6話 誹謗中傷したのは中学生?灯の過去も明らかに!

しょせん他人事ごとですから~とある弁護士の本音の仕事~6話あらすじネタバレ

部屋で真っ暗な中、呪いの言葉をつぶやき、心が疲れ果てている女性、それは配信者のあじぇる(龍七海)。

彼女は誹謗中傷を受けていました。

事務所に新たなる依頼が飛び込みました。

保田理(中島健人)の目の前に現れたのは、中学生の少年、優希(斎藤汰鷹)でした。

「え?子供?」

「メールだと25歳と書いてあったけど嘘ですか?」

「うちの兄です。兄が来られなくて代理出来ました。」

「ちなみに相談料5千円ですが…そもそも未成年の相談には乗れないので。だからこれは休憩中の世間話ってことで!」

お菓子を優希にあげる、保田。

「僕、誹謗中傷したってほどじゃなくて、あじぇるさんっていうゲーム実況者が学校で話題になっていて、それで友達と一緒に…」

友だちと一緒に、あじぇるという女性ゲーム実況系Youtuberに、軽い気持ちで下ネタ等の言葉をぶつける、荒らし行為をしてしまいました。

兄を語り、自分の相談にきたようでした。

ゲーム配信者の、あじぇること、安部彩子(瀧七海)に対し、荒らし行為をした挙句、自宅の住所まで晒してしまいました。

その住所はネット掲示板にあったもので、生半可な気持ちで、優希はあじぇるの住所を載せてしまいました。

「これゲーム感覚で…荒らしって言う」

「ゲーム?」

優希のやった事に、怒りの感情を必死で抑える、灯。

「緊急動画がアップされて最初は笑っていたんだけど、情報発信者請求が来ました…っていうふうに兄貴が言ってて。なんとかジョーホー開示?されないようにしてほしくて。」

「君いくつ?あくまでこれは世間話だけど。絶対に親バレしまーす!未成年は親に必ずバレるし、情報が開示されるよ。お金もかかえるよ。未成年が弁護士に依頼することはできません。」

「ちょっと君ね!」

「ちょっと書いただけじゃねぇかよ。なんだよ、ここネットの評価に星1つけてやるから!」

その後、優希の態度に、大人としてカッとなった灯は反省します。

「ああ、あの子のこと、このクソガキって思ってしまった。私もまだまだ修行が絶えりませんね。」

その頃、優希は、姉と両親と変わらない日常を過ごしながら、ネットで、自分の身に起きた状況を理解しようとしながら他の弁護士を探しました。

「ドラゴン星川?」

ドラゴン星川(袴田吉彦)のサイトにたどり着きました。

その星川は、相談者の女性、影山(川村エミコ)が夫の不倫で悩む件を引き受けていました。

「先生、この前のPR動画効果抜群ですね!」

そう声を掛けるのは、秘書の女性。

「9パターンつくったからね。」

ドラゴン星川は保田よりも能力は劣りますが、相談者を引き寄せる話術を持っていました。

しかし、そのPR動画は少しインチキっぽく、信ぴょう性が疑われるものばかりです。

「ドラゴン、助けて下さい。」

西村優希は、一人でドラゴン法律事務所を訪れました。

その頃、喫茶店「柏原」。

店主の柏原(片平なぎさ)は今回、保田と灯から優希の件を聞いて、現代の子供達のネットの使い方に頭を悩ませていました。

「今の子供達は大変ね。パソコンもスマホも使いこなさなきゃでしょ?」

「子供のいたずらが世界に発信されてしまう」と灯。

「親も周りの大人達も大変ね。」

「別の法律事務所にあの子行くのかな。相手にされないでしょうに」

「どうだろうねー色んな弁護士がいるからね」

ニヤリと笑う保田なのでした。

「あのね未成年はね…」

「それインチキ弁護士にも言われました。僕、友達とふざけていただけなのに訴えられるなんて」

「落ち着いてまだ訴えられていない。これは独り言だけど子供が羽目を外すのはよくあること。子供のいたずらを全部訴えていたら大変。その子供は反省している。個人的には助かってほしい。これも独り言だけど、開示されないこともあるよ。もちろん開示される可能性もあるはある。どちらにしてもご両親の同意は絶対条件。君にその一歩が踏み出せたならドラゴンは絶対君を見放したりしない。君と一緒に戦おう。」

ドラゴン星川に頼った、優希は、家でまず帰宅した父、和則に土下座をし、姉の美樹(渡邊瑠音)を通して、家族に話しました。

母の倫子(西尾まり)も困惑しています。

「申し訳ありません!僕反省しています。このドラゴン星川って人に相談しました。すごく優しかった。」

「母さんなにかあったら頼む」

「このままだと優希どうなるの?お姉ちゃん」

「まぁ学校にバレるし、相手から開示請求されちゃうね。」

「よしその弁護士に会ってみよう。」

「えーまた私?相談の時は一緒に来てくれるんでしょうね。」

翌日。

灯は父、加賀見哲二(橋本じゅん)から電話がありました。

「おー灯!宿泊先とってこちに来るよ。」

ふと、ドラゴン星川に声を掛けられる保田。

「保田先生、ご無沙汰です!私インターネットトラブル案件を担当することになりまして。」

「済みませんこれからアレをアレしなきゃいけないので。…世間話から情報をとろうとするセンサーが彼には働いている。」

保田はこそっと灯に耳打ちし、ドラゴン星川を適当にあしらうのでした。

そこで、優希の父、和則(勝村政信)と母、倫子(西尾まり)は息子の行為を知り、頭を抱えます。

ドラゴン星川に会う、和則と倫子と優希。

「こちらがプロバイダからの情報ですね。これは本人が公表している情報ですか?」

「掲示板に書いてありました。」

「お望みとしては開示拒否ということですね?」

「はい。」

「大丈夫でしょうか?」

「これだと無理です。回答書作成で7万円。プロバイダーに要求を送り西村さん側は結果を待つだけです。」

回答書作成をドラゴン星川こと、星川龍太郎(袴田吉彦)に作成してもらうことになった西村家。

「意見照会書も俺の名前できていたし、子供の書き込みで親が当事者になるのかな…」

「優希にまだパソコン早かったかしらね。」

「ね?ドラゴン凄く頼りになるだろ?意外と簡単だったね。」

帰り道に何がどうなるか分からないまま、行方を待つ勝則と倫子と優希なのでした。

保田弁護士事務所にて、哲二が老舗の和菓子店の苺大福を手土産に持って訪ねてきました。

「お父さん、この苺大福美味しいですね。」

「この人、ちゃんとした先生なのか?なんなんだ、あの他人事って。しかもなんだその金髪!」

「お父さん、先生は依頼人に寄り添うところがちゃんとあるの。これまでも何件も解決してきたし…」

あんなに疑心暗鬼だった哲二は、保田と甘味処で意気投合。

「やっぱりさつまいも美味しいですよね。」

「灯が弁護士事務所で働くことが決まった時、この子、職場でパワハラに遭ったことがあって…。灯のことが心配で心配でたまらんのです。」

「もう最低」

灯は保田に過去を隠していたので、気分がすぐれません。

その後、帰り道に灯の父は公園のベンチで寝てしまいました。

「とりあえずアイス食べましょう。パワハラってこの前の…」

「ええ、覚えていたんですね。」

一方、灯(白石聖)はひょんなことから過去のトラウマを保田に打ち明けます。

「パラリーガルになる前、デザイン系の会社で働いていて、朝いちからドデカため息をつくような人で…。」

営業担当の明るい男性にも、騒がしく絡む女性でした。

「ねぇ今日ご飯どう?」

「大丈夫です。行きましょうよ」

「私みたいな年上女は嫌いかしら。灯さん今のパワハラになるかしら。」

偶然、保田と歩いてるときにばったり会った、村正千佳(赤間麻里子)は、灯がパラリーガルになる前のデザイナー会社の上司でした。

灯にも他の社員にも無駄に話しかけ、仕事の邪魔をし、文句を言い、灯を執拗にターゲットにしていました。

「この企画書とメールの宛先も違う。前にもみんなで連携しようと言ったよね?灯ちゃん、あんた若いから許されると思ってるんだ?!」

他の社員たちは勿論、灯がいない時にチームワークで作業することを村正が伝えていた事をわかっていて、フォローしました。

「灯ちゃんさっきは私も大きな案件でピリピリしていてごめん!」

村正は一瞬、灯に謝ったものの、自分のイメージと場の空気を保つためでした。

灯は漫画を描き、SNSに実体験を投稿していました。

「お疲れ、みんなこの後飲みに行こう!あ、加賀見さん、みんなが忙しい時なんで15分もトイレにいたか説明してよ!」

村正は、みんなが気配を消すと2人きりの時に、灯を執拗にいじめました。

「前職でのストレスを漫画にして、SNSに投稿していたら、励ましてくれる人もいたんですがだんだん、誹謗中傷する方もいて…私、炎上しちゃったんです。それまで味方に見えていたネットの人達が急に敵に見えて…、傷ついたしつらくなってそれで会社も辞めて…まぁ私の場合は特命だったので、デジタルタトゥーには至らなかったんですけど。ネットとの距離を私が間違えていたとか、ストレス発散でネットをしちゃいけないと思ったんですが当時は…」

「なるほどね。どうしてうちの事務所に応募してきたの?」

「自分みたいな経験をした人に寄り添いたくて。どこかで過去を乗り越えたいっていうのがあったのかも。すみません、変な動機で」

「僕は別に人の過去とかどうでもいいんだけど。加賀見君、今の仕事楽しい?」

「ええ。」

「じゃあいいじゃん!その時の経験が今の君に役立っているということで。」

「灯!俺は灯の味方だからな!」

まだほろ酔いの哲ニ(橋本じゅん)は灯のことを思う言葉を掛けるのでした。

翌日。

哲二は、昨夜の酔っ払った自分を悔いるとともに、灯のことを保田に任せました。

「夕べはお恥ずかしいところをお見せして済みません、娘は色々あって今があります。先生、灯の事何卒、宜しくお願い致します。」

倫子と和則と優希の家では、一週間以内に150万円を払えと要求。

一方で、優希の件で、部屋に閉じこもり、「死ね!死ね!」と叫ぶ女性が…。

その様子は、あじぇること、彩子のようです。

しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~6話感想・みどころ

保田理法律事務所を訪れたのは中学生の優希。

未成年は親の同意がないと、法律事務所の依頼を受けられない。

そんな彼が分かりやすい嘘をついてまで依頼した案件は、自身がネット配信者のあじぇるへの誹謗中傷でした。

友だちの家で、あじぇるに「バカ」「アホ」などの嫌がらせから始まり、卑猥な下ネタを書き込む始末。

「荒らしだよ。こんなのみんなもやっていることなのに。」

優希は反省せず、相手側への謝罪の気持ちもありません。

彼が頼ったのは保田の知り合いの弁護士で、ドラゴン星川こと、星崎龍太郎。

適当で、PR動画も胡散臭く、相談して大丈夫そうか不安な人物ですが、その頼りなさそうなところが保田と違った彼の魅力だと思います。

保田は適当に見えて、観察眼が鋭く、「他人事」と言いながらも、依頼人の自立心を促すところが見どころです。

今回は、軽い気持ちで誹謗中傷し、慰謝料を請求された優希のエピソードはぜひ、彼と同年代の子供がいる家族に見てほしいと思いました。

新学期が始まる子供達にも、ネットを使った中途半端な気持ちや、友達同士のノリという言い訳で、人を追い詰めてしまう事実を学んでほしいですね。

もう一つのエピソードは、灯と彼女の前職のデザイナー会社の、村正。

余分に仕事を押し付け、灯を若い女性社員だからとターゲットにしているところが憎たらしかったですね。

女の敵は女というのを象徴した存在で、演じた、赤間麻里子さんの迫力ある演技は背筋が凍りました。

灯は、そのストレスを漫画を描いてSNSに投稿したものの、ネット民からの袋叩きに…。

周囲がどう見ても、村正が悪いとわかっていても、灯を庇えない状況にも胸が痛みました。

パワーハラスメントと女性による女性への圧力が、より支配的で、灯と同じ目に遭って、逃げ道を求めた人達に、救いがあってほしいと思いました。

優希の件はまだ解決しません。

彼の本当の闘いはまだここからが本番です。

みんなもやっていることなのに、なぜ自分が?という意識は、過去エピソードの足立梨花さんが演じた、木下優里香を彷彿させました。

優希が自分がしたことに目を向け、彼の失敗がドラマのエピソードを通して今の子供達に届いてほしい6話でした。

 

 

 

 

 

 

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