海のはじまり11話あらすじネタバレ
「さみしいの?」
「ママそういう顔してる?明日、入院するのイヤだからかな。これ海にプレゼント」
「うん、海も。海に説明するのは、難しいけど絵本だとわかるかなって。」
「ママ、もうすぐ死んじゃうの。ママ、いなくなっちゃうの。」
そのときのことを思い出した海派、イルカのぬいぐるみを抱え、思い悩んでいました。
落ち込む海を、朱音はフォローします。
「眠くなっちゃった?イルカさんも持っていこうね。」
「ママここにいたよね。」
「いたよ。でも一人で眠れる人じゃなかった。ママ、鍋に落書きしたりね。」
月岡夏(目黒蓮)は娘の南雲海(泉谷星奈)を育てる準備のため、部屋を片付け始めました。
義理の弟、大和(木戸大聖)も手伝います。
「困ったことがあったら呼んでね」
「2人で頑張る」
「うん」
その言葉にどことなく心配がよぎる、大和なのでした。
小学校のクラスでは海のお別れ会が開かれ、海は担任の乃木夏美(山谷花純)とクラスメイト達から見送られます。
「みんなと一緒に遊べて楽しかったです。」
帰り際、夏美と2人になった海は、かつて、母の水季(古川琴音)が自分のことをなんと話していたかを聞きました。
「先生、ママ海のことなにか言ってた?」
「いつも海ちゃんが一番大切だと言っていたよ」
日が変わり、夏のアパートへやって来る海と、海の祖母で水季の母、南雲朱音(大竹しのぶ)と祖父で水季の父、翔平(利重剛)。
「お邪魔します!」
「今日からは、ただいまね。」
孫を温かく見守る翔平。
「必要なことは、あとこれ細かく色々書いてあるから。」
翔平と朱音は、海をぎゅっと抱き締め、彼女との別れを惜しみます。
「おいで。ご飯一杯食べてね。」
「おばあちゃんもしてもらおうかな。ぎゅー」
「宜しくお願いします。」
「お願いします。」
「ぎゅーってしようか」
「ぎゅー・・・」
海を抱き上げて、膝上に乗せる、夏。
「ご飯とか一人分の調整が難しい」
「そうだね。海がまた帰って来ることもあるしね。」
「先にお花屋さん寄っていこう。」
その姿に胸が痛んだ、夏はどこか罪悪感を感じます。
「これ!ママが作った!これママとお揃い!」
「服はここにしまって。」
「はーい」
「夏くんはママになにかもらった?」
「多分別れた時捨てたと思う」
「弥生ちゃんにもらったこれ捨てたほうがいい。」
弥生のもらったぬいぐるみを夏に気を遣って捨てたほうがいいか聞く、海。
「捨てなくていい。弥生さんのこれも持っていていいよ。今度お礼言おうね。」
海と水季が写るポートレートを飾る、夏。
その夜。
「ねぇママここにいた?」
「来たことあるよ」
「いたのかなって。」
「思い出しちゃっただけ?慣れなくなるから寂しくなるよね。明日お出かけしよう。どこ行きたい」
「図書館!」
「図書館行って新しい学校の道を覚えようね。おやすみ」
翌日、図書館へ向かう2人。
「絵本のとこ行く?なんか探してる?」
「うーん」
「あれね新しい学校、道覚えられそう?」
「次の学校は俺が一緒だから。最初の日も朝一緒に行くからね。」
「ママいないけど?」
「いない分、俺頑張るから。」
「絵本とりに帰って良い?」
「ママがくれた絵本、おばあちゃんちに取りに帰りたい。」
「うん」
朱音と翔平は海がいた頃を思い出し、寂しさを感じていました。
「まだその鍋、使ってるの?海がこんなに小さかった時の鍋。海よりこんな小さかったよ」
そう話す水季を見て、思わず泣いてしまった、朱音。
「お祖母ちゃん!お祖母ちゃん?海いなくなってさみしかった?」
「海いなくて、水季いなくなったことを思い出した。2人分寂しくなっちゃったの。もう平気」
「ママには、ママにはもう会えないよ」
「ねぇ困っちゃうねー」
海は朱音の隣に寄り添いました。
その夜。
「寝る準備できた?一緒に寝てあげるの?」
「夏くん、スマホ貸して。」
海は翌日、弥生に美容室に連れて来てもらいました。
「どこかお出かけするの?」
「うん、友達と」
「お友達とどこ遊びに行く?」
「甘いもの食べたい!」
「よし、行こう!」
「髪切るのもママがしてくれた?」
「うん、ママバックも手作りしてくれたよ」
「ずっとお気に入りなんだね。」
「弥生ちゃん、海に会えなくなるの寂しい?」
「寂しいよ。」
「ママの話ししてもいい?」
「良いよ。ママこと知らないけどしても良いよ」
その後、弥生は海を夏の家に送り届けます。
「・・・ちょっと」
「海ちゃんママの話ししていいの?ってわざわざ聞いてきて」
「ここ別れたの自分のせいって気にしているみたいだから」
「ママを忘れたほうがいいって言ってないよね?」
「言ってないよ。ママの事以前より沢山話すことあって。」
そして、海の初登校日が。
朝、海の髪を結いながら、夏は伝えます。
「名字違うけど大丈夫?」
「月岡海です。」
「上手にできた。」
そして学校で、海はすぐに友達になれそうな子ができますが、やはり案の定,新しい同級生から聞かれました。
「海ちゃんってお母さんいないの?」
「いたよ。ママいたよ。」
海はさらりと受け流すのでした。
「ただいま」
帰宅しても夏が帰るまで一人という初めての経験に戸惑い、絵本を読む、海。
帰宅後、夕飯を作る夏は海から学校の話を聞かされました。
「上履き可愛いって褒められた。4人も友達ができた。あとママいないのはどうしてって言われた・。なんて答えたらいい?」
「ママいないけどパパがいるよ。パパと2人でいるよって答えればいい。」
その夜、海は夏に抱っこをせがみました。
「夏君!夏君、ママいたのにいた感じしなくなっちゃった。」
「海ちゃん、水季が亡くなったことはわかるんだよね」
「うん、死んじゃったのはわかってる」
「おばあちゃんちよりも一人の時間長いから寂しいよね。思い出して寂しくなるなら無理に、水季の話ししなくてもいいからね」
「ママはいない人なの?」
「俺はいなくならないから2人で頑張ろう。ね、おいで」
海を抱き上げ、髪を撫でる夏。
海は学校帰りに、水季が自分を呼んだような感覚を覚えました。
無事、帰宅した海ですが、宿題を終えてからリュックを背負って、何かを思い、家を出ました。
「海ちゃん!海ちゃん!海ちゃん!」
夏は帰宅後に、異変を感じ取り動きます。
海は図書館にいました。
「あの月岡です、お仕事中済みません。海ちゃんが」
「海ちゃんなら良い子で本読んでいますよ。もしかして家出ですか?」
「良かったです、いるなら、済みません。いやいいんです、いるなら。迎えに行きます、有難う御座いました。」
南雲家も月岡家も、水季の職場の図書館に海がいるとわかり、安堵していました。
「夏も行きたがった。前の夫と遊んだ公園とか」
「なんで?俺結構ママがいない時、理解できていたし」
「なんだろうねあれ。ママといたって実感したいのかな。」
「夏君から電話きたよ。家がいや?学校がいや?」
「ママがいた場所いけなくなっちゃった。夏君に話すとママいないっていうの。海もいないのわかってる」
「そうだね」
「津野君ママいたのわかるよね。」
「わかるよ一緒にいたから。」
「夏君わからないみたい。水季のことを話さないほうがいいよって。ママのこと忘れたほうがいいの?もういないから?」
このことで津野は海の気持ちを感じ取り、夏に怒りをぶつけます。
「海ちゃんは?」
「さっきおばあちゃんが迎えに来ました。」
「行ってみます、有難うございました。」
「あの、もう2人みたいだから今こそ水季水季って話して良いんですよ。海ちゃん衣類内の話ししてない。いるとかいないとかじゃなくていたとかいなくなったって話しているんですよ。わからないですよね?南雲さんが亡くなったときもお前いなかったもんな。済みませんお前とか言って。海ちゃんが自分でおばあちゃんち行きたいって言って。月岡さんが迎えに来るって言ったんですけど。」
「ご迷惑おかけしました。」
「ママ、ただいま。」
母の写真に挨拶をした海は、母からもらった絵本を読んでいました。
「ママね、もうすぐ死んじゃうの。」
「死んじゃったらママ何処へ行くの?」
「わかんない。でも、ここからいなくなっちゃう」
「やーだ。」
「ママもやだ。やだけど死んじゃうんだって。」
「やぁだ」
「やだね。ママも死ぬのはいやだ。だから海が寂しくならないように、これあげる。まぁ寂しくなる時は絶対あるんだけど、でも海はママがいなくても他の誰かと生きていくの。」
「ママじゃなきゃいやだ。」
「今度これ読んであげる。大きくなるまでにちょっとずつわかるようになって。それからママがいなくなっても大丈夫になるから。」
「いなくならないっていった。」
「いなくなるの。でも一緒にいたことはなかったことにならないよ。」
その夜、夏は水季と使っていた部屋にいる海を訪ねました。
絵本を読む、海になんともいえない気持ちを持つ、夏。
「その絵本、好きだね」
「何回も読んでってママが」
「そっか」
「何回も読んだけどまだ大丈夫じゃない」
「わからないところ教えるよ」
「違う」
「図書館なんで一人で行ったの?一人で行くの辞めて、心配になるから。家で待っているのやめて?心配になるから。海ちゃん?」
「ママと2人だったとき保育園の子に言われた。パパいなくて寂しくないの?って。」
「うん」
「海ね夏君がいなくて寂しかったことないの。おうちにいるのママだけで大丈夫だった。パパいらなかった。だから夏君と2人でも大丈夫だと思った。ママいなくても夏くんといるから寂しくないって。」
「でも・・・寂しかったの?」
「夏君と2人、寂しかった。ママいなくて寂しいから図書館行ってここ帰ってきた」
「図書館もここも水季いないよ?水季が亡くなってから時間たって本当に水季がいなくなったこと実感しただけなんじゃないかな。」
「なんで大人は死んじゃうことを亡くなるっていうの?いなくなるから・だから死んじゃった人のことをいないいないっていうの?」
「ごめん。俺がいっぱいいっぱいで。ちゃんと話聞いてあげなかったから。帰っていっぱい話そう。帰ろう。」
海は水季のベッドに寝ます。
「海のせいでみんな寂しいって。海がいるからお別れしたんでしょ?」
「弥生さん?海ちゃんが悪いわけじゃないよ」
「でも海がいるからでしょ。おじいちゃんとおばあちゃん海がいなくなるから寂しくなるんでしょ。家も学校も遠くなるから寂しくなるって津野君も言ってた。みんなそう思っている?みんなが寂しいの海のせい?海、最初からいなければよかった?」
「違うよ!そういうこと言わないで。いなければよかったとかそういうことないから、もう絶対言わないで。」
「ママ寂しそうだった。ママいたのになんで一緒にいてくれなかったの?まだパパじゃなかったから?」
水季の産婦人科に付き添った時、夏は水季から言われました。
「ついてこなくていいよ、夏くんまだ親じゃないんだから。」
そして今。
「なんでママいた時パパになってくれなかったの?なんで2人でって言うの?なんでママいないっていうの?海、ママと一緒にいたの。いなかったの夏くんじゃん!」
海は幼い怒りを夏にぶつけ、絵本を持って出て行ってしまいました。
海のはじまり11話感想・みどころ
いやー、切ないですね。
胸がとても苦しくなり、ざわつきが止まりません。
「なんでママがいた時、夏くんいなかったの?なんでパパになってくれなかったの?」とか、「おじいちゃんもおばあちゃんも海がいないと寂しがる。家も学校も遠くなるって津野君も言ってた。みんな海のせい?海が最初からいなければ良かった?」
大人の動きに機敏で、感受性の強い海のナイーブさが伝わるとともに、6歳の子供である彼女の無垢ゆえの胸がいっぱいになるような言葉に、ハンカチが手放せません。
海は可愛くて、素直な子ですが、思い立ったらすぐ動くところが切ない意味で、水季に似ていると思いました。
夏は、自分が水季の妊娠、出産、病死を後々になって知った立場なので、それはすごく彼にとっては、海にどう説明すれば彼女が傷つかずに済むか考えてしまいますよね。
弥生や、翔平、朱音など、海と夏を支える人はいるけど、夏は頼れる人はいるのに、自力で頑張ろうとするところはなんか、まだまだ若いなって思いました。
手探りの愛情を探す夏は、海を愛しているからこそ向き合おうとするけど、鈍感で言葉足らずですよ。
まだ小学校1年生の彼女の目に映る景色は、ママといた時間、ママと通った道っていうのもまた胸が痛みました。
ママを肌で感じたいし、甘えたい盛りなんですものね。
朱音と翔平が海が夏の家に行ってから、水季と海と過ごしていた優しい思い出が走馬灯のように蘇るとともに、水季がいない喪失感も同時に襲ってきて、電池が切れたみたいに泣いてしまいますよね。
海と夏が親子として新しいスタートをようやく切った今、海に夏の気持ちや、水季が生きていた時にいなかったことが、誤解なく伝わる事を願いたい11話でした。