スカイキャッスル3話あらすじネタバレ
冴島香織の息子、遥人は、咄嗟に受験コーディネーターの九条彩香(小雪)を切りつけてしまいました。
「私に甘えないで。」
娘の瑠璃(新井美羽)を帝都医大付属高校に合格させるなら、何だってすると覚悟を決めた、浅見紗英(松下奈緒)。
「応用力は思ったより高くないようですね」
「瑠璃はとても努力家です。」
「瑠璃さんは3年生最後の試験で3位に落ちました。学習量が足りていません。急に伸びる子に追い抜かれる可能性があります。大丈夫、私と一緒に頑張りましょう。」
九条彩香(小雪)は手厳しくも、瑠璃をサポートすることにしました。
紗英(松下奈緒)、美咲(高橋メアリージュン)、杏子(比嘉愛未)がお茶をしていると、新入りのスカイキャッスルの住人、南沢泉(木村文乃)が、香織が飛び降りた建物にいるのに気付きました。
「あなたのように同じ住民の死をネタにするなんて。」
「スカイキャッスルのことをスキャンダルにしたいだけでしょ?」
「子供がああなってしまったのは親のせいよ。親からのプレッシャーに押しつぶされている。」
「親のせいだと言いたいの?自分で子供を生んだこともないあなたに親の何がわかるの?」
紗英は、泉の息子、青葉が養子な事を指摘して嫌味を言うのでした。
二階堂家では、亘(鈴木浩介)翔が学年で十番以内に入れない事を厳しく言っていました。
「翔、あなたは10番以内に入れなかった。翔、自分の言葉には責任を持ってください。」
「翔にあなたは理想を押し付けすぎよ。帝都医大付属高校を遥人君は辞退したのよ。九条先生にも言われたでしょ?窓がない部屋で子供を飼育させているって。」
「僕は翔を医者にしたいんだ。翔もそれを望んでいる。医者は崇高な職業だ。」
「翔はあなたの所有物じゃない!」
「君の父のせいで僕は手が動かなくなった。」
杏子の父のオペのせいで、亘は過去に指が動かなくなりました。
翔を気遣う、杏子は息子に決意を伝えました。
「翔、行動を起こさなきゃ何も変わらないよ。」
九条は瑠璃を合格に導く為、成績トップを争う南沢家の長男、青葉(坂元愛登)と、山田未久(田牧そら)との三角関係を利用しようと提案しました。
「瑠璃さんは南沢青葉くんに好意を持っています。山田さんと青葉さんは仲がいい。瑠璃さんにとっての良い起爆材料になりますよ。」
帝都大病院では、山田未久が母、希美(映美くらら)の見舞いに来ていました。
「お母さん、私は大丈夫。次のテストでも絶対上位狙うから。」
「未久にはいつも苦労かけてばかり。ごめんね。青葉君、未久のことこれからも宜しくね。」
「はい」
未久はというと、南沢家の青葉と仲が良く、瑠璃の嫉妬の原因となっています。
瑠璃は未久に対し、「お父さんいないくせに」など嫌味を言ったこともありました。
しかし、当の未久は、瑠璃にさらりと言い返していました。
「あなたって成績のことばかり人生にかけているよね。可哀想な人。」
紗英は英世(田辺誠一)の母、浅見雪乃(藤真利子)にいびられていました。
「英世は学歴のない看護師とそのまま付き合うかと思ったけど…。ハーバード卒業した時は英世にとって良い嫁が来たと思っていた。この嘘つきが。平気で騙そうとする女だとわかって絶望したわ。瑠璃さえ生まれていなかったら、離縁できたのに。根回しはするわ。」
「宜しくお願い致します。」
しかし、腰の低いふりをして、紗英はニヤリとほくそ笑んでいました。
その頃、浅見英世は、大口の患者、経団連会長の手術を病院長の大河内(小野武彦)ksら任されました。
一方で九条は、二階堂家の翔(柴崎楓雅)のことも引き続き、勉強指導にあたっていました。
夫、亘(鈴木浩介)のモラハラに息子共々苦しめられている杏子(比嘉愛未)は、我が子を守るためにある行動を起こします。
「なにあれ…。」
「大丈夫なの?お父さんが知ったらどんなことになるか」
「私だって不安よ。自分で動き出さなきゃ何も変わらないの。」
杏子はそう言って業者を呼び、ハンマーで翔の部屋の壁を思い切り壊し続けました。
「明るくなるわね…」
「翔!翔!お土産だぞ!友人の塾講師が勧めた問題集を買って来ました。…なんだこれはー!」
翔の部屋に窓が取り付けられたことで怒り心頭の亘に、杏子は負けません。
「快適に過ごせるように、窓をつけました。」
「なかなかセンスのいい壁紙です。けど窓はいらない!」
「お父さん!」
「心配いりません。殴ったりはしません。」
「結果が出るまで待ってください。翔が学年10位以内にしたら部屋をこのままにしてください。」
「学年10位以内でなければ部屋を戻します。」
亘(鈴木浩介)は、杏子のクレジットカードを鋏で切り、翔の為に何も使えない状況にします。
浅見家では、九条が瑠璃の睡眠時間を削って勉強させていました。
「睡眠時間削ってでも、瑠璃さんの耐性を今は試しているところです。」
九条は瑠璃に、生徒会長候補に立候補させることを提案。
その候補には青葉もいて、青葉とよく一緒にいる瑠璃の恋敵の三久もいました。
また、瑠璃の青葉への恋心を利用することを促しました。
「青葉君、お向かいに引っ越してきたんですよね?合格の為ならなんでもするとおっしゃいましたよね?」
九条の言葉にぐうの音も出ない、紗英なのでした。
泉の脳神経外科医の公平(大谷亮平)の出現で、「帝都病院」への出世が危ぶまれる紗英の夫、英世(田辺誠一)へ見知らぬ番号から、着信がかかってきます。
それは学歴のない看護師だと英世の母、雪乃に罵られていた、希美(映美くらら)でした。
彼女は、山田三久の母でした。
「なんだ、金か?俺達の関係はもう14年以上前に終わっているだろ。」
「違う、私は他に頼れる人はいない!」
浅見英世と希美はかつて、恋人関係で、未久は彼らの娘なのです。
見舞いに来た三久が慌てて医者を呼び、同じ病院にいた青葉は寄り添います。
「お母さん、先生の処置もあって大丈夫だって」
「まだ今月の入院費、払えていないって言われた。」
帰宅後、母の泉に相談する青葉。
「母さん、友達が、今月のお母さんの入院費払えないんだって。力になれないかな」
「あなたはお父さんに似て優しいのね」
「お母さんに似たんだよ。」
更に、次女の真珠(白山乃愛)は母に振り向いてもらえない寂しさを感じていました。
フードプロセッサーで瑠璃のためのジュースを作る紗英に、真珠は話しかけます。
「またそれ?お母さんと一緒に買い物行きたいよ。」
「瑠璃が好きなのよ。そんなこと言っているからいつまでもBクラスなのよ。」
その頃、未久(田牧そら)は青葉と学校帰りの道を歩いていました。
「ねぇ青葉さ、私といて大丈夫?」
「全然、平気だよ。未久、お母さんのお金のことだけど…」
「大丈夫。何とかするから。」
その後、青葉は瑠璃と会います。
「青葉の家今度行っていい?」
「良いよ。」
「スカイキャッスルの話聞きたい。」
そして、未久は加藤玲(内藤理沙)と息子の優馬の待つ車に乗りました。
玲から謝礼をもらう、未久。
その頃、南沢公平(大谷亮平)がなんと外科部長に就任。
公平と英世は対立。
「なんだかまた済みません」
「謝るなと言いましたよね。私が君にそれを言われてどんな気持ちになるのか」
母親たちも揉めていました。
「あの作家の女、許さない」
「夫の職場関係のことで私達が揉めるのは良くないわ。」と美咲を窘める杏子。
しかし、紗英はある策を思いつき、泉に電話を掛けました。
「え?公平さんの就任パーティー?」
「ええそうよ。仲直りに近づきましょうよ。」
南沢泉は紗英との電話を切った直後、真珠の万引きを見つけました。
「待って!それ、なに?お金払ってないよね?」
「…別に。」
「いけないことなの。」
泉は雑誌の代金を払い、真珠の件を大ごとにしませんでした。
「済みません、この子がお金払い忘れちゃったみたいで…さぁ、あなたも謝って。」
しかし、真珠は浮かない顔で書店店員に謝りませんでした。
「ママは私よりお姉ちゃんが好きなの。私なんかいなくていいんだ。私よりお姉ちゃんが大事なんだ。」
「そんなことないわよ。瑠璃ちゃんの受験のことで忙しいのよ。寂しくなったらいつでも遊びにいらっしゃい。」
その後、紗英、美咲、杏子で、公平の出世祝いをしてもらった泉。
「泉さん、公平さんの外科部長就任おめでとう。これ私からよ。ロマネコンティ」
「ねぇ泉さん、青葉くんを瑠璃の生徒会長の推薦人にしてくれない?」
「これだけの料理をもらったのに、少しは紗英さんに協力してよ。」
「これは親睦を深める為の会よ」
「なるほど、そういうことだったんですね。とりあえずこれはお返ししておきます。」
スカイキャッスルの母親たちが自分と好意に接する気がないことや、夫の出世の為にあの手この手を使おうと策略していることを察した、泉。
そこで、やんわりと、紗英からのロマネコンティを返しました。
学校では、瑠璃が一位に返り咲き、翔は学年10番に入れました。
「学年10位以内に入ったわ。」
「よし、翔!成績が上がった今だからこそもっとストイックな環境に部屋を戻す。」
ところが、杏子は、10位以内になったら窓のある部屋を継続すると答えた亘との会話を録音していました。
「自分の言葉には責任を持ってくださいね。」
「勝手にしろ」
夫に言われた嫌味と同じ言葉を吐く、杏子でした。
浅見家では瑠璃と、紗英が喜ぶ姿に寂しさと孤独を感じていた真珠。
そこで、真珠は、寂しさから、南沢家へ行き、初めて、未久に出会いました。
「青葉、こちらお隣の浅見瑠璃さんの妹、真珠さん。」
「こんにちは。」
「そういう紹介の仕方やめて。あんな奴の妹なんて紹介されたくない。一番いやだ。ママは私の事好きじゃないんだよ。」
「お姉さんのこと嫌いなの?」
「うん、お姉ちゃんいつも他の人とのこと考えていないし、見下している。私は頭が悪いから、ママに好きになってもらえない。」
「どうして?そんなことないと思うよ。」
「じゃあ私が勉強をみてあげようか。」
真珠に優しく寄り添う、南沢青葉と山田三久。
後日。
紗英は、瑠璃を迎えに行く前に、未久が加藤玲と息子の優馬の車に乗り込むのを目撃します。
尾行して行き、未久の「アルバイト」の真相を知りました。
優馬の課題を未久が解くことで、優馬は成績を維持していたのです。
「報酬が足りないってどういうことよ?」
「おばさん、私が問題を解いてあげなかったら優馬は退学だよ?」
「それはあなたもよね?」
「私は危ない橋を渡っているの。私を怒らせないで」
「全くヤクザみたい。」
そういうと、玲は未久に札束をばらまくのでした。
その様子をスマホに収める、紗英の顔は弱みを握り、ほくそ笑んでいました。
スカイキャッスル3話感想・みどころ
スカイキャッスルで蔓延る、マウンティング合戦は止まりません。
紗英は、美咲や杏子と共に泉をいびりますが、泉は彼女達の腹の底を熟知していてのらりくらりと交わしていて爽快でした。
杏子は息子の翔を亘のモラハラと束縛から守るべく、ついに翔の寝室に窓を設置!
窓がない部屋にこだわる亘の心の闇も今後、明らかになるので、期待ですね。
案の定、亘は杏子のクレジットカードを鋏で切り刻むものの、杏子は強かったですね。
翔が10位以内に入ったら窓を取り外さない事を約束させた会話を録音したのですから。
「自分の言葉には責任をもっていただけますか。」
したたかで芯の強い彼女の勇姿は素晴らしかったです。
浅見家の長女、瑠璃と次女の真珠に対する、紗英の格差。
同じ娘なのになんであそこまであからさまに差別していて親失格だなって思ってみています。
浅見家の場合、夫の出世と、姑、雪乃の紗英に対する圧力、瑠璃の受験を何としてでも成功させるなど、重圧にがんじがらめの印象です。
そんな環境で育ち、期待を小さな背中に背負った瑠璃と、諦められた子供の真珠の様子がつらいですね。
しかし、真珠に強力な味方…いや、優しき大人のふりをした偽善者が、南沢泉。
息子の青葉と、山田三久と共に、家で居場所のない真珠を手助けしながらも、絶対なにか企んでいる泉の腹の底が怖かったです。
真珠にとっては、居心地の悪い家で居場所ができたと思いますがね。
九条は紗英に、瑠璃を刺激するよう、青葉と未久を利用することをアドバイス。
彼女もなかなかの戦略家で、歪なところがありますが、自身を切りつけた遥人に対しては厳しく突き放す情を持っているといえます。
遥人は家庭で実は虐待されていたこともあり、両親からの重圧に苦しめられ、今があるのでしょう。
彼の現状も気になりました。
そして、病気の母を思う未久は、瑠璃の異母姉妹で、なんと、玲から謝礼をもらいながら、玲の息子、優馬の問題を解いて彼の成績を上げることに協力していましたね。
「私は危ない橋を渡っているの。私を怒らせないで」
母の手術費用を稼ぐとはいえ、危険な賭けに出た未久も幸せになってほしい3話でした。