しょせん他人事ごとですから~とある弁護士の本音の仕事~2話あらすじネタバレ
誹謗中傷の件で、ご近所の主婦、木下優里香(足立梨花)を提訴したものの、和解金は支払われたものの、慰謝料の支払いが滞っていました。
保田(中島健人)は、「お仕置き」をする為、驚きの行動に出ます。
二宮博美(大水洋介)という理と同じゲームアプリを使う執行官と共に、この件に立ち向かう事にしました。
「執行官です、ドアを開けて下さい。裁判所から執行手続きができました。債務名義です。」
二宮の訪問に、何も知らない木下優里香(足立梨花)の夫、木下浩之(笠原秀幸)は何も知りません。
保田も同席して、二宮の後ろからひょっこりと顔を出しました。
「どうも、弁護士の保田です。お久しぶりです木下さん」
「どういうことですか?」と浩之。
「奥様は誹謗中傷で慰謝料の支払いが遅滞しているようです」
「落ち着いてください、犯罪者になったわけではないので。」
「これを見て下さい」
「桐原こずえさん…ああ、上の階の桐原さんについて」
「ああ、これひどいですね」
「これを書いたのが奥様です」
「え?!ウソだよね?」
「先日、裁判所で木下さんと桐原さんは和解しましたが遅滞しているので。」
「ですから動産執行を行います。」
テレビや冷蔵庫は生活必需品なのでダメ、パソコンも個人情報が入っているので対象にならないのですが、66万円以下でも差し押さえ不可能です。
動産執行は本来、ろくに何もとれません。
「つまり、嫌がらせですね。」
保田はわざと、木下家に動産執行を仕掛けたのでした。
「なんでこんなことに?!昨日まで普通の家だったじゃないか!」
幼稚園に通う一人娘の来海(本田都々花)を抱きながら、大慌ての浩之。
慌てて、ATMへ行き、上司にも連絡して、お金をおろして帰宅しました。
「確かに、受領しました」
二宮と加賀美と保田は退散します。
「ねぇ木下さん差し押さえだって」
「借金?」
「それがさ…」
加賀美は木下の話題で盛り上がる主婦たちを軽蔑した目で見ていました。
「なんか木下さん気の毒で…」
「加賀美さん、人に寄り添うタイプなんですね。」
その頃、木下家では、浩之と優里香が対立。
「君がしたことは犯罪だよ。」
「ねぇ、桐原のこと見た?他の人も言ってるよ。何よ、お皿洗いの一つもしないで。皿一枚洗ったことがない人が言えるの?どんだけ子育て私一人に押し付けるのよ!」
「ネットの中の話しじゃないんだよ!現実なんだよ!家族だから、これは家族の問題だから向き合うし、話聞くよ。君をここまでしたのは僕の責任だと思う。向き合っていこう、桐原さんに謝りに行くよ。優里ちゃん…」
その後、桐原に謝罪した木下家。
「木下さん、あの後うちに謝りに来てくれて。」
「もうこちらは引っ越すから良いって言ったんですけどね。」
桐原家は引っ越すことになりました。
「これでもたった一人がネットの海でダメージ受けただけなんだよね。影響何もない。ダメだーまた後ろ向きになってる。あの人、結局、こういうこと言ってたんだ。」
桐原の意志を尊重し、誹謗中傷で訴えるのは時間とメンタルと労力を削られるという保田の言葉を思い出した、こずえ。
夫の桐原和典(吉田悟郎)と共に前を向き始めることに。
その頃、人気音楽デュオ、ヌーヌーのリオ(野村周平)は、「保田法律事務所」の口コミを見てつぶやきました。
「ここにするか…」
そんな保田のパラリーガルを務める、灯(白石聖)が大ファンの兄妹デュオ「ヌーヌー」の双葉リオ(野村周平)が、保田理法律事務所へやって来ました。
「…!リオきゅん!」
思わずファンである灯は、声を上げますが、現実のリオは声を掛けました。
「おい、時間制なんだろ?ばかなん?」
「はいこれ、ネットの炎上のやつ」
そう言って、保田に動画を見せた、リオ。
実は、マネージャーの本間翔平が、学生時代のヌーヌーの動画について2人に見せました。
2人が学生時代にいじめをしていたと思われているようです。
妹で相方の、リホ(平祐奈)が拡散された動画をきっかけに炎上して、誹謗中傷に遭っているとのことでした。
「おいリホ泣くなよ」
「自分とこのタレントなんだから信じろよ。」
マネージャーに文句を言うと間もなく、その場で過呼吸になったリホは倒れてしまいました。
「で、保田ちゃんだっけ?誹謗中傷した奴は同罪?」
「元のつぶやきをそのまま拡散した場合はアウト。」
「これがまとめサイト、これが削除してほしい呟き。全部特定して全員晒しあげたい。」
「情報を明確に伝えていて、良いですね。お金も時間も相当なものですよ。」
「上等だよ。俺らは路上で武道館に行くって言った時からバカにされた。でも本当に行った。俺たちは必ずやる」
事実無根だと訴えるリオは、犯人全員をつるし上げたいと、保田に相談。
その頃、目が覚めたリホは、リオが置いて行ったピザと置手紙を見ます。
「暇ならパズルでもしてろ。すぐ帰る、家から出るなよ。ピザでも食って深呼吸してろ」
保田法律事務所にて。
「とりあえず100アカウントに絞りましょう。数を絞るのは効率的に進めるのもあります」
「結局金はどのくらい?」
「開示処分300万円その他、2~3000万円は覚悟して下さい。対象となる犯人はアカウント数少なくなりますね。」
誹謗中傷者のリストを見せる、リオ。
「保田ちゃんって意外と頑固なんだね、気に入った。じゃあ今日は帰るわ。よろしく」
「ちなみにリオさん、SNSでの発言気を付けてください。晒しあげるというのは情報開示請求の時に不利です。やられたからやり返すもアウトです。」
間もなく、リオは保田法律事務所に軽食を届けに来た柏原(片平なぎさ)と遭遇。
「わぁ!ヌーヌーのリオさんよね?姪っ子がファンで」
「どうも」
リオが去ってから、灯と話す、柏原。
「リオさんいじめしていたんですって?」
「違います」:
「私ネット見ないことにしているから。デマってすぐ広まるのね。」
その後、100アカウントを探し、リオとリホを助けようとする、灯。
「これが終わったらコンサートで写真撮ってね。」
灯は大量の精査、口コミ、開示情報を1件ずつ調査。
IPアドレスとスタンプをSNSから特定した保田。
「誹謗中傷した方の特定にこれから伺います。2枚目のアルバムのタイトルなんでしたっけ?」
「アイラブユー」
リオとリホが「推し」の灯のやる気が入るように、眠る彼女の耳元に受話器を近づけた保田。
「アイラブユー」の言葉に俄然意欲が高まる灯なのでした。
いよいよ、リオの記者会見の日。
妹のリホを家に残し、記者会見をします。
「本日は皆さまにお伝えしたいことがあります。動画の人は僕達とは別人。僕達の出身校とは制服が違います。まったくのデマです。しかしながらネットで拡散され、公私ともに大きな影響が出ています。リホはカウンセリングを受けて自宅療養中です。不確実な情報が拡散し続けています。予定していたツアーも中止です。つきましては権利侵害をおこなったアカウントに情報開示請求をします。僕達は闘うことを決めました。これより100アカウントを情報開示請求しようと思っております。ネットの暴力から守るために戦います。訴訟費用の一部をクラウドファンディングで実施し、寄付をお願い致します。」
保田と灯も見守ります。
案の定、ヌーヌーのクラウドファンディングは寄付が募り、世間の目も変わりました。
プロバイダーからの意見照会書が次々とヌーヌーを誹謗中傷した人々に届きました。
同じ頃、
「おい田村。もっと気合入れてぶつかってこい、」
広告代理店営業部、中山健太郎(小手伸也)がオフィスで部下に仕事を頼んでいました。
「人を誹謗中傷する人は紙一重。管理職など立場の高い方が、誹謗中傷することもあるそうですよ。誹謗中傷は本人もいるところで多くの人の中で行われます。ただの呟きだと思っていた人間が誹謗中傷をしていく。」
中山健太郎は、「七色のおっちゃん」という名前で、SNSで若いグラビアタレントなどに次々と声を掛けていました。
そのアカウントを操作する一人の男。
「よし…こいつ燃やすか。」
男は、沢山のパソコンを操りながら、中山をヌーヌーを誹謗中傷したターゲットにしていました。
しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~2話感想・みどころ
前回に引き続き誹謗中傷をテーマにしたエピソードでした。
今回はアーティストのヌーヌー。
兄妹の彼らの絆はとても強く、ポジティブ思考で路上ライブから武道館まで昇りつめた実力派です。
兄のリオが本当に妹思いで、妹のリホはパニック発作を起こすほど、繊細ですね。
リオはリホのためにたった一人で闘う姿勢だけでなく、情報収集力が凄かったです。
膨大なリオが集めた努力のこん跡から見つけ出したのに、訴訟を起こすには2~3千万もかかるなんて…。
なんで被害者がお金でこんな労力を使わなければならないのでしょうか。
こずえの時も思いましたが、誹謗中傷を訴えるって苦労の連続ですね。
こずえを誹謗中傷しても懲りずに慰謝料を支払わない木下優里香にも腹が立ちました。
そんな優里香に、動産執行が出向くお仕置きをした保田と二宮に爽快でした。
優里香の夫、浩之が心ある夫で本当に良かったですね。
いじめられた側の気持ちに無頓着な優里香が今後、反省してくれることを願います。
リオとリホの件はまだまだ終わりそうにありません。
彼らを誹謗中傷する人は、通勤し、家庭をもつ普通の人です。
人間が一番怖いですね。
また、ヌーヌーの件で、誹謗中傷にも該当しない、中山部長をヌーヌーの誹謗中傷のターゲットにしようとしていた謎の男の怖さに、続報が待ちきれない2話でした。