高嶺の花 第8話
放送日:2018年8月
日本テレビ水曜ドラマ
高嶺の花 第8話のあらすじ
もう一人の自分が見えない月島もも。
ももはそれを取り戻すために神宮流時期家元候補である神宮兵馬と距離を縮める。
一方、風間直人は図書館で出会った新庄千秋と仲を深めていく。
ももに傷つけられた直人を心配した商店街のみんなは、千秋が直人の恋人関係になることを望んでいた。
しかし、直人は図書館で生け花の本を借り読みふけ、ももを理解しようと明け暮れる。
いよいよ月島流の時期家元を決めるため、ももと妹のななは俎上にのる。
家元・市松はももとななが花を生ける様子を公開せず、作品だけを見て投票をする方法を取ることとした。
時期家元。ももとなな、どちらが選ばれることになるのか。
高嶺の花 第8話の感想
このドラマは本当に難しいです。
飛び交う言葉、華道家達の感性。
一般人にはとてもわかるものではありません。
それをしがない自転車屋さんのぷーさんは理解しようとするのですからすごいものです。
そして、それをできるのも勉強家であるぷーさんだからできること。
寝不足になるほど熱心に研究できるのはやはりもものためだからなのか。気になることがあると寝食を忘れてしまう太刀なのか。いづれにしろぷーさんがカッコいいと思いました。
ぷーさんがカッコいいと思うシーンがもうひとつ。
ももを迎えに行くシーンです。
兵馬の手伝いをする男の子がぷーさんを見てスムーズに促す姿はぷーさんが来るのをわかっていた、兵馬もそうなることを予測していたのでしょうか。
気を失ったとはいえ、ももからそれを感じ取ったのであれば、ももから溢れるぷーさんへの愛情エネルギーというものは本当にすごいパワーなのだと思います。
空蝉(うつせみ)についてのぷーさんの解釈はとてもわかりやすいものでした。
初回からももがもう一人の自分と言っていたけれど、どうもピンとせず、ももの求めるもう一人の自分が全く見えませんでした。
ぷーさんの説明で納得です。
それは華道家でなくてもあるもので失うもの。しかし華道家はそれを利用して後ろ生けをするのなら、それを失えば出来なくなって当然。ももも当然であり、それを取り戻すのはどんな手やどんな力を使っても無理なことでしょう。
でも、兵馬はそれが種を燃やすことだと。それは誠なのかどうかわからないけれど、ぷーさんに言わせればそんなことをしても意味は成さないし、ももに期待をさせないでくれといったやり取り、兵馬を黙らせたシーンはぷーさんが神がかって見えました。
芸術は深く、日常生活では理解は到底不可能ですが、こういう形で知ることができたことを有難く思います。
ななの変化もすごいものでした。
ななの後ろ生けは明らかに龍一の影響を受けているけれど、きっと今までのななであればあれほど大胆なものを見せることは出来なかったでしょう。
ももの後ろ生けも良かったのですが、時期家元として必要なものはななの方にあったのですね。やはり芸術は難しい。
ななとルリ子のシーンはとても緊張しました。
母娘なのだから接さないということは難しいけれど、ななの表情や纏うオーラから怒りや憎しみといった気迫を感じました。
ななとこんなことになっても龍一の元を訪れていたルリ子のメンタルの強さ、龍一をななの婿にという計画は忘れておらず、ルリ子がななに対して持つ愛情の偏り方がとても複雑です。
どんなに傷ついても花を生けているなら良かったと安堵した龍一の姿に観ているこちらも安心しました。
龍一は決して悪者ではないのだとわかったからです。
高嶺の花 第9話の期待や予想
ももとぷーさんの愛は再燃したのか。それにより2人は純粋に幸せになることができるのか。ももとぷーさんの別れ際に、まだ何か波乱があるのかと不安が生まれましたが、2人はきっと何があっても大丈夫でしょう。2人の関係がこれからどう展開していくのかとても楽しみです。
時期家元となることとなったなな。ルリ子や龍一との関係はどうなっていくのでしょうか。
龍一から家元の真意を聞き、家元とルリ子にもどんな展開が待っているのか。とても気になります。