黄昏流星群 第1話
放送日:2018年10月
フジテレビ木曜ドラマ
黄昏流星群 第1話のあらすじ
28年銀行員として勤めてきた瀧沢完治は、若葉銀行新宿支店長にまでなる出世頭。
不倫は致命傷になるため、女性職員の誘いにも応えない完治を妻・真璃子は信用し支え続けてきた。
しかし、完治が任される新宿支店が最優秀賞を取り、持ち帰ったネクタイから真璃子の気持ちは揺れ始める。
そして、いづれは栄転と思っていた完治の元に出向の内示がくだされた。
思いもよらぬことに飲み潰れた完治は、居酒屋のグラスに浮かぶ氷を見て、スイス・マッターホルンを思い出し、スイスへと旅立った。
そこで、1人の日本人女性と運命的な出会いをする。
黄昏流星群 第1話の感想
夫・完治を疑い出すきっかけ
スイス・マッターホルンが映り、しっとり艶っぽい語り口調で物語が始まりました。
銀行員というのは常に日本経済に生活をが振り回される大変な仕事だと改めて感じました。
経済が上向きの時はいいでしょうが、バブル崩壊のように下向きになると、若い人にも頭も下げて仕事を取らないといけないのはなかなかきついものでしょう。
さらに、職場では出世のために上司に媚を売らないといけません。
しかし、出世をしたところで、働き方改革によりいつまで経っても楽になってはいないようです。
体も心もとっても疲れてしまいそうですね。
それでも自分が任された支店が最優秀賞を取れば頑張る甲斐もあるのかもしれません。
そして、それはいつか栄転に繋がるのだと信じてやまないのは当然のことです。
完治が支店長として任されている支店が最優秀賞を取り、お祝いにと部下から貰ったネクタイを持ち帰りました。
それを見た娘の美咲は女の人が選んだネクタイでないかと言い出します。
真璃子は顔を曇らせました。
完治、真璃子、美咲3人の間に不穏の空気が流れます。
真璃子と美咲は親友のような関係。
2人が過ごす様子からもその雰囲気が伺えます。
その美咲から会わせたい人がいると真璃子言われました。
真璃子複雑な表情をしました。
それもそのはず。
大学卒業後、結婚し、出産・育児をしてきた真璃子は忙しく働く完治と話をすることなく過ごし、美咲を親友と思えるような関係を築いてきたのですから、その美咲がいなくなるとなると、完治と二人きり、完治と向き合わなければいけなくなります。
ネクタイひとつで完治を疑ってしまうほど愛してはいるけれど、何十年向き合ってこなかったことをこれから始めるというのは躊躇いがあってもおかしくありません。
完治に出向の内示
セカンドキャリア研修を受ける完治。
世間では黄昏研修と呼ばれるその研修の目的は、出向や移籍に備え心の準備をしておくこと。
最優秀支店の賞を取り、森口専務から気に入られている完治は、出向先でうまくいっていない同期とは違い、暗黙の了解で栄転が約束されていると信じています。
しかし、研修終了後、本店の頭取室に呼ばれた完治は荻野倉庫株式会社への出向を言い渡されます。
完治が親しくしていた森口専務のパワハラにより、完治も被害を受けてしまいました。
あまりにも突然のことを受け入れられない完治はずぶ濡れになり酒を煽る始末。
飲んでいたお店の店主に酒を止められ、他の客が残したグラスの氷を見て、マッターホルンを思い出しました。
運命の出会い
マッターホルンが見える街を訪れた完治でしたが、天候は悪く、マッターホルンを見ることはできません。
それでもマッターホルンが見える展望台に行くためにロープウェイに乗り込みました。
登ってもマッターホルンは見えないとロープウェイの職員だって言っていたのに、まさか、自分のように展望台に向かう人がいるとは思いもしなかったことでしょう。
しかも、日本人です。
これだけ世界が広いのに、マッターホルンが見える場所、悪条件の天候、そんな中で日本人に会えるのは奇跡的であり、それはもう運命です。
展望台へ一緒に向かった女性と下山をすると、完治は彼女を食事に誘いました。
高山植物が好きな彼女。完治も高山植物が好きと共通点がさらに増えていきます。
山のことが忘れるくらい忙しくしてきた完治が山を訪れたということは、荷物を下ろしに来たのではないかと彼女は問います。
完治は様々なことを思い出し、荷物を下ろしてみることにしました。
彼女と他愛ない話をし、笑うことができた完治。
食事が終わると、部屋でもう一杯と彼女を誘いましたが、彼女に唇を重ねてしまうという大失敗をおかします。
若い頃ならまだしも、中年の男女が日本から離れた遠い土地で出会うことには言い知れぬ理由があるだろうに、いきなり体を求めてしまうなんて運命的な出会いも台無しです。
結果、彼女は朝早くホテルを去ってしまいました。
運命的な再会。動き出した歯車
さて、完治が不在の間に、支店から電話を受けた真璃子は、出張ではなく、休みを取ってスイスに行った完治の嘘を知ってしまいました。
忙しいとしか言わない、ネクタイの件もある、美咲に言われなくても心中は浮気を疑っていることでしょう。
だから、完治が帰宅すると溢れんばかりの感情で問い詰めました。
その表情はまだ見ぬ浮気相手への嫉妬にまみれていると感じました。
スイスから帰った後、仕事へ向かうと、部下達は完治の出向を知り、次の支店長について言葉を交わしていました。
内示を受けるべきかどうか悩んだ完治は、荻野倉庫に向かい、そこの食堂に入りました。
先にカレーライスは頼んでいるけれど、食券を買っていると厨房からカレーライスができたことを知らせる声が聞こえます。
完治は声で気づかなかったようですが、カレーライスを渡してくれた彼女を見て驚きました。
マッターホルンが見える街で出会った彼女との再会。
運命としか言いようがありません。
そして、出向しない理由もないでしょう。
さらに、駅でもすれ違い、彼女は完治を避けるかと思いきや、完治を待っていてくれました。
完治と栞が恋に落ちないわけがない状況になってきました。
黄昏流星群 第2話の期待や予想
再会した完治と栞。出向を命じられた荻野倉庫に栞がいるとなると、完治は出向を選ぶことでしょう。
仮に出向を真璃子や美咲に伝えたとしても、そこに栞がいることで完治は胸に秘密を抱えることになります。
完治と栞はこれからどんな関係になっていくのでしょうか。
完治と栞が関係を深めることで真璃子や美咲との間にも大きな溝ができてしまうことと思います。
そして、薔薇の棘で手を傷つけた真璃子の元に現れた若いイケメンの男性は真璃子の心を奪いそうな予感です。
その男性の正体も完治や美咲と溝を深くしてしまいそうです。