ザ・トラベルナース

ザ・トラベルナース2話 薬師丸(山崎育三郎)の支配が加速!

ザ・トラベルナース2話あらすじネタバレ

那須田歩は朝、寝坊してしまい、慌てて西東京総合病院に出勤しました。

「もう退院が嬉しくて目が覚めちゃった4時に!」

高齢の松本が、退院日が明日にも関わらず、退院日だと嬉しそうにしていました。

その様子を微笑ましく見守る歩。

「松本さん、退院は明日ですよ?もう少しだけお世話させてください」

間もなく、歩も今日が非番だと、病院の勤務表を見て知り、愕然。

「ナースのくせに自分の自己管理もできないとはいけませんねぇ」

相変わらず、九鬼静はチクりと歩に物申します。

労働基準監督署から西東京総合病院に時間外労働の是正勧告が届きました。

働き方改革に力を入れる新院長、薬師丸卓(山崎育三郎)。

「このままだと神保先生の負担が増える一方ですよ」

外科部長、神保輝之(要潤)に外科全体の超過勤務が目立つと指摘します。

「時代についていけない医師が多くて困ります。何か愛川さんはお困りのことはありますか?」

「いえ。九鬼さんが来てくれて助かっています。」

実はトップダウン気質の神保(要潤)が家事を撮る外科では、個々の業務負担を軽減する「チーム主治医性」が機能不全状態でした。

主治医が休みたいときにサポートをしながらチームワークで患者を診る制度です。

そんななか、外科部長の神保は働き方改革に反対で、他の医師達から孤立しています。

「俺の主治医は神保先生だろ!あんた達、チームって俺のこと何も分かってくれない」

怒る患者の佐藤は小山衛(渡辺大知)に文句を言いました。

「どうかされましたか?」

「ああ、神保先生!神保先生じゃなきゃダメだよー」

自己研さん、そして病院を回していく為、定められた勤務時間外も身を粉にして働く神保を、トラベルナース、那須田歩(岡田将生)は優秀な医師だと称賛します。

その矢先、切除可能な癌を患ったエリート商社マン、二宮正男(井上佑貴)が入院します。

「二宮さんの場合は、手術で癌が切除できますよ」

「でも手術日、あまり変わらないですよね?」

主治医の神保が薦める手術を何故か拒否し、入院治療が長引く抗がん剤治療を希望する患者でした。

彼を怪しむ歩と九鬼静(中井貴一)。

「オペしたほうが助かると二宮さんは助かると思うのですが」

「手術するかは患者様が決める事です。ナースは人を診て人を治す」

「耳にタコができるほど聞きました。言っときますが、外科部長にも指名されてる僕は、来たばかりの九鬼さんより先輩なんですからね。」

九鬼は二宮が社内ニートであることに気付きました。

そんななか、九鬼は神保が執刀する手術にオペ看護師としてサポートに回る事になりました。

二宮を見守る、九鬼。

「二宮さんお仕事ですか?」

「僕が抜けるとみんなにしわ寄せ行っちゃうので」

「今はお体を休めることを優先して下さいね」

助手を務める若手外科医、小山衛(渡辺大知)おたどたどしい手つきを見かね、単独で手術を鮮やかに終える神保。

九鬼は神保が、衛を厳しく注意しているところに遭遇。

「肛門に近い直腸がんなので、術前化学放射線治療法が最適だと患者さんに伝えました。」

「なにが最適化を誰が判断した?」

「チームで話し合って決めました。」

「半人前で組んでもチームを困らせるだけだ。もういい後で患者と話す」

「失礼します、珈琲が切れてると伺ったので、お持ちしました。」

「有難う、あなた清掃の人?」

「看護師の九鬼静と申します。先生、珈琲をお持ちしました。先生はブラックでしたよね。1日2時間しか眠られていないとか」

「ああ、仮眠前にカフェインをとっているんだ。栄養補給と30分ほどの効果的な仮眠を獲れれば十分だ。働き方改革だかなんだか知らんが医師が勤務間に11時間のインターバルをとっていたら病院が回らん」

「そうですね、働き方改革なんて私にとってはクソくらえですよ」

「あなたとは気が合いますね」

その後、九鬼は平然を装うものの、仮眠をとる神保の様子に違和感を感じていました。

彼は九鬼が部屋を出ると、点滴を自ら行い、仮眠していました。

二宮に手術の提案をする、神保と衛。

「入院する前に手術以外の治療法もあると聞いたのですが」

「二宮さんお仕事は何を?」

「住越商社で働いています。」

「腹腔鏡手術したほうがQOLも上がります。早くお仕事に復帰されたほうが」

「あの、手術はしたくないです。他に方法がありますか?」

「4週間抗がん剤治療がありますが…」と衛。

その日の夜、看護師寮で、歩と九鬼は、二宮が入院を引き延ばしたがっていることを話題にしていました。

「あの患者さんは入院を長引かせたいみたいです」

「聞けばあの人、社内ニートらしい。会社にいるけどろくに仕事させてもらえないみたい」

愛川塔子(寺島しのぶ)は二宮の状況を、博美、パク(キム・ヒョンユル)、吉子(安達祐実)、柚子(森田望智)らに伝えます。

「社内ニート?本当にいるのかな?お給料もらってるんでしょ?これだから正社員は…」

「あー私も社内ニートになろうかな。」と福美。

「馬車馬になるまで働かせる病院紹介してあげる」

ぬるい事を言う福美に毒づく西千晶(浅田美代子)。

翌日。

二宮の様子を診に来た歩は、缶酎ハイを病室で飲んでいることを注意しました。

「二宮さん、ちょっと失礼しますよ。ダメですよ、病院でお酒は」

「うるさいな。生きていても楽しくないし、最期に病院で苦しまなくて死ぬ方法ないの?」

すると、即座に吉子(安達祐実)は厳しい対応を取ります。

「分かりました。苦しまないようにゆっくりあの世に逝かせてあげましょう。こっちの手間も省けますから。すぐ楽になりますからね」

「なにするんだよ。死にたくない、ごめんなさい!」

「社内ニートくらいで甘えないで下さい。他の患者さんへのご迷惑になりますから暴言は控えてください。二度とないようにお願いします。」

病院の外で話す二宮と歩。

「気分はどうですか?」

歩は二宮に水を渡しました。

「さっきの看護師さん怖いですよね」

「怖いですよ。お酒はもうやめてくださいね。」

「会社のせいなんだよ。むかつく上司や先輩ばかりで仕事を教えてもらえないまま放置されて、そりゃなにもできなくなる。看護師の仕事楽しいですか?医師になりたいと思わなかったんですか?」

「最初は医師になりたいと思いましたけど、ぶっちゃけ金銭的な問題で医師は諦めました。コンプレックスもあったけど。今は看護師に慣れて良かったと思っています。患者さんとの距離が医師より近いし、病気じゃない部分も治せることもあるから。まぁむかつく上司からの受け売りですけど。楽しいですよ、ナース。二宮さんもそう思えると…」

「小山先生、502号室の患者さんについてですけど鼻チューブを入れてもよろしいですか?」

「神保先生に確認とらないと」

「そのくらい小山先生が決めてもいいのでは?」

小山はチームの医師達に自分の論文の雑用までさせていました。

「院内ニート登場ね。」と毒づく吉子。

その夜、働き方改革を考える薬師丸を中心に、歩、九鬼、西で会食をします。

「愛川部長とこれからの働き方改革について意見を交換していましてね。そのうちにお2人と直接話したくて今日お時間をいただきました。ナースの皆さんからうち外科医はどう思いますか?」

「院長は現場の声を大事にしています。

「神保先生ですか?優秀ですが、まぁちょっとそれに続く先生が足りていないとの声もあります」

「ナースの中には、神保先生以外の明確な指示がもらえないと動けない意志が多いようです。」

「私はまだ何も言えない立場で御座います」と九鬼。

「ご存じの通り超過勤務が問題になっていて申告する残業時間を誤魔化している病院も多いと聞きますが、そんなことしたくない。見せかけだけのクリーンな組織はいずれ崩壊します。働き方改革の一環としてタスクシェアの整備を進めています。」

「タスクシェア?仕事の分業化?医師の仕事の一部を看護師が担う?」

聞き返す九鬼。

「アメリカでナースプロテクショナーをしていた那須田さんは最適です。勿論先生方と連携を取り、那須田さんには遠慮なくその力を発揮していただきたい。」

「そのようなことを言っていただけるなんて光栄です」と歩。

「豊富な実績を持つ九鬼さんにも期待しています。なにより九鬼さんは外科医を押しかけて無断でオペをする度胸がありますからね。前院長に対して意固地になっていたと思います。和を乱す行いは程ほどに。」

「前院長も、神山先生も退職届を出しましたね。

「1つよろしいでしょうか。働き方改革に逆行する神保先生も輪を乱す人物なのでしょうか?」

「いえ彼はそのような人物ではありません。いただきましょうか」

その言葉に、怒りを静かに抑える、薬師丸。

翌日。

「神保先生とお話ししたい患者がいます」

「仮眠の時間だ。後にしてくれ」

神保は論文を書かなけばならず、3日も寝ていなくて、ストレスが蓄積していました。

病院では、イレウス(腸閉塞)の恐れがある女性、本田がえずいてしまいました。

「大丈夫ですか?イレウスの疑いだ。本田さん、嘔吐があるので、ゆっくりNGチューブ入れます。小山先生、指示をお願いします。次、ルート確保してくれってお願いして下さい。点滴は生食でいいですよね?」

「ええ。神保先生がいないと…」

「なんであんた主治医だろ?!」

「救急の患者さんが入ります!」と吉子。

歩たちは本田の他に、緊急の患者の対応にも急ぎます。

その頃、今日が手術日の二宮は食事を持ってきた九鬼に呆然とします。

「二宮さん今日はサバの味噌煮、ご馳走ですよ」

「え?俺今日手術なんですけど」

「手術は延期になりそうです」

「えっ?!」

九鬼から手術日の延期を聞かされた二宮は訳が分からず、昼食を食べることにしました。

その後、仮眠から戻った神保は、患者の状況を聞きました。

「さっきの患者はどこにいるんだ?私と話したい患者いるんだろ?」

「もうお帰りに」

「たった30分も待てないのか。鈴木さんに挨拶する。」

「退院が迫る特別室の鈴木さんは昨日退院しました。」

「何言ってるんだ、さっきまで部屋にいたじゃないか」

「今日は何曜日だ?」

「金曜日です。」

「私は何時間寝ていた?」

「先生、今日は金曜日です。」

「この病院は私のおかげで回ってるんだぞ。なんで誰も起こさないんだ!」

急患の患者は、小山が指揮をとりました。

「神保先生の患者さん達は私から話します。」

「先生は24時間ずっと眠られていました。緊急患者も搬送されてきましたけど小山先生がチームみんなに指示をして回してくれたおかげで対応できました。」

「なにがチームだ。こいつらのせいで私がいない間にミスがあったらどうするんだ!」

「その言葉、そっくりそのまま、神保先生にお返しします。」

柔らかい笑顔で皮肉を言う九鬼。

ここで、神保のここ最近の様子を小山が説明しました。

「先日のオペの時です。先生、術野に、ガーゼを取り忘れていたので、閉じる前に私が対応しました。」

「馬鹿な!私が初歩的なミスをするわけではない。」

「睡眠不足と疲労で集中力が欠いておりました。その健康状態では二宮さんの手術は任せられません」

「私を誰だと思ってるんだ!」

「間違いなく院内で優秀な医師です。でも一人で何でもできるわけじゃない。外科部長の神保先生が他の医師から仕事を奪ったら、人が育ちません。」

「あなたは出世に目がくらむバカドクターではありません。患者さんを診て、病気を診て病気を治せるドクターです。ですが、自分の体の限界も知らず、患者の命を危険にさらす、それもまたバカドクターです。今日の先生はいい顔色をしてらっしゃる。」

「患者を連れてくるんだ。オペをする」

その後、二宮も手術が無事受けられ、改心し、前向きになっていきました。

帰り道。

「二宮さん、退院したら今の仕事頑張るらしいです。前向きになってくれて良かった」

「患者さんのことを心配するなんてちょっとは成長しましたね。」

「なんですか、その上から目線」

「神保先生に何したんですか?静さん。24時間ぶっ続けで寝ないでしょ。」

九鬼はビタミンと睡眠導入剤のフルニトラゼパムを点滴に使っていました。

九鬼は長時間の睡眠が必要な時の薬を点滴を、神保は間違えて使うように、わざと入れ替えました。

「ぶっ続けで眠る程疲れていたんですよ」

「ぶっ続けて眠らせたのはあなたでしょ?患者と向き合う医師の健康管理もナースの仕事なんですか」

「患者さんの為になる事は全てナースの仕事です。」

翌日。

薬師丸に呼ばれた神保。

「神保先生、ここ数日、定時でお帰りになられますね。神保先生ほど優秀な医師が働き方改革に捉われているのはもったいない」

神保は薬師丸から、異動を命じられました。

すれ違う那須田と神保。

「那須田くん!」

「え?」

握手を差し出す、神保の意味深な行動に異動を知った、歩。

「九鬼さんだったかな、あの人にもよろしく伝えてくれ」

「あの病院は人手不足ですから一人で働ける神保先生にはうってつけの場所です。神保先生を失うのは痛いですが、自分の病院だけではなく、日本全体の医療を考えなければ。うちはなんとかなるでしょう。那須田さんも九鬼さんもいます。この病院を患者さんの救いの場とするために」

やがて、今回のことで、自信を持つことが小山は、

「カテーテルどうしますか?」

「那須田先生は僕の指示通り動いてくれればいいので。」

「いきなり上から目線ですか」

歩は、小山の愚痴を他の女性看護師にこぼしますが、吉子は嫌味を言って冷静に仕事に戻ります。

「自信をもって調子に乗るパターンね。」

歩と九鬼はその後、また患者を診る為に、病院院内を駆けまわります。

ザ・トラベルナース2話感想・みどころ

薬師丸の独裁政治が怖すぎますね。

柔和な風貌に似合わず、自分の働き方改革に反する者は容赦なく切り捨てる冷酷さを併せ持っています。

医師達の仕事の負担を減らすべく、チーム制で患者を診て、医師の仕事の負担を軽減する一見、アップデートされた考えを持ち、表向きは、働きやすい人にも見えます。

自分の帝国を築こうとしているかのようで、従わない者には容赦なく、向ける刃を隠し持っている人間性が覗かれますね。

本日の患者もまた曲者で、院内で飲酒をする困り者の二宮。

社内ニートで会社に居場所がなく、ろくな仕事もさせてもらえない鬱屈を、病院で死ぬことで解決しようとする、手を焼く存在でした。

そんな彼に、死ぬほどの点滴を投与し、彼の甘えた根性を叩き直した、吉子の行動はなかなかできませんよ。

「こっちも手間が省ける」とかサラッと言ってしまう彼女の威厳が伝わりました。

歩の優しさと、無事、手術ができたことで、二宮が改心し、生きようとする意志が芽生えて良かったです。

そして、自己管理ができず、横柄な態度で、地球は自分を中心に回っているかのような振る舞いが目立つ、神保。

彼が仮眠で使う点滴薬を長時間睡眠をとってしまうものにすり替えたのは、いい薬でしたね。

人を診て人を治すナースを心がける九鬼は、全ての患者の為に仕事をする、ナイチンゲールのような精神に感銘を受けました。

自分にも人にも厳しすぎる彼は、毒舌家でシニカリストな面も併せてますます目が離せない存在ですね。

歩にとっては彼は「クソ上司」であるものの、九鬼が褒めたように、シーズン1よりも患者の良い兆しに気付いて行動できるようになり、頼もしい九鬼のバディに期待したい2話でした。

data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">
data-ad-format="rectangle" data-full-width-responsive="true">

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください