TOKYO MER最終話(後編)あらすじネタバレ
最愛の妹、涼香(佐藤栞里)をエリオット・椿(城田優)の陰謀によって亡くした喜多見(鈴木亮平)。
両親を亡くて以降、妹の涼香(佐藤栞里)と2人きりで生きてきた喜多見のショックは大きく、仲間たちはそれを悟っていました。
彼抜きで会議に参加し、喜多見やMERのみんながこれまで多くの命を救ってきたことを証明すると告げました。
彼は人生初の挫折を痛感し、MER脱退を仲間たちに告げました。
弦巻比奈(中条あやみ)は喜多見をフォローしますが、大切な妹を亡くし、自分がエリオット・椿を救わなければ、紛争地域に過去、行かなければ、涼香は死ななかったのではないかと後悔。
音羽も、「医者は病院で患者安全を守っていたほうがよかった。また誰かの命が失われることに繋がる」とMERに否定的な姿勢になりました。
翌日。
月島(稲森いずみ)や南が訪ね、喜多見のことをSNSに批難がますます出ていることを指摘してきました。
「お前があの時、エリオット・椿を助けなければこんなことにはならなかった」と開口一番に喜多見を責める2人。
さらに、椿を逮捕するために、出動し、自分達に協力するよう、傷心の喜多見に無茶振りを言い出す始末。
しかし、妹のことは不憫だったと月島だけは気遣い、喜多見の家を後にするのでした。
その頃、入院中の都知事、赤塚(石田ゆり子)は容態が悪化し、意識不明のまま生死の境をさ迷ってしまいます。
音羽(賀来賢人)は、天沼夕源(桂文珍)に逆らえず、不利な状況になり、ついに、MERが解体危機に!
厚労省からの圧力で、MERをこのまま続けると、比奈や、冬木、夏梅などMERの全員の立場が、不利益になると警告する音羽。
ふいに、入院患者の子供達が涼香が生前の時に作ったMERのみんなを描いた絵が入った宝箱を渡されたMER達は胸を詰まらせます。
涼香は生前、MERのみんなに感謝を手紙で綴っており、その言葉に心を動かされたMER一同。
喜多見にかつて命を救ってもらいながら、恩を仇で返した、エリオット・椿(城田優)は、再び、連続爆破テロを起こします。
最大のピンチを迎えたTOKYO MERの冬木(小手伸也)、ホアン・ラン・ミン(フォンチー)、夏梅(菜々緒)、徳丸(佐野勇斗)、比奈(中条あやみ)らは、音羽が止めるのを聞かず、新たな患者を助ける為に動き出しました。
一方、傷心の喜多見の携帯が鳴り、弦巻が電話。
「喜多見チーフ抜きでみんなで現場へ向かっています。喜多見チーフに無理に出ろとは言いませんが、今が最後の出動になると思うので・・・喜多見チーフに教わったことをやってきます、教えていただいたことは無駄じゃなかったと証明したいです」
その頃、1人、会議に出席した音羽は、白羽(渡辺真紀子)、天沼(桂文珍)、久我山(鶴見辰吾)の前で、MERは解体すべきだ、喜多見はかつてエリオット・椿を助けたと淡々と告げます。
ふと、今起きている新たなテロ事件に、出動していない喜多見がこのテロ事件に関与しているのではないか?と嘲笑う天沼。
「俺たちは応援されるためにやっているんじゃない、ヒーローなんかじゃない、命を救うことにだけは手を貸してほしい。助けを求めているのを待っているだけじゃなくこちらから行く。到着したら、必ず助ける。」
喜多見のその言葉がふいに頭を過った音羽は、MERのみんなは喜多見の青臭い正義感を追いかけてきたようなものだ、今、日本に必要なのは誰かの為に人を助けに行くMER達に協力してほしいと訴えます。
また、天沼に向かい、そんな目の前の命を救うことに命を懸けるMERを笑う資格はないと怒りをぶつけます。
ところが、MERを解体することにほとんどが賛成したので、音羽は白羽にMERの存続を改めて伝えると、天沼の怒りを買ってでも、現場へ向かいました。
喜多見の元に、エリオットからのメールが。
椿は天沼を狙っており、次の事件を起こす予告をしてきました。
警視庁では、月島がエリオットの思惑と今回の事件を起こそうとしている意図を探ります。
喜多見を最初からおびき寄せて殺すために新たにテロを起こしたのではないと推測。
その頃、赤塚は面会謝絶が厳しいなか、元医系技官だった白羽が見舞いに来た際、白羽が元々、優しい心を内面に持っていることを見抜きました。
白羽こそが、かつて人の命を救うことを優先し、演説で訴えていたことを指摘。
白羽は口では悪態や皮肉をつきながらも、MERの解体を貫き通します。
負傷者が多発するなか、音羽も喜多見も出動せず、ERカーの使用も禁止に。
ここで、エリオットが起こした爆発事故で、多くの負傷者や、肺と心臓の難ある手術が必要な患者を搬送する際、厚生労働省に阻止されそうになります。
しかし、白金は改心し、MERの必要性を訴え、天沼を裏切ってMERの出動や、自分の名前を出して、MERの支援を拡大することを駒場がいる指令室から指示。
さらに、天沼には退いてもらい、彼の汚職の過去も晒すと、厳しい対応をすることを決意した白羽。
この状況に天沼はかんかんに怒りますが、久我山は天沼を裏切って、白羽に寝返ります。
駒場(橋本さとし)は白羽の大きな協力に心強さを感じるのでした。
白羽の呼びかけにより、多くの病院がMERに力を貸してくれ、続々と救急車が到着。
千住(要潤)ら、救急隊も喜多見抜きのMER達に変わらずついて良き、協力します。
その頃、高輪(仲里依紗)が涼香の死で打たれ弱くなっている喜多見を叱咤激励に。
喜多見は弱音を吐きます。
「あなたが知らないところで誰かが死ぬのは構わないの?命がどんな時でも大事だって調子のいいこと言って」
「涼香は俺のせいで死んだんだ!」
「私のこともほっておいて、命を救う為に何日も家を留守にすることが多かった・・・そうね、あなたが無茶をやってきたせいね。苦しくても、生きていくしかない。あなたには支えてくれる仲間がいる」
妹の死に責任を感じ、動こうとしない喜多見を元妻ならではの厳しい言葉で叱り、諭す高輪。
喜多見は内線通信で仲間たちの想いを痛感。
未熟だった比奈の成長、シングルマザーの夏梅や、妻と別居中で、一人息子がいる麻酔科医の冬木が、が命を懸けて患者を救おうとする熱意、ミンが外国人の医療従事者であるがゆえに差別を受けても闘った姿、徳丸(佐野勇斗)が喜多見たちに度々、協力的で、医療器具を補充したりなど、何かと力になってくれた行動力・・・。
喜多見の脳裏に、仲間たちが誰一人、1人も見捨てずに救助に動いてきた姿が蘇りました。
再び大きな爆発が起こり、仲間たちの勇姿が内通で聴く喜多見は葛藤。
「私も現場へ行き、自分のやるべきことをする・・・誰かを救う為に全力になることを教えてくれたのは、あなただよね」
その頃、爆発の影響で建物に残された患者の処置に一人で立ち向かった音羽。
その患者は体が挟まり、動かすのにリスクがいる状態。
建物が崩れ、ガスが漏れ、絶体絶命の瞬間、根性を持ち直した喜多見が駆けつけて対応。
その後、男性患者を千住の協力もあり、搬送と対応を終えました。
多くの遺された患者が助けを求める中、喜多見は変わらぬ優しい笑顔を絶やさず、1人1人の処置を続けました。
そして、中野(山田純大)も協力してくれました。
多くの人が助かり、死者はゼロ。
ふと、喜多見に連絡が。
月島と南が、喜多見たちの勤務先の病院に爆弾を仕掛けたことを連絡。
爆弾を仕掛けて、多くの入院患者や移植手術中の赤塚(石田ゆり子)すら犠牲にしようとしていると、通信で匂わせたエリオット。
憎き犯人で、いつまた殺人を犯すか分からないエリオット・椿(城田優)。
喜多見はそれでも、もう一度、エリオット・椿を助けることにしました。
最愛の妹を殺した犯人なのに、助けようとする喜多見に、MERのみんなは戸惑います。
「涼香は俺が医者をしていることを誇りに思ってくれた。目の前の命を捨てたら医者じゃない、俺達はMERじゃなくなります」
喜多見の言葉に動かされ、エリオットの手術に挑むMER達。
「こんなことに意味があるんでしょうか・・・」と音羽。
「分かりません。でも、命を救えてよかったと・・・今は思っています」と喜多見は微笑みました。
そして翌日。
赤塚は喜多見の手術で復帰し、音羽はMERの統括官に任命。
久我山も白羽の腰巾着のように動きますが、今までよりもMERに寛容的な姿勢になりました。
赤塚と白羽は相変わらず、憎まれ口をたたき合い、総理大臣の椅子を譲れと赤塚に皮肉を言う白羽。
それでも、新しく生まれ変わったTOKYO MERは世の人たちに認められ、また出動要請が入ったMERは一人でも多くの命を救う為に立ち上がるのでした。
TOKYO MER最終回(後編)可能・みどころ
喜多見が・・・あの、前向きで、悩むよりも行動して人命救助にあたる喜多見が、なんと初めての絶望!
最愛の妹をエリオット・椿が引き起こした無差別テロで亡くし、失意のどん底の彼は、MERのみんなや、元妻の高輪(仲里依紗)に弱音を吐いていて、前半から中盤は、このまま喜多見は自ら、チーフとしてMER解体を望むのかとソワソワ。
しかし、元妻であり、喜多見を誰よりも知っている高輪や、MERのみんなが無線で闘う姿が聞こえ、喜多見本来が持つ、根性や意欲、正義が戻ってきて感動!
唯一残された家族を亡くした喜多見の絶望、エリオットへの怒り、自分が紛争地域に行き救わなければ、涼香は助かったのに・・・・という計り知れない後悔やの念が伝わり、胸が痛みました。
それでも、ここで喜多見が黙ってへこたれ続けるわけがないと、喜多見を信じたいと視聴者さんたちも含めて私も思いました。
喜多見の正義、どんな状況でも人を救うMER達の最初で最後の戦い、人間的にかっこよかったです。
さらに、MERの次に輝いていたのは白羽(渡辺真紀子)。
ずっと天沼や久我山側の人間だと思っていましたが、赤塚は、元医系技官だった彼女の内面的な優しさを信じ続け、最終的にMERを認め、真の悪である天沼を切り捨てる様子は応援したくなりました。
天沼には天罰が下って本当に良かった!でも、エリオットは、どんな凶悪犯でも一人の人として救うことを諦めない喜多見達に助けられる結果となりました。
エリオットを救うことになり、喜多見の揺れ動く動揺も凄く画面越しに伝わってきて、心臓がバクバクでした。
音羽やMERのみんなは喜多見の葛藤を察知し、連続殺人鬼のエリオットを救うことに躊躇しますが、「自分達は命を救わなければ医者でもMERでもない」という喜多見の言葉の重み。
テロを起こし、人をいつまた傷つけるか分からないエリオット。
喜多見に二度も命を救われたのだから改心して真人間になってほしいものです。
MERによって仲間の命を救ってもらった中野(山田純大)も駆けつけ、多くの医療従事者が命を懸けて、人を救い、最終話も「死者ゼロ」!
涼香の死は無念でしたが、期待を裏切らないTOKYO MERは、1人も見捨てず、誰かの命を守る為に前進していくことが約束されましたね。
今日で最終回なので凄く寂しいですが、またいつか、喜多見達に会いたいと思える最終回でした。