となりのチカラ６話あらすじネタバレ
灯（上戸彩）は職場でスタッフが突然、辞めると言い出して困らせています。
面倒な客や、店長からの急な電話など大忙し。
その夜、亜香里は帰宅後、子供達が些細なことで喧嘩をしている様子にため息が漏れました。
チカラに結局、灯の会社では派遣社員の若い社員が、結局、セクハラ辞めました。
いつものように中越チカラ（松本潤）が向かいのカフェから何気なく見ていると、木次（小澤征悦）が小学3年生の娘、好美（古川凛）を激しく叱責し、また彼の虐待の被害に遭うのではないかと予感するチカラ。
チカラが初めて出会った時も好美は心を閉ざし、家で父親のモラハラに母の達代（映美くらら）と共に精神的苦痛を受けていることが発覚しました。
好美は今回、以前、チカラからもらった何かあったと時の連絡用の旗を木次に指摘され、大ピンチ。
木次とマンションの向かいのカフェで腹を割って話そうとするものの、支配欲の強い彼は、なかなか自分が妻子に酷いことをしている自覚ゼロ。
しかも、「人が虐待しているって決めつけやがって」と余計、怒りをエスカレート。
達代と好美が怯えている姿にますます気が気じゃないものの、一先ずは引き上げたチカラ。
木次家のカーテンは案の定閉められてしまったのでした。
「二度とうちの家族に関わるな！」と不機嫌になっていく彼。
そこで、チカラは灯に相談するものの、灯は達代が精神的な暴力にあることや、経済的に依存している部分があるから、木次学（小澤征悦）から助けられない状況だと指摘。
達代自身が自分で決心しなくてはいけないと思うと持論を展開する灯。
ふと、マンションの向かいのカフェで執筆の仕事をしていたチカラはそこで、マスターから動物虐待の寄附について追及されますが、その場にいた木次が反論。
木次は、チカラに「躾」という字が書けるか？と聞きました。
すると彼は「躾」は身を美しくする、自分は学がない妻子のしつけをしているだけだと言い訳。
チカラは同じマンションの住民で、気の強い道尾頼子（松嶋菜々子）、穏やかな柏木清江（風吹ジュン）とマリア（ソニン）らに協力を依頼。
「自分は何のとりえもない人間。姉と比較され、両親からもお稀は何の取柄もないと言われ続けてきた。夫からも同じような態度で親から接してこられた。自分に自信がない」
「それは言葉の呪いですよ、達代さん。好美ちゃんまで同じ呪いに苦しんでしまう。」
上条はふと、彼女の耳が聞こえていないことを指摘。
暴力の影響で片耳が聞こえていないと察知。
頼子たちは「警察に相談してみては」「旦那と別れたら」と達代に提案すると、「好美を犯罪者の子供にしたくない！」と夫への精神的・経済的依存傾向が虐待の長期化の要因になりかねない発言が。
かかあ天下な妻の灯（上戸彩）の協力も借りて、チカラたちはマンションの住民総出で木次家にピンポン攻撃を試行。
お裾分け作戦を決行！灯の唐揚げ作戦に始まり、チカラ、頼子、マリア（ソニン）、上条（清水尋也）までもが、参戦。
好美と達代が危機に遭う寸前を防ぐことに。
「大人になった好美が今の私とママを救うの」
好美の言葉に胸が詰まる達代。
しかし、会社から家に途中で寄った木次は、チカラに会っていたことを問い詰められます。
「どうしてママと好美をいじめるの？ママをぶたないで！」
怯えて反論するものの、達代に手を上げようとした木次を庇った好美は、母親の代わりに顔を引っ叩かれてしまいました。
翌日。
チカラは好美の様子に異変を感じ、夕方家に帰宅した灯に電話。
達代はそれすら、夫の怒りを助長させる原因となりかねないと分かり、達代は好美を抱え上げ、親子心中を図ろうとしていました。
好美はショックな出来事と母親と一緒に死ぬことを理解して泣いています。
達代の心は好美を守るためには親子で死ぬ以外ないと決意が固い様子。
「ごめんね、好美・・・こんなお母さんから生まれて。もうこうするしかないんです。私は今まで好美の為に眉になってきたつもりでしたが、それがこの子を余計苦しめていた」
灯とチカラ、そして、管理人の星も慌てて木次家へ。
灯はチカラが「思い出した」と言わずにいると、灯が力の代わりに、代弁。
「好美ちゃんが赤ちゃんの時、あなたを見たの。沢山のバッグに好美ちゃんを気遣う物が沢山入っていてあんな愛されている子なら、甘えん坊か優しい子に育つなって思ったの。今だって好美ちゃんのこと抱きしめているじゃない。こんなこと母親として間違っている。」
管理人の星も同調し、「私は子供を亡くしている親だからこそ、木次さんたちがこんな状況になっていて辛い」
そして、好美と達代は中越家に保護。
達代は、チカラと灯に、学も自分と同じように優秀な兄弟から比較されて育ってきたことを伝え、「良い妻に、良い母親になろうとしていた」とこぼします。
灯は、「良い母親、良い妻でいる載って疲れるじゃないですか？同じ女としてなんでも話し合いましょう」
星はマンションの階段を掃除するふりをして、木次をわざと転ばせました。
マリアは好美と達代を一旦は家に匿いながら、木次の動きを見て達代と好美を中越家に移動させました。
さらに、愛理が灯と連携をとり、マンションの女性陣や、上条も木次の行く手を阻み、「表情の練習をしている。僕が今どんな表情か分かりますか？」と有無を言わせない通せんぼ。
連携プレイで達代と好美親子を守ります。
やがて達代はこれ以上、迷惑を掛けられないからと好美を連れて立ち上がりますが、中越家を出る瞬間、外に探しに行ったはずの木次が2人を連れ戻しに来ました。
チカラが思わずドアにカギを掛けます。
乱暴にドアを叩いて2人を連れ戻そうとし、好美はチカラに対し、自分のパパになってほしいと言いました。
それはできないと断るチカラですが、好美はどうしたらいいのかと泣き出します。
そこで、チカラは木次に抵抗し、彼から殴られようと立ち向かいました。
「親って立って子供を見る、子供の良いところを褒めて伸ばすのが躾なんですよ。あなたがやっていることは美しい躾じゃない、暴力です。僕を殴って下さい。」
ここで、一旦、夫の元へ帰ると言い、従うふりをして好美を連れて家に帰る達代。
「結局彼奴らは俺がいないとダメなんだよ。達代、お前は何の取柄もないから俺がいないと生きていけないんだよ」
ところが帰宅した好美はついに夫からの「呪い」を自身で解きました。
「荷造りをし、自分の人生をやり直そうとしたいし、好美が絵を描いて人を幸せにすることを応援したい・・・明日が来れば何か良いことがあると思った。母として妻として好美を幸せにすることを優先する」
引き止める学に対し、「汚い手で触るなクソ野郎！」と暴言を吐き、我が子を守るために抵抗。
その姿に怯んだ木次を置いて、好美を連れて達代は引っ越すことに。
住民のみんなはいつでも自分達に甘えて頼ることを達代と好美に伝え、温かく見送り出しました。
ようやく木次家の虐待トラブルが解決したかと思いきや、灯は「これ以上、チカラと一緒にいられない」と言い、実家に帰りました。
となりのチカラ6話感想・みどころ
木次家の児童虐待問題がとうとう解決しましたね。
親から兄弟・姉妹と比較されたり、「何の取柄もない」などと人格否定を受け続けた達代と学。
親からもダメ人間のように言われ続けると、脳もメンタルも委縮して、人に依存や従いがちな行動、甘えてはいけないと一人で抱え込むようになるので、達代は実際にいる「毒親」育ちの人たちが抱える、危険シグナルのレベルにいるなと感じました。
好美を犯罪者の子供にしたくないと叫んでいたけど、このままチカラ達がお節介を焼かなければ、好美にも達代にも命の危険が迫っていたでしょう。
似た者同士だからこそ惹かれ合ってしまったのが悲運だと思います。
しかし今回は、チカラが今まで以上に意見を言えるようになって、好美と達代を守るために学に優しい言い方で抵抗し、説得させていて応援したくなりました。
木次は心底最低なDV＆モラハラ夫ですね。
彼自身、家族のなかで達代と同じように傷つけられて悔しい思いをしていても、彼自身に人を大切にしたり、些細なことでマウンティングや身勝手な権力を振り回す性格になってしまったことは残念です、しかも自覚がない。
そんな学を熱演している小澤征悦さんがうますぎて、灯やマンション住民の怒りに共感。
高身長で、好美のことを「出来の悪いガキ」などと罵る口調も、達代と好美親子の為に戦いたくなります。
好美が「どうしてママをいじめるの？ママをぶたないで」といった時、個人的に私自身も似たような経験をしたので、胸が詰まってしまいました。
モラハラ発言やDVが起こりそうな空気を作ることや動作をしていること自体、子供の心を傷つけ、成長を妨げる要因なの、木次は「学」という名前なのに何も学習できない人ですよね。
ご近所さんだからこそできるチカラや、頼子、上条らのおすそ分け大作戦は笑えました。
好美と達代が危害を加えられる前に頻繁に訪ねてきて様子を窺うチカラならではの優しい作戦でしたね。
上条が木次を制止する時、「僕怒ってるんですよ。表情の練習です」と通せんぼをした時はほっこり。
好美を抱えて心中しようとした時に、灯がチカラの代わりに、木次達代と好美親子に以前どこかで会ったと言って、2人の動きを止めたところもナイスアイディア。
赤ん坊の好美が寒い思いや何かあった時の為に赤ちゃん用育児グッズを沢山装備していて、あんなに愛情をもって育てられていたら、甘えん坊か良い子に育つと思った。今だって好美ちゃんを抱いている。今していることは許さない。」
チカラと違って、はっきり言いすぎるぐらい正論で愛のある言葉は心に刺さりました。
でも、チカラも木次に対抗し、「親という字は立って子供を見守るって書く。あなたがしていることはしつけじゃない。美しい躾でもなく暴力だ。家や会社でストレスがたまるなら僕にぶつけてくださいよ。僕を呼び出していくらでも殴ってください」
優しさと彼に怯みながらも、殴られても達代と好美を庇うチカラの背中は、愛理や高太郎にとって「父親の背中」とし見習うべき光景をみれたのではないでしょうか。
達代が一見、従うふりをして、「私、好美が絵を楽しく描いて幸せになれることをしたい。明日は良いことがあるかもしれないと思ってきたけど自分自身を変えたい。」
その後、2人を止める木次を「汚い手で触るな！クソ野郎！」と全力で抵抗し、自分から親と夫からの呪いを解いたシーンは涙が出ました。
チカラがいなかったら、意志の弱さや両親からの言葉の呪縛に苦しめられ、好美を巻き沿いに最悪なことになっていたかもしれません。
今回のエピソードは今、好美や達代と同じ環境にいる人の心を少しでも前に動かすきっかけになれたらいいと願う6話でした。
そして、灯がチカラの度を越したお節介ぶりに出て行くけど、チカラ自身が今度は家族とのトラブルをどう解決するか楽しみに待ちましょう。
