海のはじまり6話あらすじネタバレ
水季(古川琴音)は、まだ、海(泉谷星奈)が生まれる前、母、朱音が気に掛けていました。
「一人で生むの?」
「自分の時間なんてなくなるのよ。あんたみたいなマイペースな子、いちばん子育てに向いていないの。」
「いざとなったら救急車呼ぶし、おむつとかも安く買えるところ調べておいた。ここで、2人で暮らすの。」
夏休みを利用して、夏(目黒蓮)が南雲家で海(泉谷星奈)や、朱音(大竹しのぶ)、翔平(利重剛)と一緒に過ごす1週間が始まりました。
初日の朝、目が覚めると目の前にスヤスヤ寝る海がいて、飛び起きる夏。
「起きてね」と翔平が顔を覗かせ、南雲家に来ていたことを思い出します。
ようやく海も、もぞもぞと目が覚めました。
「おはよう…」
まだ眠そうな海を起こして、どうにか食卓へ。
「海、よそ見しないで食べて」
朱音はぼーっとよそ見をしている海を注意します。
卵焼きを結局、こぼしてしまう、海。
その後も、ごみを遠くから投げ捨てるのを見て、朱音は水季を重ねて注意します。
「コラ、ママの真似しないの。」
「…はーい。」
海の祖父で、水季の父、翔平(利重剛)と夏は微笑ましく見守るのでした。
朝食後、自信満々に髪の毛を結おうとする夏。
「やって!編み込みがいい!編み込みがいい!」
やり方がわからず苦戦する夏をクスクス笑う、朱音。
「最近なにかとこう自分が自由であることを実感するんだよね」
弥生(有村架純)は後輩と話します。
海は結局、朱音に髪を結ってもらいます。
その後、夏と海派かつて海と水季(古川琴音)が暮らしていたアパートへ向かいます。
大家(大和田信也)は海を微笑ましく、出迎えました。
「大家さん!」
「海ちゃんお帰り!」
「親子2人で暮らしがままならないって言ったけど、ごみもきちんと出すし、家賃を滞納したこともない、しっかりしたお母さんでしたよ。」
「夏くん、ママあっちから帰ってくる!おーいって。」
夏に母と暮らしていた時の母の行動を無邪気に話す海。
夏は思わず、水季が真っ直ぐ向かっているような気がして、持ってきたカメラのシャッターを押すのでした。
「こっち海!あっちママ!」
水季が働いている図書館と海が通っている小学校を夏に教える、海。
担任教師の夏美(山谷花純)と初めて会う、夏。
「お母さんから体のこと相談受けていて、もう長くないから今のアパートは引き払うって。さすがにもう2人にはいさせられないって。実家に連れて帰ったせいだって海ちゃんのお祖母ちゃん悔やんでいました。」
子宮頸がんで亡くなった水季が海との生活に悩んで暮らしてきたことを知る、夏。
「海ちゃん…あ、靴紐」
「ゆっくり歩いてきて!ゆっくり歩いてきて!」
海もかつての水季と同じように靴紐が解けたまま、走り、その後、自分で結んでいました。
その夜、海は食べた後の御茶碗を持っていったり、服を着替えたり、パジャマを着るなど、少しずつ自分でできることに取り組んでいました。
「夏君、一人で寝るの?寂しかったら言ってね。お休み。」
「耳しくないよ。おやすみ。」
夏は海の髪を結び、水季の勤めていた図書館へ行きますが、休みでした。
「ごめん、調べなかった。」
「スマホ貸して」
海は津野(池松壮亮)に電話して、図書館を無理を言って開けてもらいました。
「すみません」
「いいんですよ、彼女も子供もいないんで。」
夏には冷たい態度の津野ですが、海には父親のように温かく接します。
「海ちゃん、貸し切りです!」
「大きな声出して良い?」
「良いよ」
「走って良い?」
「良いよ!」
「わぁーーい!」
「捕まえたぞー!」
「イヤー!あははは!」
その後、図書館スタッフごっこに興じる、海と夏。
「返却は2週間です、ピッピ…待ってます」
「ん?待ってます?」
「水季さん、必ず待っていますって言うんです。」
その頃、弥生と大和(木戸大聖)はカフェで会っていました。
「大丈夫?」
「私の事、心配してくれなくても大丈夫」
「弥生ちゃんは弥生ちゃんの意志で決めたらいい。」
「でも大丈夫、今はいたいからいるだけ」
「ですよね。海ちゃん…めちゃくちゃ可愛いですよね。」
「可愛いよね」
「姪っ子って可愛いって噂には聞いていたけど可愛い」
「好きな人に似るから」
「ん?好きな人?」
弥生は大和の存在に救われました。
図書館にて。
「水季はいつからここで働いているんですか?」
「海ちゃんが3カ月の頃からです。図書館司書とって。勉強して。海ちゃんのお祖母ちゃんに聞いては?」
「病気の事とか聞きにくくて」
「治療は最低限だけ。検査も殆ど受けたことなかった。そもそも見つかった時にはできることはもう殆ど。ていうのもあるし、元気なまま辛そうな姿見せずに、すっていなくなるのが理想って言ってたんで。」
「実際、どうだったんですか?」
「思い出したくないです。海ちゃんと向き合おうとするのはわかるんですけど、今更、南雲さんと向き合おうとするのは奇麗ごとですよね。もう掘り返さないでください」
「嫌です」
「嫌です?」
「知りたいです、掘り返します、すみません、ごめんなさい」
「比べるもんじゃないですけど、月岡さんより僕のほうが悲しい自信があります。…海ちゃん」
「なに?」
「じゃーん」
「つけようか」
「三つ編み解いて良い?」
しかし、夏に結んでもらった三つ編みなので、夏に気を遣う海。
「やってもらいな」
「うん」
津野は海の髪をほどき、ポニーテールに結いました。
その頃、夏の母、月岡ゆき子(西田尚美)が月岡家を訪ねてきました。
「男の子ってそんなもんですね。ごめんなさい、男の子育てたことないのに」
「女の子の方が羨ましい。恋愛相談、お母さんにしたことあるでしょ?」
「うちの水季、全然そんなことなくて」
「いえ、女の子育てたことないくせに偏見で済みません。」
「言葉には出さないけど、私たちは待とうと思っています。」
「有難う御座います。」
その帰り、夏が歩道橋を歩く海を、車が来ないところに誘導する夏を見かけ、車に乗りながらホッとする、ゆき子なのでした。
その日の帰り、弥生は後輩、彩子を誘って食事をします。
「いいんですか?」
「誕生日だからいいの。こういう時間もとれなくなるんで。いや、いなくならないけど。彩子、27になったんだよね?」
「病院行ってないけど検診受けなよ。」
彩子に子宮頸がんの検診を受けるように勧めました。
月岡家では、弥生の元気な様子と、月岡家の様子をお互いに話す、和哉(林泰文)と、ゆき子。
「心配。急に7歳の子の親になるのもね…」
「心配」
南雲家では、パジャマを着る練習をする、海を微笑ましく見守ります。
「苛々しないのね。子供のペースに合わせること」
「人に合わせちゃうんです。待つのも待ってないで自分から動けって仕事でもよく怒られたり。あと自由すぎるのも苦手で、ある程度やることを決められているほうが楽に思っちゃうっていうか」
「子育てに向いているのね。人に合わせられることは凄い事なのよ。今はここにいるし、仕事とか行かなきゃいけないし、いざとなったら月岡さんでも苛々するのかもね。」
「お母さん南雲さんと話して安心したって」
「そっか。隠していたことは怒っていたよね。心配だったってころだけど」
「隠していたことは恥ずかしいとか悪い事とかどこかで思っていたと思う。」
「私も母親と相手にしか言わなかった。会社も仮病で、ばれるの怖いから、こっそり病院行ってた。水季さん凄いよ、そういう決断全部一人でしていて。私にはできなかった。」
「後悔、してるの?」
「後悔ともちょっと違うんだよね。あのタイミングであの状況でこの性格だから。生んでたとしても一人で全部完璧にやろうとして結果、自滅してく未来が見えてる」
「弥生さんが?」
「そうでしょ?」
「抱え込むから?」
「だから生まなかったのが間違いだとは思っていないの。正解ともいえないけど。」
「うん」
「子供がいたら今の生活はないし、それは否定したくないけど。月岡君とも付き合ってないと思う。だって出会ったの月岡君24~5でしょ?その年の子と子供連れていたら恋愛しなかったと思う。あー時間かかる、やっぱミシン買うかー!…時間!ちょっと行くよ!好きにはなってたと思うけどね。海ちゃんのプール、お迎え、お迎え。」
海はその後、駅のベンチで夏と弥生と座っているうちに、疲れが出たのか、夏の肩にもたれかかって寝てしまいました。
「水季、海ちゃんの子の様子、充電だって。」
「たしかに充電だね」
「水季さんなんで生むか聞いた?」
「一人で生むって決めたって」
「水季さんらしいね。らしいって会ったことないのにおかしいけど。でも…良かったね。」
水季は海を生む前、他の妊婦が書いた出産までの記録がついた病院のノートを見ました。
「強い罪悪感に襲わています。彼がこうしてくれたら、母がこういってくれたらとそんな自分にまた落ち込みます。まるで自分が望んだようにふるまっていただけで、実際は他人に全てを委ねていました。人に与えられたものを欲しかったものだと思い込むのが私は得意すぎました。後悔とは少し違う。でも々状況の人に、同じ気持ちになってほしくありません。他人に優しくなりすぎず、物わかりの良い人間にはなりすぎず、ちょっとずるをしてでも自分で決めて下さい。どちらを選択してもそれはあなたの幸せの為です。あなたの幸せを願います。」
実は、弥生は、水季と同じ産婦人科に通っていました。
そして、我が子を中絶をしてから、心境を綴ったノートを、水季は読んでいたのです。
水季はこの時、海を堕ろそうとしていました。
「読んでから決めます。でも読んでから決めます。あんまりないんだけどな、人に影響される事。この人が来たら伝えてもらっていいですか、」
弥生のノートを見て、海を生む決断をした、水季なのでした。
「お母さん向いてた?子育て」
「向いているわけないでしょ。こんなに短気でせっかちなんだから。生んだら子供に振り回されるわよ」
「自覚あるんだ。」
「お母さん、どうせ先に死ぬけどそれでも水季のお母さん続けなきゃいけないんだもん。子供、なにかあって産もうとしたの?あんたって他人に影響されることないよね。」
「やっぱ生もうって決めたの。神のお告げ?どちらを選択してもそれはあなたの幸せのためです。」
どちちらを選択しても、あなたの幸せです、あなたの幸せを願います。
こうして、海を育てる選択をした水季。
そして、その娘の海に出会った、弥生と夏なのでした。
海のはじまり6話感想・みどころ
海の為に、弥生の髪で、三つ編みの練習をしていた夏。
ようやく三つ編みを覚えたのに、海はそれを知らなくて、「編み込みがいい」ってもう可愛すぎました。
海ちゃんの笑顔は周りにいる人をいつのまにか引き付け、笑顔にしてくれますよね。
夏は海が着替えや歯ブラシなど日常の動作を少しずつ覚えるのを見守ったり、海が歩道橋に出た時も、車に轢かれないように気付いたりと、父親らしい顔になっていきました。
子育ては子供に時間を奪われることが多いけど、夏は海の父となり、周囲の支えもありながら、親になる背中を見守りたいですね。
海を一人で育てる為、母子2人で暮らしていた水季。
自由気ままですが、一人娘の海をのびのびと、しっかり見守っていた様子が伝わりました。
なんで、頑張りすぎるくらい頑張ってきた人が癌になるんだろう。
なんで病気は、水季を選んだんだろうって胸がつらくなるくらい痛感しました。
まだ海はママに沢山甘えたい盛りですし、これから楽しい事も、少ししょんぼりすることもいっぱい経験できたはずでしたよね。
本日の見逃してほしくない見どころは、海を堕ろそうと考えていた水季を踏みとどまらせたきっかけが、弥生の産婦人科のノートに綴ったメッセージだったとは…。
かつて我が子を堕ろしてしまった弥生が、他の妊婦たちに向けて、子供を生む選択の葛藤と、他者の母親の幸せを願った言葉はとても胸を打ちました。
「どんな選択をしてもあなたの幸せを願います」
人に影響されず、人に流されないで生きてきた水季が初めて、弥生という温かい心の女性に背中を押されていたエピソードは涙腺が緩みました。
弥生がいなかったら、弥生の言葉がなかったら、海は生まれていないから…。
命が繋がったきっかけを作った弥生と水季の心の繋がりにとても感動しました。
そして、月岡家ではしゃぐ海を見守る、夏と弥生の姿にもっと涙が溢れ出しました。
海が生まれてきたのにはその場にいる人が幸せになれる意味があったし、海は母の水季を亡くしてしまったけれど、自分が生まれたきっかけを作った弥生に出会えて本当に、本当に良かったですね。
次週は、水季が癌と診断され、傍で見守ることしかできない津野との過去に迫ります。