Unknown最終回あらすじネタバレ
「そうだよ、俺が全員殺した。」
ついに正体を現した殺人鬼。
7人もの犠牲者を出した、「血を抜かれた連続殺人事件」の犯人はなんと、加賀美圭介(町田啓太)でした。
突如、豹変し、冷たい瞳で襲い掛かる「相棒」の姿に絶句する、こころ(高畑充希)。
「ねぇ、私なにか悪いことした?」
しかし、加賀美は吸血鬼への偏見が凄く、「吸血鬼なら殺さないといけないよね、だって人間にとって害だから。」と平然と口にしました。
こころはなんとか駆け付けた夫、虎松(田中圭)に助けられます。
ところが、加賀美は吐血して倒れてしまいました。
こころと共に、今や廃墟となった加賀美が育った児童養護施設へ行く前に、今福梅(木野花)からもらったコロッケに含まれていた毒が周ったのです。
闇原家では、こころの母、伊織(麻生久美子)が何者かに襲われ、父、海造(吉田鋼太郎)が必死で捕まえた犯人はなんと、梅。
「私が全部、やりました。」
梅は警察でそう証言。
吐血したまま、搬送された鏡の目は覚めず、警察で取り調べを受ける梅の証言にもどこか一貫性がないのです。
「あの子は死んだのかい?加賀美圭介は死んだのかって聞いているんだよ!」
梅はまだ加賀美への怒りが抑えられず、虎松に訴えてから他の警察に連行されていきました。
こころはつらさからきらくご、虎松と一緒に悩みます。
「私がもっと早く気づくべきだったんだよ。ずっと加賀美の隣にいたのに。」
「こころのせいじゃないよ。」
「私が吸血鬼だから…みんなを…」
「加賀美だって梅ばぁだってどこまで本当のこと言っているかわかんねぇから。なぁこころ、この事件片付いたら新婚旅行行こうか?何も気にしなく…」
「…行こう。動物園」
「え?せっかくの新婚旅行なのに?」
「フィリピン蝙蝠に会いたい。虎ちゃんといたらどこへだって楽しいけど。虎ちゃん…こげくさい」
「パンダ…」
オーブンでこげたパンでおどけ、妻を笑わせる、虎松。
その頃、なんとか意識を回復して元気になった伊織と話し合う、海造。
「ねぇパパ、もし罪を犯したら私を警察に突き出す?」
「そんなこと考えた事ねぇな」
「もしパパが罪を犯したら、パパを愛しているから一緒に証拠を隠滅しようって言うかな。」
「もしそこに愛があるなら正しい方向へ導いてあげるべきなんじゃないかな」
「人は愛しているから時にに間違うと思う。」
「俺も間違えてしまうかもしれない」
南十字(新納慎也)と漣(井上裕貴)が取り調べをするものの、梅は彼にあの子を止めてほしいと泣き叫んで訴えてきました。
こころと虎松は、梅が加賀美の児童養護施設の寮母だと知りました。
未だ隠された秘密を解き明かそうと、こころと虎松は加賀美の家を訪れ、手掛かりを探すことに。
そこに未解決事件捜査班の刑事かつ、虎松の元嫁、暁凜(MEGUMI)も現れました。
凜がいて、気まずさを感じつつも、加賀美の体内から毒と今福梅があげたコロッケが検出。
こころと虎松が加賀美に毒を盛ったのかと疑う、凜ですが、2人は否定します。
深刻な状況のなか、なんと、加賀美が病院を抜け出し、ICUから逃走。
証拠不十分で釈放された梅は、居酒屋「どん底」へ。
店主の源治(酒向芳)や聖夜(長田成哉)も心配するなか、彼女はパニック状態。
「あの子を助けてくれ!なんとかしてくれ…あの子はあの子は」
「教えてくれよ、加賀美のこと昔から知っているんだろ。」
加賀美は幼少期に施設に連れてこられ、両親が何者かに殺された過去が。
寡黙な彼に対し、どう接していいか分からず、両親は吸血鬼に殺されたと嘘をついたのでした。
「悪い吸血鬼のせいなんだよ。いつか先生が退治してあげるから、その時は圭介も退治してくれる?」
「吸血鬼でも鬼でも何でもよかった…あの子が納得してくれるならって。梅干し堂が火事になった日…実はあの日、圭介が訪ねてきた。」
「子供の頃、吸血鬼の絵本、よく読んでくれたよね?吸血鬼って本当にいたんだよね。この前、親友が吸血鬼だってわかって殺しちゃった。」
「吸血鬼何言っているんだよ、圭介。」
「本当は俺の親を殺した吸血鬼、どこにいるか知っているよね?」
「教えてくれよ!どこにいるか教えてくれよ!一緒に退治してくれるって言ったよな?」
大人になってからの加賀美の裏の顔を既に知っていた、梅。
話を聞いていた、源治と聖夜は、こころの正体をまだ知りません。
加賀美が、吸血鬼を殺していることを加賀美の家を訪ねた時に知った、梅。
タオルについた血…それは、「わっしょいクリーニング」の、まつり(ファーストサマーウイカ)の店の前で、息子の大五郎(曽田陵介)が見つけたものでした。
ずっと、加賀美の狂暴性を知っていて、どんどん連続殺人被害が大きくなり、梅は共犯になっていたのです。
虎松とこころの結婚式の日も、こころを守ろうとした虎松の父、一条彪牙(井浦新)を殺した後の証拠隠滅も、梅でした。
街には新たな吸血鬼のイラストが張られ、加賀美はこころに「今から殺しに行っていい?」という物騒な電話を残します。
そしてその夜、加賀美と話し合う決心をした、こころ。
「虎ちゃんちゃんと、加賀美と話し合おう。」
「つかなんだこれ…絶対無理。」
「なんでまつりさんや、世々塚さんを殺した?ふざけんなよ!」
「吸血鬼だからですよ。とらさん、吸血鬼は人間が肉を食べるように、こころもそうするかもしれない。」
「俺は全部、こころが吸血鬼なことを込みで愛しているんだ。」
「こころの本当の事知っていますか?」
「実は高校の時の同級生と再会して、そいつが吸血鬼だって知った。自分のなかで怒りが沸々と沸き上がるのを感じました。それからです…吸血鬼を見つけたら落書きでサインして、殺しをしたのは。」
「俺の親を殺した犯に知らない?」
「知らないよ。どうしなんだよ…加賀美。」
そしてその友達もスタンガンを押し付け、殺した、加賀美。
「なんでだよ、親友だろ?ただ吸血鬼ってだけで、まつりさんも世々塚さんも殺したのかよ…」
「俺の両親を殺したやつ知らないか?」
まつりも、世々塚も同じ方法で殺したのです。
2人にも自分の両親を殺した相手は誰かを聞き、相手が吸血鬼だというだけで殺してきた、加賀美。
世々塚と加賀美は屋上で揉め合って、抵抗したのち、殺されました。
こころと虎松はあまりのつらさに、胸が張り裂けそうになりつつも、ワインを梅にもらいました。
「私の付いた嘘でお前の人生を…みんなのこと狂わせてしまった。申し訳ない。」
「吸血鬼は実際にいた。俺がしたことは正義だよね?」
「違うんだよ、圭介。」
「そもそもあれは事故だったんだ。」
「あの時の光景は今で揉めに焼き付いている…犯人が吸血鬼だから、周りの大人は隠したんだろ?」
「じゃあ誰だよ!じゃあ誰が俺の両親を殺したんだよ!」
「…お前だよ。」
「お前が摘んできたすずらんの毒でお前の両親は死んだんだ!」
苦し紛れに言う、梅。
「お前はままごとで細かく刻んだすずらんを紅茶に入れて…すずらんに毒が入っていることなんて知らなかった。誰も幼いお前に、本当の事は言えなかった。本当のことを言えば、圭介が壊れてしまうと思ったんだよ。でもまさか…こんなことに。結局私の嘘がお前をここまで…ごめんよ、ごめんよ!」
泣き崩れて土下座する、梅。
こころは梅を背後から抱き締めてフォローします。
「なんだよそれ。俺だったってこと?」
圭介は混乱し、闇原家を出た後に、森の中へ逃走。
追いかける虎松とこころ。
「なんで…加賀美、加賀美。もう警察へ行こう…」
「俺たちは違うんだよ、こころに何が分かるんだよ。」
「人間と吸血鬼ってそんなに違う…?」
「吸血鬼は人間の敵…吸血鬼は悪い生き物…あの時から、計画が狂ったんだ。」
パニックになり、とどめを刺そうとするものの、こころを愛してしまった、圭介。
「なんで…吸血鬼は悪じゃないといけないんだ、そうじゃないと俺は生きていけないんだ…。こころ…なんで吸血鬼なんだよ。」
こころの上に跨り、こころを愛してしまったことを後悔する、圭介。
虎松はこころの目の前で、自殺しようとします。
「やめて…やめて!加賀美!加賀美!」
加賀美はわざと虎松に引き金を引かせました。
加賀美の件は、伊織がキャスターを務める番組でも取り上げられます。
「それってちゃんと取材したんですか?本当のことなんて誰にもわかりませんよ。憶測で物を言うのはもうやめませんか?」
コメンテーターを厳しく一喝する、伊織。
こころと虎松は平穏な日常を取り戻します。
漣は、虎松の交番勤務に。
こころは出社すると、月刊「Unknown」の出版と共に、ツチノコ調査の担当へ。
加賀美は逮捕され、拘置所へ。
梅と大五郎はアンチョビコロッケを差し入れようとしつつも、拒否されて面会謝絶。
闇原家では、こころの父、海造(吉田鋼太郎)の還暦パーティーを祝福。
海造はこころから、赤いちゃんちゃんこならぬ、赤い、マントをもらいました。
「世の中には吸血鬼だけじゃなくて、もっと色んな人がいると思う。地底人とか。」
その頃、その地底人だった南十字はマンホールに潜入。
「ねぇ虎ちゃん、私が吸血鬼でも愛してくれる?」
「こころが山姥でも、座敷童でも、河童でも愛している。」
「私も虎ちゃんがハエ男でも愛している…たぶん」
こころと虎松はお互い愛し合っていることを確認し、キスをします。
1カ月前…、こころと虎松、そして、春陽町の梅、世々塚、伊織、漣、海造、源治、聖夜、まつり、大五郎で、こころと虎松の結婚式の余興台本の為にパーティーをして動画を撮っていました。
勿論、そこには加賀美もいます。
みんなで心からの笑顔で、虎松とこころの結婚を祝福していたあの時の優しい時間。
こころと虎松にとっても今でも忘れられない思い出です。
Unknow最終回感想・みどころ
加賀美が明かした、吸血鬼を襲う事実。
あまりにも幼稚すぎる印象です。
加賀美自身が、両親を幼い頃に、喜ばせようとして、紅茶に含んだスズランで毒殺してしまった過去。
周りの大人たちは、まだ5歳程だった加賀美少年に真実を告げられるわけないですよ。
梅が入所した加賀美が、心の傷を癒すためについた優しい嘘。
しかし、それを大人になってまで信じる加賀美は、精神的に子供のままで時が止まっていると思いました。
それなのに、梅の優しい嘘すら見抜けるはずなのに加賀美は、人として心が壊れてしまっていてとてつもなく悲しかったです。
梅が養護施設の施設長としてずっと支え続け、彼の罪ですらも全部庇おうとした母心。
「吸血鬼は悪い奴。人間がハエを殺すのと同じ。肉を食べるのと同じ」。
この加賀美の発言は重い…サイコパスを通り越して、歪みまくっていましたね。
虎松とこころと加賀美が話し合うシーンで、加賀美に怒鳴りたくなる心情に共感。
虎松が親友すらも吸血鬼だと知って殺したことを、平然とした口調で話す、加賀美に心底、ゾッとしました。
両親を殺したのが自分だと知った、加賀美が自死をしようとするものの、こころと虎松の真の愛情が阻止して良かった。
こころを殺そうとしたものの、愛してしまった加賀美。
とどめを刺せない…そして、彼自身の中にある心との優しい思い出が走馬灯のように蘇る葛藤。
拘置所にいる加賀美にアンチョビコロッケを差し入れようとする梅と、付き添う大五郎。
加賀美が受け取らなかったコロッケを食べる、大五郎。
「食べ物を粗末にしたら母ちゃんに起こられるからさ」と言う場面は彼の人柄の良さが滲み出ていましたね。
最後の殺人を防ぎ、平穏な日常を取り戻した朝田夫婦に大きな感謝状を贈りたい最終回でした。
1カ月前、虎松とこころの幸せを願い、加賀美を含めたみんなで撮った動画がなんとも切なすぎます。
みんなで心から笑顔でいることができる優しい世界が続いていたら良かったのになぁ。