嘘解きレトリック

嘘解きレトリック8話 端崎が寸借詐欺に?食事処くら田もピンチ!

嘘解きレトリック8話あらすじネタバレ

鹿乃子は街を歩いていて、嘘が聞こえないことに気付きました。

普段は相手の嘘が聞こえる能力が発動するのに、何も起こらない自分に違和感を覚えました。

祝左右馬(鈴鹿央士)が留守中の探偵事務所に、端崎馨(味方良介)が来ました。

「先生は雑草をとりに行っているので少しお待ちください」

「彼奴が労働を?どうせ暇だと思っていたのに。急いで作ったのでこれを」

彼を応対した浦部鹿乃子(松本穂香)にスリや置き引きの注意喚起を促すビラ配りを手伝ってほしいと頼みました。

端崎は先日、駅で歳末警戒の強化を呼びかけたところ、スリに遭ったという女性に声を掛けられました。

「これをこのあたりの周辺に配ばっていただきたいのです。浦部君も顔が知れているので。歳末にかけて警戒強化を呼び掛けていたのですが、その時スリに遭ったご婦人をお見掛けしました」

「財布をスリに盗まれて、汽車に乗れなくなってしまったんです。遠方に嫁いでいる娘が、お産なんです。片道分の汽車賃を貸していただけませんか?」

遠方に嫁いでいる娘のお産に駆け付けようとしたのですが、財布をすられてしまって途方に暮れていたとのこと。

女性の頼みに、薫は片道分の切符代を貸したと言います。

「詐欺だよ詐欺。それ典型的な手口じゃん。警官が情けない」

「左右馬、勝手にいるな、話に入るな」

「ここは僕の家。勝手にいて勝手にしゃべっているのはお前だよ」

「安産祈願を抱き締めて立っていた。発車の時間に遅れるから連絡先聞けなかった。」

「おめでたい奴め。勝手に僕の助手を使おうとするな。」

「必ず返すと言ってた。僕は信じる」

「はいはい、さようなら」

すると、そこに帰って来て話を聞いていた左右馬が寸借詐欺の手口だと指摘しました。

それでも端崎は連絡先も教えた女性を疑いません。

嘘が聞こえない自分には想像すること以外できないと思う、鹿乃子。

信じた言葉が嘘だった時、どれほど傷つくか…と痛感します。

「大丈夫ですか?端崎さん」

「大丈夫ですよ。嘘が分からない人間は君が思っているより強いから」

そんな時、「くら田」で倉田達造(大倉孝二)と「八百六」の六平(今野浩喜)が喧嘩してしまいます。

「このかぼちゃ泥棒」

左右馬と鹿乃子はヨシ江(磯山さやか)とタロ(渋谷そらじ)に仲裁を頼まれます。

「お父さんが八百六さんと喧嘩して、先生を呼んで来いって」

鹿乃子にすぐ助けを求める、タロ。

寝ぼけ頭の左右馬を「くら田」へ連れてきた、鹿乃子とタロ。

この原因は六平が急に決まった寄り合いの弁当のお重を「くら田」に発注したことでした。

「先生、原因はこれなんやけどな、六平さんは十三折しか作っていないって言い張るんですよ。」

六平は十三折だと言うのですが、書付けには二十三折となっていて、達造はその数のお重を作ってしまいました。

しかし、六平は注文書にも十三折と書いたと譲りません。

「俺と先生どちらが正しいか当ててみろや」

「じゃあ一人ずつ話を聞きましょうか。」

左右馬は達造、六平、ヨシ江を一人ずつ事務所に呼んで事情を聞くことに。

「3日前の夜、急に決まった寄り合いの弁当の手配に駆けまわっていたんだ。そこで事情を説明して、もう他に頼れるところがないと思って頼み込んだんだ。俺は確かにあの時、十三折って言った。」

「2~30人前なら何とかするぜ」そう言って、弁当の発注を引き受けた、倉田。

六平さんの話に嘘はないと確信する鹿乃子。

「ここに書付に書いたのと同じ内容を書いてもらっていい?実際はくら田の紙に万年筆で書いて奥さんに渡した。」

「書き間違えたことない?」

「言い切れねぇよ。俺が書いていたところ女将さん見ていたんじゃないか」

鹿乃子は次に、「くら田」を訪ね、六平の件を訪ねました。

六平が十三折と書いていたことを証言する、ヨシ江。

「ええ、あの時うち、六平さんの隣にいましたから」

「じゃあここに書きつけに書いてあったのと同じ内容を書いてもらってもいい?」と左右馬。

「でもなぜか今は二十三折になっている」

「多分その書きつけはうちの人が持っていると思います」

大将の倉田の証言。

「店も閉めようと思っていたから、彼奴は十三折頼むって言った。書付には十三じゃなくて二十三って書いてあったから。」

「てめぇが二十三って書き間違えたんだよ。」

「私も二十三折って書いてあるのを見たわ。不思議なこともあるんだなって思って」

「不思議なことじゃねぇだろ」

「てめぇらまさか2人して俺を?」

「は?」

「どう考えたっておかしいじゃねぇか。てめえら2人で企んで俺を騙そうとしてるんじゃねぇか」

「お前、何言ってるのかわかってるのか!ヨシ江ちゃんを」

「昔から一緒に商売をしていた」

「てめぇら俺のこと2人でバカにしていたんだろ?」

ここで、左右馬が話の腰を折りました。

「六平さん、みんなお弁当を待っているんじゃない?」

すると、3人共、六平が注文時に言葉では「十三折」頼んでいたことが一致します。

ヨシ江は六平が十三折と書くのも見ていました。

ではなぜ書きつけは十三折なのか?

「先生、誰が悪いの?」

「誰も悪くないよ、タロ坊は信じてあげて?」

不安がるタロをフォローする、左右馬。

誰かが嘘を?しかし、鹿乃子の耳にも3人の話しにも嘘は聞こえません。

もしかすると、嘘が聞こえる能力がなくなったのではないかと思う、鹿乃子。

みんなは嘘が分からないのにどうやって信じて判断するの?

その頃、タロは友達から遊びに誘われますが、断りました。

「タロ、遊ぼうよ。めんこしよう」

「ごめんお父さんとお母さんが喧嘩しているんだ」

「宿題早く終わらせたのに」

嘘だ…!タロの友人の子供の嘘に気付いた鹿乃子。

「ねぇさっきもう一回言ってくれる?」

「ごめんなさい終わっていない」

その後、鹿乃子は左右馬からアドバイスを受けました。

「3人共嘘付いていないし、3人共十三折って書いたり見たりしているから書付が13折であればいいんだけどね。あとはすり替えられた。あとで書きつけの束を借りに行こう」

「どうして私が嘘言っているんじゃないかって考えないんですか?先生は嘘が聞こえないのに」

「聞こえないからじゃない?どんなに言っても嘘が聞こえるかわからないからまず何か信じて傷つくのを覚悟して、飛び込んでみなきゃ始まらないでしょ?」

「先生、私も飛び込んでみたいです。端崎さんのことです。端崎さんが知り合ったご婦人が本当に困っているのか、詐欺なのかとにかく今は駅で聞き込みを始めてみます。」

「やってみなよ、くら田の書きつけは僕に任せて」

「有難う御座います、行ってきます、先生は捜査する時何を心がけていますか?」

「ちゃんとその人の目線で考える、かな。自分の推測に都合よく考えない、反対の目線を持ってみるっていうのも。」

「なるほど、じゃあやっぱり、ご婦人が詐欺師じゃないっていう先生の推測も、詐欺じゃないっていう端崎さんの推測も、両方、推測するべきですね」

「君もちゃんと探偵助手ですね。行ってらっしゃい」

「行ってきます」

その後、駅に端崎が声を掛けた女性の行方を駅員に聞く、鹿乃子。

「あの安産祈願を持った女性を知りませんか?」

「多分それは寸借詐欺だよ。お嬢ちゃんも気を付けて」

間もなく、一人の鹿乃子と年も変わらない女性と遭遇。

「母が危篤なんです。お金は必ずお返しします。母には苦労かけてばかりきたから。」

「できません!だってあなた嘘付いているから。お母さんの危篤も、顔を見せていないのも嘘ですよね」

「なんなの…気持ち悪い」

トラウマが蘇りますが、鹿乃子は立ち向かいます。

端崎さんは嘘は聞こえないそれでも信じたんだ。

「もうこんなことしないでください!お金がないのは分かる。信じる気持ちを捨てないで」

「あなたさっきから失礼じゃないの!」

「人を騙して、親孝行するの?お母さんの為に何か力になれることありませんか?あなたが正しいと思っているならもうやめてください。お願いします!」

鹿乃子は嘘が聞き分けられる能力が発動し、寸借詐欺をしようとした女性の嘘を見抜きました。

自身と同じように母親に苦労を掛けたことを引き合いにされ、戸惑いますが、それでも、鹿乃子は負けじと立ち向かいました。

その後、寸借詐欺の女性の動向を駅で聞くものの、人々は関わり合いたくなくて無視してばかりです。

「あの、人を探しているんです。3日ぶりの最終電車で…」

「わしら1日前に来たばかりなんだ。寸借詐欺が流行っているから気を付けなきゃな」

鹿乃子を詐欺師だと疑う女性もいました。

左右馬も「くら田」の筆跡問題に立ち向かいます。

「あのさ、もう警察に行ったら?これ以上うろつかれるのは迷惑なんだよね」

駅長にくぎを刺された鹿乃子がとぼとぼ帰ろうとすると、端崎と鉢合わせます。

「鹿乃子さん、お腹空いてない?」

「私は警官に向いていないと思います。左右馬の言う通り、寸借詐欺に遭ったかもしれません」

「何か信じて傷つくの覚悟して飛び込んでみなきゃはじまらないって先生が行っていました。端崎さんもきっとそうなんですね。優しくて、強いんです」

「どうでしょうか。でも左右馬はなんだかんだ言いながらいつも私を信じてくれるんです。」

「まさか左右馬を信頼?そんなことありません。ですが彼奴が信じてくれている以上、彼奴に見合う人間でありたい。左右馬が傷つく覚悟をしなくていい、そんな友人でありたい」

「羨ましいです。そんな風に思える人がいるって。」

「左右馬にとっては浦部くんもそういう存在ではないでしょうか。彼奴が助手を雇う事、同じ屋根の下で暮らすことないと思ってました。浦部君のことよほど信頼しているのでしょう」

それは嘘を聞こえる力があるから、嘘が聞こえなくなっても傍にいると言ってくれるのでしょうか。

「先生、私、全然だめでした」

「そんなことない、鹿乃子くんは一生懸命」

「鹿乃子くん、くら田へ行こう」

六平は開店準備中のリリー(村川絵梨)の店に無理やり入ろうとしました。

「まだ準備中」

「いいじゃねぇか。お姉ちゃん達はいいからさ」

「ちょっと!」

「六平さん、くら田に来てください」

左右馬に声を掛けられた、六平はくら田よりも、リリーの「カフェローズ」へ。

「どういうことです?先生」

「両方とも嘘付いてないって」

「書きつけが変わったって?」

「3日前、六平さんは十三折と書いた。同じように書いて?」

「ああ」

「その時六平さんとおかみさんが書いたばかりの乾いていないインクが写って…」

なんと、万年筆のインクのせいで、字が違うことが判明。

「ほら、タロ坊も見て。誰も嘘付いてない」

「おお!」

「俺は絶対謝らないからな」

「ヨシ江ちゃんに謝れよ」

「大丈夫よ、タロちゃん、心配かけて堪忍やで?」

ヨシ江は、父がまだ六平と喧嘩する様子を心配するタロを気に掛けます。

「仲直りして」

タロの言葉に、六平と倉田は憎まれ口を叩き合いながらも和解しました。

「鹿乃子くん有難う。馨の為に信じようとしてくれて。」

「でも結局ご婦人のことは何も分かりませんでした。

「見つからなかったとしてもやっぱり詐欺だったとしても一緒に信じようとしてくれる人がいるってことは嬉しかったはずですよ?」

「私も嬉しかったです。飛び込んでみたいって言った私を送り出してくれた時、私を信じてくれたんですよね。だから私も先生の大切な人の力になりたかったんです。」

結局、女性が詐欺師かはわかりません。

「君という人がいて僕は幸せものですね」

もし嘘が聞こえなくても、助手として先生に見合う人間になりたい。

「鹿乃坊、今日は世話かけた」

「ああ見えてすごいな祝先生は。しょうもねぇオチでみっともなかった。」

「でも先生が大将も六平さんも女将さんも誰も嘘を言ってないって信じたからの答えだったんじゃないでしょうか」

「そうだな、互いの言う事も信じられないとは情けねぇな」

その夜、端崎が飛び込んできました。

「左右馬、あの女性から書留が届いたんだ。お金も返って来て詐欺じゃなかった。子供も無事生まれて。財布を盗まれ寸借詐欺を疑われて、私が汽車賃を貸した時は天の助けだと思ったのです。」

「わざわざそれを自慢しに来たのか?」

「うん!」

「僕はこれからも人を信じたい!」

「端崎さんも良かったら私と先生とお付き合いいただきませんか?一緒に食べましょう。これは報酬でいただいたものなので」

「美味だねぇ最高だねぇ至福だねぇ」

「まぁ浦部くんがそういうなら」

左右馬、鹿乃子、端崎は、お礼に「くら田」からもらった豪華な重箱弁当を堪能しました。

嘘が分からないなかで傷つけ合いながら疑い合いながら信じる人の強さを知った鹿乃子なのでした。

嘘解きレトリック8話感想・みどころ

今日のエピソードは鹿乃子の人間的成長が垣間見れた回でした。

誰かの役に立ちたい、自分にできることをしたいという持ち前の優しさを活かし、立ち向かう勇気を持てましたね。

鹿乃子が一人で端崎が見かけた寸借詐欺疑惑の女性を探し、鹿乃子自身が疑われるものの、めげずに、端崎と左右馬の役に立ちたい一心で頑張りました。

途中で本当に寸借詐欺を働く寸前の女性にも、自分の思っていることをはっきり言って、女性と向き合う姿がかっこよかったです。

「お母さんが危篤なのも顔を見せないのも嘘ですよね。お金がないかもしれない、でも、信じる心を捨てないで」

相手の顔色を窺い、自分の意見が言えなかった鹿乃子が、他人を思いやりながら相手の過ちを指摘できるなんて立派な成長ですよ。

頼もしい助手になる鹿乃子を応援する優しさが今日も温かいですね。

くら田の書留問題と、端崎の寸借詐欺事件、2つの案件が凪のように解決し、爽快な8話でした。

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