嘘解きレトリック2話あらすじネタバレ
嘘が聞き分けられる能力を持つ浦部鹿乃子(松本穂香)は、周囲の人々から忌み嫌われ、母のフミ(若村麻由美)を故郷に残して旅立ちました。
辿り着いたのは、九十九夜町。
空腹の為に鹿乃子を助けてくれたのは、探偵事務所を営む祝左右馬(鈴鹿央士)でした。
鹿乃子は自分の力を隠して生きていこうとしていましたが、事情を知っても愕くことなく、左右馬の探偵助手をすることにしました。
母に手紙を書いた鹿乃子は、外へ出て、左右馬と共に仕事を探します。
神社へ行き、寺子屋にいる子供達の遊ぶ姿を見届けますが、祝は鹿乃子の能力を活用し、子供からキャラメルを巻き上げようとしました。
「僕はね、嘘を見抜けるんだよ」
「先生、ずるしてないで子供達にキャラメル返してください」
そんな時、左右馬は、藤島家への届け物を事務所の大家から栗とマツタケを届けるよう、依頼され、鹿乃子と共に向かいました。
しかし、マツタケを食べたい左右馬はその誘惑に負けないようにしながら、届け先へ向かいました。
そこは藤島家。
「お茶でも召し上がってらして?カステラは好き?」
藤島の妻、藤島雪乃(桜井敦子)と千代(片山友希)に対面しました。
「あなた時代遅れ。ぶつかってきた危ない方々ね。あなた達、貧乏ね」
「これ、千代お辞めなさい!」
「中村座の打ち首が来るわ。早くしないと!」
運転手、耕吉(宮崎秋人)が、千代の履物をもって現れました。
「耕吉に送っていってもらいなさい。一人では危ないわ」
「でもほんのすぐの距離よ、一人で行けるわ」
得撮った千代は一人で芝居を見に行こうとするのですが、耕吉に車で送ってもらうよう、言明されてしまいました。
千代が出かけると、雪乃は探偵の左右馬に頼み事があると言いました。
「岩井さんは探偵さんですよね?」
「彼女は助手ですよね」
「困りごとを解決したりなさるのよね」
「あんなに元気で快活な千代さんに劇場近くまで車を使わせたのは」
「まぁ探偵さんはなんでもお見通しなのね。主人を呼んできます」
左右馬が頷くと、当主の幸弘(杉本哲太)が姿を現しました。
「娘が先日の無礼は失礼致しました。人様に恨まれる理由はない」
幸弘は、左右馬に玄関先に放り込まれていたと、「藤島幸弘、恨ミハ、忘レナイ」と書かれた手紙を見せました。
「つい、最近、ガラの悪い男が2人うろついていました」
「着流しの怪しい男がぶつぶつ呟いていて」
「目的も分からなくて対処の仕様がない」
「耕吉は7年間も千代の面倒を見てくれています。」
しかし、千代が間もなく誘拐された手紙が届きました。
手紙には、千代を預かったので、返してほしければ身代金を1時間までに用意するよう、書かれていました。
「この前の手紙と同じ筆跡!」
「千代、千代はどうしてる?耕吉!」
「申し訳ありません、お嬢様が連れ去られてしまいました。私は劇場でお嬢様を待っていたところ、2人の男に殴られその隙に逃げられてしまいました。取り返しのつかないことを!」
しかし、耕吉がすぐ嘘をついていることを見抜きました。
左右馬は耕吉から状況を聞こうとするものの、耕吉は殴られた額の痛みに蹲ります。
「奥様ちょっといいですか?」
「千代さんの居場所が分かりました。千代さんは劇場にいます」
「奥様そんな話、すぐ信じて宜しいんですか?」
「行かずにいない母はいませんよ」
「私は今まで誰も傷つけず誰よりも誠実に生きてきたつもりだ。」
「傷つけるつもりはないけど誰かを傷つけてしまうことがあります。知らないうちに・・・」
「知らないうちに?」
「待ってください!もう少しだけ待ってもらえませんか?」
「待てば何か解決するのかね!・・・すまない」
なにかを察した鹿乃子は必死で、幸弘が身代金を用意して持って行くことを引き留めようとします。
「旦那様!時間がありません。犯人がいうのがもし芝居の開演時間だとすれば」
「耕吉さんも動揺していただろうし」
「座席番号は確認しました。お嬢様がトイレに行っている間に。けれどお嬢様の席は空席で、周りの人にも確認しました。」
「もう一人で行く、失礼するよ」と幸弘。
「ご主人、これをご覧ください。よく見て下さい」
「ただのカステラだ」
「こちらは鹿乃子さんが食べていたカステラです。どちらが大きいですか?」
「こっち」
「同じ時間に食べたはずなのにどういうわけか残っている。つまり鹿乃子くんは僕よりゆっくりカステラを食べていた。ゆっくり食べていた理由はただ一つ。貧乏な我々は少しでも長く楽しめるよう食べていたのです」
「祝くん一体なにを考えてるんだ」
「時間がないんです」
「何事ですの?どうして観劇中に連れ戻されるの?!千代はずっと若竹座にいましたわ」
無事、家に戻った千代。
「千代さんは座席にいなかったんですよね。客席にも確認したんですよね。」
「千代、無事でよかった。」
「犯人は演劇の上演中に済ませたいことがあり、誘拐した。犯人は劇場と藤島邸が近い事を知っていた。顔を見られる危険を冒してまで犯人は動いた。つまり、千代さんの誘拐事件は耕吉さんが作り上げた嘘なのです」
「じゃあうちを覗いた2人組は?」と雪乃。
「耕吉さんあなたはその男たちを知っている」
「知りません」
「たとえば金銭の要求とか千代さん誘拐をでっち上げ、幸弘さんから身代金を巻き上げようとします」
「千代は子どもの頃から耕吉を知っております。耕吉は客席を間違えただけ」
「千代さん、耕吉さんは千代さんのため・・・!」
しかし、鹿乃子が自身が嘘つきを見抜く能力を話そうとし、彼女が傷つくことを避けるために口を塞いだ、左右馬。
「どうしてなんだ・・・耕吉」
「私は嘘をつきました。兄の借金の保証人になりました。高利貸が私の元にやってきました。少しずつ借金を返していましたが今月末までにすべてを返せ、できないならお嬢様をさらって売り飛ばすと言われていました。しかし金を返せるあてもない、そこでこのようなバカな考えを思いついたのです。」
「根拠さえ信じれば、本当だと信じてしまうからね」
「だからどこへ行くにも車でお迎えするよう伝えたのですね」
「耕吉、初めからすぐ話してくれればすぐ済んだ話だったじゃないか」
「旦那様、受け取れません」
「耕吉さん、いいんじゃないんですか。要求金額は8300円。バカ正直にそれを要求するなてアホですよ。あほ。皆さんわかっているんですよ、こんなことしない人だと。」
「まったく大バカ者だよ、お前は」
「これが探偵さんなのね。助手のあなたにもお礼が言いたいわ。」
「耕吉さんを脅していた2人組ほんとうに引き下がるでしょうか?藤島家で脅された事を警察に相談したほうが良いかもしれません。では失礼します、鹿乃子くん」
無事、事件は解決しました。
2人の男たちは自分達が満たされていないことで、その鬱屈を人から金を巻き上げることで発散させていることが分かりました。
そして男たちは逮捕されました。
夜に千代の父、左右馬がお礼を持ってやってきました。
「先日はお世話になった。耕吉を脅していた奴が逮捕された。君があの場にいなければ耕吉と千代はもっと危険な目に遭わされていた。」
「耕吉さんはどうされましたか?」
「まったく不義理な男だ。あいつには死ぬまで家で働いてもらうよ。君は人から嫌われたことがあるかね。耕吉が言えずにいたのは私のせいかもしれない。自分ではわからないうちに耕吉が本心を言えない関係を作り出したかもしれない。君の助手くんにも宜しく」
「鹿乃子くん、こそこそしていないでくればいいのに。君は縮こまらなくていいんです。君の力は本当に素晴らしいものなんだから。君の力でこんなものをいただけた。・・・5,50円!」
「カステラだ!」
「鹿乃子くん、君の力は凄いね!」
「やった!カステラカステラ」
カステラと謝礼に盛り上がる、左右馬と鹿乃子でした。
「お母さんずっと手紙を出せないでごめんなさい。わたしは今探偵さんのところで働いています。心配しないでくださいね。また手紙を出します」
鹿乃子の母、フミ(若村麻由美)は少し疑問を思いながらもとりあえず安心しました。
そして、左右馬と鹿乃子のことはニュースになり、借金取りがやってきました。
この事件で左右馬がもらった報酬は夢のように消えていきました。
嘘解きレトリック2話感想・みどころ
鹿乃子と左右馬のおかげで、藤島家の事件が速やかに解決して良かったです。
元々、千代が無事なことも、耕吉が千代を守るためについた嘘がわかった事に和やかなムードになりましたね。
依頼主の藤島家も、左右馬と鹿乃子の大活躍により、カステラと謝礼の得た美味しい報酬を得た、左右馬と鹿乃子の小躍りが微笑ましかったです。
左右馬が、鹿乃子に終盤、「君は縮こまらなくていいんだよ。君の力は素晴らしい」という言葉に、私も鹿乃子じゃないけれど人と違うことに悩んでいるので、自身が励まされたような気持ちになりました。