嘘解きレトリック

嘘解きレトリック5話 解き明かされた品子の真実

嘘解きレトリック5話あらすじ・ネタバレ

祝左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子(松本穂香)は、端崎馨(味方良介)の姉で怪談雑誌記者、雅(北乃きい)の取材に同行することになりました。

取材ネタは「人形屋敷」と呼ばれている綾尾家で起きた、人形殺人事件です。

1カ月前、家政婦のイネ(松尾りょう)が、不審死を遂げたのでした。

綾尾家の一人娘、品子(片岡凛)が今は、家政婦達と暮らしていました。

綾尾家に纏わる奇妙な噂の数々の日本人形が置いてある部屋で殆どの時間を過ごすという品子。

品子に会った雅、鹿乃子、左右馬は、状況を聞きます。

鹿乃子は、嘘を判断する能力が発動。

「うちは誰も死んでいない。イネは自殺」という、品子の嘘を見抜いてしまいました。

左右馬も雅も品子の話の内容の矛盾点に気付いていました。

生翌日、左右馬と雅が離れに向かうと、格子戸越しに見える障子に血飛沫が飛んでいることに気が付きました。

品子が倒れていると思って触れたのは、人形でした。

そこに品子が現れました。

品子の着物には血飛沫が滲んでいます。

「どうして勝手に品子の部屋に入ってるんだ!ご飯の時以外ダメだって言ってるだろ!」

品子は自分のこと以外の人間のことを話しているようでした。

雅から着物についた血の原因を聞かれた品子は、嘘をつきます。

「その傷は?」

「人形の足袋を鋏で切っていた時に血が出たんだ」

「その程度で出るはずないわ」と雅。

「ごめん、品子さん。雅姉さんも謝って!アサリの御みそ汁にコロッケさくさくで美味しかった。これと同じお膳をあなたも食べましたよね?」

「食べましたよ。」

「品子さん!あんなに美味しいご飯をお粗末にしちゃいけません!」

左右馬はとっさに機転を利かせて、品子に接しました。

「この家に電話と医者と警察と車を呼んでください。いいから早く!」

左右馬は家政婦に車と医者と警察を呼ぶように訴えるのでした。

鹿乃子には勿論分かってしまい、左右馬に合図を送りました。

「昨日の品子さんは僕達と一緒にいた品子さんじゃない。あれは別人だ」

静かに品子の身に起きている何かを察する左右馬。

「やっぱり品子さんは双子ってことよ。一人で二人のふりをしている」と雅。

「品子さんは双子じゃないって言ってた。あれは嘘じゃない」

「品子さんが双子じゃないとするとまず一人目の品子さんは今朝会った品子さん。それから今大怪我をしている昨日会った品子さんが2人目。そしてもう一人、1カ月前に死んだ3人目の品子さんがいる。品子さんは3人いたんだ。」

「双子じゃないってことは三つ子?」

「じゃあイネさんが見たのは倒れた人形じゃなく本当の?」

「人形と見間違う風貌の屋敷の人間と数の合わない死体。3人いた品子が死んで残りの2人が人形だということにして隠したんだよ」

「でもおかしいです。屋敷の中には品子だけだって」

「あ、一人だったって言うのは嘘なんでしょ?」

「屋敷の中には一人だった。嘘じゃなかったです」

「たしかに嘘じゃない、品子だけは自分だけって意味じゃない。自分自身のことは私。自分を含む品子達や自分ではない品子は、品子。品子さんは一人で3人の振りをしている。人形の風習自体が、品子が1人でいることに見せかける装置なんだよ。なぜそれを品子さんの両親が隠してきたのかは夫妻自身によって隠されてしまった。1カ月前に1人が亡くなった時も遺体が消えている。一人でその品子さんを探すのは難しい。」

品子について冷静に指摘する、左右馬。

「このままだと1人目と同じように品子さんも人形にされてしまう。早く助けないと!」

「1カ月前に消えた品子さんの行方も分からない。雅姐さんは警察に伝えてください。鹿乃子くんは、品子さんを見張っててくれないかな?」

鹿乃子は品子の様子を見守り、柴田(佐戸井けん太)を呼びました。

品子を診察する、柴田と、警察の寺山を呼んだ、雅。

「憶測で警察を呼ぶんじゃない!大体、綾尾家は資産家だぞ。」

「1時間だけ捜査に協力して!それで何もなければ撤退するわ!」

「はぁ?品子さんが2人いるだと?そんなざれ言お前の雑な雑誌だけにしろよ」

「はぁ!ざれ事?失礼な!なんですって。」

「もう一人の品子さんはいない。刑事の感だよ」

寺山と口論になる、雅と、品子を診る、柴田。

「他に誰か怪我をしている人がおられるとか?」

「いないです、あんなのでたらめです」

鹿乃子は思い切って品子に聞きました、

「品子さんもう一人の品子さんはどこにいますか?」

「いません。もう一人の品子なんて」

鹿乃子はまたしても嘘だと見抜き、無力な自分に打ちひしがれました。

その頃、左右馬は久保(加藤諒)を伴い、イネが亡くなった事件現場へ。

「こんなところに振袖を着た女性が、品子さんが来れるわけない」

次に、左右馬と久保は、品子の姉妹が監禁されている場所を見つけました。

綾尾家。

「じゃあ私はそろそろ行こうかな?」

品子の診療を終え、彩尾家を出て行こうとする、医師の柴田と、刑事の寺田。

「待ってください!品子さんを今度こそ助けないと」

「品子さんは3人いるんです。」

「この部屋に隠し部屋があるとでもいうのか!はずれなんだよ!お前たちの推理は外れ!品子さんは今も昔も1人だけ。以上!」

寺山は雅と鹿乃子の推理を否定します。

「品子さんは3人います。1カ月前に死んだ品子さん…今ここにいる品子さん」

「イネが、亡くなった 原因の品子さんもいる」

「証拠は探し回る必要ないんだ。」

「証拠なんかなくてもいるんです!あなたはずっと嘘をついている。昨日の品子さんは本当にいたのになかったことにされるなんて。あなたはちゃんといる、1カ月前に亡くなった品子さんも、昨日のあなたも、いなかったことになんてしないでください。教えてください。昨日の品子さんはどこ?」

滅多に憤りをあらわにすることのない鹿乃子が、寺山に向かって怒鳴りました。

鹿乃子は誠心誠意、品子に向き合いました。

その後、久保と左右馬が、もう一人の品子を抱きかかえて連れてきました。

「品子を助けて…」

そして、鹿乃子と左右馬、雅の前にいる「品子」は、家族を助けるように伝えるのでした。

警察に向かう、品子と名乗る品子の姉妹。

「あなたは3つ子であることを隠していた。1カ月前に亡くなったのね?」

「はい」

「ひと月前、お人形の御膳を食べた品子が死んだ。イネさんが入って来てしまったんです。たぶん人形を盗むために。品子が知らないところで使っていた合鍵を作って。そして見られてしまった」

品子の3つ子の姉妹、品子は、1カ月前に、イネが人形のご膳に入れたネズミ対策の薬が入った食事を誤って食べてしまったことで亡くなりました。

品子は3つ子で、3人共、「品子」という名前です。

イネに片割れが死んだことを見られてしまったことを伝えました。

「人形を倒して死んだ品子を2人で洞窟へ運びました。わたしはそのまま洞窟に隠れ、人形部屋には品子が残って。来た人には人形が倒れただけにしたんです。」

「あの壁の奥にはまだその死体をかくしてあるのか?」

「その日の夜中、遺体を隠しました」

「お前が姉妹を殺して、一人娘になろうとした!」

「違う!」

品子と双子は、雅や鹿乃子たちが取材することに対して、念入りに動いていました。

鹿乃子の優しい性分に品子は心を動かされ、双子は自分たちのことを世間に知られることを恐れていました。

「品子さんは何かを隠している。たった1人で不評に会う品子さんの力になりたいって言ってた。あの鹿乃子さんは品子の力になってくれるよ。」

「待て!」

「どうして1人のふりをするの。初めて考えたの。でもなにもわからなかった。」

揉み合い、品子は倒れ、3つ子の片割れの「品子」は、鹿乃子たちと会った品子のふりをして、姿を現しました。

「正体がわからないように着物に包んで洞窟へ運ぼうとしたけど重くて…そしたら人が来て。品子を助けてほしいと言いたかった、でも言えなかった。」

「つまり一体なんだって1人の振りをしているんだ?なんで隠さなきゃいけないんだ。」

「うるさいわね!」

雅は寺山の無神経さを咎めます。

「私達は風習がなんでなのかも知らない。ずっと1人のふりをしなくちゃいけなかった、自分が消えてしまう気がして。」

何も知らなかったからただ守るしかなかった。

「品子さんご両親と繋がる人や子守りをしていた人に何か聞けばわかると思うの。調べる事許してくれるかな?」

雅は「品子」の三つ子の片割れ、品子に寄り添いました。

無事、品子は応急処置が済み、2~3日入院することに。

「品子さん、洞窟のことは?」

「あの日、死んだ品子を観るのがつらくて…だからあそこにいた。」

そして、品子の姉妹、品子はイネがイネの兄と言い争っていて、橋から揉み合っているうちに転落しました。

「人形を返せ!」

「あの子たちにこれ以上あんな辛い思いをさせたくない!」

イネと兄は橋の上で争い、イネは兄に突き飛ばされて転落死したのでした。

寺山がいちいち突っかかる事に苛立ち、雅は寺山を厳しく咎めました。

「あなたさ、県警賞をもらった敏腕刑事よね?本当は?」

「2回です」と寺山(正名僕蔵)。

寺山は県警賞をもらっていません。

人が死に人が殺された…これが人形殺人事件の真相。

やがて、品子の姉妹である「品子」は、鹿乃子たちに、礼を言うように頭を深々下げると、全てから解放された安堵の笑みを浮かべるのでした。

亡くなった品子を殺したのは、イネの兄でした。

事件が解決した翌日。

「はいこれ柿。2人で食べて」

「わぁ有難う御座います。これで等分、雑草を食べなくて済む」

「今日は報告があるの。品子さん達に会ってきたわ。完全に無罪放免ってわけにいかないけど、情状酌量になって家に帰れたの。」

雅はここから品子の生い立ちと事件の真相を伝えました。

「品子さんお母さんがね、双子だったの。双子は災いを呼ぶからどちらか一方を殺さなけばならない風習があった。」

「今はさすがに赤ん坊を殺すことはないですよね?」と

「人の意識は時代が違っても何ら昔と変わらない。品子さんのお祖母さんは双子を生んだことで周囲から責められた。そしてとうとう心を壊してしまい、幼かった綾尾婦人の目の前で、母親が姉を道ずれにして死んだことがトラウマになった。こそして品子さんの母は自身が双子を生んだことで再び恐怖が襲った。自分が子供を殺すかもしれないと恐れ、両親は相続を受け、全く縁がなかったあの屋敷へ引っ越した。周囲に知られぬよう、遠方から産婆が呼ばれて、三つ子が誕生した。綾尾氏は妻の正気を保つため、人形の風習で、品子は一人娘であると偽った。使用人や村の人達に品子は3つ子であることを隠された。そして、夫妻自身、品子を一人娘として育てた。いつしか夫人も本当に品子を一人だと思いこんだ。そう思う事で長い苦しみから逃れられた。人形の風習は妻と3人の娘と穏やかに暮らすための嘘だったのよ。」

「2人の品子さんたちは隠されてしまった」

「死んだ子供の供養だと雅姉さんの見解も間違っていなかった。」

「いい嘘か悪い嘘は状況か立場は変わる」

「今回も左右馬君の推理と洞察力はお見事だったわね。でもどうしてイネさんの死は自殺じゃないとわかったのか前日の品子さんと品子さんは違うと判別できたのか…。」

「明日私、結婚するの!嘘!まぁどうしてかは聞かないことにするわ。」

「やっぱり雑誌に載せるんですか?」

「品子さん達が載せてほしいって。また好奇の目に晒されたり今までと違った苦労があるけど、自分が自分であって嘘をつかずにいられるのは、幸せなことだと思うわ。バタバタしてごめんなさいね。ああ、これ渡しておくわね。」

「雅姉さんも両家の令嬢を演じて自分を偽りたくないって記者の仕事をするのに随分、家と闘ってきた。」

「うだつの上がらない探偵に助手は必要ないって言ったこと、前言撤回する。これからも2人で探偵業、頑張ってね。」

そして、雅に写真を撮ってもらった品子と姉妹の品子は、髪をすっかり整え、見違えるような笑顔で笑っています。

嘘解きレトリック5話感想・みどころ

品子の秘密が解き明かされ、胸が痛みました。

品子たちは3つ子で、3人とも同じ名前の「品子」。

母親の幼少期のトラウマと、昔から伝わる双子は不吉という悪しき偏見によって、2人の品子は、世間から隔離されて育てられた部分はとてもつらかったです。

3人とも体に傷を負うことなくきちんと育てられたけれども、3人のうち2人の品子は、心に傷を負ったまま、存在を否定されたようなものですよね。

そんな品子に、真っ向から向き合った、鹿乃子の優しさが心に沁みました。

鹿乃子自体がありのままの自分を世間に受け入れてもらえなかった境遇から、品子達に共感し、呪縛から解き放とうとする誠意に涙しました。

鹿乃子が口五月蠅く時代錯誤な刑事、寺山を一喝して品子を助け出そうとする場面は熱かったです。

この件で関わる、正名僕蔵さん演じる刑事の寺山はとにかく口五月蠅く時代錯誤な人物ですよね。

雅や鹿乃子を女性の言うことだからとどこか見下している部分を感じました。

その寺山も、県警賞なんてもらってもいないくせに、嘘をつき、彼自身、警察に向いていないなと思いました。

寺山はステレオタイプの刑事ですが、今後も、鹿乃子と左右馬が事件に関わる度、レギュラーとして登場しそうな予感です。

3つ子の品子達が自分らしく生きることを許され、日の当たる外界に出ることができたラストは、鹿乃子と左右馬、そして、端崎の頼もしい姉、雅の連携プレイのおかげですね。

次週のゲストは、永尾柚乃さんです。

 

 

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