ライオンの隠れ家

ライオンの隠れ家4話 ライオンの生まれてきた意味

ライオンの隠れ家4話あらすじネタバレ

「お兄ちゃんソファーで寝ています。7時15分です、朝食の時間です」

美路人(坂東龍汰)とライオン(佐藤大空)は、まだ寝ている洸人(柳楽優弥)を微笑ましく見ていました。

山梨県で女性の遺体が発見されました。

「橘愛生…ママ…」

行方不明になっている、ライオンの母、橘愛生の可能性があると報道され、ショックを受けたライオン(佐藤大空)はコップのミルクを落としてしまいました。

トイレに閉じこもるライオンを気に掛ける、洸人。

そのため、寅吉(でんでん)の店のトイレを借りる、美路人。

「どうした?美路人?トイレ壊れたのか?」

「ニュースです。ライオンはニュース怖いです。」

「どういうことだ美路人?ニュースって」

「ライオンのお母さん死にました。」

ライオンはお腹が痛いと言って寝込んでしまいました。

「ねぇライオン、さっきのニュースだけど」

「うるさい!」

その小さな背中はこれ以上、踏み込んでくるなという幼い合図でした。

その頃、沢山の依頼人から、横山宗司を消してほしいという頼みが書き込まれた、ライオンとライオンの母、愛生と繋がる、X(岡山天音)。

出勤寸前、洸人はライオンが熱を出していることに気付いて大慌て。

「うわっ!高!あ、もしもし、今日遅れそうでもしかしたら休むかも。こういう時って小児科でいいんだっけ。」

「なんでだよ内科だろ」

「違う、子供だよ。」

「お前子供いたのかよ、水臭いな言えよ。とりあえず早く病院行けよ。…隠し子か、ミステリアスガイ」

市役所の同僚、貞本(岡崎体育)に、すぐ連絡する、洸人。

その頃、工藤(桜井ユキ)と、天音悠真(尾崎匠海)は、上司に怒鳴られ、ハラスメントを受けました。

「妻を亡くした男がいつまでも泣いているわけないだろ。もっとバズるネタ持ってこいよ!あ…やりすぎた、パワハラになっちゃうな」

編集長に腹立たしさを感じ、工藤と尾崎は寿司を食べてストレスを発散し、取材へ動くのでした。

小児科に連れて行くことになった洸人(柳楽優弥)は、問診票を前にライオンの年齢など何も知らないことに改めて気づかされます。

「なんも分からないな。」

問診票に、「小森ライオン」と書いてしまう、洸人。

「ねぇライオン、何才さいかだけでも教えてくれないか?お薬もらわなきゃいけないから」

すると、ライオンは指で六と示しました。

ライオンが6歳だと初めて知った洸人。

「今この子は母親と離れて暮らしていまして…」

「環境変化によるストレスかな。何か最近ストレスになるようなことありました?ゆっくり安静にすれば良くなりますよ」

ライオンは洸人に、言いました。

「ごめんなさい、お仕事行けなくなってごめんなさい」

「そんなこと言わなくていいんだよ。」

ライオンの境遇と純真さから、洸人はライオンの発言に胸を痛めるのでした。

その頃、貞本と牧村美央(斎藤飛鳥)は、カフェで昼食をとり、貞本は洸人に子供がいると触れました。

「子供?あいつシークレットワイフがいるんだよ。あれ?驚かないの?もしかして知ってた?」

「今、小森さん親戚の子供預かっているんだって」

美央は何も知らない、貞本に説明しました。

美路人は夕方、職場のデザイン会社のCEO「プラネットイレヴン」のCEO、舟木真魚(平井まさあき)に迎えに来てもらい、寅吉の店へ。

「おお美路人、洸人も坊主もいなくて寂しいよな。いつもと違うルーティンだから」

「寂しいのはライオンです。ライオンのお母さん死にました。死ぬのは悲しいです、寂しいです。」

「お前らが親を亡くした時も大変だったよな」

寅吉の店で食事をするものの、パニックを起こしてしまった、美路人。

「お前も立派になったよ。」

「死ぬのは悲しいです、寂しいです」

「そうだな、じゃあ美路人がライオンを元気づけてやらないとな」

寅吉は美路人を精一杯フォローするのでした。

仕事を休んで、子供の看病に専念する洸人。

「ああ、みっくんごめん、ライオンが熱が出て」

「死ぬのは悲しいです、寂しいです」

寝込むライオンに、彼の大切なライオンのぬいぐるみをそっと横に添えた、美路人。

同じ頃、警察の高田(柿澤勇人)に取材する、工藤と愁真。

以前、高田に会ったことある、工藤。

「高田さん元気?だって電話しても出ないから」

「週刊誌記者ですよね・」

「それで遺体の鑑定結果は?橘愛生と分かったんですか?ああ、あの時は飲んで楽しかったですね、警察の方があんなに酔っ払うなんて」

「本当に勘弁本当に勘弁!あの時、わざと飲ませましたよね?」

高田が酔って半裸になる姿を動画に収めた、工藤。

「まだです。こんなとこ来ないで下さいよ。遺体の損傷が激しくて先に解剖に回さなきゃいけないんで。」

その夜。

牧村美央(斎藤飛鳥)が訪ねてきました。

「今日のランチおごってもらえなかったクレーム言いに来ました。嘘です。ライオンくん大丈夫ですか?こっちは焼鳥、こっちは冷えピタやみんなで食べるプリンです。」

「ああ、お金…」

「いいですよ今度リッチなランチをおごってもらえれば。そういえば、貞本さんが貞本さんの家のお子さんを会わせたいっていうんですよ。貞本さんには親戚の子って言ってありますから。ライオンくん良くなると良いですね。」

ライオンの熱は下がったものの、美路人はライオンを自身が親を亡くしたように気に掛けていました。

「ライオン熱下がったよ、元気になれるといいね」

「ライオン、元気じゃありません。ライオンのお母さん、死にました。お母さんのお墓はありますか?」

「やめてよ。みっくん。あ、でも確かにそうだよな6歳なら心細いよな」

その日の夜、洸人と美路人(坂東龍汰)はライオンが誕生日を迎えていたことを知りました。

「ライオンは5歳です。」

家でライオンに美路人が、動画を見せている時、ライオンが目を輝かせて美路人に言ったのです。

「このライオン5歳!僕と同じだ!」

「でもライオン、病院で6歳って言ってた…5歳から6歳になったんだ。」

「ライオンのお誕生日です。お誕生日は楽しいです。三角帽子を被ってお母さんとの決まりです。ライオンのお誕生日会をします。」

「そうだね。」

ライオンの父、橘祥吾(向井理)は、愛生とライオンと仲睦まじく彼の誕生日を祝っていた写真を見つめながら、何かを思っていました。

彼は家族経営の会社の中で、平社員で、ストレスを心に隠しています。

「お疲れ様」

祥吾は兄の春一(黒田大輔)に声を掛けられ、力なく微笑みますが、彼は自分の低い立場に苦しんでいます。

2人はライオンに内緒で、美央(斎藤飛鳥)、寅吉(でんでん)、貞本(岡崎体育)も読んでライオンの誕生会を計画します。

「なぁ、あの小僧、愛生ちゃんの息子だろ?こんな状況で誕生会していいのかよ」

「こんな状況だからこそ、誕生日こそ笑って迎えられたらいいのかな。だからお願いします!」

「そういうことかい!わかったよ。やたらと美味いケーキ作ってやるから。」

元気になったライオンは美央にファミリーレストランに連れて来てもらい、アイスクリームサンデーを奢ってもらいました。

「あれ、食べないの?まだ食べれないか…」

「洸人とみっくんは?」

「今日は美央お姉ちゃんと2人が来るまで待っていよう。」

美路人はライオンの為に、誕生日プレゼント用に花束を抱えてやってきました。

無事、洸人の頼みをしっかり聞き、買い物ができました。

「あれ、どうしたの?」

「今日はライオンの誕生日だよ。」

「お誕生日おめでとうございます。誕生日は幸せな日です。ライオンはプライドの仲間です。」

「お誕生日はお花です。ライオンのお花です。」

「これみっくんが作った帽子だよ。」

「これ僕の?嬉しい!有難う!」

ライオンの誕生会には、貞本の息子、榮太郎も参加しました。

榮太郎とライオンはすぐに打ち解け合うことができました。

「俺らが大人が子供を守ってやらないとな、つうか子供の笑顔って無敵よな」

洸人は愛生の誕生日を両親が祝ってくれたことを思い出しました。

「お誕生日は幸せな日よ。みんなでお祝いしよう。これみっくんが作ったのよ」

美路人が作った帽子を愛生に被せる、洸人と美路人の母(坂井真紀)。

「こんな子供っぽいのいらへん」

「誕生日は愛生が主役だよ。」

突っぱねる愛生と共に、撮った写真。

その思い出のアルバムをライオンに見せる洸人。

「洸人、これ誰?」

「これ、愛生ちゃん、お姉ちゃんがいたんだ。」

写真の中に愛生と洸人と美路人の母が、映っていました。

「ママ、なんで死んじゃったの?」

そんなつもりはなかったものの、母を思い出して泣きじゃくるライオンに申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、洸人はライオンを抱き締めるのでした。

「ライオン難で泣いてるんですか?」

「大丈夫だから」

美路人も何かを察して心配しました。

一方、山梨の愛生の事件を追っていた記者の楓(桜井ユキ)は、刑事の高田(柿澤勇人)に、近づき、捜査の進展を追っていました。

「また来た」

「いいから教えて出たんでしょ?DNA鑑定!」

洸人は職場の市役所でライオンの親族里親になろうか葛藤がありました。

そこである事実に辿り着き、洸人に電話します。

「あの、済みませんお願いしたいことがありまして。最近のお姉さんの写真持っていますか?」

「あのなんなんですか?全く連絡も取ってないので。個人的な情報ですし色々予定があるので。」

「この後出てこれますか?愛生さんが生きているかもしれなくても?」

実は、工藤たちは、愛生が生きていると見かけたと書いたSNSの書き込みをした投稿主に接触していました。

「橘愛生の写真どうするんですか?」

「ちょっと気になる投降者がいてね」

「あ、小森さん、わざわざ済みません!」と愁真。

愛生の知人、岩崎と対面した、洸人、

「愛生と同じバイト先のパートさんです。シフトめっちゃ被っていたので、めっちゃ話していました。大学でこっち来たんですけど、この前、新宿で会ってびっくりして。この前クリーニング屋で会ったんですよ。いや、私忘れられちゃったと思ったんですけど、写真見てえーって!」

「この方ですか?」

「ええ、ですです。」

飄々とした陽気な岩崎の証言と、2015年8月に、愛生が実家に来ていた事実を知りました。

その後、工藤は洸人に更なる真実を告げました。

「あの何故、お二人は姉のことを調べたがっているんですか?」

「ただの行方明じゃないと思っているので。愛生さん生きてますよ。笛の川の遺体の女性、別人だとDNA鑑定で分かりました。小森さんはなんでそんなにお姉さんの行方を知りたがっているんですか?」

「家族、ですから。」

その言葉に、ライオンの存在を隠す為、洸人は精一杯こういうしかありませんでした。

帰宅後、ライオンはまだあまり元気がありません。

遊ぶライオンに、洸人はそっと気遣いながら話しかけます。

「あのね、ライオン、ニュースの人、ライオンのお母さんじゃなかったんだって。警察の人に聞いたらそうだったって。今日、お母さんに会ったって人がいて、その人に会ってきたんだけど。」

ライオンは不安そうな顔を覗かせました。

「生きてるの?」

「生きてるってことなのかもしれない。」

「良かった!」

ライオンはぬいぐるみのライオンを抱き締めて安堵しました。

「ガオガオー!ガオガオガオー!」

「うわぁ急に元気だな」

「洸人、泣いてるの?」

「泣いてないよ。あくびが出ただけだよ。」

洸人は愛生が生きていることに心から安堵し、疲労感もあり、涙をこぼしました。

「なんか疲れた」

なんと、亡くなった女性は松脇奈美子という別人でした。

「橘愛生ちゃん、愁人ちゃん親子と関連はないとみて捜査を進めています…」

その報道を見た、橘祥吾は複雑そうな表情を浮かべます。

愛生は夜の店で働きながら、身を隠していました。

煙草を吸い、彼女もまた自分が死んだことにして、行方をくらます心境に何かを思う、愛生なのでした。

ライオンの隠れ家4話感想・みどころ

ライオンの誕生日が過ぎたことや、彼の年齢を初めて知った洸人。

母の愛生が亡くなったニュースにミルクをこぼしたり、洸人に自分の体調不良で仕事に行けなくなったことを詫びるライオンに胸が詰まりました。

思わず、「君のせいじゃないよ」って温かく抱き締めたくなりました。

ライオンのことを思い、少しずつ自立心が芽生える、美路人の姿にも涙でした。

ライオンが母を亡くしてからメンタルがダウンしていることを自身の境遇に照らし合わせて、相手の気持ちを考えようとするところや、ライオンの為に研ぎ覚まされた色彩感覚を活かして花束を買うシーンなんかもう…。

思い出したらまた泣けてきましたよ。

ライオンは背中に、心が痛い傷を隠しているけれど、小森家に来て、優しい大人に出会うことができて、本当に良かったです。

「ライオンはプライドの仲間です。お誕生日は幸せになる日です」

美路人がまたまた温かい毛布のように包む言葉で、泣かせてきますね。

みっくん、良いお兄ちゃんになって…。

友だちがまだできないライオンが、貞本の息子、榮太郎と仲良くなる姿は、とても可愛い。

ライオンに友達ができたことが、親の気持ちになったように嬉しかったですね。

洸人のストレスが日に日に蓄積され、少し彼の心が心配になりました。

長男気質で、内に溜め込みがちだから気持ちが分かります。

愛生は生きていた…!

そのことがどんなに洸人にとって、ライオンにとって希望となったことでしょう。

そしてその愛生は今も行方をくらまし、敢えて「死んだ」事にしています。

夫の祥吾から我が子を守るために、身を隠し、祥吾はライオンこと、愁人と愛生との過去が知られたくなくて後ろめたさを抱えています。

ライオンが生まれてきた意味を知り、心温まるとともに、小森兄弟とのささやかな幸せを壊す足音が聞こえた4話でした。

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