青のSP(スクールポリス)最終話あらすじネタバレ
尾崎香澄(鈴木梨央)と、米倉れいあ(和久井美月)が同じ高校進学を希望していて、しかも、2人がグルで、暴行未遂事件の件で嘘をついていると推測。
木島(高橋克実)が岡部(遠藤雄弥)に撃たれました。
木島を刺してから、岡部は証拠品を公衆トイレのごみ箱に捨てて処分。
1年前の事件が表沙汰になったことを逆恨みして、犯行に及んだものと思われたのですが、嶋田(藤原竜也)は本来なら、真相を暴いた自分こそが狙われるはずなのに、何かおかしいと違和感を覚えるのでした。
一方で、普段はまったく接点がない、涌井美月(米倉れいあ)と、香澄(鈴木梨央)。
2人が建築関係の同じ高校進学を夢見ていることに、嶋田は1年前の事件についてある仮説にたどりつきます。
嶋田は岡部をわざと美月が乱暴するように仕向け、尾崎香澄と手を組んだことを推測。
もしそれが正しければ、逃亡中の岡部が次にターゲットにするのは、香澄と美月かもしれないと予想。
三村翔子の進路相談を担当する涼子(真木よう子)。
母の翠は、娘の翔子が亡き友人を助けられなかった後悔から、ネットに誹謗中傷や名誉棄損をして、友人を死に追いやった加害者を追い詰めたことで、彼女の進路を心配していました。
涼子は、元不良だった校長が務める晴海高校を勧め、翔子と翠親子は安心します。
次に、香澄の進路相談を担当しますが、香澄は母と共に、建設関係の高校を希望していることを話します。
香澄は母からも建築関係の学校の進学を認められていました。
次に涼子は、教育長の父、尾崎(升毅)の話になると反抗的態度をとる香澄の様子に疑問を抱きました。
また、香澄に「涌井美月さんも同じ学校を志望している」と突っ込んだ際、香澄は冷静さを保ちますが、のちに、美月に連絡。
香澄は美月とおち合い、2人がやはり、岡部をはめたことを密やかに話し合っていました。
そこへ、岡部が偶然きて、2人を問い詰めますが、香澄は防犯アイテムを使って岡部をその場から遠ざけることに成功。
夜に警察がきても、母や嶋田、三枝の心配をよそに、美月は母(中島ひろ子)と共に家の中へ。
その後、嶋田は木島(高橋克実)が美月と香澄、岡部の件で何かを隠していることを察知し、三枝と共に彼の家から証拠品を物色。
その書類を嶋田は木島にたたきつけ、説明を求めますが、木島は痛みを抑えながら答えました。
涌井美月に対し、岡部が420万円の慰謝料を振り込みました。
書類は岡部の銀行口座のコピーです。
美月の母、静香(中島ひろ子)から、美月のことを想うなら420万円支払うように命じられました。
母親に420万円の進学したい建設中の高校の4年分の学費をもらうように命じたのです。
美月は香澄と手を組み、この学費の金銭目当てで美月が襲われるように仕向けたのでした。
卒業するまでは、このことを隠そうとしていたのです。
美月は岡部から授業中に体を触られる嫌がらせを受けていたのは事実ですが、美月は香澄を手を組んで罪を犯したのです。
翌朝、岡部の件で赤嶺中学は警察がきて、厳戒態勢に。
成田千佳(田畑志真)や、双葉(唯藤絵舞)もすごく不安視します。
嶋田は香澄に対して、事実をみんなの前で述べることを伝えました。
香澄が涙ながらに、美月は父親から虐待を受けていて、子供の為にお金を使うことはバカバカしいと考えていると強く訴えます。
自分の父親も身勝手なところがあり、子供のことを考えていない親もいる、全ての子供が恵まれた親の元にいるわけではないと話し続けました。
嶋田は、裏口入学で大学に入ったが、辞め、アルバイトをしながらもう一度、大学へ再入学。
そして、教師になったのに、美月と香澄にはめられ、この事件の隠蔽の為に命を落としたことを嶋田は香澄と美月だけでなくて、生徒たちみんなの前で訴えました。
2人ともが脅迫罪で罪に問われることを嶋田から言われた美月と香澄。
自分たちの過ちのせいで、香里が死んでしまったことを後悔。
その頃、学校では岡部が前夜から学校に侵入。
なんと、学校の下駄箱付近にいる岡部を呼び止めますが、彼に発砲されてしまいました。
その拳銃は、岡部が木島を撃った銃でした。
涼子が美月と香澄を人質に取ろうとしますが、涼子が庇います。
真田(中川翼)が庇おうとするものの、脚を撃たれてしまいました。
嶋田が駆け付け、岡部と対峙し、彼と対立。
しかし、腹部を撃たれた嶋田は、泣いている生徒たちと涼子に自分達を置いて逃げるように訴えました。
渋々、嶋田の指示に従った涼子は子供たちを連れて行きます。
嶋田は意識がぼんやりするなか、香里(明日海りお)の幻影を見ました。
「隆平、あの子たちに守る価値はあった?子供たちを守ってくれてありがとう」と言う香里。
その後、嶋田の意識が遠のき、彼は目を閉じました。
子供達や職員たちの安否は確認できましたが、嶋田は意識不明の重体に。
学校では取材をマスコミに求められる生徒達や、楓(山口紗弥加)、涼子(真木よう子)を含めた教職員たち。
涼子はマスコミ達に「スクールポリスが必要ない学校を作りたい」と涙ながらに訴えるのでした。
嶋田がスクールポリスとして派遣された責任を尾崎(升毅)が取らされることになりました。
事件解決後、三枝は怪我が治って復帰し、スクールポリス制度は見送られるように。
嶋田も体調が戻り、退院後はスクールポリスを辞め、療養や回復の為に、交番で働くことに。
涼子は嶋田を訪ね、「スクールポリスがいつか必要ない世の中や学校になるといいな」と話し、勤務先での事件が発生したので、別れます。
青のSP最終回感想・みどころ
涌井美月と、尾崎香澄が犯罪に走ったのは、それぞれの親が原因ですね。
元々、建築関係の高校を目指す普通の子でしたが、美月は子供の進学に無関心で、カッとなりやすくて暴力を振るう父を持ち、香澄は権力者だけでなく、浮気性で、新しい家庭が大事な父親を軽蔑しています。
2人が岡部を利用して、彼が教師の職を失うまで追い詰めたこと、生前、子供たちを気に掛けてきた香里の真の優しさを裏切ったことは許されることじゃないですね。
でも、香澄と美月はある意味、犠牲者ですよ。
彼らの父親が、子供と真っ直ぐに、穏やかに向き合って育てていれば、まだ思春期でしたいことが沢山ある彼女達の心も優しく育ったかと思いました。
嶋田は香里が何をしたかったのかをようやく突き止めることが出来ましたね。
未熟な子供たちや、不正をしても、なかったことにする教師がいる赤嶺中学を嶋田がスクールポリスとして働くことでなんとか変わってほしいと願っていたのかもしれません。
岡部は被害者ですが、精神的に、未成年に気付かれないように触れるセクハラ行為をしていたことは事実です。
彼の本性を知る美月と香澄にその下心、悪意、子供と真摯に向き合わない態度を見抜かれていました。
彼は美月と香澄に利用されてから、精神的におかしくなりましたが、元々、気が狂いやすい人だなという印象を受けましたね。
嶋田が最後、岡部と対峙して撃たれた時は凄くざわつきました。
特に、香里が亡霊となって嶋田の夢の中へ現れた際は、嶋田の安否が心配でしたね。
でも、スクールポリスを辞め、田舎で交番勤務をしながら、警察として復帰できて安堵しました。
涼子の言うように、スクールポリス制度が必要のない学校づくりは現実的に大切だと思います。
世の中で、いじめを理由に自死した生徒や、体罰を「愛の鞭 子どもの為」と思う従来の厳しすぎる指導法を「良し」とする教員もいます。
子供が性被害にあったにもかかわらず、生徒が学校で被害に遭ったことを隠そうとする木島のような校長や教育者さえも実在しますよね。
子供の心を守り、教師をしている大人たちもストレスが少ない学校の環境づくりが必要だと、「青のSP」は、現在、教職で働いている人、教職員を目指す人、子供の保護者、10代のこどもたちに伝えているのかもしれないと思った最終回でした。
嶋田の活躍がもっと見たかったな 続編希望です!