ブルーモーメント4話あらすじネタバレ
雲田彩(出口夏希)は、事故で、姉の(石井杏奈)は、3年前に、母に介護してもらっている最中に弱音を吐いてしまいました。
「なんで彩じゃなくて私なの?!」
「お姉ちゃんは最強だよ、頑張ろう。」
「彩が無事でよかったよ。彩、その言葉は頑張っている人にとっては暴力だよ。」
SDM気象班統括責任者、晴原柑九朗(山下智久)の今は亡き婚約者で、SDMの考案者でもあった、気象研究所研究官の、園部灯(本田翼)。
5年前、関東南部豪雨において、彼女の避難指示により、多くの命が失われたという週刊誌の記事が出てしまいました。
晴原たちは世間にSDMの存在意義を広める為、SDM独自の防災活動を始めます。
情報班チーフ、山形広暉(岡部大)が子供達の誘導を担当。
子供達への防災教育の為、半年前に台風の被災があった地域へ向かうSDMメンバー。
「大事なことは離れた場所でも災害が起きるということです。それを意識した防災マップを作りましょう。」
しかしそこは、雲田彩(出口夏希)の地元であり、彩の姉、雲田真紀(石井杏奈)が市役所の市民生活課者として現れました。
彼女は彩と共に3年前につむじ風によって被災し、その後、車椅子生活を送っていましたが、彩は自分だけ無事だったことで、姉と気まずい関係にありました。
防災活動に参加する子供達の中には、半年前の台風で、祖父を亡くした10歳の少女、迫田実花がいました。
実花以外にも、彼女の親友の男児、根岸航平もいます。
航平は、横にいて作業した実花に、ダブルレインボーが見れる事を伝えます。
「実花、ダブルレインボーが見れるって。この絵の先生に教えてもらいなよ。」
「そういうのもういいから!私、トイレ行ってくる。」
「実花、半年前に台風でじいちゃん亡くなってるんだ。実花、じいちゃんとダブルレインボーを見る約束していたんだ。でも実花、ここにいるのつらいから引っ越しちゃうだ。」
実花は、祖父のことで落ち込んでいると、真紀にフォローしてもらいました。
「お父さんとお母さんは早く忘れなさいって言うよ。」
「忘れられるわけないよ。忘れなくていいんだよ。」
実花が参加していた子供達とその場を後にして、防災教室の授業に参加。
その間、真紀と二人きりになった彩は話します。
「さすが元小学校教師。」
「わかるよ。なんらかの傷と闘っている子はいるからね。あの日の私と同じように感じる。」
「小学校教師、復帰しないの?」
「復帰してほしい?私のことは気にしないで彩には前に進んでほしい。」
彩は実花に何かしようとして、彼女が大切にしているぬいぐるみのボタンが取れたので、それを補正しました。
しかし、その行動がきっかけで、被災当時の状況がフラッシュバックして過呼吸になります。
実花は両親が迎えに来て、その日は帰りました。
「なにがトリガーになってフラッシュバックを起こすか分からない。」
「雲田さんさ、なにかしてあげたい気持ちは分かるけど、空回りしているよ。」
「俺もそう思う、みんなオブラートに包んでいるけど、雲田が迷惑かけていることわかっているんじゃないのか。」
晴原と丸山ひかる(仁村紗和)の言葉に、返す言葉もない、雲田なのでした。
その頃、園部大臣(舘ひろし)の娘、灯(本田翼)の件で、立花(真矢ミキ)と対峙していました。
「立花大臣、あの5年前の記事を握りつぶしたのは私ではない。憶測で物を言うのはやめていただきたい。私は真相が知りたい。」
「近々、SDMに新しい人材が入ります。その方が真実をはっきりさせてくれる人馬になると思いますよ。」
翌日、出勤した、彩。
朝から丸山が作った豚の角煮を食べる、晴原。
「先生ってよく食べますよね。」
「食べれる時に食べる寝れる時に寝る。いつ災害が来るか分からないから。」
「先生…モヤモヤが溢れ出すんです。」
「勝手に溢れてろ。悩み相談は一切引き受けない。俺に聞かせるな。」
「それじゃあ中国語なら利かせていることになりませんよね。」
中国語で、彩はこう語りました。
「姉にもすぐ余計な真似をするなと言われた。私は無力で、面倒な人間だと思われています。」
「面倒でおせっかいだけど、人間は表裏一体。お節介も100回続けば強い愛情だよ。お節介でも自分を思ってくれる人の言葉は強い。お前はお前らしくいていいんじゃないか。」
そんななか、晴原の解析により、台風の影響でこの地域に危険が迫っていることが判明しました。
避難支持を早急に出すよう、要請し、地元テレビ局の協力により、SDMが注意喚起することになりました。
「竜巻って…あの時より強い風が」
「過去の竜巻よりひどいみたい。」
彩と真紀は、3年前の積治風被害のことを思い出し、不安になります。
この旋毛風による事故で、真紀は彩の目の前で、車椅子生活になったのです。
「私が3年前の旋毛風の件に遭遇しているので、私の経験を伝えることで誰かの命を守れるかもしれない。力のない私のたった一つの力。だったらそれ使うしかないじゃないですか。」
「雲田、頼む。」
彩は、忘れがたい過去と対峙し、中継に出演することを志願します。
「3年前の旋毛風と同じ勢いの風がこれから襲ってくる可能性があります。2021年あの日私はバス停にいました。近くに遭ったクレーンが倒れてきました。私は無事でしたが、目の前で傷ついた人がいます。傷ついた人が、います。あの時の事忘れたくても忘れられません。人生を狂わせる災害が今、目の前に迫っています。屋外にいる場合は建物に移動してください。屋内では天戸や窓を閉め、建物の中心部に移動してください。速やかに移動し、大切な人の命を守るために、このことを伝えて下さい。」
「頑張れ…彩、頑張れ。」真紀はねぎらいの言葉を掛けました。
「雲田、10分後、富士平で起こります。」
ふと、真紀に対し、医療班チーフの汐見早織霧(夏帆)が声を掛けました。
「あの、サバイバーズギルトをご存じですか?事故や災害に遭って生還した人が、自分のせいでと罪悪感を感じてしまうことです。ここにいる、実花ちゃんも…彩さんと真紀さんは同じ痛みで繋がっているのではないでしょうか。」
その後、航平が勝手に抜け出し、実花の祖母の家に向かっている事態が発生。
実花は、親友の航平までも災害で亡くすのではないかと不安が襲い、倒れてしまいました。
晴原は航平のいる場所を特定。
航平は無事、見つかりました。
「僕、避難地図を持っているし、帽子が落ちたから拾った。」
「でももう周りに迷惑をかけて、危ない事はしちゃだめだぞ。」
優吾(水上恒司)は、航平を注意しました。
「はい…。」
航平は、竜巻の件で、彩の祖母の様子が心配になりました。
幸い、彩の祖母は無事で、航平を家の中に入れてくれました。
防災教室は終了し、子供達は雨の中で、ダブルレインボーを見ようとしていました。
無事、ダブルレインボーを見ることができた、子供達は大喜びで願い事をします。
彩は真紀と2人きりになった際、告げます。
「私はやっぱりずっとお節介を焼く。お姉ちゃんの笑顔が見たいから。」
「私、やっぱりこれが私の力だと思えることがあるかも。私も半歩かもしれないけど、踏み出。じゃないと、彩も前に進めないでしょ?だから、これからも、頑張れってそばで応援してね。皆さん、妹のことを宜しくお願いします。きっと皆さんの力になれると私は信じています。うちの妹、最強なんで。」
彩と真紀はようやく、彩の頑張りを認めました。
その頃、園部肇一大臣は、SDMの気象庁気象研究所予報研究部部長、上野に、娘の灯の件で、晴原に接近しようとしている人物がいることを火売増しました。
「立花大臣が、神奈川県警に働きかけて、立花大臣の夫が、SDMの警察統括責任者に推薦されました。園部の灯の件で動いています。その男は沢渡満です。」
翌朝。
「晴原柑九朗さん、私ね、この記事に興味があるんですよ。私、沢渡と言います。私ね、灯さんのこと止めたんですよ。私が灯さんの最後の姿を見たんですよ。」
好奇心で近づく彼に、晴原は不穏を感じ取るのでした。
ブルーモーメント4話感想・みどころ
今回の4話は、災害によるトラウマや、生還者が感じる、サバイバーズギルト等、心の傷と向き合うストーリーでしたね。
まず、雲田は、3年前の旋毛風の事故で、向かい側にいた姉の真紀が目の前で巻き込まれ、下半身不随になったトラウマを持っています。
姉の真紀も、動かない足に焦りや不安が募り、リハビリをする自分を励ます、彩に心ない言葉をぶつけてしまいましたね。
「彩は無事でよかったね。でも頑張っている人に頑張るっていうのは暴力だ。」
「なんで彩じゃなくて私なの?」
この言葉が、目の前で姉を助けられなかった彩に、サバイバーズギルトという心理的不安な状態を植え付けてしまった…。
震災や、殺人事件に巻き込まれた当事者が目の前で同じ被害に遭う身近な人を助けられなかった罪悪感がきっかけで起こるものです。
早霧の医学知識のおかげで、妹の心を知る事ができた真紀が、自分の卑屈さや、生きる希望を取り戻すことができて良かったですね。
防災教室に参加していた子供、実花も、祖父を竜巻で喪ったショックから、PTSDを患っていて、親友の航平が良かれと思って起こした行動に不安になるものの、彩たちの働きかけで前を向いていけそうです。
そして、灯のことを探ろうとする、SDM警察班統括責任者、沢渡の存在。
まるで、記者のようにねちっこく、晴原の様子を観察する様子に期待が高まりました。
どんな役にも化ける、カメレオン俳優、橋本じゅんさんの名演に期待したい4話でした。