ドラゴン桜2021 6話あらすじネタバレ
麻里が自宅で父親(迫田孝也)から壮絶なDVを受けていることを以前から知っていた隣人で、発達障がいのある生徒、健太。
麻里の父は「女のくせに大学に行くのは生意気」などと男尊女卑の考えを持ち、凝り固まった思考と物を壊す精神的な暴力も伴って、麻里を苦しめていました。
家庭環境の影響で他人と関わることに消極的な麻里は、朝、登校後に水野に専科へ来ないかと誘われ、断ります。
久美子(江口のりこ)と校長の奥田(山崎銀之丞)、高原(及川光博)は学園経営をめぐって方針の違いから対立を繰り広げていました。
生徒たちは東大専科の授業にて「走れメロス」を読んで100字以内の感想を綴る授業を受けました。
読解力を問われることで、幼い頃にどれだけ本に触れたかによることを伝えた桜木。
たとえば、親に読み聞かせや、自分から本に触れることで読解力が身につくと話す桜木。
健太は、麻里を思い、桜木や専科の仲間たちにこのことを打ち明けることを悩みます。
そんななか、東大専科は3日間の合宿をすることになりますが、桜木(阿部寛)は声を掛けた麻里(志田彩良)も、健太(細田佳央太)の「付き添い」として参加することに。
しかし、麻里が本当に合宿に参加したのは家庭に居づらいことが原因で、それを麻里はみんなにひた隠し手にしています。
先日の勝負に敗れた藤井(鈴鹿央士)も約束通りやってきました。
競歩として、ドラゴン桜の前を歩くことで脳の活性化に繋がると指示した桜木。
その通りにすると、生徒たちは合宿前に、荷物をまとめて
合宿当日、16年前に学生だった当時、桜木によるこの「地獄の合宿」で成長した経験を持つ水野(長澤まさみ)はカリキュラムを生徒たちに告げます。
桜木が提案した新たなカリキュラムは、自由。
自分で自由に時間を有効に使って過ごすことを提案しました。
水野がかつて桜木に指導された16時間勉強方法は時代錯誤だし、子供の価値を認めることが大事だと告げた桜木。
そして、いよいよ始まる東大専科の合宿では、食事、運動、生活習慣を徹底したものに。
血糖値が上がると、インスリンが大量に出るので、眠気を誘うこともあると桜木は生徒たちに告げます。
健康に配慮した食事を生徒たちに提供した水野と桜木。
麻里は早速、集中力が高いことを楓(平手友梨奈)や、菜緒(南沙良)に聞かれ、逆にみんながなぜ、集中できないのか分からないと告げ、他の生徒たちと距離ができてしまいました。
しかし、楓、菜緒、天野(加藤清史郎)、瀬戸(キンプリ 高橋海人)は、麻里や藤井(鈴鹿央士)の踏ん張り具合に感化され、勉強により一層、励むようになりました。
桜木はそれを最初から狙っていて、優秀で集中力ある藤井と麻里を専科に勧誘し続けていたのです。
麻里と藤井は正式に入ることは認めていませんが、藤井は東大専科たちとの勝負に負けたことや、麻里は表向き「健太が心配だから付き添い」という理由で合宿に参加。
2日目、ラジオ体操をし、いつもの服装・いつものルーティーンを過ごすことで「東大入試」の模擬的な状況に慣れることを提案した桜木。
さらなるレベルアップのため、桜木は生徒たちを気にかけてくれる厳格な数学講師、柳(品川徹)並みの最強にくせが強い国語講師、太宰府治(安田顕)を学校に招き入れました。
「国語とは科学だ」と強く訴え、やる気のなさ、だらしのない風貌や態度を一変させた太宰。
文章を頭の中で構造することが大事だと穏やかに話します。
同等関係と言い換えの授業をし、表現は違うけど予想外の出来事が起きたことを教えます。
原因から結果を生みだす授業を展開させ、生徒たちの好奇心を煽る太宰。
英語、数学などにもこの同等関係と言い換えは役立つことを伝えました。
「言い換え」を問われる東大入試において、力をつけさせる桜木。
ふいに着信があり、麻里はメールを見て不安を覚えます。
やがて、東大専科のみんなと授業を受けている最中、両親が学校にやってきました。
麻里が進学を希望していないと告げた父親。
麻里は恫喝されて、思わず「大学へ行く気はない」「女のくせに大学に行くな」「女はすぐヒステリックになる」と男尊女卑が強烈であることを知る水野と桜木。
桜木は麻里の家庭事情を知り、久美子に相談。
麻里はその頃、父親からのDVや、高圧的な態度、女性をバカにする発言に母と2人で耐えていましたが、ついに彼女のなかで生まれて初めての反発心が芽生えます。
「お前の為を思っている、大学は行く必要がない。あの学校も退学だ」上から目線で決めつける父親(迫田孝也)。
「どこが」と呟いた麻里を平手打ちする父親。
母親は庇おうとしないどころか夫の顔色を窺ってばかりいる様子でした。
それでも、麻里は翌日、登校し、東大専科へ。
桜木は「ある提案」をし、久美子に相談。
翌日、麻里が叩かれたことを見て、桜木は学歴コンプレックスをわが子に押し付け、時代錯誤の考えで娘の将来を支配していると指摘。
さらに、前夜、水野に電話してきた時、会社がつぶれ、祖父が亡くなったことを機に、父親の暴力が始まったことを麻里は告げました。
さらに、「お父さんを訴えないでほしい」と桜木にも水野にも訴えた麻里。
麻里は父親が暴力を振るわない昔の普通だった親に戻ってくれることを信じてきた、その娘の気持ちを無視し、麻里を支配するなとさらに強く訴えた桜木。
水野も、女性蔑視が強い麻里の父に抗議し、麻里の頬にある痣を見て、「大切な娘」というなら、麻里を傷つけることをやめるよう伝えました。
麻里の両親は桜木の行動で、心を変え、父親は涙を流して麻里に謝罪しました。
東大専科の生徒たちは、麻里を思いやり、桜木から学んだ同等関係の繋がりを活かした表現で、麻里を救います。
麻里は父親に東大へ行きたい意思を告げ、両親はそれを了承。
桜木は久美子の支えにより、小杉家の離婚手続き、麻里の母親(相築あきこ)の新生活を支援。
藤井はやがて、麻里に少し心を開き、彼自身も優秀な兄2人と比較されて育ち、父親と兄を見返したいと思い続けて勉強してきた本音を吐露。
さらに、健太に関しては「あの時はごめん」と健太を馬鹿にし、彼の一番大切にしている虫が大学の研究所で殺される動画を見せたことを謝りました。
東大専科に家庭環境に問題を抱え、前に踏み出した麻里と藤井を新メンバーに加え、東大専科は新たなる一歩を踏み出しますが、謎の男を連れた先代の理事長(木場勝己)は何やら企んでいるようでした。
ドラゴン桜6話感想・みどころ
みんなが合宿で奮闘する回というよりは、被虐待児の麻里を救う感動的なエピソードという印象でした。
迫田孝也さんが演じた麻里の父親は、戦時中か戦後育った男性に似た「女性に学歴はいらない」「女のくせに大学なんて生意気だ」と信じられないほど時代錯誤の価値観や、麻里や妻を「弱い存在」と決めつけて手を上げたり、テーブルを叩くなど恫喝やモラハラに該当する心に侵入する暴力を正当化しています。
迫田さんの演技がとてもうまくて、視聴者の皆さんがSNSで「むかつくほど上手い」って意見していたの共感でした。
迫田さんは今年、「天国と地獄」での温和で不器用な「師匠」と同一人物とは思えない”屑親”っぷりを熱演されていましたね。
桜木は麻里の家庭内暴力や、精神的な言葉、物に当たることで委縮させる、抵抗する力や正常な判断力を失くすモラハラ行為を続けている麻里の父に言った言葉は心を打たれました。
娘に対し、女に学歴はいらない、良い就職や結婚をしたほうが娘のためだと自分の感覚を押し付ける行為はまさに時代錯誤で、心の侵入・虐待だということを堂々と発言していて涙が出るほどカッコよかったです。
麻里を助けることができたけど、視聴者の皆さんもSNSで心配しているように、楓(平手友梨奈)のスポーツだけが全ての頭の両親も変えてほしいですよね。
楓も物語が進むにつれて、あの両親から救われることを切に願います。
麻里は桜木だけでなく、父の精神的支配で苦しんできた経験から、麻里の状況を桜木から聞いて自身と重ねたのかもしれないなと思いました。
水野は桜木と共に麻里の状況を知って、抗議したけど、ちょっと弱かったかな。
麻里がそもそも殴られる前に、古い価値観の一点張り、物を叩く音で怖がらせる、抵抗できなくさせる行動をとる麻里の父にもっと熱く訴えてほしかった。
立場上、教職員ではないし、水野も空気や彼女自身の立場から加入できない部分もあったのでしょうね。
自由な校風、生徒たちが縛られず、のびのび学べる環境をモットーにしている久美子の教育方針はステキですね。
藤井が少し、他の生徒たちと話せるようになったり、少し口は悪いけれど、麻里には家庭環境の面から傷つくような言葉を言わないようにしている面は救いがあるシーンでした。
さらに、健太に関して、散々暴言や、健太が好きな虫が大学の研究室で殺される動画をわざと見せて、心を傷つけた行為に関しても、詳細は割愛したものの、向き合い、謝ることができた場面も、藤井の成長に涙!
「東大へ行くのに、親の許可はいらない」と麻里の家庭の状況を見て、傷つく麻里の怒りを自分のことのように感じている藤井も、桜木に出会ったからこそ、氷のような心が解け始めた兆しかなと思いました。
健太がとにかく穏やかで優しくて、今日のエピソードのようにDVや夫の顔色を窺う妻が描かれた家庭の闇、児童虐待をクローズアップしたストーリーに光が差したようでしたね。
健太の素直で周囲を大切にする優しい話し方、好感度持てます。
安田顕さん演じる強烈な国語教師、太宰。
某有名小説家からインスパイアされた太宰の癖ありな態度や、ネガティブ思考かなと思ったら、勉強が苦手な子供たちには急に指導の熱が入る「オン」と「オフ」の差が激しい存在感が印象に残りました。
数学教師を演じた品川徹さんと同様、今後も生徒たちを見守っていくのか期待!
木場勝己さん演じる元理事長で、久美子の父は、謎の男(市川右圂次)が来週どう関わってくるか必見です。