警視庁アウトサイダー8話あらすじネタバレ
朝、直央から10年前の蓮見の過去を洗いざらい知りたいと頼まれた、架川。
それぞれの道筋で、10年前のホステス殺人事件の真相を追い続ける、架川(西島秀俊)。
そして、蓮見光輔(濱田岳)、水木直央(上白石萌歌)。
架川と光輔は数日前に遺体で見つかった元長野県警会計課長の折原大悟(亀吉)にフォーカスを当てます。
折原は10年前の被害者、歌川チカ(水崎綾女)と光輔の父、梶間優人(神尾佑)が愛人関係だと偽証した人物。
さらに深堀りすると、そのビジネスの裏に信濃一家組長、当麻秀和(鈴木一真)の影が見えてきて
そんな中、警部人事第一課、羽村(福士誠治)の捜査で信濃一家に警察への内通者がいた疑惑が浮上。
当麻の愛人だったチカがその内通者だとしたら、彼女の裏切りを知った当麻が殺害した可能性も考えられます。
架川たちは一気に当麻への疑惑を深めていきますが、同じ頃、当麻は今度こそ、架川を消せと手下に指令を出していました。
一方、父、有働(片岡愛之助)への疑惑を抱いた直央。
なぜ、折原大悟は偽証して殺されたのか?
3年前に長野県警を退職した、折原。
上京後、落ち葉ビジネスで成功し、借金を完済していたことがわかります。
直央は、警視庁事務の倉間(野波麻帆)と、巡査長の米光(長濱ねる)に励まされながら、新しい仕事に励む気持ちの整理がつきました。
チカの息子、涼牙(小越勇輝)に再度、接近を試みることに。
涼牙は、直央に自分が母に愛されていたことや、母のチカの件で協力するには、オセロで勝つことを条件にします。
案の定、涼牙は母親と子供の頃からオセロをしていた影響で、強いことが判明。
直央はへこみますが、涼牙の根がとても優しい人物であることに気付きます。
架川は鷲見組がよく利用していたバーで、当麻から落ち葉を買っていたこと、無価値で汚れた金を綺麗にする、折原は当麻のマネーロンダリングに加担していたことを知りました。
それを蓮見に伝えます。
蓮見は、羽村(福士誠治)と接触し、当麻が歌川チカを殺害する動機が十分にあることを確認。
当麻は北岡に確認し、与党国会議員で元検察官僚の小山内(斎藤工)が、当麻などの絡みから疑惑を向けられていることに怒り心頭。
さらに、小山内は、妻の響子(青山倫子)が自宅の浴室で自死未遂をしようとしている姿を発見。
警視庁では、有働(片岡愛之助)が羽村(福士誠治)がマル暴と繋がっていることを見抜き、羽村の立場を不利にしてしまいました。
羽村と連絡がとれなくなったことを不審に思う架川と蓮見。
ここで、架川は、襲ってきたと一騎打ちに。
藤原をなぜ殺したか言わないと北岡を死ぬと脅し、自供させました。
「折原のことを藤原が嗅ぎまわっていたんだ」
「どうしてだ?」
「折原なんてカス、何の用だ?お前には関係ないだろう」と当麻。
「だから俺が架川を裏切ったんだ」
全部、当麻の指示で動いていた、だから、折原を葬った…。
10年前の件を知って藤原は陰で動いて、架川の力になろうと単独行動していたのでした。
既に調べて線状痕が一致していると指摘する架川。
蓮見は10年前の件を当麻に淡々と話して事実確認。
折原大悟は当麻を庇って嘘の証言をしていた・・と言葉を続けます。
折原の口封じで殺し、藤原も銃で殺したと認める、当麻。
しかし、当麻は歌川チカを愛していて、婚姻届けを出そうとしていたことを吐露。
そして、チカを殺す指示をしたのは自分じゃないと言い出しました。
国有地の入札、大規模な音楽フェスも利用できて、その人物のおかげで鷲見組に簡単に入れたことを告げました。
折原はある人物の罪を隠ぺいするために偽証させられたことを当麻に話していました。
その拳銃とマネーロンダリングの証拠を全部残せ…それが真犯人を教える条件と冷静になる、当麻。
涼牙が、当麻に指示されて小山内幸三元議員(利重剛)を強請っていたのですが、もっと大きな黒幕がいることを架川に話す、当麻。
その人物はなんと、小山内雄一。
涼牙から直央が聞いた証言により、点と点が繋がりました。
当麻は無事、おとなしく逮捕されていきました。
「お前は藤原さんに塀の中で手を合わせて詫びろ」
その頃、有働と小山内は結託して架川を邪魔者扱いし、当麻が逮捕された事で苛立っていました。
また、響子が自殺未遂をしたことを表沙汰には伏せています。
その夜、母が原稿を書いている途中に、父親となぜ別れたのか改めて母、真由(石田ひかり)に聞く直央。
「何もないようにって、直央に。何かあった時に直央に迷惑をかけないようにって何度話し合っても平行線。直央のことよろしく頼みます…それだけ」
直央のことを心から有働が愛していたことを伝えた、真由。
同じ頃、羽村からの不在着信に不信を抱く、蓮見。
架川から、上層部が本気で動くことを思い出し、危機を察しました。
架川は当麻の事、歌川チカと小山内の父のことなど、これまでの件に触れます。
当麻が週刊誌に載った事も指摘し、さらに、歌川チカと小山内の写真を見せました。
「ここに映っているのは、ホステスと警察官じゃねぇよ。殺人犯と被害者だ」
そして、小山内と歌川チカの件を隠ぺいしたのは有働弘樹(片岡愛之助)だと指摘。
あと一歩のところで、小山内を追い詰められるどころか、北岡殺人容疑が突如、かかり、多くの刑事に追われる架川。
架川のことは、報道され、課長の矢上(小松和重)ら、架川の無罪を信じる警視庁一同は複雑な気持ちに。
水木直央も、蓮見光輔もそれぞれの思いを抱えていて、蓮見は交番勤務になった水木に協力を求めます。
水木は父を庇い、蓮見に真実を言えず。
「水木さん今までありがとう」と言って、彼女を察します。
その頃、警察に街中で追われている架川。
入院中のバーのママ、小浜三代子(石野真子)は小山内が無実を訴える記者会見で、彼の声に聞き覚えがあると気付きました。
小山内は父の幸三から、歌川チカに気を付けることを厳しく指摘された過去を思い出しました。
「私の事は放っておいて!もう帰って」
チカは、小山内が自分をはめようとしていることを指摘。
そして、小山内雄一(斎藤工)は、衝動的にチカを殺害。
チカの現場を最初に押さえたのは、船津。
間もなく、同時刻にチカの息子、涼牙を心配して事件を追いかけていた蓮見光輔の父、梶間優人は、歌川チカの自宅に入り、凶器を握ってしまったことで殺人罪で逮捕。
そして今に至ります。
次回は怒涛の最終回!さらなる予想外の結末に期待!
警視庁アウトサイダー8話感想・みどころ
まさに「点と点が繋がった」と思ってもおかしくない本日の8話。
涼牙が不良に一時期なって、大人になってからは犯罪に手を染めていても、根っこの部分はチカの愛情を受けて育った人柄の良さが滲み出て胸が詰まりました。
チカと涼牙が一緒にオセロをしているシーンはグッとくるものがあり、泣けます。
直央に対しては心を開き、オセロで勝ったら母親の死の真実について手掛かりを教えると提案する涼牙があの頃のままの少年のようでちょっと可愛かったです。
架川は、蓮見や直央と一緒に独自で捜査をし続けた結果、小山内雄一が黒幕である事実にたどり着けましたね。
さらに、当麻は確かに指示を北岡に出して、折原と藤原を葬りながらも、歌川チカを愛していて、彼女との婚姻届けを役所に出そうとまでしていた純粋な部分が垣間見れたのが新鮮でした。
一番の極悪人に思えた当麻にも純粋な面があったことが切ないですね。
小山内は妻の響子が夫の周りで起こることに耐え切れず、浴室で自死未遂をしてしまったことから、有働と共に尚更、架川を敵視したくなるのは納得。
有働は正義の心はありながらも、娘の直央と妻を守るために不正をした罪に苛まれている部分が複雑でしたね。
まだ父の愛情を持ち合わせていて、正義感が元々強いからこそ彼の苦悩が伝わりました。
直央も父を愛しているからこそ、歌川チカと小山内雄一の件で、蓮見光輔の父、優人が誤認逮捕されてしまった事実から目をつぶることはできない複雑な心理がつらい。
架川を助けるために蓮見に協力することはできない葛藤も切ないですね。
架川は北岡に乱暴を働き、負傷した彼に救急車を自分で呼ぶようにスマホを渡したものの、あの横暴なやり方だと、犯罪者扱いされても無理ないなぁと思いました。
マル暴として長年、横暴かつ手荒な方法で捜査してきた架川にちょっと大きな事件だからこそ落ち着いて聞き込みをしてほしかったな。
追われる架川、そしてチカを殺してしまった小山内、架川の為に走る蓮見…胸が熱い!
次回はなんと悲しいことに最終回をもう迎えてしまいます。
グランドフィナーレに更なる予想外のラストが今から待ちきれない9話でした。