オクラ~迷宮入り事件捜査~

オクラ~迷宮入り事件捜査~6話 加勢の心の傷に触れた時なにかが起きる

オクラ~迷宮入り事件捜査~6話あらすじネタバレ

捜査一課長の加勢(中村俊介)は飛鷹千寿を殺すよう、何者かからメールで指示を受けていました。

「おっはー…違いますか?」

飛鷹千寿(反町隆史)は不破利己(杉野遥亮)に「ハイドアンドシーク」のファイルを見せます。

「15年前、倫子の父親が殺された事件だ。その真実を白日に晒すのが俺たちの役目。ここに容疑者の名前を入力して該当すれば未解決事件の詳細が出る。鴻上はおそらく殺された」

「千住さん言ってましたよね?鴻上は殺されたって」

鴻上(袴田吉彦)は、千寿と利己と倉庫で格闘してる間に、何者かに連れ去られて殺されました。

未解決事件の真相が記されているこのファイルは結城倫子(白石麻衣)の父、真一(平山祐介)が殺害された時に持っていたものでした。

「このファイルに記された未解決事件は意図して解決されなかった節がある。その真実を白日の下に晒すのが俺達の役目だ」

そして千寿は11年前に起きた副総理暗殺事件を次の捜査ターゲットとして、オクラ宛てに情報提供をメールで送ります。

千寿や鷲沢(宇梶剛士)、加勢英雄(中村俊介)らがまだ強行犯係にいた時に起きたこの事件。

「もう11年前になる」

当時法改正に積極的だった永倉孝也副総理(尾竹明宏)が都内の料亭で総理と会食しているときに起きました。

「副総理が持病の薬を飲んだ。シアン化合物による中毒死。持病の薬と毒をいつすり替えたからか?SP、料亭の女将、中でも怪しかったのは副総理の息子。」

解析中、秘書を務める息子の揮一(箕輪裕太)から手渡された持病の薬を服用した副総理が、いきなり苦しみ出して絶命したのです。

死因はシアン化合物による中毒死。

容疑を掛けられた揮一は否認したものの、世間からのバッシングに耐えられず、事件から1か月後に死亡していました。

「俺は今でもあの息子が犯人だと思ってる」と鷲沢(宇梶剛士)。

加勢から再捜査の許可を得た千寿と利己は事件現場となった料亭を訪れることに。

「どれも特定できないように細工されているはず。副総理の隣にいたのは老人だったことはマスコミも知らない。ってことは再捜査の価値がある。まずはオクラメンバーで、タレコミがあるかどうか確認しろ」

すると加勢は自分も捜査に同行すると言い出します。

「情報提供者が同じだとばれちゃいましたね」

「どこのパソコンか送信されたかはわかっていない」

「おい、俺も行く!」

ここで加勢が、千寿と利己の会話に口を出してきました。

「事件当時、総理以外のお客様のご予約がありました。石田彰夫さんです。提出した防犯カメラの映像にも映っているように、かなり飲まれていて、間違えて配膳するところに吐いてしまって。その時、気になったのが髪の毛が不自然で、思った以前に手が若かったです。30代くらい」

次に元副総理の息子の母親に接触。

「うちの子が父親を殺すはずありません。どれだけ悲しいか」

「僕はやっていない。全部、高見さんのせいだ」

千寿の3つ年上の刑事、高見大地(高杉亘)が副総理の息子を犯人と決めつけていて、息子が遺した遺書に書かれていました。」

「俺はあの人のことよく知ってる。交通課にいたんだ。妻のひき逃げ事件を担当した。」

実は加勢はひき逃げ事件で妻を亡くしていました。

「妻を殺した犯人は分からないまま捜査は打ち消された。未だ真相は闇の中だ。」

高見に会う、千寿と加勢。

「事件が起きた日、高見さんは非番でした。どこにいらっしゃいました?」

「11年前だろ?覚えてないよ。これっとこかな?」

女のところにいたとふざけます。

「調べればわかります」

「調べても分からないから直接ここに来たんだろ?」

「自殺した副総理の息子さんが全部高見さんのせいだと書かれています。なにか隠していますよね?」

「お前も変わらねぇな、妙な感でイヤなところを突いてきやがる。」

「今の反応どう思う?」

「決定的な証拠を突きつけない限りはぐらかされるだけだ」

ふと、鷲沢が珈琲お茶を間違えて飲んだのをきっかけに、お膳にあった水に毒を含ませたのではないかと推測。

「なるほど、お膳にあった水に毒を含ませた?真犯人に辿り着かないために」

「水を含ませたとしてどのお膳が副総理に渡されるか分からない」

「女将に聞くと、副総理用の御膳があった」

「水に溶けやすい」

そこで、証拠の捏造をすることにした、千寿の元妻、愁(観月ありさ)とスポーツバー店主で、千寿達の協力者、阿澄玄人(三浦獠太)。

犯人が使っていたようにスポイトで毒を注入させた状況を作る事に。

「同じものを用意できる?」

「もち」

「あ、何か捨てた。」

「スポイトだ。当然居合わせた客の身体検査もした。高見の指紋を付着させたスポイトを捨てれば完成だ。」

昔、明日香のことで公安部へ異動することになった加勢を引き留めて責めてしまった、千寿とかつての千寿の相棒で倫子の父、真一(平山祐介)。

「公安部?」

「ああ来週から配属されることになった」

「急すぎるだろ。公安にポストがあいたって話も聞いてない」

「奥さんの件どうするんだろ?警察内部にきな臭さ感じて色々調べていただろ?」

「そうじゃない。」

「じゃあなんでだよ。」

「明日香さんの件が関わっているからなのか?」鋭く突っ込む千寿。

「俺の分まで自分の正義を貫けよ」

加勢は元々は善良な刑事でした。

不破は千寿を気遣います。

「どうしましたか?いつも以上にさえない顔して。ファイルに高見さんの名前を入力したらヒットしたんですよね?」

「ずっと前に、高見さんの名前を入れたらはじかれて何も表示されなかった。でも数カ月頃に入力したらヒットした。誰かがファイルを改ざんしたのかもしれない。俺は何か見落としている。この数カ月間でファイルを使ってお蔵入りの事件を解決してきた」

「誰かが改ざんしているんですよね?いつもの事件と比べファイルの情報が少ないのも都合が悪いことを削除されたかもしれませんね」

不破に相談してから、千寿は愁に連絡しました。

「え?どういうこと?」と愁。

「スポイトに付着させた指紋を変更してほしい」

加勢はその頃、何者かにまた指示させられていました。

「ええ。この計画が片付いたら推し進めます」

加勢は内通者からの電話を切ると、妻、明日香(芳野友美)との思い出が蘇りました。

「ねぇ白いTシャツとジーパン一緒にしないでって言ってるじゃん。刑事失格」

「ごめんごめん」

「志熊、お前白いTシャツとジーパン一緒に洗うか?」

「洗うわけないじゃないですか。」

「お前、良い刑事になるよ」

翌日。

データ入力をくじ引きで引き受けることになった倫子。

手伝わず、居眠りする鷲沢に苛立ちながら仕事をしていました。

「あーもう寝るなってくそじじい!手伝え!」

クッションを鷲沢に投げつける、倫子。

倫子がオクラのみんなの分のデータ入力を担当するなか、スポイトを現場の料亭で発見した。オクラ。

オクラのメンバーは何も知らずに喜びます。

「俺が用意したものじゃない…どうなってるんだ」

警視庁に帰ると、加勢の積極性に違和感を覚える、千寿。

「随分積極的だな。いつもはごねて突っぱねるくせに。」

「これ以上口を挟まないでくれますか?」

「小僧は黙ってろ、話がある」

千寿は口を挟む志熊(有澤樟太郎)を黙らせ、加勢を屋上に呼びました。

「お前がすり替えたのか?」

「なんの話だ。正義はとっくの昔に捨てた」

「とぼけるな。昔のお前はそんなんじゃなかった。奥さんが亡くなってお前は変わった。」

「言ったはずだ正義なんてどぶに捨てた。」

「今ならまだ引き返せる」

「無駄だよ、俺を止められるとしたら明日香だけだ」

重々しい言葉に、千寿は掛ける言葉が見つかりません。

「俺だ、話したい事がある」

お蔵入り事件のファイルが内蔵されたパソコンのある、愁の作業部屋へ入った、千寿と利己。

「私達が用意した別のスポイトから、高見の指紋が検出された。」

「千住さんが直前に差し替えたのに」

捏造したスポイトがすり替えられたことに気付き、焦る千寿達。

そこへ、高見から電話がありました。

「おい、俺だ。これから会えないか?話したいことがある」

なんと電話をかけてきた高見のパソコン画面には、「飛鷹千寿を殺せ」の文字がありました。

高見に会いに行く、千寿と利己。

「身の危険を感じておつきも一緒か?毒の入ったスポイトが見つかったんだろ?盛ったのは俺じゃない」

「結果はまだわかっていませんがどこで知ったんですか?」

「そんなことどうでもいいんだよ」

「わかってます」

「ならどうして俺の指紋なんだ?お前の仕業なんだろ?証拠を捏造して犯人をあぶりだそうなんて正気の沙汰じゃねぇな」

「なぜそれを?」

「信じてもらえないかもしれませんが、俺が用意したスポイトは別の物にすり替えられました」

「誰がやったんだ?」

「おそらく真犯人かと」

「そうか上からの指示か?」

「上って?」

「あなた達は一体何が目的で動いているんですか 」

「なんだよお前そんな事も知らないでこんな無茶してんのかよ。」

「私達は真犯人を法の下に引きずり出す」

」ほぉ、たいそうな正義感だ。悪いがまだ捕まるわけにいかねぇんだよ」

高見はなんと、千寿と利己を棒で攻撃してきました。

「これから高見警部と会うんですか?」

「あの、協力してほしい事があります。前に、鴻上が殺された事に警察が裏で手を引いている可能性があります。」

その連絡を千寿から出動前に聞いていた幾多(橋本じゅん)。

鷲沢も協力し、こっそり幾多と張り込んでいました。

「外の連中は来ないのか。」

「飛鷹を殺せという指示があった。お前を殺せば生きるチャンスがある。加勢の女房が轢かれた事件があっただろ、永倉副総理の息子だ。あのバカ息子が父親に泣きついたおかげで警察に圧力が掛けられ、蓋をするしかなかった。監視カメラ映像回収、ドラレコ消去、事故車のスクラップ、大変だったんだぞ。その甲斐虚しく、副総理は殺されたけど、今回の件でよくわかった。あれは復讐じゃない。互いの理解が一致した結果だ。恨むならその下らねぇ正義感を恨め!」

高見は副総理の殺害時事件を担当しながらも、なんと事件の隠ぺい工作をしたのでした。

ここで、高見を遠くから撃った加勢。

「ハイドとシークは…共存する…」

加勢と警視庁で2人になる千寿。

「11年前、永倉副総理を毒殺したのはお前だったんだな。思い出した。事件当時、お前は捻挫していたことを。わずかだけど犯人は足を引きずっていた」

事件当時、「逃亡犯が暴れた」と言って捻挫していた加勢。

「それだけで俺の犯行だと決めつけるのか?」

「台帳に書かれた筆跡鑑定のサイン、お前の筆跡と同じだ。永倉家で見つけた息子の遺書もお前が仕込んだんだろ?高見さんを陥れる為に。高見さんはただの復讐じゃないって言った。互いの利害関係が一致したって。お前、利用されていたんじゃないのか?」

「何の話だ?」

「いい加減にしろ」

「いちいちうるさいんだよ。お前に何がわかる。明日香を失って。犯人を見つける前に捜査も打ち切られて真相も隠ぺいされた。あの時の俺の気持ちがわかるか!明日香の死に顔を思い浮かべるたび、あいつの笑顔を思い浮かべるたび、だから俺は魂を売った。もう引返せない、もう行くところまで行くしかないんだよ。それが、多くの犠牲を生むことになっても」

「お前、これから何をしようとしているんだ」

「10年前お前が結城から奪ったものを渡せ」

「渡したら全て打ち明けてくれるのか?」

「俺の知っていることならな。これでアクセスできるファイルに全て記されている」

加勢の抱える傷みと今の苦しみを知る、千寿は、バッチのようなデータを加勢に渡そうとします。

しかし、殴り合いになり、千寿はバッチを奪われました。

「飛鷹、お前とはもう進む道が違うんだよ」

「加勢!お前が知ってること話してくれ…!」

「靴下は手洗いしてから洗濯機に入れたほうがいい」

妻が生前、加勢に口五月蠅く言っていた言葉を意味深なメッセージとして残し、加勢は警視庁を後にしました。

そしてまた加勢を苦しめる携帯の着信音とメッセージが。

「京浜へ来い」

特定の港へ向かうような指示がありました。

「人使い荒いんだよ」

「自己紹介くらいさせてくれませんか?お互い顔を知らないでしょう」

「いいから早くしろ」

なんと港には時限爆弾があらかじめ仕掛けられていました。

「くそったれ!」

加勢が爆弾に気付いた時は、時限爆弾が爆発してしまいました。

血まみれの加勢は死を覚悟していました。

「これでやっとそっちに行ける…だよな。どぶになんか捨てなきゃよかったよ」

正義をどぶに捨てなきゃよかったと後悔する、加勢は息を引き取りました。

そして忍び寄る犯人の足音が…。

オクラ~迷宮入り事件捜査~6話感想・みどころ

加勢の心の痛みがひしひしと伝わってきて胸が苦しかったですね。

愛する存在を失い、その真相も葬られ、被害者遺族としてどんなにつらいことでしょう。

そして今は、誰かに弱みを握られて利用され、正義をどぶに捨てた彼の葛藤が伝わりました。

終わらせたいという加勢の気持ちに共感できる部分がありました。

元々正義感のあった刑事である彼が、警察に魂を売ったといっても過言ではありません。

そして今回のニューフェイスの高見は、とことん性根が腐っていました。

刑事の仕事向いていないんじゃないかなと思う悪徳ぶりです。

証拠を捏造してまで、相棒の死に引きずられた千寿と、妻の死の真相を知らずに、出口のない道を歩く加勢は、切ない意味で似た者同士だと思いました。

千寿と加勢の2つの分かれ道が決まってしまった時、裏で糸を引く黒幕の足音に背筋が凍る6話でした。

 

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