オクラ~迷宮入り事件捜査~

オクラ~迷宮入り事件捜査~7話 真一の死の真相が明らかに!娘を思う父の愛

オクラ~迷宮入り事件捜査~7話あらすじネタバレ

「千寿さん加勢警視正が」

利己がそっと察するように千寿に声を掛けました。

既に霊安室にいる、千寿の元妻で科捜研の愁(観月ありさ)。

「加勢君が死んじゃった…爆破に巻き込まれたんだって。なんでそんなところにいたんだろう。なんで」

「ホシは?」

愁は首を横に振るのが精一杯でした。

「加勢君、やっと奥さんの傍に行けたんだね」

「なにやってんだよ…」

加勢の遺体は爆破で追った傷がちらほらありました。

飛鷹千寿(反町隆史)や不破利己(杉野遥亮)ら、「オクラ」メンバーは、捜査一課長、加勢英雄(中村俊介)が何者かに殺害された事実を知りました。

「加勢警視正のことを聞きました。高見を撃ったのは加勢警視正ですね。永倉総理を毒殺した加勢警視正が、高見さんを襲った。いや済みません、彼の安らかな顔を見たら不謹慎にもそんなことを思ってしまいました。」

オクラは加勢が亡くなったことで思い思いの気持ちでした。

「我々は難にも変わりません。いつも通りやりましょう」

「加勢っちがいないといつもうるさかったけどなんだか寂しいね」

廃墟に立っていた加勢は、そこに仕掛けられていた爆発物に直撃されてしまったのです。

電子制御式で、携帯電話が遠隔起爆装置として使われていました。

その手口は、結城倫子(白石麻衣)の父、真一(平山祐介)が殺された手口と同じです。

「10年前と同じだ」

「それって警察官連続殺人事件の?」

「手口が似ている」

「同一犯の可能性が」

「だったら尚更、俺達が許さない」

「オクラは事件捜査に関わらなくていいです。強行犯係から必要ないと言われているんです。これから捜査情報は僕からお伝えします。加勢警視正はオクラを尊敬していました。僕にできることならなんでも協力しますから仰ってください」

加勢亡き後、志熊(有澤樟太郎)が協力的に。

「じゃあ、ノルマを減らしてください」

千寿、利己は同一犯の犯行として推測して、「オクラ」創出で、捜査を始めるが、案の定手掛かりすら掴めずにいました。

そのまま定時になり、牧原祈里(青木さやか)、幾多学(橋本じゅん)らは帰り支度を始めました。

一方、倫子は父が殺害された事件について詳しく教えてほしいと千寿に申し出ます。

「今回の爆弾、10年前と同じ手口だったんでしょ?そろそろ教えてほしいの」

「私も同席してよろしいでしょうか?」と利己。

「10年前、何でお父さんは殺されたの?」

倫子からそう問われた千寿は、2014年当時、何があったか話し始めます。

2014年ノンキャリアで、公安から捜査一課強行犯係警部として赴任した加勢。

「ノンキャリのくせに係長か、同期の桜はどんな悪どい手を使ってこんなスピード出世果たしたのかね」

加勢の赴任早々、嫌味を言う刑事、門真(山中聡)。

「そんな言い方はやめろ」と真一。

「正義感ぶるなよ。俺もお前も同じ穴の狢だろ?これはこれは飛鷹警部補、最近オクラに通って裏でこそこそやっているそうじゃない?」

「別にこそこそなんてしてねぇよ」

「そのまま刑事の墓場で定年迎えた方がいいんじゃねぇの。」

「相変わらず彼奴は口が悪いな」

「それにしても公安から戻ってくるの早いな」

「将来のためにいろんな部署を経験しとけっていう通過儀礼みたいなもんだ。それよりまだやっているのか?お蔵入り事件の捜査」

「久常と一緒にな」

その久常(渋谷兼人)は、いつも、鷲沢に説教をくらわされていました。

「だから久常よく聞け!」

「はい」

「刑事だからってなんでもできるってわけじゃねぇんだ。」

「わかってますよ」

「無理して危険を冒すなんぞバカのやる事だ。」

「分かってます、でも」

「最近の若い奴はでもでもだってって言うけど、だってもへちまもねぇ。」

「あ、千寿さん!」

「おお、係長から出世か。」

「久常、借してほしいんですけど」

「ああいいよ、こいつまだ半人前だけどいいのか?」

「鷲さんからしたらみんな半人前みたいなもんですよ。」

「当たり前田のクラッカー」

「いや助かりましたよ、鷲さん説教長くて」

「みんな通ってきた道だ」

鷲沢と共にいた刑事の久常とも親しかった加勢。

夜は、真一と千寿とよく夕食を共にしていました。

ふと、急に鷲沢から電話が。

「鷲さんだ」

翌日。

久常が強盗犯を目撃し、職務質問をしたところ不審者はバイクで逃走しました。

久常巡査部長は、建物の爆破事故に巻き込まれ、急死しました。

「なんで久常が。許さない」

久常の件で、警視庁の中で、一人の若手刑事、阿澄が、門真と揉めていました。

「よこせよ下っ端!」

「んだと誰がお前なんかに渡すかよ!あんた強行犯係エースでしょ飛鷹さんだっけ。これ久常さんに関する情報。あんたに託す」

「名前は?」

「俺、阿澄、もう二度と会うことないだろうけど。」

千寿に、久常に関する情報のメモを渡しました。

「おい、よこせよ!」

「これは俺がもらったメモだ」

「門真、2~3日謹慎だ。頭冷やせ」

荒くれる門真は加勢から謹慎を言い渡されてしまいました。

その後、千寿と真一は独自で分析します。

「久常を殺した犯人がそこにいるのか?」

「ああ、ネタをくれた阿澄の話によると、容疑者は警察の無線を傍受していたようだ。逆探知して居場所を特定したってわけだ」

「無線を?」

「犯人の逃走ルートが悉く警察の裏を突いていることを疑問を持って調べたらしい。ほんで逆探知して居場所を特定したってわけだ」

「大した奴だな加勢に推薦してやるか」

ここで割り込んできた鷲沢。

「ちょっといいか?久常、殺される前に妙な事言ってた」

「なんかつけられている気がするんですよ、これって警察のやばい連中に狙われているってことですかね」

割り込んできた鷲沢。

「お前たちがやっていること面白くないと思っている奴がいる事忘れるなよ」

「鷲沢さん、あまり思い詰めないでくださいよ」

「俺が何年刑事やっていると思ってんだよ」

その後、千寿と真一は2人で話し合うものの、思いがすれ違ってしまいました。

「なぁ千寿、未解決事件をもうやめないか?。俺達は踏み入れちゃいけない領域に、片脚を突っ込んでる。」

「だからってこのまま捕まってない犯人を野放しにしていいのか!」

「んなことは分かってんだよ!でも俺は!俺は死にたくない、倫子の為にも。」

現代、倫子に説明するなかで、真一とのかつての会話を思い出す、千寿。

「真一は事件を甲斐悦して被害者や遺族の心を軽くすることが自分の使命だと考えていた。でもその優先順位が倫子の幸せに変わっていった。久常が殺されて彼奴は何かに怯えていた。俺は無理やり捜査を続けた。俺は真一を連れ出し、容疑者のアジトへ向かった」

「でもそれは真実を白日の下に晒す為ですよね?」

千寿の正義心と複雑な心理に寄り添う、利己。

「仲間を失って真実を知るためにむきになっていたのかもしれない。」

そして、千寿が真一を失った日。

「俺じゃねぇ俺じゃねぇんだ」

犯人らしき男の声がしたと思いきやそれは犯人の録音した音声でした。

そして爆発が起こり、真一は亡くなりました。

「報告です。加勢警視正が亡くなった日、フルフェイスの男が目撃されているようです」

その頃、警視庁の情報を盗み出るマル秘の男。

「夜分遅くにすみません警視庁の者ですが」

男に近づき、倫子と千寿、利己は、なんと門真が犯人だったことを知りました。

「あんたがお父さんを…!」

怒り心頭の倫子と、千寿、利己。

門真は、真一と同期の刑事で、千寿達にも憎まれ口を叩いていました。

「話はたっぷり聞かせてもらうからな」

「まさかこんな形で再会するとはな。お前が加勢を殺したんだろ?お前のバイクが廃墟に入っていくところを監視カメラがとらえた。自動車工場から予備と思われる同じ形状の爆弾も見つかった。10年前警察官連続殺人事件お前の仕業だろ?」

「同じ爆弾だからか?それだけで俺に罪を擦り付けるのか。」

「当時、爆弾の傍に、フルフェイスマスクがあった。お前の指紋があった」

「血迷ったか?現場に警察官の指紋があるなんて常識だろ。」

「それは現場にいたらの話しだろ。お前はあの当時、加勢から自宅謹慎を言い渡されてたよな?捜査に参加してないんだよ。なのにお前の指紋が検出された。それはお前が事件に関係しているのに他ならない」

「なんだよ、せっかく警察辞めてのんびり暮らしていただけなのによ。言っとくが俺はおぜん立てしただけだ。俺は用意された爆弾を仕掛け、爆弾を作って起爆させた実行犯は別にいる。」

「別ってどういうこと?」

「実行犯は誰なんだ。お前は誰の指示を受けた?」

「気に入らねぇな。その善人面。人のこととやかく言えるのか?え?飛鷹警部補。10年前のあの日、俺は全部見ていた。結城真一が死んだのは爆弾のせいじゃない、お前が殺したんだよ。」

「え?」

「あの日、俺はお前らを廃ビルに誘い込んだ後見てたんだよ。結城はまだ息が合った。お前が結城を撃って息の根を止めたんだ。どうした?なんとか言ってみろよ。あの時、ばらしてやろうと思ったけど、上から止めらてたんだ。捜査資料にもお前が撃ってたこと、伏せられていた。飛鷹、お前こそ何を隠していたんだ?…答えろ!」

「一旦中断だ」

志熊が2人の状況を見て取り調べを中断させました。

取り調べが終わると、倫子は千寿を問い詰めました。

「どういうこと?嘘なんでしょ?間真の言ってたことは全部デタラメなんでしょ?騙してたの?私の事ずっと騙してたの?…最低」

何も言うことができない千寿。

「後の聴取は俺が引き受けます。」

状況を察して千寿に声を掛ける、志熊。

「何なの?もうなにがなんだかわかんないよ」

「違うんです」

「違う?何が?自分が撃ったって認めたじゃん」

「撃ったのは事実です。でも真実が違う。門真逮捕の前に千寿さんから聞いたんです」

10年前のあの日、爆破事故で負った傷が重傷だった真一は、千寿に自らを銃で撃って殺してほしいと頼んでいたのです。

「なぁこれは身内の犯行だ、お前は真相に近づきすぎた。ここを、銃で撃て」

「そんなことしたら…」

「ここにチップが入っている、お前が探した真相がここに入っている。それを解読してオクラに送り込め」

チップを隠していて、自分を殺してから、チップを持ち逃げして、オクラへ行けと遺言を残した、真一。

「オクラ?」

「時間がない。早く撃て」

「お前に託したいんだよ!奴らに狙われる前に」

「奴ら?」

「ハイド、アンド、シーク」

この真一との最期のやり取りこそ、千寿がオクラで本格的に捜査をするようになったきっかけでした。

「チップをとる為にお父さんを…」

「千寿さんは自分は許されないことをしたと。それでもあなたのそばにいたのはあなたを幸せにすることその責任は自分にあると思っているからではないですか?」

その後、理解した倫子が利己と共に、現れました。

「結城さんに全て打ち明けました。それで彼女がここに来たいと。」

「我々のしていることをオクラのメンバーである倫子さんが事実を知るのは危険だとわかっています、それでも伝えるべきだと判断しました。」と、利己。

「なんでお父さんを撃ったことも、お父さんが何かに巻き込まれていたことも、千寿が証拠を捏造したこともなんで教えてくれなかったの?何も知らないことが幸せなの?伏せられた真実を見過ごすことが私の幸せだっていうの?そんなの納得できない!」

「俺も、真一も、戻れない道をただひたすらに前に進んできた。自分たちが正しいと信じて。それでも傷つく人がいる。犠牲になる人がいる。そんな世界にお前を巻き込みたくなかった。」

「ハイドアンドシークってなに?お父さんはなにしたの?」

「ハイドアンドシーク、俺もまだ真相に掴めていない。真一が警察のある陰謀に関わっていたかもしれないということだ。そして10年前のあの日、関係を断ち切ろうとしていた真一と真実を暴こうとした俺が標的になった。現場に向かう途中に」

真一が亡くなる前の会話を回想する、千寿。

「千寿、俺は公安にいた頃、あるセクションに属していた。そこで自分を見失った。大義の為に一度は人の道を外れたんだ。倫子とお前が引き戻してくれた。これ託した。なぁ千寿、これ倫子に渡してくれないかな?今日あいつの誕生日なんだよ。今日の運勢最悪なんだよ。大事なものをなくすって。子の世界はさ、人が人に正しくなきゃいけないんだよ。そんなの当たり前だけど大切なことを倫子が気づかせてくれた。あいつには幸せになってもらいたい。プレゼントなんて久し振りだからよ、ずっとこうやって、悩んで悩んで3時間。結局、店員のおすすめにした。」

そのプレゼントは倫子が今も身につけているブレスレットでした。

「なんだよ…自分で決めたんじゃないのかよ、どうりでセンスがいいと思った。私はお父さんも千寿も間違っていると思ってる。警察官が意図的に事件を解決しないとか、証拠を捏造して犯人捕まえるとか、そんなことしていいわけないからそんなのあり得ないから、でも…その根幹が歪んでいるんだとしたら、誰かが正さなきゃいけないってことだよね?私も背負うよ。お父さんがなにに関わってなぜ殺されなきゃいけなかったのか真実を知りたいから。お父さんのやったことは娘の責任でもあるから。」

「あの世で…真一に謝るしかねぇな」

「そうして…」

そして間真の取り調べをする、志熊。

「俺ん家は借金まみれでさ、おふくろは苦労してきた。俺のせいでおふくろが傷つくのだけは勘弁したい。しょうがねぇな…バイバイ」

志熊は持っていた白い錠剤をその場で飲んで、死亡。

その頃、千寿、倫子、利己は、パソコンファイルに、オクラの誰かが関わっているのではないかと睨みます。

「お父さんがオクラに潜り込めって言ってたんだよね」

「ああ」

「ファイルにオクラの誰かが関係しているということでしょうか?」

「この10年間ファイルを開くために色んなことをしてきた。だけど全部の謎が解けたわけじゃない。ここに入力する8桁のパスワードが見つからない。」

「8桁…見て!この英数字の意味がずっと分からなくて」

倫子はふと、父からもらったブレスレットの英数字に気付きました。

ハイドアンドシークのパスワードが分からず、試しに倫子へのプレゼントのリングに書かれたロゴを入れると、首都爆破テロの情報が明らかになりました。

オクラ~迷宮入り事件捜査~7話感想・みどころ

悲しすぎますよ。

やりきれないですよ。

千寿がまさか、真一から、チップを体に埋め込んだから、自分を撃ってチップを手に、オクラに潜り込めって…。

「なんだよ、自分が決めたんじゃないのかよ。どうりでセンスがいいと思った」

倫子がぶっきらぼうにも、誕生日プレゼントのブレスレットに込められた父からの愛情を感じ取ったこの言葉は涙腺が緩みました。

さらに、真一が、自分は警察に入る前に、一度は人の道を外れてセクションに入っていた事や、倫子への誕生日プレゼントを千寿に託すシーンはさらに、ハンカチが何枚あっても足りません。

自分が今回の事件で犠牲になる事を想定した上での行動に、心が引っ張られますね。

真一を撃たなければならなかった千寿の苦渋の決断も、なかなかできない行動ですよ。

千寿と真一の現場に、救急車やチップを回収するために、愁がいてくれたらなとも思ってしまいました。

そして本日、登場した門真は、根は母親に苦労を掛けたことを気に掛ける部分があるものの、どうしようもない男でしたね。

なんてバカなことを…って終始思いました。

彼曰く、爆弾を作った犯人が別にいるのも気になりました。

10年前の事件と交差する新たな首都テロ爆弾事件の真相に千寿達が近づくのが怖いです。

真一が言っていたように、危ない領域に片脚を突っ込みまくる千寿を見守りたい7話でした。

 

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