俺のスカート、どこ行った? 第1話
放送日:2019年4月
日本テレビ土曜ドラマ
第1話あらすじ
豪林館学園高校の新学期にて、2年3組でが新しく赴任してくる担任がどんな人かと話題になっていた。
始業式に遅刻して現れたのはド派手な女装をした原田のぶお(古田新太)というヤバイおじさんだった。
その見た目にざわついて馬鹿にする生徒たちに「他人を馬鹿にして笑っているあんたたちの方がブス」「人として知っておかなければならないことを教えにきた」と挨拶がてら説教を始める。
ホームルームにて、のぶおはLGBTの授業を始めたり名前なんて敬意があれば何と読んでもいいと話し出す。
この学校の先生になった理由に対しては「金」と即答する。
2年3組にはずっとマスクを外さない若林という生徒がいて、いつも東条(道枝駿佑)と明智(永瀬)にイジメられていた。
若林は原田のぶおを辞めさせられたら何でも言うことを聞くというと明智達にそそのかされて、屋上から叫ぶ。
そんな若林に「得している奴ばかり見るな、損している奴も見ろ」「飛んで、本気なところを見せつけてやれ」と声をかけるのぶお。
屋上の下で生徒達全員の名前を呼んで、皆でで巨大な布を広げて受け止める準備をする。
見事、若林は飛び降りて「もう一回死んだようなもんなんだからマスク外せば」という言葉をかけられマスクを外す。
「のぶおって呼んでいいかな」と、笑顔を見せる若林がいた。
LGBTをもっと理解したい
最初から強烈なインパクトの古田新太さんが登場しましたが、もう面白い予感しかしないような登場シーンでした。
ただちょっと変わった教師が反発する生徒達と、徐々に打ち解けて信頼されていくという展開はすぐに読めました。
始業式でのぶおが言った「授業では教えられない、考えたこともない、でも人として知っておかなくてはならないことを教えにきた」という台詞に素直に感動しました。
一般的には学校って勉強や集団生活や、常識的なルールを学ぶところだと思います。
でも、授業では教えられないけど人として大切なことを教えにきたって漠然とわかるような気もするけど、あまり理解はできていません。
なので、これからドラマが進んでいくにつれて学ぶことができることをとても楽しみにしています。
LGBTについて、最近はドラマでもメディアでも取り上げられることが多くなったように思いますが、まだまだ理解がある人は少ないでしょう。
そんな偏見や差別をなくしていけるきっかけのドラマになってほしいです。
顔面偏差値の高い生徒達にも注目
先生が有名どころの方ばかりで、驚きました。
大倉孝二さんや荒川良々さん、いとうせいこうさんなど面白いドラマには欠かせない方達ばかりです。
松下奈緒さんも今回の役どころがピッタリで、のぶおと言い合いになるのも演技力が高いから面白く観ることができています。
やさぐれ教師役の白石麻衣さんや副担任の桐山漣さん、それぞれ個性の強い役どころも良かったです。
生徒達もジャニーズの子がいるのもありますが、カッコイイ子・可愛い子揃いでこれから活躍していく子がいるかと思います。
そんな子達を発掘していくのも面白いかなと思うので、もっと生徒達ひとりひとりにスポットを当てて話を進めていってほしいです。
最初は明智とか東条の立ち位置がよく理解できませんでしたが、明智が裏番みたいな印象です。
今人気のKing & Princeのメンバー・永瀬くんが悪役になるなんて意外だなとも思いました。
マスクをしていた若林と明智が目を合わせるシーンがあったので、きっと過去には仲が良かった時期もあった2人なのではないでしょうか。
明智がちょっとひねくれてしまったのも、定番な展開ではありますが過去の担任になにか問題があったということかもしれません。
あと、のぶおの娘とのやり取りも面白くて「また問題起こさないでね」の台詞もなにかの伏線なのかと思っています。
マスクを外せないということ
最初の生徒の問題はマスクをはずせないということでした。
これは実際にも、最近の若者には増えてきているように思います。
自分の顔に自信がないという子が多いのもあるかと思いますが、マスクもファッションの一部のような感覚もあるかもしれません。
最近はいじめ問題も深刻になっていますし、子供も親もイジメに敏感になっているでしょう。
これもまたお馴染みの展開にはなりますが、生徒が自殺をしようとして止めようとする流れでした。
のぶおが説得するような話をして納得して解決なのかと思ったら「で?」と言い、それに副担任が「で〜?」とツッコむところは思わず笑ってしまいました。
そこからまさかの「飛べ!」で驚き、でものぶおの言ってることは全部正しいと思わせてくれる言葉ばかりでした。
「得している奴ばっか見ないで、損している奴も見ろ」って今までにどんなドラマなどでも聞かなかったような台詞にハッとしました。
確かに顔とかスタイルが良い人を見て憧れて嫉妬して疲れてしまうけど、そうじゃない人を見て安心するって誰でもあると思うんです。
ただあまり声に出して言えないだけで、誰かと比較することは誰でもあることです。
それをそのまま言葉にしてくれて気付かされたような気がします。
面白いだけのドラマじゃなかった!
所々で笑わせてくれたこのドラマですが、最後の生徒の名前を覚えてて呼んでいたところや布を広げて「私がここで受け止めてやるから」という言葉に、なんだか泣けてきてしまいました。
「もう1度死んだみたいなもんだから、何も怖くないでしょ」って本当にそうかもしれません。
周囲が思ってもみなかった、飛び降りるという手段を選んだことは若林くんの中で絶対になにかが変わったり決意をした瞬間だったと思います。
のぶおが薬を飲んでいたのも伏線かと思いますが、病気とかだったら完全に3年A組のパクリのようなものだからやらないでほしいです。
校長先生との話で、のぶおが教師になりたいとお願いしてきたというのもその理由が気になります。
次週も必見の面白いドラマでした。