ペンディングトレイン~8時23分、明日、君と~最終回あらすじネタバレ
元5号車の住人だった、白浜(赤楚衛二)、萱島(山田裕貴)、紗枝(上白石萌歌)らは、事実無根の過去を探ろうとする世間の目と闘っていました。
早く隕石が落ちればとさえ、弱気になる、白浜と萱島。
タイムワープした人として一躍時の人になってしまい、白浜は仕事中にネット民の妨害に。
「当分、現場は無理だ…しばらく休んだらどうだ?」
消防局長にも告げられ、落ち込む、白浜。
電車の中で、萱島は、米澤(藤原丈一郎)と電車の中で再会。
紗枝、玲奈(古川琴音)、立花(大西礼芳)、加藤(井之脇海)らとも久々に会う、萱島。
米澤が立ち上げた動画チャンネルにて、2026年の小惑星のことを発信。
動画効果もあり、元5号車の若者たちは結束力を高めます。
5号車と6号車が災難に遭ったのは、カルト宗教のせいだという事実無根の疑惑を週刊誌が捏造。
それに憤りを覚える萱島ら。
さらに、加藤(井之脇海)が通う大学の物理学教授、蓮見(間宮祥太朗)が、地球環境を激変させる小惑星の衝突について発見。
佳代子(松雪泰子)は、小惑星の隕石が落下することを厚生労働省大臣を訪ねたことで、大臣が特定。
「祈るのよ…」
小惑星の隕石が落下しないように、祈るしかないという、佳代子。
「前と変わらないじゃん」と、玲奈。
「前とは違う…最後の日までどう生きるのか。」
その頃、白浜は高倉(前田公輝)と居酒屋へ行き、自分が現場で迷惑を掛けたことにより、仕事を辞めようと思うと相談。
それに対し、高倉と、かつて白浜が片思いを寄せていたお好み焼き屋店員(志田彩良)は、辞めないことを告げます。
「ちゃんとしてない奴の話は誰も聞かないよ。お前はちゃんとやっている。」
手の痙攣に不安を感じていた、萱島直哉(山田裕貴)。
弟の達哉(池田優斗)と協力し合い、一度は、美容室を出たものの、子供の髪を編めるように手先の機能が少し回復。
達哉は美容師として活躍し、その様子を見守るオーナーの三島すみれ(山口紗弥加)。
白浜、紗枝、萱島は江の島へ。
もしも来年も、何事も起こらなければ海へ行こうと約束する、白浜と萱島。
米澤は藁人形だけがループし、警察の元に渡ってから、一人、未来に残された田中(杉本哲太)を思いを馳せていました。
玲奈は既婚者だった明石周吾(宮崎秋人)から告白され、困惑。
小春(片岡凛)は、江口和真(日向亘)と共に、お腹の胎児を守りながら生きています。
立花はフィットネスジムに通い、元気に過ごしていました。
そして、小春が無事、出産。
「みんなが繋いでくれた。」
「白浜さん、あの時帰ろうって言ってくれてありがとう。」と、和真。
白浜は戸惑いながらも、小春と和真が親になったことを喜びました。
病院には5号車に乗っていたみんなが、勢ぞろい。
運転手の小森(村田秀亮)、米澤、赤石、玲奈も駆け付けました。
みんなで過ごしたあの日々はかけがえのないものだったと振り返る一同。
白浜は萱島に、加藤から得た情報を伝えました。
「種子島からロケットが打ち上げられる。3日後にその結果が分かる。ロケットの打ち上げが成功すれば、地球滅亡を回避できる。防災委員会が対策している。来られる人は来てほしい。」
もしも隕石衝突を回避できなかった時を備えて、5号車のみんなでスイスに逃げることを考えていました。
そこで、まだ無力を感じ、弱気になっている白浜をみんなの元へ連れて行こうとする、萱島。
「俺はここに残る…」と白浜。
「なんでだよ…背負うものが大きすぎる。」と萱島。
「みんなを俺の代わりに守ってほしい」と白浜。
一方で、5号車の中で高齢女性は、自分は白浜と同じく2026年の夏に残るとの事。
「生まれる前に戻るだけ」
そして、時は遡り、2026年12月に…。
隕石が落ちる日が近づきました。
ロケットの打ち上げが成功すれば、地球滅亡を回避できる。
「兄ちゃん、俺は兄ちゃんがいたからずっと幸せだった。だから何も怖くない。」
優斗は隕石落下当日、兄、萱島直哉に告げました。
直哉は達哉を抱き締め、「彼女を守れ」と微笑むのでした。
達哉には既に恋人ができました。
店を出た萱島を動画クリエイターが突撃。
そして、萱島を取り囲む群衆。
「誰の話しているの?あんたら誰の話をしているの?俺がタイムワープして未来にすっ飛んで学んだことを教えてやる。耳で、体で、目で見て感じろ。俺はあいつらと知り合って、心のシャッター壊されて助けられて今ここにいるんだよ!」
紗枝と萱島は、あのホームで待ち合わせようと約束しますが、当初、萱島がある理由で行かないことを、和真から聞いた紗枝はショックを受けます。
その頃、佳代子の小学高学年の一人娘、ゆらは地球滅亡の状況が分かっておらず、反抗的に。
実は、佳代子の知人で防災対策が万全なスイスの知人がいるので、5号車のみんなは隕石落下で失敗した時を考えて大移動することに決めたのでした。
ここで、夫の寺崎(坪倉由幸)が叱りますが、佳代子は告げます。
「ゆら、これだけは言わせて…パパもママもあなたを愛している。」
翌日。
小春の生まれたばかりの赤ちゃんを預かって抱いた紗枝と、あのホームへ向かおうとする、萱島。
「終わる前に言っておく。あなたを見てまぁ衝撃でしたよ、なんだあのぽやぽやバカは。一生忘れられない、忘れたくない。」
茅島は紗枝が好きな気持ちを不器用に隠しつつ、伝えました。
「萱島さん今、どこに?私も終わる前に言っておきます。ずっと思っていました。萱島さんにとってここが少しでも居心地良い場所になりますようにって。生きたいって思える場所に…」
「ごめん、行くところあるから。おかげで居心地よくなったよ、今は。待ち合わせはあのホーム…8時23分、明日…」
その頃、勤務中の白浜を萱島が助けに行きました。
「全ての人は逃げられない。だったら最後まで誰かを助ける。俺の代わりにみんなのことを頼む、畑野さんのことも頼む。」と、白浜。
「何だよ、俺だってまだどうするか決めていないのに余計なもん背負わせるなよ。」
「本当はずっとあの崖の時も、バッグなくしたときも、俺が逃げそうになった時も…俺はお前に助けられてきたんだよ。わかってるんだよ、本当は助けられてきたんだよ、何度も何度も。溺れていた俺を引っ張り上げてくれた。命じゃない…ここを、救ってくれたんだよ。お前みたいなやつがいるこの世界も悪くない、一緒に行こう?生きよう!」
白浜によって心を助けられたことを必死に伝える、萱島。
その頃、電車に乗る、玲奈、立花、小春、和真、小森、赤石、米澤ら。
そして、隕石落下後の2026年に取り残されつつも懸命に生きる、田中(杉本哲太)。
蓮見(間宮祥太朗)は、ロケットの打ち上げが成功し、隕石衝突を回避できました。
白浜と萱島はこれから先の未来を、「やるだけやってみよう」と決意を固めるのでした。
ペンディングトレイン~8時23分明日、君と~最終回感想・みどころ
2026年の隕石衝突前の現代を生き、小惑星による隕石衝突を回避できるよう、願うしかない新しい今。
白浜は職場で、ネット配信者のさらし者にされるものの、先輩消防士の高倉や、かつて思いを寄せていたお好み焼き屋店員、樋口真緒(志田彩良)に励まされ、一歩踏み出します。
今度こそ誰かの役に発てるならば、2026年の隕石衝突前の未来に残ることを決めた、白浜。
そんな彼をペンディングトレインに乗り、隕石衝突後の未来で助けられた萱島が懸命に励まし、「一緒に行こう、生きよう」と強く彼をリードし、立ち直らせる場面はとても感動的でした。
5号車のみんなは隕石落下を避けるべく、スイスへ逃げる為に電車へ。
一人で隕石衝突前の未来に残された人を助けるべく、ここに残ると意固地になる、白浜を連れ出し、その先へ進む前向きな展望が見える最終回でしたね。
紗枝が抱いていた赤ちゃんは、小春と和真の子。
あんなに心配していた小春と和真のあいだに、尊い命が生まれてきた瞬間は本当に良かったです。
和真が「みんなが繋いでくれた」って言葉の深い意味が分かりますね。
あの無法地帯な食べ物も水も自給自足の隕石落下後の未来で苦労しながらも紗枝と和真の子を守り抜いた白浜たちの葛藤に目頭が熱くなりました。
そして、玲奈も妻との離婚が成立した明石と結ばれ、一緒に生きることに。
隕石落下は無事、蓮見の研究と対策を元に、回避できたものの、既に5号車のみんなは電車の中へ。
新しい未来がずっと誰一人悲しむことなく、希望で満ち溢れていると信じて先へ進む白浜たちに幸あれ。