ラジエーションハウス2 4話あらすじネタバレ
黒羽たまき(山口紗弥加)は自宅でゆっくりしている時に、ぎっくり腰を感じます。
翌日、唯織たちにぎっくり腰や独身を心配されますが、たまきは自分の最高の時間を邪魔してほしくないと反論。
五十嵐唯織(窪田正孝)らが働く甘春総合病院に、同じ放射線技師の仲間の一人、黒羽たまき(山口紗弥加)の母、るり子(中田喜子)が突如、訪ねてきました。
るり子は、未だ娘が独身であることを新お会いし、親同伴のお見合いをセッティングしてくれる結婚相談所のパンフレットを無理やり、たまきに渡すのでした。
「誰とも結婚する気がない」と反発し、母は「今、結婚しないと孤独死まっしぐらだ」と親子喧嘩に発展。
自宅マンションでぎっくり腰を起こしてしまい、他に頼る人がなかったので、小野寺(遠藤憲一)に手当をしてもらいました。
唯織だけでなく、辻村(鈴木伸之)にすら、たまきとの結婚を持ち掛けるるり子に苛立ちを募らせる黒羽。
灰島(高嶋政宏)は相変わらず、唯織の存在が気に入らず、患者に必要以上に関わるなと嫌味を言ってきました。
広瀬(広瀬アリス)は、唯織が杏(本田翼)に片思いを抱き、杏も唯織の気持ちを理解したうえで、お互いに放射線技師と医師として丁度良い距離を保って仕事をしているので、このままでいいのかと心配します。
「誰かにとっては良い思い出でも、誰かにとっては違うこともある」と呟き、唯織と杏が幼き頃の事故がきっかけで、放射線技師を志すようになったきっかけを思い出しました。
唯織はお互いを傷つけないこと、今の関係で良いことを広瀬に伝え、仕事に戻るのでした。
そんななか、堀田成美(臼田あさ美)が夫の誠司(忍成修吾)に付き添われて緊急搬送されてきます。
弁護士の夫を持ち、二人の子供に恵まれた成美は、パティシエの仕事を辞め、今は育児に専念している模様。
絵に描いたような夫婦を見て、羨ましがる軒下(濱野謙太)や田中(八嶋智人)ら。
腹痛を訴える成美のレントゲンを診た甘春杏(本田翼)は、当初、便秘だと診断。
成美は人よりも腸が長い体質なことから、便秘になりやすいとのこと。
それを聞いた唯織は原因の一つに大腸がんがあり、成美が40歳であることも考慮し、大腸内視鏡検査を薦めます。
2人子供がいて、時間が取れないことや、1時間も検査をすることで必要性があるか疑問に感じる成美。
唯織は成美の判断が大腸発見を見逃していると杏に指摘。
確かに2リットルの下剤を飲んだり、お尻の部分を検査で見せなければならないので、羞恥心とやりづらさが目に見えているからこそ、抵抗があると唱えるラジハメンバーたち。
同じ頃、鏑木(浅野和之)から、大森(和久井映見)がある患者を匿っていることを指摘。
一人のある患者に熱心な大森に良からぬ噂が立っていたからでした。
鏑木に対し、冗談で大森は自分の子供だと言いますが、その真相は闇の中。
その日の夜、居酒屋にて、るり子(中田喜子)は、娘が結婚しないことや、「女性の幸せは結婚して温かい家庭を持つこと」と時代錯誤な価値観を述べました。
よって、たまきを怒らせ、その場にいる唯織たちに気まずい空気に。
母の態度やいつまでも古い考え方に怒るたまきですが、るり子は倒れて、甘春総合病院に搬送されることに。
躓いて倒れて、頭を強打したのです。
倒れた際に手をついていないことを指摘した広瀬。
腕の痺れと肩の痛みがあり、唯織は脳梗塞と頚椎症の可能性を疑う唯織。
そんななか、結婚相談所のパンフレットに入った申請書に、娘の幸せを願うことを書いていたるり子。
「たまきを幸せにできる人、笑顔にできる人、理解してくれる人」・・・。
その言葉に思わず胸を詰まらせるたまき(山口紗弥加)。
杏や唯織の診断によると、胸敦出口症候群で安静にしていれば良くなるとの事。
母が自分を心配してくれる気持ちを汲み取ったたまきに対し、るり子はもしも娘が自分のように大きな病気になった時、支えてくれる人がいたらいいのにとつぶやきます。
娘に幸せになってほしかったるり子を想い、結婚を考えてみるのもありなのかと改めて考えるたまき。
黒羽家では3年前に夫が亡くなり、たまきと母、るり子の2人暮らしなのでした。
たまきが40歳丁度ということもあり、余計にるり子はお節介を焼いてしまっていたのです。
るり子の容体を気にする小野寺や軒下(濱野謙太)、辻村(鈴木伸之)。
結婚しても本当に幸せになれるとは限らないし、結婚して添い遂げられるか分からないと呟く唯織。
また、成美に関してはお腹にガスを入れ、下剤の量を減らすCT検査を思いつきました。
翌日、成美と誠司に提案。
しかし、夫婦はなぜか頑なに検査を拒否し、特に夫の誠司(忍成修吾)は異論を唱えます。
誠司は特に病気が見つかったわけでもないし、2人の子供もいるので、妻にとって負担燃えるのではないかと不安を吐露。
たまきは救急車で搬送された時から漠然とした不安を腹部に抱えているのではないかと寄り添いました。
結果、成美はたまきに検査をお願いする条件で、検査を承諾。
誠司もその条件を呑みました。
その頃、小野寺は娘の将来を案じるるり子に対し、結婚に捉われなくても、娘が一人の女性として存在できる居場所がもうあるたまきは無理に結婚しなくていいんじゃないかとアドバイス。
この言葉に心動かされたるり子は、偶々、待ち合わせ室で検査を終えて結果を待つ成美から、たまきが信頼できる技師で、安心して検査ができると言われ、娘の成長に胸を詰まらせるのでした。
検査結果、異状なしで、ポリープ一つないと報告。
誠司は患者に無駄な検査を強いる金儲け主義の病院かと批判。
娘の働きぶりを見たるり子は、患者の一人として誠司を批難。
「信頼できる技師さんがいて、あなたのお子さんも奥さんも良い病院で診てもらえてよかったじゃありませんか。患者に無駄な検査を強いて荒稼ぎしようとする病院なんかじゃないですよ」
母の優しさに救われたたまきを見守る唯織たち。
そして、杏はその日の帰り、大腸のCT検査を患者がもっと受けやすいように考慮した企画書を唯織に渡すのでした。
翌日。
母、るり子が退院するので、小野寺は玉季を心配し、母親を見送ることを伝えました。
たまきはるり子に自分の本音を伝えます。
「こう見えても結構幸せで、いくら口で伝えても分かってないかもしれないけれど・・・」と口ごもります。
るり子は結婚相談所のパンフレットをくしゃくしゃにし、「あんたはあんたらしくここで頑張りなさい、せいぜい、首にならないようにね」と娘に理解をして退院するのでした。
唯織たちは、自分の病気を見抜いてくれ、結婚に固執しなくても、娘が放射線技師として輝ける居場所があり、いきいきと働いていることを知って安心したるり子から送られた大量のミカンを食べます。
たまきはミカンが入った箱を持ち上げ、ぎっくり腰であったことを忘れるのでした。
次回は温泉に向かう唯織たちとゲスト患者は、上島竜平さんです。
ラジエーションハウス2 4話感想・みどころ
山口紗弥加さん演じる黒羽たまき回でしたね!
色っぽくて、艶のある雰囲気が伝わる山口さん。
有能で、ラジエーションハウスメンバーに対しては毒舌で頼りになる姉御肌な黒羽。
40代の独身放射線技師で、患者に寄り添う優しい言葉を選んで、共感力が多いたまきですが、どの女性も母とぶつかる問題を抱えていたというのが本日の見どころ。
女性の幸せは温かい家庭を築くことだと、娘の幸せを心から願うなかで、時代錯誤な価値観が抜けないたまきの母、るり子(中田喜子)。
母子が必ずぶつかるテーマにフォーカスを当てていたので、女性視聴者で、たまきと同じ立場にいる人は自分の母親を思い出して苦笑いしてしまった人も多かったかと思います。
精神的にも経済的にも自立し、患者から信頼されることもある黒羽。
しかし、母が一人娘の自分の将来に不安を抱えていることや、心配していることを全否定はできず、娘として葛藤する部分に共感。
私も一人娘でアラサーなので今回のエピソードは黒羽の気持ちや焦りが女性的感覚でビシビシ伝わってきました。
黒羽を思うラジエーションハウスの唯織たちが心配する姿も微笑ましかったですし、放射線技師メンバーの中で最年長な彼女の将来を同僚として見守る様子はラジハメンバーのチームワークを感じましたね。
るり子はどこにでもいる我が子を大切に思う一人の母ですが、少し言い方にクセがあると思いました。
現代、女性の生きづらさや、人生背景によっては結婚に大きな不安を抱えている人もいますので難しいですよ。
今回の黒羽のように、結婚しなくても経済的に自立していて、自分の働く居場所があり、1人でい続けることが苦じゃない人、寧ろ、1人でいるほうがありのままの自分でいられる・・・という考えが凄く分かります。
黒羽家の母子問題だけでなく、大腸に不安を抱える成美と夫の誠司。
2人の幼い子供がいて、羞恥心を痛感する大腸検査を躊躇う夫婦。
誠司は妻を想うものの、唯織たちに対し、「患者に不必要な検査をさせて荒稼ぎしようとしている」と少しモラハラな発言にイラ。
成美がもしも、癌などもっと命に関わる病気なら、家族全体がもっと大きな現実と闘うことになったでしょう。
るり子が娘の働きぶりを見て、たまきは一人娘で独身だけど自分をもって生きていけていると理解を示した後半も温かい描写でホッとしました。
「こんなに信頼できる病院に検査してもらってよかった、奥さんにもしも癌が見つかったりなんかしたらもっと大変なことになっていたし、この病院は余計な検査で荒稼ぎする病院なんかじゃありませんよ」と我が子を庇う姿に胸が熱くなりました。
女性の幸せと、娘を想う母の不器用さが滲み出ていて、受けるのもなかなか躊躇しがちな大腸検査が患者の為に前進する医療の発展に期待したい4話でした。