119エマージェンシーコール3話あらすじネタバレ
「え?24時間外出ちゃいけないの?」
「災害の時に対応しなきゃ」
「コンビニとか行けば大丈夫。スマホは仕事以外持ち込み禁止」
「大学の時、紗良ちゃんから連絡なくて泣いてたくせに」
「仕事中に連絡できないのはどの職業も一緒だし、遠距離でロンドン」
「ろ、ロンドン?」
「あ、ごめん、隠していたわけじゃなくて、まだ候補だから」
「どのくらい?」
「最低でも2年かな」
粕腹雪(清野菜名)の同僚、新島紗良(見上愛)。
職場で自身については多くを語らない謎めいた存在です。
そんな紗良には大学時代から交際する恋人、洸人がいます。
大学の同期の飲み会で、紗良は彼から海外勤務があることを知りました。
「凄いじゃない」
「若手の育成だから。紗良はさ、大学出て今の仕事の事どうしたい?海外行きたいって言ってたじゃん。ごめん、今の仕事がベストなのかなって思った。」
紗良が出勤すると、指令管制員、箕輪(前原滉)がみんなにお土産の饅頭を配っていました。
ふと、不動産のチラシを見る、雪に声をかける箕輪。
「え?粕原さん、家?家買うの?」
「違いますよ。もし今後、通報があった時に表札以外見れなかったら困るだろうな」
仕事熱心な雪に、箕輪や一同は感心するのでした。
「粕原さんってずっと仕事の事考えているんですね」
「別れた旦那が置いていたDVD見て管撒くのはいいじゃん。悪魔のはらわた見ながらハイボール飲むのがおすすめですよね」
前原は高千穂をいじり、訂正されました。
「それ、死霊のはらわた」
休み時間まで仕事のことを考える雪を持て囃す同僚達。
そんな彼らに見上は納得いきません。
「なんか中央署の連中着ていたんだけど」
「鶴見の火災の件で区長から表彰されるんだって」
「ただいけ好かないやついた。上杉」
「ああ」
「知り合い?」
「いや、寮で一緒でした」
「知り合いじゃん」
横浜消防局では、粕原達の仕事ぶりをインタビューを受けることになりました。
「他業種から来て、この仕事で一番モチベーションが高い人は、粕原さんしかいないんでしょ」
見上は指輪が抜けないという面倒な男性からの通報にうんざりしていました。
「たまにありますよね。指輪の通報。糸や油を使えばいいって教えてあげれば」
「通報者が自分でやる事ですよ」
後日、中国人男性からの通報を受けた雪は、電話通信センターを介して、状況を訪ねます。
「119番消防です、家事ですか、救急ですか?」
「妊娠中の妻が動けないんだ」
妊娠中の妻が動けない緊急要請ですが、場所が横浜としか特定できません。
「今いる場所がどこかわかりますか?」
青龍ホテルの傍。
「ホテルないな…」
すると、隣で聞いていた紗良が、通訳の翻訳以外に男性が発した言葉に意味があると言い出しました。
そこは、青龍飯店で、レストランかホテルが多いとのこと。
「レストランです。ここはホテルが多いから」
その後、雪は救急隊が到着した夫婦にホッと胸を撫で下ろすのでした。
「奥さん、妊娠何週目かわかりますか?」
休憩中に雪は紗良に礼を言い、外国語の勉強法を聞きます。
「さっきはありがとう。新島さん英語分かるだね」
「通訳サービス利用しただけ」
「土地勘のない人に話すにも大変なのに。どうやって勉強したの?英会話教室とか」
「無駄なことはしないほうがいい。私達は通訳サービスを使って聴取と制度のスピードを上げる訓練をしたほうがいい」
しかし、紗良は通訳サービスを利用した上で聴取の精度とスピードを上げる訓練をしたほうがいいと素っ気ない態度でした。
「ドンマイ」
「長文で喋ってくれただけまし。粕原さんいない時からずっとああだよ。」
仕事後、雪は中国人男性が通報した中華街へ出向きます。
「今日は中華街行くの?私達も一緒で良い?一杯付き合って」と、高千穂。
「なんでわかるんですか?」
「今日も現場のおさらい行くんでしょ」
「あとは兼下か」
「兼下はやめましょう、兼下は…」
与呉(一ノ瀬颯)、箕輪(前原洸)も行きますが、紗良は断りました。
「新島さんはどう?」
「お疲れ様でした」
ところが結局、兼下、高千穂、箕輪、与呉で出かけました。
兼下は素面だと笑い上戸でした。
「兼下さん笑い上戸なんですね」
「素面の時言っちゃだめだよ、舌打ちされるから」
「理不尽だな」
そして一行は特に何もなかったので、雪以外は解散。
雪は耳を研ぎ澄ませて、通報状況を想像し、よりベストな解決策を考えます。
まずは通報者が落ち着けるように…
すると、兼下まだ帰っておらず、転びました。
「兼下さん?」
「想像してる?その時は救急車呼んだからよくわからなかったんだけどさ」
雪はホテルがあることを兼下から聞き、一緒に探ります。
「ここって…」
「なんだこれ可愛い。うちに置いたら光喜ぶかな。」
「もう早く帰った方がいいんじゃないですか」
ほろ酔いの兼下に雪はアドバイスをします。
その日の夕方、紗良は月経が始まり、鎮痛剤を飲みました。
翌日。
月経で腹痛がある、紗良は、雪が積極的にこの間の通報の現場を訪ねたことを伝えました。
「ねぇねぇ新島さん、この前、レストランをホテルと間違えたやつ。現場にあの後行ったら、でも以外にホテルがあったの。ちょっと怪しいんだけど」
「それ私に話す必要あります?係長に話せばいいじゃないですか」
「119番消防です、火事ですか救急ですか?」
「あの、わたし今すごく息が苦しいの。ここの人達何もしてくれない」
「ここ施設ですよね」
「ここの人は嘘付き。何もしてくれない」
雪が対応した高齢者施設にいる、認知症の女性でした。
箕輪は卵にあたって腹痛を訴える女性を対応。
「箕輪さんこれただの腹痛じゃないです」
「大丈夫?誰かに殴られた?」
「恋人に殴られたの」
「彼は今、どこにいる?」
「彼は部屋で寝ている」
「警察に連絡して」
「警察と救急を伝えます」
雪は高齢者女性を対応。
「私はその場にいないのでわからないんですが。今いる場所で救急車が分かるところを」
「なんでわかったの?殴られてるって」
「バッドエッグってろくでなしってこと」
紗良と高千穂は仕事の件で話し合います。
「不適切利用への対応マニュアル。」
「はい、119番への通報は増加する一方ですね。緊急性の低いジャンクコールに時間を割いていては、本当に大事な時に通報できなくなる。」
「うん」
「3係は不必要に長く対応している人が目立ちます」
「新島さんの言いたいことはよくわかる。でも不適切とかジャンクコールってそう簡単に判断できるのかな?全部をマニュアル化して最短で聴取を終わらせることを目標にしちゃうと、聞き出すことができたはずの重大な症状や状況を聞き逃す危険も生まれるんじゃない?あれ、新島さん、話が途切れちゃった」
「いえ、大丈夫です、お時間とらせてしまい、済みません」
粕原が最初の通報で、行った現場にあった闇民泊はその後、摘発される事に。
紗良はその後、火傷した男性(檜山修之)が切れている対応をしました。
「火傷したんだよ。姉ちゃんじゃだめだよ、男出せ!男」
「まずは上着を脱いで、火傷した箇所を確認してください。救急車が到着するよう指示しています」
「ごちゃごちゃうるせぇな!」
指令室内に響き渡る男性の横暴さに、兼下が変わりました。
「新島さん大丈夫?」
「ただの生理痛なんで」
「無理しない方がいいよ」
「ほっといてください!」
雪は紗良を気遣うものの、紗良は雪を鬱陶しがりました。
そこで間を割って入った、高千穂が空になった紗良の薬箱を見て言いました。
「つらいならちゃんと言ってくれればいいのに」
「一人でなんでもやってきたんで」
コンビニで、高千穂とばったり会い、食事。
「今日、旭署の所長と飲み会だったんだけど、そこで出てきたお好み焼きが何か微妙で、全然、食べた気がせぇへんかった。私、名古屋出身で、母親はお好み焼き屋で、父親は地元の消防隊員だったんだけどね。新島さんのところは?」
「うちは母は川崎の市役所に務めていて、川崎の消防局員で今は救急を」
「そうだったんだ。親の影響で消防入る人多いよね。」
「私、両親の仕事嫌いでした。公務員って言うだけでどんな理不尽なことでも耐えなきゃいけない姿を見てきたので。5年前のコロナの時、救急隊員として、休まず対応している父を見て思ったんです。公務員がいなきゃこの国は終わる、世界に出るより大事かなって。父みたいな救急隊になれなかったけど指令課なら自分のスキルが活かせるし頑張れるって。だけど結局、粕原さんみたいに行動力もあって周りを巻き込める人のほうが剥いているんでしょうね。私はああはなれないです」
「そんなこと考えていたんだ。」
翌日。
「新島さんこれ使う?」
「大丈夫です」
生理中の紗良に、毛布の有無を聞く雪。
「済みませんこっち使って」
「俺こっち使うから」
雪は箕輪達男性消防隊員がうるさすぎて、昼休みに別の場所で昼食を食べました。
そこで、制員のベテラン、堂島信一(佐藤浩市)が、紗良をフォローします。
「こういう空気苦手そうだなお前、ああまたお前って言っちまったよごめんごめん。新島さん、姪っ子がもうすぐ妊娠するんだけど、出産祝いどんなのがいいかな。あ、雑談ダメ?」
「私、通報者の通報で神経すり減るのに、他の雑談する必要あるのかなって思います」
「基本くだらないもんな、でもねそれも大事大事。聞くばかりって言うのはやっぱきついだろ。仕事中の俺らの通報者の話に耳を傾ける、それ以外の時間はさ、くだらない話でガス抜かなきゃ、潰れちまうよ。ずうずうしくて助けてーって声に出せる奴らが結果、手綱んだよな。まぁこれも雑談な。」
「お金が良いと思います。出産祝いお金が良いと思います。人によって必要なもの違うから」
「やっぱり時代だね。お前さんに聞いてよかっったよ」
その頃、通常業務に戻る、指令管制員室。
「あの救急車いらないんで。済みません」
「奥さんはあなたの体調が心配だから一度安心させてあげた方が」
兼下は無事、ほのぼのとした空気で案件が解決しました。
一方で、雪はスペイン語の女性客からの通報が。
通訳サービスが回線が混み合って繋がりません。
「代わります、私はスペイン語が少々しか話せません。英語は話せます」
友だちが倒れていて、以前と同じ病気かもしれないとのこと。
「まずは場所の聴取を」
「救急車を向かわせます、場所は?周りに見えるものは?」
「チャイナタウン!」
「中華街の通り?」
「ホテル、ホテルから出て倒れたんです」
ホテルから出てすぐ倒れたものの、ホテルで倒れました。
「まさかあの闇民泊ホテルかも」
なんと、この間の闇民泊ホテルなのではと勘ぐる雪。
「ホテルの近くに獅子舞の置物は?」
「ない」
女性の状態から兼下が助け舟を出しました。
「十二指腸潰瘍ではないか?万が一、違ったら大変な責任を負うことになる」とアシストします。
「粕原さんこの前見つけた民泊、路地から離れてた?」
「ううん、離れてない」
「助けて、助けてって言って下さい、助けてって言えば誰かが助けてくれます。」
「助けて!助けて!助けてー!助けてー!」
「大丈夫ですか?聞こえますか?」
「あの、なんか電話代わったんですけど」
「こちらは消防です」
「近くに電柱はありますか?」
「電柱…えっと山下町413って書いてあります。今、救急車が向かいます。その場にいていただくことは可能ですか」
「堂島さん、彼女に何か指導したんですか?」
「いや、雑談しただけだよ」
通報した場所は粕原が通報した闇民泊でした。
仕事終わりにロッカールームの高千穂、雪、紗良の3人。
「結局、通報があった場所って粕原さんが見つけた闇民泊の前だったんだよね?」と高千穂。
「はい」
「なんで置物なかったんだろ」
「私の聞き方がよくなかったかも。獅子って英語でライオンなんですけどこの置物を見てライオンだって思える欧米人は多くなかった」
「たしかに」
「言語の違いってそういうところにも昨日の時点で気付くべきでした。済みません」
闇民泊にある置物を見てライオンだって思える外国人はいませんでした。
「謝る必要はなんてないし、寧ろ私のほうが助けてもらった側だし」
「ああいやでも…済みません、わたし一人でも無理でした。有難う御座います」
「こちらこそ有難う御座いました」
ようやく、紗良は笑うことができ、みんなと打ち上げに参加できました。
「新島さんもここでは別にちゃんとしなくていいからね。仕事じゃない時まで頑張る必要なんてないし、もう思っていることが合ったらこの前みたいに言いたいことはじゃんじゃん言った方がいい、嫌になったらいつでも帰っていいから。私も酔うと結構面倒くさいから。」
その後、仲間に頼る事、少し甘えることを覚えた紗良の顔には笑顔が戻っていました。
「この間の事話そう、翔がロンドンで頑張りたいと思っているのと、同じくらい、私もこの仕事を頑張りたいし、辞めたくない」
紗良は恋人の翔に改めて自分の気持ちを伝えました。
その頃、消防局では、与呉(一ノ瀬颯)は引継ぎで遅れていて、飯田と気まずい様子。
「与呉じゃん久し振り。俺、隊員代表として採用ページに載ることになっちゃって。インタビューさせてほしいんだって」
「ああなる程」
「ああ、やばい。じゃあまたな」
飯田とのキャリアの温度差に、与呉は人知れず悩んでいました。
119エマージェンシー3話感想みどころ
周囲に頼る事が出来ない、新島紗良。
彼女は独立心が旺盛で、自分で何でも背負おうとしていましたね。
「図々しくても助けてって声に出せる奴が結局タフなんだよ」
ベテラン、指令管制員の堂島のアドバイスは、一人で頑張りすぎる視聴者の心にも届いたのではないでしょうか。
紗良の状況って、「ミステリという勿れ」のフレーズを借りるなら、「お客様体質」なところがありますよね。
仕事はどうしても自分一人で対処しきれなかったら、同僚や上司を頼る事が大切ですよ。
堂島や雪のアドバイス、先輩、指令管制員の高千穂の優しさに救われた、紗良。
協調性を持ちながら、指令管制員として成長する、紗良の背中を応援したくなった3話でした。