366話3話あらすじネタバレ
雪平明日香(広瀬アリス)は、子供を助けたことで事故に遭い、意識不明となった入院中の恋人、水野遥斗(眞栄田郷)を見守ることを決意しました。
遥斗の両親、水野輝彦(北村一輝)と、水野智津子(戸田菜穂)、妹の水野花音(中田青渚)も明日香の強い思いに、心動かされ、認めました。
そんな折、明日香が病院から帰ろうとすると、高校時代、遥斗らとも仲が良かった吉幡和樹(綱啓永)がいました。
「久しぶり、お見舞い来てくれたの?遥斗きっと喜ぶ」
「彼奴の容態って…」
「まだ意識が戻らない」
「そうか…じゃあ」
「会って行かないの?」
「会いたくないだろ、俺なんかに…」
「和樹!みんな心配している。みんな和樹に会いたがってるよ!智也も莉子も!」
明日香が声を掛けて呼び止めようとするものの、立ち去っていきました。
遥斗は智也にとって、高校時代、初めてできた友達でした。
明日香は、遥斗と共通の友人、下田莉子(長濱ねる)に和樹に再会しましたが立ち去ったことを電話で話します。
すると、莉子は、遥斗に和樹のことを触れると様子がおかしかったとの事でした。
「あの2人絶対なんかあったよね。遥斗、和樹のことだとなんか変だった。」
2人の間に何かあったのではと考える、明日香。
翌日。
花音や智也が、遥斗の見舞いに訪れ、遥斗に声を掛けていました。
花音は後から来た明日香に、遥斗が勤務先を「休職」の手続きをした事を花音から聞きました。
「お兄ちゃん、仕事を休職にしたよ。目が覚めてから居場所があったほうがいいから。」
「あらゆる可能性を考えたことも大切ですね。」
友里が2人の会話に横から口を挟むようにしてフォローしました。
病院からの帰り、明日香は莉子が亘という恋人との将来を考えていることを聞き、応援することに。
数日後、花音は医師の池沢友里(和久井映見)から、受け取った診断書を遥斗の勤務先の人が受け取りに来るから渡してほしいと明日香に預けました。
友里は信頼関係を築き始めた2人を見守ります。
翌日、明日香が病室にいると、遥斗の勤務先の同僚である木嶋康介(岐洲匠)が診断書をとりにきました。
血栓ができないように、足をリハビリのように動かすことを友里に教えられていた明日香は、遥斗の足を動かしていました。
遥斗が準備をしていた飲食店を引き継いだ木嶋は、遥斗がものすごくこだわっていた店舗の壁面に飾ろうとしていたアート品に心当たりはないか明日香に尋ねました。
「実は工事中のお店をこっそり見せてもらったことがあって」
「壁のアートについて何か聞いていませんか?水野、大きなアートを飾りたいと言っていたんですよ。」
明日香は遥斗から「ああ言ってましたね。でも詳しい事は何も。」
「水野、そのアートにすごくこだわっていて絶対に諦めないって言っていたんですよ。資料が全然見つからなくて。」
「見たら絶対感動するから楽しみにしていて」と言われたこと以外、詳細は聞いていませんでした。
遥斗の思いを叶えたいと思った明日香は遥斗がこだわっていたアート作品を探そうと決めるのでした。
花音に遥斗が一人暮らしの部屋の鍵を開けてもらい、木嶋と共に資料を探すことにした、明日香。
遥斗が明日香との予定を立てる為に、カレンダーの4月9日のところにサインを付けていたことを知り、胸がいっぱいになりました。
間もなく、遥斗が壁面アート№3と称した資料ファイルが見つかりました。
その事業に、吉幡和樹の名前が記載されていました。
明日香はその後、莉子の家を訪ね、莉子の恋人、亘とも会いました。
和樹と関わっていた資料をスマホに撮った明日香はそれを莉子に見せます。
「あっ!№3ってあれじゃない?コンクールの。」
それはかつて、和樹がフォトグラファーの作品で獲った作品名でした。
その夜、和樹は恋人の佐武芽美(高田里穂)が料理を作るなか、母、弓子からの葉書を捨てました。
和樹は弓子が夫に和樹の養育費を頼んでも応じてくれない光景を学生時代に目の当たりにしていました。
「彼奴に頼らなくて良いよ、母さん。俺、国立の大学に行くから。」
明日香は莉子と亘の家で穏やかに過ごしていました。
亘のスマートフォンに母からの着信があり、それに応じました。
明日香は後日、芽美に会います。
和樹との連絡が取れないことを伝えると、彼女は和樹に伝言を伝えてくれました。
その後、和樹と遥斗の№3の件を伝えます。
「遥斗の壁面№3の件で協力してもらえないかな。データの復元できない?」
「もうデータもない。パネルも…」
「もしパネルが見つかったらいいよね。」
「12年前のことだからもう処分されていると思うけど。」
「あとひとつ聞いて良いかな?遥斗と何があったの?」
「何もないよ…じゃあ。」
その頃、和樹は成人してから久々に実家に帰ると、母の弓子が再婚したことを知り、動揺していたことを思い出しました。
再婚相手は高層マンションに住んでいるのです。
「和樹君、フォトグラファーコンテストで賞を獲ったんだって?見てみたいな。」
「和樹、見せてあげたら?」
そんな母と再婚相手に精神的なストレスを感じていた和樹。
この頃の和樹は、遥斗の実家の店でも、仲間内で素っ気ない態度でした。
「和樹?もう帰るの?」
「電車の時間あるからごめん」
「実家は?お母さん楽しみにしているんじゃないの?」
「もうどうでもいい、遥斗には関係ない、ほっといて」
「そんな顔してほっとけるわけねぇだろ」
「お前はあっちで盛り上がってろよ。」
「ちょっと話そうよ、うち泊まっても良いし。和樹!和樹!」
「お前にできる事なんか何もねぇよ!じゃあ金貸して!50万!…冗談だよ。」
2016年1月5日ー。
遥斗は和樹にアメリカ留学費用50万円を渡しました。
「なんだよこれ」
「協力する」
「お前には分かんないよな、金に振り回される人生のしんどさなんて。もう俺に構うな、お前の顔見ているとイライラするんだよ。」
和樹は遥斗のお金を突き返しました。
遥斗と和樹の件で、明日香は莉子と連絡をとりながら調査を続けます。
遥斗が作ったパネルを探し、小柳彰という人物に遭いました。
「№3のことは僕もよく覚えていますよ!素晴らしい作品でした。パネルをお探しなんですよね。」
パネル管理者の女性に会った明日香ですが、パネルは既に処分されていました。
「わざわざ探して下さったんですか?有難う御座います。あの壁には時間がないのでタペストリーを飾る予定でして…水野がイメージしていたのとは違うんでしょうけど。」
「綺麗ですね。」
病院に夜、見舞いに来た明日香は遥斗に話しかけました。
「遥斗ごめんね、パネル見つからなかった。木嶋さん達が遥斗の為に頑張ってくれているよ。和樹は何も教えてくれなかったけど。遥斗にとって和樹は…今でも大事な友達なんだよね?また5人で一緒に笑いたいな。」
遥斗の手を握りながら話す、明日香。」
ふと、明日香の携帯に着信がありました。
智也は肘が病気の症状が出ていることをコーチから指摘され、チームから外されてしまいました。
明日香は、後日、アートの件で連絡があり、木嶋に何かを渡しました。
「雪平さん!」
「これ、遅くなりました。」
その後、和樹に電話するものの、音信不通。
「和樹、明日香です。見つけたよ、№3 。パネル学校に戻っていた。写真部の小笠原先生が保管してくれた。和樹に帰したかったけど連絡先が分からなくてずっと預けっぱなしだったんだって。和樹の写真やっぱりいいね。昔みんなで遊んでいた時も撮ってくれたでしょ?楽しかったよね。私ね…パネルを見た時、どうしてもこれを飾りたかった遥斗の気持ちがわかる気がした。この写真があって初めて遥斗の夢が完成するんだ。だから。和樹にも見てほしい。土曜日の午後3時、蔵前の前橋で待っているね。」
明日香からの留守電を残業中に聞いた和樹のなかで何かが芽生えました。
翌日。
和樹が遅刻して木嶋と明日香の前に姿を現しました。
そして、そこには和樹が撮った№3が飾ってありました。
和樹が撮った写真で、フォグラファーコンテストで最優秀賞を撮ったものです。
「パトリアってお店の名前、イタリア語でふるさと。遥斗が考えたコンセプトは、故郷に帰ったみたいにホッとできる場所…だからこの写真なんだよね。優しくてあったかい。」
部活中、一人でいた時に和樹はフレンドリーな遥斗に声を掛けられました。
遥斗は和樹と誕生日が近く、その時に見た満開の桜の写真を和樹は収めました。
遥斗の見舞いにようやく訪れる決意ができた和樹。
「遥斗、ありがとな。嬉しかった、あんなふうに飾ってもらえて。明日香が探し回ってくれた。しつこいとこ遥斗とそっくりだな。3番の桜のとことで遥斗が話しかけてくれたおかげで俺の高校生活最高だった。友達つくるのも下手だったし…親が離婚して荒んでいたし…あの時、遥斗に会えなかったら俺どうなってたんだろうって…。なのに、こないだ会った時どんな顔していいか分かんなくって…」
3月15日。
「8年前、和樹の家が大変だって聞いて。俺、とんでもなく無神経なことしたなと思っている、和樹の写真が好きで№3を超える者はないと思っている。だからお店の写真を…」
「今更写真とかいいわ…」
「また連絡させて…」
「俺のほうこそひどいことしたのになんであの時ちゃんと謝れなかったんだろうって…ごめんな、ごめん!なぁ、起きたら左、一緒にアメリカ行かない?絶対行こうぜ。プランは俺が立てておくから。だからさ…早く起きろよ!起きてくれよ、和樹。」
和樹は数日し、芽美に遥斗と明日香の件を話しました。
「仲直りできて良かったね。」
「仲直りと言っていいか分からないけど…」
やがて、和樹の写真が飾られた遥斗の店がオープンし、智也、莉子、明日香と和樹はお祝いします。
「お帰り」
「うん…」
明日香がその様子を動画に撮り、花音に送りました。
花音は病床の遥斗にそれを見せ、友里はその様子を見守ります。
「遥斗、待ってるよー!」
明日香達は和樹の撮った写真の前で記念撮影。
芽美は、和樹のフォトグラフィックのデータから、高校時代の明日香の写真を見つけました。
その頃、明日香と花音が見守るなか、遥斗の瞼が微かに動きました。
366日3話感想・みどころ
なかなか仲間達の間で一人だけ素直になれなかった和樹が、遥斗の優しさを受け取り、もう一度、明日香達の仲間入りができたことや、遥斗と向き合うことができて良かったですね。
昔から、人の気持ちを誰よりも察する遥斗の温かさが伝わりました。
和樹は不安定な両親の元で板挟みとなり、母親を支える為に、写真を諦めたというのに、その母の再婚に家を出て行きたくなる気持ちは分かります。
遥斗が親切心で50万円を貸そうとしたけれど、和樹にとっては簡単に受け取れないし、不安定な環境にいる自分に同情心から出したのかと苛立ってしまうと思いました。
意識不明で植物状態の遥斗を目にした時、和樹の今の病床の遥斗を目にした時の気持ちはなんとも言えない複雑なものですよね。
まだ元気だった時に自分を事業の件で訪ねてきた遥斗を適当に追い返してしまった後悔が込み上げてくるのも無理ないですよ。
そんな和樹を支える恋人、芽美が明日香の高校時代の写真が遥斗が学生時代に仲間や風景を撮った写真ファイルにあり、疑問に思う点では、ちょっと胸騒ぎを感じました。
芽美が優しい人物だということを祈りたいです。
そして、まだ目が覚めないと思っていた遥斗の目が明日香達が気付かないうちに少し瞬きしていて、希望が少し覗かれそうな3話でした。