君が心をくれたから2話あらすじネタバレ
朝野太陽は、火事に巻き込まれた少年時代を思い出していました。
父(遠藤憲一)は必死に息子と妻の明日香の身を案じていました。
逢原雨(永野芽郁)は、学生時代に精神的な支えにもなった、朝野太陽(山田裕貴)と高校時代以来の再会を果たしました。
しかし、色覚障害で赤信号が見えない太陽は、交通事故に遭ってしまいました。
助けを求める雨に、「あの世からの案内人」を名乗る謎の男、日下(斎藤工)とその相棒、千秋(松本若菜)が現れ、雨にとんでもない条件を伝えます。
なんと、太陽の命と引き換えに雨の五感を少しずつ時間をかけて無くすというものでした。
パティシエの道を一度絶たれたものの、太陽や祖母、雪乃(余貴美子)からの励ましにより、再び、踏み出そうとしていた、雨。
雨はその条件を飲み、太陽の命は助かりました。
残り14日で味覚が失われる雨は、太陽以外に、奇跡のことや案内人である日下たちの事を口外しないことも約束します。
案内人のことは口外せず、五感を無くしていくことのみ口外していいとの事。
しかし、掟を破れば、雨も太陽も命を奪われる事になるのです。
雨は太陽の見舞いに訪れた際、マカロンを食べた思い出が蘇りました。
「マカロンは、恋と夢の味がする。」
千秋は、雨に寄り添います。
「一人で乗り越えられる程五感を失うことは簡単ではないから正直に話すべきよ」
「でも、太陽君がそのことを知れば、自分を責めちゃう。味覚を失うことは、お菓子作れなくなるんですよね。」
雨は太陽が真実を話せば自分を責めるだろうと怖気づいてしまうのでした。
太陽を見送った雨は、太陽に夜、電話しました。
彼の妹、春陽(出口夏希)が差し入れで持ってきたマカロンをもらうことに。
マカロンは高校の頃に太陽が言葉と共にくれた思い出の味でした。
「雨ちゃんの面接大成功を祈願して…」
そう言って、太陽の優しさや、祖母、雪乃(余貴美子)の優しさに包まれて、飛行機に乗って、「レーヴ」の面接へ向かったのでした。
「ねぇ、太陽くん、眠くなるまでこうして電話していていい?」
「いいよ。」
「あ…ごめんなさい。長電話って慣れてなくて。」
「ふふ、俺も。じゃあ花火の話。よくかぎやとかたまやとかいうでしょ。あれはね鍵屋っていう花火師がいてね。それでね鍵屋と玉屋は有名な花火師の称号。あ、こんな話つまらないよね?」
「ううん、もっと聞かせて。」
「雨ちゃん…好きだよ、おやすみ」
その後、実家に戻った太陽はもう一度、父に頭を下げ、花火師として働かせてくれるよう、頼みました。
父のスタッフ、年長の達夫は、まずは見習いのように下働きから始めるようになりました。
その頃、雨は、子供の頃に自分で縫ったハンカチを持って出かけます。
味覚を失う前に、雨は食べ歩きをすることにしたのでした。
就職面接を受けた記憶を母との虐待の記憶をまじえてパティスリー「レーヴ」で受けたことを思い出しました。
そのエピソードのなかには、母親からの虐待がまだなかった幸せな子供時代もあり、初めて作ったカップケーキを母が美味しいと言ってくれたこと、お菓子作りの才能があると言われ、それは雨がパティシエを志したきっかけでした。
そんな折、「長崎スイーツマルシェ」が開催されることを知りました。
なんとゲストに招かれたのは雨の元勤務先の上司、パティスリー「レーヴ」のパティシエ、田島守(ジャン・裕一)でした。
雨は「長崎スイーツマルシェ」に行く前、市役所で働き、雪乃を気に掛ける、望田司(白洲迅)に声を掛けられました。
「諦めちゃいけない。」
雨はマカロンを買ったのですが、「君はもううちには必要ない」と雨に告げた彼の言葉が蘇り、買ったばかりのマカロンを落としてしまいました。
太陽はその頃、火事のニュースに幼い頃のトラウマがフラッシュバックします。
妹の春陽はそんなことなく、さりげなく自身の家の火事について兄に話しかけました。
「うちの火事、不思議だよね。あの花火バカのお父が、静電気を消し忘れたなんて。しかもお母さんの写真、全部処分するし、こちとら母親の顔忘れちゃったよ。」
雨は、長崎スイーツフェスへ出かけ、田嶋と再会。
田嶋も雨に気付き、気まずい雰囲気。
「田嶋さんにけじめをつけて謝ろうと思ってここに来ました。」
「確かにうちの店ではなかなかだった。でも、パティシエの見込みがある。あの時はそう思って君に厳しく接してしまった…つらい思いをさせてしまったね。君は時間がある、逢原くんはまだ若い、パティシエの夢を諦めるのはまだ早いよ。」
しかし、雨には時間がありません。
どんどん、味覚、触覚、嗅覚などを奪われていくのです。
その頃、太陽は父、陽平(遠藤憲一)に母の死の真相を告げました。
「図書館で調べたんだ、俺が母さんを殺したんだろ?俺が原因なんだろ。」
「そうだよ…。お前が静電気を消し忘れて火事が起きた。俺はあの頃、出かけていて、明日香の写真を燃やした。明日香の写真を見るとお前は過呼吸を起こすようになった。母さんは、一酸化炭素を大量に吸った。だから母さんの写真を俺が燃やした。」
「全部、俺のせいだったんだ…春陽が母さんの顔を知らないのも全部、2人とも、ご、ごめん…!本当にごめんなさい!ごめん、ごめん、ごめん…!ごめん、ごめんなさい。」
太陽は精神的に追い詰めてしまいました。
「もしもし、雨ちゃん、今、お兄と一緒?」
春陽から太陽と母の事を聞いた雨は、慌てて太陽を探しに行きました。
「俺には花火を作る資格はない…約束守れそうにない、ごめん、雨ちゃん。」
「太陽くんは、自分のなかに良い物を持っているよ。自分のつくったもので人を幸せにしたいと思ったんでしょ?だったらなんで簡単にくじけるの?私は逃げない…逃げないで最後まであがく。だからお願い、太陽くんも逃げないで。」
春陽は、陽平に伝えました。
「お父が今、やることはお兄に花火を教えることだよ。」
帰宅し、雨は雪乃に、告げます。
「お帰り、大丈夫?遅かったね。」
「私、お母さんに会いたい。お母さんの居場所を教えてくれる?」
雨は自分の味覚が失われる前に、母、霞美(真飛聖)にお菓子を作り、美味しいと言ってもらう、認めてもらう、向き合うことから逃げていた問題と直面することに。
雨は、雪乃、司、太陽に連れて行かれ、「佐世保こころの病院」へ。
「あの日、雨が私に電話した時、霞美が電話してきたのよ。このままだと私は雨を殺してしまう、私から雨を助けてほしいって。それからあのハンカチ、お母さんが作ったの。時間をかけてでも雨に持てるものを作ることを教えたの。あんたが雨にしたことは許されることじゃない。でもいつかあのバカな母親をどうか許してあげてほしい。」
雪乃は優しく、霞美にマカロンを差し出しました。
霞美はまだ雨に会える状態じゃありませんでした。
「マカロン…」
「お菓子にはそれぞれお菓子言葉があるの…」
雪乃は高校時代の雨に、マカロンのお菓子言葉を教えました。
「あなたは特別な人。」
マカロンは何かに挑戦する大切な人に頑張れって気持ちを伝える為に作る。
「頑張ろうね、またいつかあの子の特別な人になれるように…」
「なれるかな。。。私なんかに。」
「大丈夫、お母さんが付いてる。」
「あんたは一人じゃないよ。」
雨、太陽、司は待ちます。
「雨?」
「うん」
「マカロン、美味しかった。すごくすごくおいしかったよ。お母さんの言った通りだった。雨にはお菓子作りの才能があるのね。お母さんも頑張る、頑張るから、だから雨もこれからもその力でたくさんの人を幸せにしてあげてね。今日は、来てくれてありがとう。」
「うん」
雨が案内人からもらった腕時計には味覚があと15時間で喪われていくシグナルが。
太陽は陽平に思い切って頼みます。
「父さん、俺に星づくりを教えてください、母さんとの約束、叶えたいんだ。」
「だったら一つだけ条件がある。」
「条件?」
「花火づくりは執念。毎日、良いものを作ろうと奮闘している、それでも毎日つまづいてばかりだ。だから…くじけるな!なにがあってもだ!」
雨も、マカロンをまだ味覚があるうちに作り、高校時代と同じように渡しました。
「美味しい!早く食べなよ。」
「手、汚れているから」
雨は自分の味覚がタイムリミットなことで気を遣いました。
しかし、腕時計は進み、太陽が雨の口にマカロンを入れた瞬間、雨の味覚は完全に失われました。
「すごく甘くておいしい。」
しかし、雨の様子の異変に太陽は気付いていました。
雨はその後、千秋に伝えました。
「マカロンを食べた時なにも味がしなかった。もっと勉強すればよかった。動画見たりスマホ触る暇があるならもっと精一杯、勉強すればよかった。必要ないって言われても頑張れば良かった。それなのにどうしてあのとき、簡単にくじけちゃったんだろう。」
その思いを聞いた千秋は言葉を失います。
「人はもっと頑張れば良かったと後悔しますが、だんだんと後悔をしなくなる。彼女も時期に諦める時がきますよ。」
太陽はとうとう、千秋と日下に会いました。
雨の身に異変が起きている事に気付いたのです。
「あの、以前会った事ありませんか?病院の屋上で…」
千秋は太陽から意味深から目をそらしました。
君が心がくれたから2話感想・みどころ
雨と太陽にそれぞれ降りかかる試練。
雨は味覚が消える寸前に母、霧美に作ったマカロン。
登場したマカロンには、「頑張ってほしいと思う特別な人」。
雨は一つは、自身に祖母とはまた違った意味で生きる希望をくれた太陽に、もう一つは、虐待のトラウマが残りながらも、最愛の人である母に。
霧美が雪乃に愛情深く育てられたにもかかわらず、なぜ「ああなってしまった」のかが一番気になりますね。
元々は雨に、「お菓子作りの才能がある」と彼女の可能性を信じていたごく普通の親だったのに。
雨を殴り続けたあの日も、このままでは自分が雨を殺してしまうと思い、雪乃を頼ったところは彼女自身の心が擦り切れていたのでしょう。
病院で雨が作ったマカロンを食べ、生きる希望や娘を元々は愛していたことを再確認した場面は心打たれました。
雪乃がいうように、雨にしてきたことは簡単に許されるべきことじゃないって私も思います。
雨が人との関わり合いや負の記憶が蘇ること、何かと些細なことでも「ごめんなさい」と謝ってしまう癖が霞美がしてきたことがいかに心に影響を及ぼしているか分かりますね。
太陽も彼の心が掻き立てられる真実が明かされましたね。
母が亡くなった原因は自分にあること、しかし、その裏にある陽平の不器用な親心が伝わりました。
弱気になった彼に、雨が、「簡単にくじけたら許さない、私も足掻く」
最後に作ったマカロンを太陽に食べさせ、太陽からもらったマカロンに味を感じないラストシーンは胸が詰まるものがありました。
味がしないってどれだけ雨にとって、「生きる」の一部を奪われたか計り知れません。
今度は雨が太陽を助ける頼もしさに期待したい2話でした。