相棒23 8話あらすじネタバレ
視覚障害のある女性、藍里(森マリア)の伴走者を務めていた薫(寺脇康文)。
「藍里ちゃんこのペースでいくよ。3時の方向に曲がるよ」
亀山は指示しながら、走っていると、ランニング中に不審な男が。
藍里が携帯していた防犯ブザーを鳴らすものの、男は馨の腹を刺して逃走していきました。
「右京さん、俺のこと心配してきてくれたんですか」
「おや意外と元気そうですね」
「傷が浅くて入院の必要はないようです」
「全く悪運が強いというかなんというか」
「初めまして。杉下右京と申します。怖い思いをされましたね」
「三郷藍里です」
「公園で襲われたと聞きましたが」
「ああそうなんです」
「薫ちゃん伴走倶楽部に入りまして。視覚障害のある人が伴走する時のボランティアです。藍里さんがペアだったんです」
「メンバーが決まったら好きな時間に走れるんです」
横から口を出す、亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)。
薫に恨みを持つ者の犯行と思われたのですが、手掛かりは皆無です。
「身長は170㎝前後。顔は隠していたのでわからないんですが。走ってたら左手にナイフを持った人がいて、犯人は左利きの可能性が高いですね」
「薫ちゃんに恨みがある人かな。」
「藍里ちゃん俺のせいで怖い目に遭わせちゃってごめんね」
「あ、いえ」
「藍里さんは犯人について記憶に残っていることはありますか?」
「女の人かも。マニキュアの除光液の匂いがしました」
「やだ薫ちゃんの愛人?」
「こんなときにそんなこと言うな」
「ごめんなさい私の思い過ごしです。」
「あ、確かにつんとくる匂いが俺もしたんだよ」
そこに藍里と同じ生花店で働く、野瀬(レイニ)という男性が駆け付けてきます。
「藍里ちゃん大丈夫?」
「野瀬君、藍里ちゃんの伴走をしてて、同じ花屋でバイトしている」
「野瀬と申します」
「野瀬さんは藍里ちゃんの伴走の相手なんだよね」
「はい。じゃあ藍里ちゃん家まで送るよ」
野瀬は藍里の伴走者を務めることが多いらしいです。
「あの、犯人の狙いは本当に亀山さんだったんでしょうか。いえ、これも私の思い過ごしかな」
捜査に乗り出した右京。
「犯人はこの藪の影から飛び出してきた」
そこへ、芹沢(山中崇史)、伊丹(川原和久)、出雲麗音(篠原ゆき子)ら捜査一課が。
「特命係の亀は大人しくしてろ」
「こんな時に労いの言葉もかけてもらえないのかね」
亀山と伊丹はいつも通り軽く憎まれ口を叩き合いました。
「いやきっと犯人は俺を恨んでいるんですよ」
その後、藍里が働く花屋へ行き、店長から藍里の様子を聞きました。
「藍里ちゃんは目の障害があっても専用ソフトのデータ入力を任せています。」
藍里が視覚を失った経緯を知りました。
2年前、藍里は家庭教師のアルバイトから帰るところでした。
「キャー助けて!」
「大丈夫ですか?なにかありました?」
悲鳴を上げた尾澤和歌子の家に駆け付けたところ、偶然、強盗殺人の現場に居合わせ、犯人に腕を掴まれて、階段から転落しました。
その時、両目に外傷を追い、目が見えなくなりました。
藍里は尾澤家の隣家の坪倉という高齢男性に助けられました。
事件は前歴者のデータもヒットしておらず、未解決でした。
「そして犯人が逃走後、騒ぎを聞きつけた隣の住人が藍里さんを保護。その後、駆け付けた住民の通報で、尾澤和歌子さんの遺体が発見されます。現場には犯人が落としたコンタクトがありました」
右京は薫が刺された今回の一件とのつながりを疑いました。
「明後日、目の手術を受けます。手術を受ければ目が見えるようになって」
「おお良かった」
「2年前、犯人は藍里さんを見ています。藍里さんが目が見えることを機に犯人は手術をする前に襲ったのかもしれない」
「考えすぎでしょうか」
「ちなみに手術のことを知っているのはどなたでしょう」
「職場の人と伴走倶楽部のメンバーです。」
藍里が手術を受け、近日中に視力を取り戻す可能性が高いことも、その推理に信ぴょう性を持たせていました。
「母を病気で亡くした時も母の最期も見られなかった。」
「そうだったんだ」
「藍里ちゃんのこと2年前の事件でまた襲ってくるかもしれない。外出は控えてね、なにかあったら俺に言ってね」
「そういえば現金書留が多いですね。依頼主の名前は服部道彦さん。依頼主の住所が書かれていませんが」
「命の恩人です。私を救ってくれた。」
その書留の主は、服部道彦と名乗る男。
事件を機に、目が見えず、母も亡くしたことから、命を絶つことも考えた、藍里は電車に飛び込もうとしていました。
「やめて!離してください!」
服部は藍里を諭し、以降は送金しながら藍里を助けてくれました。
「その後、毎月お金を送ってくれます」
さらに、捜査を進めると2年前の強盗殺人が、区役所の巨額横領事件が絡んでいるとわかりました。
そこで、次は強盗被害に遭った尾澤家を訪ねました。
「今更お話することは何もありませんが」
「2年前の事件当日、墨田区役所の課長が自殺されていますね。あなたは当時、同じ会計課の課長補佐でした。」
「ええ。事件の日は旅行に出かける予定でしたが、課長の件でキャンセルしたんです。私がその対応に追われている間家にいた妻が…」
和歌子の夫、尾澤は語ります。
「会計課の何者かが役所の金を使い込んでいると内部告発があり、世間でちょっとした騒ぎになっていましたね」
「その犯人が課長だったんですよ。ネットに私を含めた会計課の職員の名前が晒されて、追い詰められた課長は」
「横領総額は2憶8千万円。捜査二課が金の流れを調べたところ課長の犯行だと裏がとれたそうですね」
「ええ」
「でもおよそ5千万円の行方が掴めなかった」
「そんな事言われましても」
「ところで、2年前の強盗事件の犯人は何もとらずに逃げましたね」
「そのことなら2年前も警察に散々聞かれましたが知ったこっちゃありません。きっと妻を殺して気が動転したんでしょう。こっちは被害者なんですよ。うちの家の壁に落書きされた時、あんたら警察が見守りを強化してくれたら、妻は殺されることなかったんだ。事件一週間前に、税金泥棒って楽害されました。隣の家も被害に遭ったので、うちが塗り替え費用を払いました。」
2年前の事件が起きる1週間前、自宅周辺の壁に嫌がらせを受けていた和歌子の夫、尾澤。
「あの態度。行方知れずの5千万を着服したのはこの尾澤さんなんてことありますかね。とはいえ横領の疑いがあるってだけで盗みに入るかどうかはね」
「このお宅を覗き見て金の存在を知る事ができたらどうでしょう。マニキュアの除光液の話を思い出してみてください」
「ああ、藍里ちゃんの除光液の話」
「除光液の匂いの元はアセトンという成分です。また、塗装に使用される塗料には、そのアセトンによく似た匂いのトルエンという成分が含まれます。」
「そういえばあの時のあの匂い、ペンキの匂いだったのかも」
「だとすると亀山君と藍里さんを襲ったのは塗装に関わる人物。塗装作業する人間なら家を自由に出入りできますからね。まだ憶測にすぎませんが確認してみましょうか」
その後、藍里を助けた坪倉から事情を尋ねました。
「お隣の家から悲鳴が聞こえた時、藍里さんを助けたのは坪倉さんなんですよね」
「ええ、悲鳴と物音が聞こえたもんだから様子を見に外へ出たんです。あのときはいろんなことが立て続けに起きて大変でした。」
「落書きの被害に遭ったとお聞きしましたが」
「ええ関係ないうちの壁にも税金泥棒なんてね。」
「ちなみに壁の塗装を塗り替えた塗装会社はどちらでしょう」
「はい?」
「坪倉さんが塗装会社を手配したって尾澤さんから聞いたものですから」
「セブン塗装ってところかな」
その後、セブン塗装の園田典彦から話を聞きます。
「お待たせしました。施工報告書を確認したんですけど、やっぱりあそこの現場は木浪が担当でした。これ木浪の住所と連絡先」
「ちなみに木浪さんは左利きでしょうか?」
「ああ、そうですけど」
セブン塗装を去ってから、木浪を尋ねた右京と亀山。
「いませんね。出ない」
木浪に電話を掛けた亀山は、彼の電話だけが鳴っていると気付きました。
なんと、木浪は自宅で亡くなって数時間経過していました。
「亀山くん」
「あ、このナイフ、俺を襲った犯人と同じナイフかもしれません。」
間もなく、伊丹達捜査一課と鑑識の益子(田中陸三)が現場に到着します。
「体に鮮紅色の紫斑。一酸化炭素中毒の典型だな」
「死亡推定時効は?」
「昨夜の7時から9時半」
「室内には練炭コンロが不完全燃焼のまま放置されていました」
「2年前の事件で犯人が持っていたボストンバックと一致しました」
「捜査の手が回って自死したってことか?」
「遺体の首の後ろを見て下さい。火傷の痕があります」
「スタンガンだ。スタンガンの痕を押し付けられるとこうなる」
益子(田中陸三)も駆け付け、検証します。
「被害者の意識を朦朧とさせ、自殺に見せかけて殺したんだ」
その後、特命係の部署に戻った亀山と右京。
亀山は犯人の遺留品のコンタクトレンズと木浪のDNAが一致した結果報告書を持ってきました。
「右京さん、犯人の遺留コンタクトレンズと木浪のDNAが一致しました!」
「凶器の鑑定は?」
「ナイフから俺の血液が検出されました」
そして、2年前の事件を起こしたのも、亀山と藍里を襲ったのも、木浪だと判明しました。
「そしてその木浪を自殺に見せかけた犯人も2年前の事件に関連していると思いました。捜査一課は尾澤さんを取り調べているようです」
「尾澤さんを?」
尾澤が取り調べを警察で伊丹達から受けていました。
「木浪さんから押収したボストンバッグの中にこんなものが入ってまして」
「お札を留める帯封です。貴方の指紋が採取されました」
「2年前本当は金を盗まれていたんじゃないのか?」
「被害を届けなかったのは横領した金だから」
「木浪が奥さんを殺した犯人だとわかって復讐したんだろ?」
尾澤は伊丹、芹沢、麗音に問い詰められ、言葉を失います。
右京と亀山も独自の推理を展開していました。
「尾澤勝臣は横領した金を隠し持っていた。」
「公園の件で気になる事があります。藍里さんが目の手術をする前に襲おうとした」
「襲撃犯は藍里さんを襲った。倒れた藍里さんを襲うことなく亀山くんにナイフを向けました」
「たしかに。いや、俺がターゲットだと思っていたけど、藍里ちゃんを狙ったんだとしたら変ですね。」
「藍里さんの伴走は普段野瀬さんが勤めていたそうですね。事件当日は亀山君が伴走車でした。」
「仕事の都合が悪くなって伴走を代わったんです」
そこへサイバー対策課の土師(松嶋亮太)が登場。
「あ、土師っち」
「お願いしていた件ですね。」
「別に引き受けた覚えはありませんが。杉下さんの推理が嫌味なほど的中していたので」
「的中ってなにが。」
「木浪のスマホにこんな写真があったんです。きっと亀山さんは野瀬っていう人に間違えられて刺されたんですよね」
「2年前に顔を見られた藍里ちゃんを襲うならまだしもなんで野瀬くんを?」
その頃、花屋でアルバイトをしていた藍里と野瀬を訪問した右京と亀山
「木浪って方ご存じありませんか?」
「知りません。こんな人」
「藍里ちゃんの手術の事なんでこの人が知ってたのか」
「知りませんよそんなこと」
「あの、お2人にお話ししたいことがあって。もうすぐ仕事が終わるので待っててもらえませんか」
その頃、警視庁取調室。
「いつまで時間をとるつもりだ。」
「私じゃないんだ。課長の犯行に見せかけて5千万を横領しました。でも、木浪を殺したのは私じゃない!」
「野瀬さんがあんなことするわけない」
「服部さんですね。」
「野瀬さんの字の筆跡は、服部さんと同じでした。」
「知ってました。それであのお店で働けるのは服部さんのおかげなんです。店長も視覚障害者を受け入れて雇用しているって知って」
野瀬と名乗っていた服部は、藍里に居場所を作ってくれ、生きる喜びを与えたのでした。
その夜、亀山は妻の美和子から、野瀬が藍里を想う心がわからないと指摘されました。
「薫ちゃん分からないな、野瀬さんが藍里ちゃんに自分の正体を隠していたのは優しさだよ」
そして、藍里の手術の日、野瀬と花屋の店長は藍里を温かく送り出しました。
「俺がイケメンなのばれちゃうな」
「大丈夫、きっとうまくいくよ」
直後に野瀬を右京と亀山は引き止めました。
「野瀬さんに伺いたいことがあります。ここで自殺しようとした藍里さんを助けましたね」
「藍里ちゃんは気付いてるよ。君が服部道夫だということ」
「なぜあの踏切にいたのですか?」
「たまたまですよ」
「偶々通りかかった踏切で助け、就職のお金まで支援している。」
「藍里さんを好きならわかりますけどね」
「やめてください!そういうんじゃないんです。許せなかったんです。妹は21歳で病気と闘って亡くなりました。それなのに藍里ちゃんは自分で自分の命を…」
「それでも藍里ちゃんを支えているのはどうして?」
「行きがかり上、なんとなくです」
「一つよろしいですか?妹さんが入院している病院は?」
「聖洋病院です」
「木浪の自宅に、聖洋病院のパンフレットがありました」
「犯人は別人。けど、爪痕とDNAが一致しました。」
なんと木浪は聖洋病院の塗装を請け負っていました。
「何かわかりましたか?」
聖洋病院から特命係の部署に帰ってきた亀山。
「野瀬くんの妹は心臓病で海外で手術が必要でした。」
「これを見てください。2年前の事件で藍里さんの腕の写真です。2年前にこのような傷ができるとしたら亀山君僕の腕をどう掴みますか?」
「こ、こうですね?」
「それと塗装職人は、爪を職業上短く切っています。考えられる可能性は一つ…」
「野瀬くん、今日、藍里ちゃん眼帯外すんだよね」
「木浪とは聖洋病院で知り合ったよね?君は妹さんのお見舞いで、木浪は塗装工事で。2年前、藍里さんの腕の傷は…犯人が一人ではないことを示すもの。左利きの木浪は塗装業をしていて爪を短く切っています。藍里さんの腕を掴むとは考えにくい、藍里さんを捕まえた犯人は、右利きなんですよ。犯人は共犯で、それは野瀬さん、あなたです」
「妹の手術の為、金が必要だったんです。親戚に連絡したけどダメで。木浪に声を掛けられました。横領した金だからばれないって。俺は外で見張っているように指示されました。」
木浪と野瀬は和歌子の家に強盗に押し入りました。
野瀬は待機していましたが、住民の和歌子が叫び、木浪が殺しました。
「金は直後に受け取りました。でも、手術前に妹は亡くなりました。怪我をした人のブログを調べたら支援者が必要だって…藍里ちゃんに妹の面影が重なりました。死なせちゃいけない、そう思ったら体が動いて…事件が終わったら自首するつもりでした」
「あなたがあの花屋で働くのは藍里さんのためだった」
「手術が成功するまで見守ろうと、もし成功しなかったら傍で支えるつもりでした。でも木浪が嗅ぎつけて。でも木浪を殺したのは俺じゃないです。」
「あなた以外にも木浪を殺したい人がいたんですよ。あなたは自分以外の共犯者の存在を知らなかったんですね?」
「はい」
野瀬こと、服部道夫は、木浪に事件のことを木浪のことは口にせず、自首すると以前、相談していました。
しかし、裏切る行為に、木浪は怒り心頭で話になりませんでした。
「俺は藍里さんの手術が終わったら自首する。お前のことは話さない」
「は?ふざけんなよ」
「坪倉さん、あなたが木浪殺害当日に練炭コンロを買ったのがわかってます。ここから木浪のDNAが出たら動かぬ証拠になりますよ」
伊丹が取り調べ室では、坪倉を取り調べていました。
「2年前の犯人、共犯者がいた」
「木浪と共謀して尾澤さんの金を狙ったんですね」
「殺されて当然ですよ。隣の旦那が和室の床下に金を隠し持っているのを見た。それがうちの塗装に来ていた木浪に…」
「木浪に持ち掛けられた。彼奴はどうしようもない男だった。尾澤が旅行を中断したことを知って、その時ギャンブルで負けが込んでやばかったんだ。あとはでたらめな目撃証言をして捜査を攪乱させようとした。」
「木浪を殺した動機は?」
「あの男、自分が野瀬を殺すのに失敗したからって今度はお前が何とかしろって。あいつさえいなければあいつさえ」
坪倉は木浪と共謀しました。
そして、木浪の話しに乗ったものの、木浪を殺しました。
服部を連れて右京と亀山は、2年前の事件に犯人が別にいることを服部に伝えました。
「犯行当日計画に2つの誤算が生じました。一つは尾澤さん夫妻が旅行をキャンセルして、和歌子さんが在宅していたこと」
「木浪が和歌子さんを殺害し、あなたは藍里ちゃんに顔を見られたこと」
「はい、何も聞いてませんでした」
藍里は手術が無事、成功しました。
「藍里ちゃん、亀山です」
「亀山さん?じゃあもしかして杉下さんですか?」
「手術成功して良かったですね」
しかし、野瀬こと、服部の顔を認識した藍里はパニックを起こしました。
「この人です!この人が犯人です!亀山さん捕まえて下さい!杉下さん早く!」
「良かった。本当に良かった」
かつて、藍里が目が見えなくなる原因を作ったものの、彼女の幸せを願う野瀬こと、服部は涙を流し、現実を受け止めるのでした。
「その声…なんで?なんでなんですか?なんでですか」
自分に資金を援助し、花屋での仕事も紹介してくれた服部の過去と今を受け止め難い、藍里。
「そうですか。また学校の先生を目指すんですね?」
かつて視覚障害や母の死を理由に諦めていた、教師を目指すことを右京と亀山にいきいきと話す、藍里。
「でも野瀬さんのこと許せません。私に優しくしてくれたのはただの罪滅ぼしだった。そんなの身勝手すぎる、許せません。そうやって憎もうとしたけどダメでした」
「それなら、無理に憎もうとしなくていいんじゃないかな」
「藍里さんが野瀬さんから受け取ったものを全て否定しなくてもいいと思いますよ」
「はい、有難う御座います。行ってきます」
藍里はそう言って伴走の補助に回りました。
目が見えるようになった彼女が今度は、視覚障碍者の助走者のサポートをしています。
右京と亀山は彼女の幸せを願い、次の事件に向かうのでした。
相棒23 8話感想・みどころ
2年前に健常者として過ごし、アルバイト帰りに強盗をしていた野瀬こと、服部道夫に遭遇したことで、腕を掴まれ、逃げようとした拍子に転落死、失明した、藍里。
教師の夢を断ち、両目を失明したことで、母の死に目に立ち会えず、その犯人だった野瀬こと、服部に助けられた身の上に胸が痛みました。
でも、、全ての犯人が野瀬だとわかった彼女が言った言葉が少し残酷だと思いました。
「この人が犯人です。早く捕まえて下さい」
人生に絶望していた頃の自分を助け、送金と就職先までサポートしてくれた服部にそんな態度はないだろうと切なくなりました。
目が見えてから目の前の現実が受け止められないのは分かりますが、藍里の言動が服部を傷つけているなと思いました。
服部は自分と藍里の現実を改めて痛感していて、なんともいえません。
藍里の目の手術が成功したことに安堵し、ただ彼女の幸せを知って去る彼の優しさが身に沁みました。
優しさのすれ違いから起きてしまった事件ですが、藍里と服部が和解し、せめて、友達になれることを願う8話でした。
次回の放送は2025年元旦です!