オクラ~迷宮入り事件捜査~

オクラ~迷宮入り事件捜査~最終回 ハイドアンドシークの正体!さらば千寿

オクラ~迷宮入り事件捜査~最終回あらすじネタバレ

不破利己(杉野遥亮)は飛鷹千寿(反町隆史)が加勢英雄(中村俊介)を殺害した真犯人という事実に辿り着きました。

しかし、実際に状況は違いました。

加勢が爆破事故に遭う寸前、2人はこんなやりとりをしていました。

「ハイドアンドシーク、首都爆破テロの全容を教えろ」

「加勢まだ間に合う。引き返せる」

「なにも分かっちゃいない、もう無理なんだよ、もう引き返せない無理なんだよ。俺が殺したのは副総理だけじゃない、蓬田晴樹(古賀清)にもカプセルを渡した」

「奥さんに長生きしてもらいたいだろ?」

廊下で、他の刑事に見えないところで、加勢は蓬田に服毒のカプセルをこっそり渡して脅迫いたのでした。

蓬田の死因は加勢が渡したカプセルでした。

「だからって罪を重ねていいわけない。いい加減にしろ。大勢の犠牲になっていい大義はないだろ!」

「離せ!」

「これが最後だ。計画の全てを話せ。できないならお前を殺してまで俺は止める。」

殺したとは言ったものの、実際の千寿は、かつて取り調べた蓬田や大臣を殺した加勢を厳しく咎めていました。

「俺はお前が羨ましかった。正義なんて青臭いことをいつまでも青臭い事言うお前が。やれるもんならやってみろ、どうせもう誰にも止められない」

「加勢!」

信頼していた仲間の裏切りに怒りでいっぱいになった、千寿は爆破スイッチを車の中で押しました。

目の前にいる犯人を野放しにするくらいなら法の下に引きずり出す。

利己は千寿がまた何か別の事実を隠していると信じ、泣きながら訴えました。

しかし、千寿は利己に銃口を向け、手錠をかけて拘束すると、その場から立ち去ってしまいました。

「不破くんどうしたんですか?」

失意の不破を心配する、幾多室長(橋本じゅん)。

「飛鷹千寿警部補が加勢警視正を殺害した真犯人です」

「なにそれどういうこと?」と、結城倫子(白石麻衣)。

「不破君が問い詰めたところ自白したそうです」

「千寿さんが加勢警視正を?」

オクラの祈里、倫子は幾多から加勢を殺した犯人が、千寿だと言われ、受け止められません。

「信じられない本当に千寿さんが殺したの?」と祈里(青木さやか)。

「私も信じられません。こんな結末になろうとは」

「やってなきゃ逃げねぇだろ」

「千寿さんは首都爆破テロを止める為に逃げた」

「なんだよその首都爆破テロって」

状況が分からない鷲沢は倫子に尋ねます。

「警察上層部指揮下にあるハイドアンドシークっていう特殊部隊が。これから引き起こす事件」

「どういうこと?思考が追い付かない」と吉岡。

「これから東京で大規模な爆発が起きます」

一連の報告を受け、捜査一課長の尾瀬義郎(松角洋平)は、千寿を指名手配し、ただちに身柄を確保するよう、捜査員たちに命じました。

動揺する「オクラ」のメンバーに利己は公安部の特殊部隊「ハイドアンドシーク」と首都爆破テロ計画の存在、そして千寿がテロを阻止するために、逃走した可能性があることを伝えます。

同じ頃、千寿は入院している井渕愁(観月ありさ)の病室に立ち寄り、加勢を殺したことも告白するとともに、爆破テロを止める手段を尋ねました。

「どうしたの?」

「君には直接言いたくて、加勢を殺したのは俺だ」

「そう、なんとなくそんな気がしてた。加勢くんのチップを奪うために?」

「ああ」

「爆破テロを止めたい、でもパスワードが」

「きっと加勢君のチップに爆弾の場所が書いてある。私の中のチップから起爆プログラムを書き換えれば…。オフライン回線に切り替わったら直接パソコンを切り替えないと。千寿、私達どこで道を間違えたんだろうね。きっと答えは出ない。だから悔いのないように生きて。

愁は加勢と自分のチップのパスワードを解読して爆弾を見つけ出し、電源を直接落とす必要があると告白します。

「私は許せない。どんな理由であれ、人を殺すなんて絶対にあってはならないから。でも千寿がテロを防いでみんなを助けたい気持ちは信じていいと思う」

オクラ面々も、千寿の正義を信じたく、複雑な気持ちでした。

「警察が何で爆破テロを?」

鷲沢が話を切り出し、疑問をみんなにぶつけます。

「理由はまだ分かりません。でも警察官連続殺人事件のように警察が自ら引き起こした事件を鑑みれば信ぴょう性は十分にあります。」

「私達に何ができるんだろ」

「我々だけで動くんです。」

「千寿は信じていいんだな。」

千寿はその後、スポーツバー店員で協力者の阿澄玄人(三浦獠太)に連絡しました。

阿澄は千寿が指名手配犯として、摘発されている状況を受け止められません。

「愁のパスワードのチップの起爆プログラムを書き換えてほしい」

「ちょっと急に言われましても」

「俺は加勢のチップのパスワードを探す、急いでくれ」

千寿はパソコンで遠隔操作で設置された爆弾があと5時間で爆破することを知り、焦ります。

その後、千寿は警察に追われるものの、馴染みの店へ逃げ込みました。

千寿との電話の後、阿澄は利己から、ハッカーの吉岡雷(前田旺志郎)を紹介されました。

「時間ないよ。あと3時間しかない」

「千寿さんが逃げていることで、時間が早まったんですね。」

その頃、千寿は爆弾が3か所もあることに気付きました。

また、パスワードが、かつて、千寿、加勢と倫子の亡き父で元相棒の結城真一(平山祐介)と飲んだ2010年11月13日が手がかりだと見抜きます。

パスワードは、「20101113」で爆弾が3か所ある事を突き止めました。

「プログラムはどうだ?」

「利己くんもいます。今、吉岡さんも一緒に協力してくれてます」

「としきに代わってくれ」

「今どこにいるんだ?今朝は悪かった。どうやって手錠を」

「室長が来てくれた。」

「爆弾は全国で3か所。遠隔操作を止めるには主電源を落とす必要がある」

「千寿さんは?」

「メインの爆弾がある警視庁に向かう。その爆弾だけ場所が分からない」

「そんなことしたら捕まりますよ」

「そうならないことを祈ってくれ!」

「よし。遠隔は防いだけどオフラインはまだ生きている」

その頃、幾多は吉岡の母校と祈里の夫である刑事が殉職した場所で、爆弾が見つかった報告を受けました。

「我々も協力する。爆破テロを防ぐために、人員を増やす」

この件に、加勢の後任になった尾瀬は、オクラに協力してくれる事に。

千寿と阿澄は電話でやりとりをし、オクラの面々は吉岡の母校へ向かいました。

「千寿さん、コインロッカーへ向かってください。プレゼントがあります」

「お前がいてくれて助かった」

「爆弾は吉岡の母校にある、赤い線を切ってくれ」

そして、吉岡の母校で、倫子が理科室で爆弾を見つけました。

しかし、彼女に銃を突きつける同じ刑事たち。

「あった。鷲さんあった!」

「おお!あったか!」

祈里も校内のゴミ箱から別の爆弾を見つけ、鷲沢(宇梶剛士)に報告しました。

急いで祈里と鷲沢は合流しようとしたのですが、2人も拳銃を刑事たちから突きつけられました。

なんと、首都爆破テロについて、志熊(有澤樟太郎)が、出世欲の為に、首都爆破テロ計画に協力をした裏切り者でした。

「お前」

「オクラのメンバーを始末するよう言われている。ハイドアンドシークの試用期間なんだよ」

なんと、志熊はハイドアンドシークに入る為、試用期間中の身でした。

その頃、千寿はオクラで、室長の幾多が、加勢から首都爆破テロ計画を引き継いでいたことがわかりました。

「どうしました?」

「探し物を取りに来ました。」

「探し物?」

「爆弾ですよ。あそこにあるんですよね?」

「私には何のことかさっぱり」

「あなたが加勢から計画を引き継いだ人物ですよね。」

「…バレちゃいましたか。まだ時間はあります。少し話しませんか?」

そう言って、千寿を椅子に通す、幾多。

「うまくごまかしていたつもりだったんですけどね。」

「あなたが愁を撃ったんですか?」

「ええ。本当は別の者がやる予定だったんですが…無駄な死人を出したくなかったので撃って急所を外しました」

「ライフルの硝煙反応が出なかったのは?」

「簡単なからくりですよ。科捜研にも我々の手が及んでいた」

「あなたがハイドアンドシークの黒幕だったのか?」

「ないないない。加勢君も他のメンバーも私が指示を出していたことを知りません」

「目的は?」

「この国の秩序を保つ、でしょうか」

「罪を犯しておいて秩序だと?」

「怒るのも無理はありません。昔の私もそうでした。私も未解決事件の真相を暴こうとした一人です。私は一家殺人事件をきっかけでした。私は警察上層部に不信感を抱いてハイドアンドシークに潜り込んだ。そこで別の事実を知った。」

「別の真実?」

「当時は罪を犯してもたった15年逃げきれば時効になってました。そんな制度を撤廃する為に警察はいくつかの事件をわざと未解決のままにしたんです。」

「法案を通すために時効を乱立させたってことか?」

「私も最初は納得できませんでした。もし時効が撤廃されれば多くの遺族の心を救うかもしれない。そう考えを改めたんです。我々が意図して未解決にした事件は、今のような国民感情を扇動することが目的です。」

「今回のテロも?」

「これ知ってます?」

「防衛費の増額それに伴う軍事関連の法改正。国民の反発が凄い。でも身をもってテロの脅威を知れば彼らはこの法案を支持するようになるでしょう。」

「そのために亡くなる命があってもいいのか」

「大義を果たすためにある犠牲を強いる、この国の秩序を保たつためなら、これがハイドアンドシークの本懐です」

「ふざけるな!それで多くの命を救ったつもりか!」

即座に威嚇発砲する、幾多。

「爆弾を止めるわけにはいきません」

その頃、志熊と利己も対峙していました。

「お前もハイドハンドシークか」

「門真にカプセル渡したのも俺だ」

門真の取り調べを担当した志熊は、彼が死ぬときに飲んだあのカプセルを渡したのでした。

「なんでだよ」

「決まってるだろ!出世の為だよ。今の法制が間違っているから俺達が正すんだよ」

「誰だって過ちを犯す。痛みや傷を残しやり直すことができる。でも世間に活かすことができる。俺が胸に刻んだ言葉だよ」

オクラのメンバーは次々とハイドアンドシークに洗脳された刑事たちと闘いました。

そして、吉岡が赤い導線を切りました。

「約束を果たす」

一方、祈里と鷲沢も爆弾の赤い導線を解除に成功しました。

「ありがとう圭吾。」

祈里は天国の圭吾に呼びかけました。

「あいつに武勇伝を話さなきゃ」

千寿と幾多。

「飛鷹くん目の前の命を救おうとするあなたと、僕は進む道は違った。それだけです」

「そうじゃない、あなたの言っている正義は自分を正当化したいがための正義だ。この世界は人が人に正しくなきゃいけない。誰かを傷つけたらもう正義じゃない。俺もあんたも間違ってんだよ!」

「それはそうかもしれませんね。あと1分。代償になるとは思いませんがここで命を閉じるつもりです。これですべてが終わる」

引き金を引こうとする幾多を利己と共に、格闘して、阻止。

千寿はなんとか赤い導線を切りました。

しかし間もなく、利己が千寿を撃ちました。

「あなたが正義に背いた時は容赦なく撃つ」

そのまま、千寿は病院に搬送されました。

しかし、それは最後の偽造工作でした。

実際、千寿は、阿澄から用意された、防弾チョッキを着ていて、救急隊員は祈里と吉岡でした。

「なに?私だけ騙されていたの?」

「いやー倫子ちゃん迫真の演技だったから」

「イエーイ」

倫子は千寿が撃たれたと騙されていました。

「起きましたか?その防弾チョッキにはチタンが使われていて通常の防弾チョッキとは違って遥かに…。我慢して下さい。あなたの死を偽装する為なんですから。阿澄さんにも感謝しないと、それからオクラの皆さんにも。」

「どうして俺を生かした?」

「あなたが私をバディに選んだのは自分の罪を暴かせるためだった。法の裁きを受ける為に。でも逮捕してもあなたはハイドアンドシークに殺される。それじゃ償いになりません。だから生きて下さい。生きて罪を償って下さい。」

そう言って、利己は千寿に別れを告げることにします。

「あなたと出会って私は散々な目に遭いました。これでもうあなたに出会わなくていいと思うとせいせいしますよ。」

「利己、いい顔になったな、ありがとうな」

「千寿さん!有難う御座いました!」

1か月後、千寿が死亡扱いされていました。

利己、祈里、鷲沢、吉岡、倫子は、ハイドアンドシークのまだ見えない実態を暴くために協力することに。

かつて、千寿と吉岡と利己、愁が使っていた作業部屋に案内され、驚く、鷲沢と祈里。

「連れてきたよ」

「僕2回目大人の秘密基地らしい」

「なにここ」

「ハイドアンドシークはまだ謎が残っている」

「オクラでやればいいじゃねぇか」

「無理でしょ、室長がまだいるし」

「まだまだ私達でハイドアンドシークの秘密を暴いていくよ」

気合を入れる、倫子。

「室長もあんなことあったのに、まだ室長しているし」

幾多はオクラのみんなを裏切りながらも、いつも通り室長業務に戻っていました。

そして、パソコンの場面に、「飛鷹千寿、A国に逃亡…その後」というメッセージが自動入力されていました。

オクラ~迷宮入り事件捜査~最終回感想・みどころ

警視庁の人間性の汚さと歪を痛感したラストでしたね。

まず、加勢が妻を亡くしたことで、首都爆破テロ事件に加担したことがショックですね。

元刑事だった門真、副総理、罪を受け入れて更生しようとしていた蓮田すらも脅迫していたとは。

加勢は妻を亡くし、彼自身も希死念慮を感じていますよね。

そんな加勢を「罪を犯し、法の下に引きずり出せない」と判断した千寿が爆破のスイッチを押して殺したのはつらすぎました。

千寿、いくら加勢が精神的にひっ迫しているとはいえ、殺さないでほしかったと思いました。

加勢に腰巾着のようについていた志熊も、ハイドアンドシークを支持する、首都爆破テロ計画の共犯者でした。

なんで人々の命を守るはずの警察が、汚職ばかり繰り返し、人として道を踏み外してしまうのが嘆かわしかったです。

やはり、ラストは味方だと思っていた幾多は黒幕でした。

幾多は軍事関連の法改正の為にそこまで、多くの犠牲を払ってまでテロを成し遂げたいなんて腐っていますよ。

テロを身をもって経験し、多少の犠牲は仕方ないというような発想が恐ろしすぎました。

国の秩序を保つ為って幾多の言葉に、千寿の幾多に対する憤りに感情移入してしまいました。

警察全体が私利私欲のために、出世欲の為に、人として間違った方向に進みすぎですよ。

オクラってみんなで窓際部署のような刑事たちが一致団結して事件を解決していく爽快で正義感あふれたストーリーだと思っていました。

どんどん警察たちの人間性の黒い部分が見えて見応えがありました。

偽造死として、姿をくらました千寿の行方は気になります。

幾多やハイドアンドシークに消されないことを願いますね。

千寿の意思を継ぎ、オクラで刑事として現役で活躍することを決めた利己の成長が涙ぐましい最終回でした。

 

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