ドクターX2021 5話あらすじネタバレ
ある日、未知子は秋深まる並木道で、ぶつかった幼い男の子が泣き出しているのを見て、彼が泣き止むまで放っておきます。
膝を擦りむいた程度なので、未知子は男の子が強く立ち上がることを目的として、突き放しました。
やがて、男の子に消毒液をかけて対処した女性(松下奈緒)。
男児の母も駆けつけますが、女性は未知子が男児を泣かしたと口にして誤解を招くことに。
東帝大学病院勤務の医師、加地秀樹(勝村政信)もその場を通りがかり、未知子が男の子を突き放す態度を思わず改めるよう、咎めますが、未知子は親子を「このくらいのことで泣くんじゃない!」と一喝して去っていくのでした。
k内科と外科を統一した「メディカルソリュ―ジョン本部」を立ち上げ、医療体制を一新した「東帝大学病院」。
本部長の座に着いた蜂須賀隆太郎(野村萬斎)は内科治療の優先並びに外科手術については自らの息がかかった外科医、興梠(要潤)を中心に進行することを高らかに宣言します。
そんななか、愛想はすこぶる悪いが、腕は超一流のフリーランス看護師、那須田灯(松下奈緒)が、「東帝大学病院」に雇われることになったのです。
灯は早速、興梠が執刀医を務める汽車、五木和男(井上肇)の直腸がん手術で、オペ看を担当。
興梠の指示を待つことなく、次々と的確な機材を差し出す灯。
ところがそんな灯に憤慨した興梠はナースステーションに連絡を入れると、今すぐオペ看をチェンジするように要求してきました。
フリーランスの看護師、灯は未知子のように、「致さない」ことは徹底して拒否し、冷静沈着に対応するので、興梠は彼女の偉そうな態度に苛立ちました。
応対した看護師、大間正子(今田美桜)は慌てて、手術室へ向かいます。
ふと、「タイムアウト」と叫び出した彼女は、ガーゼの不足を指摘。
さらに患者の体内にガーゼが入っていたので、慌てて取り除きました。
未知子は10年前にキューバの帰り、灯と会って仕事をしたことがありました。
やがて手術は終了しますが、別の患者の体内に手術中のドリトルが入っていることが分かりました。
翌日、体内に残されていたガーゼを取り除いたばかりの五木が激しい腹痛を訴え、再手術が必要な状態に陥りました。
大門未知子は慌てて原因を突き止めようと動きます。
明らかに興梠の手術に問題があると睨む未知子ですが、興梠は自分の患者だからここは未知子の出る幕じゃないと五木を連れて行ってしまいました。
未知子は慌てて、新人研修医の蟻原(一ノ瀬颯)と、矢島(上川周作)、虻川リサ(宮本茉由)を問い詰めます。
案の定、五木は骨盤腔に腫瘍の症状がみられました。
ところが存在するはずのオペの録画データは、なぜか消失。
未知子は灯に問いただし、途中でオペ看を外された理由を訪ねますが、彼女は不愛想に口をつぐみます。
蜂須賀に「能無し」ときつい叱責を受けた興梠は名誉挽回の為に、なんととんでもないことを言い出しました。
未知子に問い詰められた興梠は、なんと手術ミスをしたのは正子のせいだと主張し始めました。
正子のせいで、五木は骨盤の病気になったと彼女に濡れ衣を着せます。
当然、未知子は彼の身勝手さや、蜂須賀に反論。
「患者にとって一番迷惑なのは、いざという時に逃げる医者」だと未知子は蜂須賀の胸倉を掴んで一喝。
一方、灯もなぜかこの件に対して無関心な態度を示し、依然として真実を語ろうとしない様子でした。
派遣の看護師という立場である灯は、自分の食い扶持を守る為に、場の空気を読んで行動し、看護師仲間を切り捨てることは当然だと口にします。
正子に対して、後日、灯は、医者をあまり信用しないほうがいいと口にするのでした。
そして、正子(今田美桜)は自分のせいではないにも関わらず、蜂須賀や蝶子(杉田かおる)から退職を余儀なく言い渡されました。
職を失うことになり、失意の正子は灯に現状を報告し、五木のことを灯に負かします。
未知子は、蜂須賀や興梠に逆らえず、彼らの間違いを頭ではわかっていつつも何もできない2人を厳しく指摘。
「患者の為ではなくて、自分の為にオペするんだよ」
灯は五木が以前、痔になった時に肛門に注射を打ったことで、肛門が硬くなったことを話しました。
内痔核の治療を受けており、興梠は自動で肛門を閉じる縫合を雑に行っていました。
五木は温泉をリサーチするライターで、温泉に入れないことがないように、人工肛門をつけない治療を望んでいるとのこと。
それを知った未知子は、神原名医紹介所に帰宅後、五木の治療法を探ります。
所長にして、未知子の医師の師匠、神原晶(岸部一徳)は、肉を網で焼いて未知子に見せました。
未知子はふと、網に包まれたお肉を見て、何かヒントを得ました。
翌日。
五木が温泉記者を続けられるように術式変更を要する灯。
「お前みたいな派遣の看護師が術式を変更する言葉を使うな」
ところが、灯は看護師として、人の心を持ち、患者の五木の元々の手術の処置を興梠が適当に行い、正子の失敗に仕立て上げた事実を指摘し、執刀医を未知子に変更。
肛門の治療を受けている五木の縫合が不完全、縫合糸も当初、正子が指摘した患者の体に負担がかからず、感染症も防げる糸ではなく、自分が縫いやすい糸を選んだ興梠。
患者のことを一ミリも考えずに容態を急変させた興梠を灯と未知子は協力して、激しく批難。
正子も、興梠が酷い手術をして患者の命を左右した手術の記録を残したノートを見せました。
彼女は無実が証明され、看護師の職を解かれることはなくなりました。
無事、五木の手術は成功。
神原は今回の未知子と、未知子の相棒で同じ神原名医紹介所に所属の城之内博美(内田有紀)の給料をもらいに、興梠の元へ。
時間外手当の為、いつもながら高い給料を請求する晶は、蜂須賀に博美の給料を、自分の失態を看護師、正子のせいにした興梠に未知子の時間外手当料を請求して大満足。
さらに、灯を神原名医紹介所の一員にしようとしますが、灯は既に東帝大学病院を去りました。
灯は基本的に医者を信用していないが、未知子を初めて信用できる医者だと認めるのでした。
ドクターX2021 5話感想・みどころ
絶対に失敗しない、妥協を許さない医師、ナースXな灯。
派遣看護師として東帝大学病院にやって来た彼女は、未知子と行動がよく似ていて、一見、クールでとっつきにくそうなイメージはありますが、患者最優先の広い心と正義を内に秘めていると思います。
興梠に立場が違えども意見したり、彼の間違いや手術中にガーゼ不足の指摘、手術器具に関しても何が最適かを瞬時に判断するところも、まさに良い意味での最強のくせ者が登場しましたね。
未知子に、このまま正子が興梠に手術失敗の原因を擦り付けられた挙句、退職せざるを得ない状況でもいいのか?と指摘しても、自分は派遣という立場で、明日、食べていくには同業者のピンチに構っていられないという敢えて突き放す様子は、派遣看護師の雇用状態の厳しさが伝わりました。
しかし、心根は優しく、興梠や蜂須賀の横暴さや威圧的な医療体制、自分達の立場や東帝大学病院のメンツしか頭のない真の「能」なしを未知子と共に、一括したシーンは爽快でしたね。
今回登場した男性患者の五木が、温泉記者をしていて、興梠から受けた痔の手術が失敗したことを気に体調に異変が生じる状況や、人工肛門をつけることは温泉に入れないから避けたいと発言するシーンに胸が詰まりました。
余談ですが、私も、生まれてすぐに手術をした関係で、人工肛門をつけていた時期がありましたし、五木が記事を書き続ける仕事をライフワークにしたいと発言したシーンでは、その気持ちに尚更、共感。
未知子に絶対助けてほしいと思いましたね。
興梠も蜂須賀も医者として人として欠陥品なのは明らかです。
医師というより2人とも独裁者で、自分のミスを認めない歪んだ頑固さが類友だと思います。
本日のドクターXでは、主題歌「阿修羅ちゃん」が大ヒット中の歌手、Adoさんが番組の提供元を読み上げる小さなサプライズも印象に残りました。
次週、原守(鈴木浩介)がフリーランスになってカムバックしますが・・・なんと、未知子の師匠、晶が未知子を裏切る行為に!