恋はもっとDeepに運命の再会スペシャルあらすじネタバレ
海音が海に還ったあの日。
海音と手を離すのも心苦しかった別れをした蓮田倫太郎。
倫太郎(綾野剛)は悲しみをこらえて、蓮田家に帰宅。
榮太郎(渡辺圭佑)、兄の光太郎(大谷亮平)、父、太郎(志賀丈史)が、糸が切れたように泣き崩れる倫太郎をフォローしてくれました。
倫太郎は出勤後、海中展望タワーの計画を止めることを、部下の風間(松熊つる松)や、山内可憐(筧美和子)ら社員たちに報告。
そこで、次のステップとしてみんなに協力してほしいと告げました。
一週間後、海音のいない寂しさをまた一人、抱えた鴨居(橋本じゅん)の元に、動画配信者のMrエニシ(福山翔大)が訪ねてきました。
エニシが海音がみんなに向けて残した最後の動画を持っていたのです。
鴨居は、藍花(今田美桜)を含めた海音の元仕事仲間だった鴨居研究所のチームを集めて、みんなで動画を見て、海音との思い出に浸ります。
椎木(水澤伸吾)がテレビのコードを繋ぐことを間違ったので、最初はテレビがつかなかったのですが、染谷(高橋努)が操作してテレビがつきました。
海音の正体を知らない研究所のみんなは、鴨居から「海音は遠いところへ行った」という言葉をなんとなく受け止めていて、海音がどこに帰ったのかわからず、優しい時間を過ごした海音を思い、泣く一同。
海音はどんなにつらいことがあっても、鴨居研究所に来たら、元気になれるし、ふるさとみたいなもの、かけがえのない場所だとテレビ内で話している海音。
一人一人の仲間のことを思い、椎木には「本物の研究者じゃないってどういうことだよ・・・渚海音は立派な研究者だ」という言葉に励まされたことや、藍花は親友のように一緒にいて大好きな思い出が詰まっていることを嬉々と話す海音。
鴨居は、命の恩人と口にする海音。
彼女は海の底からきて、鴨居に出会い、「渚海音」という名前も、彼が命名しました。
特任研究員で、小さな変化にも気付いてくれて、表向きはみんなに姪っ子だと偽って、身を挺して守ってくれたと、鴨居の父親のような態度、接し方に感謝していると言葉を続けました。
家族のような存在である鴨居がいなかったら、自分は今ここにいなかったと振り返る海音。
次に、エニシは海音が海の生物を守る使命があり、地上にやってきたこと、倫太郎と水族館で子供たちに海洋生物と星ヶ浜の今を説明する仕事をした時も、子供たちが星ヶ浜の海を守っていく大人になっていくのだろうと思ったことを伝えます。
鴨居研究所や蓮田トラストのみんなの温かさに救われていることを伝えた海音。
今後はどうするのかとエニシが尋ねた時、海音は、海へ帰ると告げ、鴨居を除いた藍花など研究所の仲間たちは混乱。
次に海音は倫太郎とのこれまでの出会いを振り返り、最初はお互いの第一印象が悪かったけど、関わるうちに頭から離れなくて、気が付けば倫太郎のことで頭がいっぱいなときもあったと話しました。
また、海中展望タワーの建設の仕事の時は、時折見せる、寂しげな表情も印象に残っていることや、焼き芋を買ってもらった時はこんなにも温かい気持ちになったし、このままずっとバスが来なければいいのにと思ったことさえもあった。
やがて、母を家族旅行の途中で、海の事故で亡くした倫太郎のトラウマ。
兄の光太郎からは「お前のせいだ、倫太郎」と責められ続けてきたこと、弟の榮太郎を泣かせてしまったこと、父、太郎とこの件がきっかけで家族間のすれ違いが起きたこと。
しかし、倫太郎が家族のトラウマを抱えていても、自分に優しく接してくれて、遊園地やバーベキューに行ったことを振り返る海音。
徐々に体がもたなくなってきて、日を追うごとにどんどん痛くて、つらくて、研究室のみんなや倫太郎に迷惑をかけたこと、どうにか早くここを去らなきゃと思うようになったと、別れるまでの過去を話します。
倫太郎はどんな時でも、強くて、優しくて自分を守ってくれたと彼の優しさに感謝を述べる海音。
海音は倫太郎に夢をかなえてほしい、幸せでいてほしいと今も願っていると言って、メッセージを締めくくりました。
その夜、倫太郎は家族の榮太郎と光太郎に新しい水族館を建てるべく、星ヶ浜に住みながら、家族と離れて暮らすことを伝えます。
光太郎は経営面で倫太郎を心配しますが、榮太郎と倫太郎は自分たちでカレー屋を営むのも悪くないと案を出すのでした。
同じタイミングで、鴨居は染谷に飲みに誘われていました。
榮太郎が会社を辞めて、自分の進むべく道を歩むことを倫太郎に話し、倫太郎は榮太郎の新たなる旅立ちを応援することに。
そして現在・・・倫太郎は海の家を経営しながら地元の子供たちに兄のように接して過ごしていました。
久々に、倫太郎を訪ねてきた鴨居研究所の一同と、藍花、榮太郎。
倫太郎はふと、海音と別れた日のことを思い出していました。
お互いに強く思っていれば再会できると信じてきた2人。
さらに、2年後・・・
倫太郎は、海音が残したものが少しずつ活かされていく星ヶ浜の様子を仲間たちと共に感じます。
そして、さらに、3年が経過しました。
榮太郎は海外を飛び回り、視察をする仕事がある父、光太郎(志賀丈史)と彼が淹れたコーヒーを飲みながら優しい会話を重ねます。
光太郎は蓮田トラストで社長になり、藍花は蓮田トラストで勤務。
椎木(水澤紳吾)は、大学教授になり、女子大生たちから講義の後に質問攻めにされるほどの人気な教授に。
藍花と可憐(筧美和子)が、海音が研究所と蓮田トラストを掛け持ちして、働いていた偉業を尊敬していると、鶴見(藤森慎吾)がエニシを伴って訪ねてきました。
エニシは蓮田トラストの正社員になりました。
倫太郎は海の家で焼き芋と軽食を販売しながら、ようやく、無事、大きな水族館の建設に成功。
そして、夕方にとうとう、倫太郎は海音と再会。
人間の姿で、これまでと変わらない海音と、倫太郎がいました。
鴨居も、鴨居研究所のみんなも、榮太郎も、光太郎もいて、海音の帰還を温かく歓迎。
海音はようやく「人魚」ではなく、人として、1人の女性として、倫太郎や仲間たち、鴨居と穏やかな日常を送ることを海に、”赦された”のです。
恋はもっとDeepに運命の再会スペシャル感想・みどころ
海音のことを家族であり、1人の仲間として認める、鴨居研究所の仲間や、倫太郎の優しさが心に沁みました。
倫太郎と海音のビデオメッセージは、2人が人間と「個性がある人間でない者」との垣根を超えた壮大な愛が伝わってきて、思い出を話し合い、走馬灯のように日々を振り返る姿に涙が止まりません。
榮太郎と光太郎、倫太郎の仲が深まり、光太郎は親代わりのような接し方で厳しいけど、以前よりはだいぶまるくなった態度で、弟たちの背中をそっと押す様子に優しい時間が流れているなと思いましたね。
Mrエニシ(福山翔大)が撮影した動画はシンプルな内容に、海音が地上で出会ったみんなを愛してきた証が伝わりました。
海音のことを実の娘のように今でも気にかける鴨居の温厚さ、鴨居研究所の海音が普通と違うとわかっていても、寛大な心と理解、無償の愛で支えていく絆が、特別編でも尚、強調されていました。
倫太郎が一途に海音を思い続け、他の女性と恋愛をせずに家族や仲間を大切にする人間性に温かい気持ちになれましたよ。
海音が最後で、倫太郎と再会し、鴨居研究所や蓮田トラストのみんなと普通の人間の暮らしができるようになって本当に良かったです。
海音を何度も抱き上げるくらい可愛くて、海音に愛おしさを感じる倫太郎の人柄にも胸キュンした視聴者さん多いかと思います。
最初はとっつきにくい人だった倫太郎が海を愛し、母や家族とのトラウマを乗り越えて、海音と出会ってから本来の内面に秘めた優しさや繊細さが徐々にあらわれてきて、本当の自分を取り戻していく姿は、倫太郎にとってのシンデレラストーリーのように感じました。
人と同じ見かけだけど、人間じゃない海音に少しずつ歩み寄る倫太郎の行動力は時に毛布のように温かかったですよね。
海音のきらきらした笑顔、海洋生物を愛し、自身も人間じゃないからこそ懸命に、不器用に寄り添おうとして空回りし、倫太郎や仲間たちにフォローしてもらいながら、納得したこたえを見つける奮闘も応援したくなるドラマです。
家族の絆、大人の友情、周囲と違う個性を認める勇気と覚悟、海洋生物と環境問題・・・角度や視点を変えて楽しめるラブストーリーでもありましたね。
海音の正体を探ろうとする者以外は、登場人物のみんなが一人一人、個性的で、優しくて、人への愛に溢れた作品だったと思います。
普通と違う存在を排除する現代社会のなかで、一見、みんなと同じ姿だけど、海の世界で生きる唯一無二の女性を受け入れ、彼女の真っ直ぐな姿勢、行動力、言葉は、人と海洋生物がもっと生きやすい環境に変えたのではないでしょうか。
人間味に溢れており、誰一人も個性が特化した存在を否定しないストーリー性も引き込まれていきました。
海音の純粋さ、少女のような感性、かわいらしくて同性の私でもぎゅっと包み込みたくなる可憐な様子も見どころ。
Back numberさんが歌う主題歌の「怪盗」は、まるで、海音への倫太郎の一途で不器用な愛を表現していて、「君が想像したこともないくらい眩しい世界を見せてあげる」とか、「君は今日も明日も君のままでいいんだよ」という愛に溢れる言葉がこのドラマにぴったりで、毎回泣かされました。
海音と倫太郎の本当の愛の物語はこれから先もずっと続くし、今日の特別編が、「終わりのはじまり」なのではないかな?恋ぷにロスになってしまう特別編でした。