まんぷく 第150話のあらすじ
まんぷくヌードルは、古い世代にはなかなか受け入れ難い商品だった。
そのことに気がついた立花福子は、頭の柔らかい若者達に向けてまんぷくヌードルを売り出してみてはどうかと萬平に提案する。
福子の話を聞いた萬平は、歩行者天国が若者達が求める自由の象徴だと考え、そこでまんぷくヌードルを売り出すことを決めた。
まんぷく 第150話の感想
鈴の生前葬は、無事に終了しました。
最初はどうなるかと思っていた萬平さんと福子でしたが、終わってみて意外と良いものだと実感をしていました。
鈴が生前葬を提案した時、すぐに賛成したのは源と幸の2人。
2人は生前葬がいいものだと知っていたのかと萬平さんは福子に聞きますが、単に面白がっていただけと福子は返します。
このやり取りから、福子の頭に“何か”が降りてきました。
この“何か”は、後にまんぷくヌードルの大ヒットのきっかけとなります。
生前葬が終わった翌朝。
思い残すことも無くなり、清々しい気持ちになった鈴は、忠彦さんが描いてくれた絵のように、観音様になることにしました。
朝の食卓で、萬平さんと源は仕事の話をしています。
今までなら間髪いれず指摘してきた鈴ですが、今までとは違います。
ただ、全く指摘しないというわけではありません。
さらに、鈴の指摘は、話を良い方向へと導きます。
鈴は、自動販売機でまんぷくヌードルを売るということは、その場で立ち食いをするということであり、その行為は行儀の悪いこという考えを持っていました。
逆に幸は、立ち食いできることがいいと思っていました。
古い世代と新しい世代。
考えの2分に、福子はこれまでのことを思い出しました。
そして、ずっと頭にあった“何か”が形になったのです。
まんぷくヌードルの購買層は、主婦や仕事をしている大人達をターゲットにしてきましたが、歩いて食べても行儀が悪いと思わない、頭の柔らかい若者達に向けてみてはどうかと福子は萬平さんに提案します。
源は、大学に自動販売機を置いてみてはどうかとさらに提案します。
萬平さんは、福子と源の話を聞き、手に持っていた新聞に書かれていた歩行者天国に目をつけました。
この頃、歩行者天国というものはとても珍しいものでした。
学生運動で大人への反発をしてきた若者にとって、歩行者天国は自由の象徴のようなもの。
まんぷくヌードルもまた、既成概念が取っ払われた自由の象徴のような商品です。
歩行者天国でまんぷくヌードルを販売することはすぐに社員にも伝えられ、早急に許可を取る手続きが取られました。
萬平さんから話を聞いた世良さんは、テレビや新聞のニュースになるよう宣伝の仕事を請け負ってくれることになりました。
福子と鈴は、まんぷくヌードルを歩行者天国で売り出すことを香田家で報告をします。
“道路で歩きながらまんぷくヌードルを食べる”…克子もタカも驚きます。
まだまだ若いと思っていたタカですが、タカにとっても、今回のまんぷくヌードルの販売方法は驚くようなことでした。
忠彦さんと純也、芸術家達は、面白そうと疑う素振りもありません。
ただ、そこでもまんぷくヌードルが売れなかったら自分のデザインのせいだと、純也はまた泣き出します。
そんな純也を、鈴は観音様のように宥めます。
歩行者天国でまんぷくヌードルを売り出す許可が取れました。
歩行者天国には1万人の人が集まることが予想されています。
用意するまんぷくヌードルは1,000個。
掃除係に、100人の社員の準備も整っていました。
まんぷくヌードルが売れることはいいことですが、あちこちにゴミを捨てられては、まんぷくヌードルのイメージダウンに繋がってしまいます。
今回のまんぷくヌードル販売には、まんぷくラーメンの時に手伝うことができなかったタカも手伝ってくれることになりました。
幸も、大学で歩行者天国でまんぷくヌードルを売り出すことを宣伝してくれたそうです。
鈴の生前葬がきっかけで、皆、優しい気持ちになり、ここのところ喧嘩ばかりだった萬平さんと幸も仲直りをしたようです。
萬平さん、福子、源、幸は、まんぷくヌードルが売れるようにと、観音様・鈴を拝みます。
歩行者天国まで1週間。
萬平さんは今回の歩行者天国のアイデアといい、福子がいなければここまでこれなかったと感謝をします。
そんな萬平さんは、あることを決めていました。
今回、まんぷくヌードルが話題になって、売れるようになったら、萬平さんは仕事を1~2ヶ月休み、福子と旅行に出かけたいと思っていたのです。
旅行と言っても世界の麺を食べ歩くようですが、初めての旅行、そして、萬平さんがこれからも発明家であるための旅行と聞き、福子はとても嬉しそうです。