まんぷく 第98話のあらすじ
立花萬平は、“誰でも家で作って食べれるラーメン”を作ることを決めた。
そのラーメンの名は“即席ラーメン”。
萬平は、泉大津で塩とダネイホンを一緒に作った岡幸助と森本元の力を借り、自宅の裏庭に研究所を建てた。
ラーメン作りに必要な道具を揃え、いよいよ本格始動。
4日間スープ作りに励み、できあがったスープの試食がされることとなった。
まんぷく 第98話の感想
“誰でも家で作って食べれるラーメン”を作ることを決めた萬平さん。
そのラーメンの名は“即席ラーメン”。
萬平さんは研究所を自ら設計し、本格的にラーメン作りを始めることになりました。
萬平さんが研究所を作ると決めてから2週間。
福子が裏庭に行くと研究所ができあがっていました。
福子は研究所を見て驚いていましたが、この2週間1度も裏庭を覗くことはなかったのでしょうか。
研究所作りには、塩軍団の岡さんと森本さんが手伝いに来てくれていました。
泉大津ではふんどしで塩作りをし、白衣を着てダネイホンを作っていましたが、今はスーツがびしっと似合う青年になっていました。
2人が萬平さんと一緒に仕事をするのは8年ぶりのことです。
岡さんと森本さんと同じ会社に勤める茂るは、当然、2人が萬平さんを手伝っていることを知っていました。
しかし、茂は手伝いをすることができません。
タカの妊娠がわかり、仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰ってくることを鈴と約束してしまったのです。
そんなタカはつわりがひどい様子。
茂はタカのことをとても心配していましたが、萬平さんのところに行きたい気持ちは変わってはいませんでした。
研究所ができあがった萬平さんは、寸胴とコンロを買いに商店街に出かけました。
池田信用組合の元理事長が寸胴とコンロを買いに来たというだけでもふる道具屋の店主は驚いたことでしょうが、ラーメンを作ると聞くと、蔑んだ雰囲気を見せました。
そんなことなどお構いなしの萬平さんは、リヤカーに寸胴とコンロを乗せ研究所へと帰ります。
道行く人が萬平さんを見ています。
萬平さんは日本中の人に“萬平印のダネイホン”で知られていました。
その後、組合の理事長として池田の町を8年も支えてきたのですから、池田の人達が萬平さんのことを知らないはずがありません。
そんなすごい人がリヤカーに寸胴とコンロを乗せ歩いているのですから、注目が集まるのは当然のことでした。
萬平さんが研究に励む中、研究所を建てたこととラーメン作りの道具をそろえたことで萬平さんの退職金の半分が消えてしまい、福子は深いため息をつきます。
しかし、萬平さんにどんどん突き進んで欲しい福子は、自分でどうにかしなければいけません。
福子はとにかくパーラー白薔薇で働かなければいけないのです。
出勤の時間になった福子は、萬平さんの声をかけようとしたのか裏庭に向かいました。
萬平さんはちょうど、商店街に鶏ガラの買出しに行くところでした。
商店街に行くなら一緒に…と福子が言うと、萬平さんはリヤカーに福子を乗せて送ると言います。
「“僕の”リヤカー」と言われると何かかっこいいもののような錯覚に陥りますが、車ではなくリヤカーなのです。
当然福子は断りますが、結局は萬平さんが引くリヤカーに乗り出勤することになりました。
道行く人が福子と萬平さんを見ています。
だけどやっぱりお構いなしの萬平さん。
萬平さんのハートは一体どうなっているのでしょう。
萬平さんは、もうすぐ50歳にもなるのに仕事もしないでワガママを言っていることをとても心苦しいと感じていました。
萬平さんの気持ちを聞いた福子は、新しいラーメンを作ることが萬平さんの仕事だと言います。
今は直接的に収入にはなっていませんが、成功をすればそれは大きな収入に繋がります。
そう考えるとこの過程は立派な仕事です。
福子をパーラーまで送り届け、萬平さんは鶏肉屋であるだけの鶏ガラを購入しました。
あるだけの鶏ガラと言われれば、鶏肉屋の店主も萬平さんが何を始めるのか気になるのは当然のこと。
ラーメン作りをすると聞いた鶏肉屋の店主はやはり驚きました。
萬平さんが鶏ガラを購入し終えた直後、ふる道具屋の店主と萬平さんの噂話をしていた婦人が、再び萬平さんを見かけると、一緒にいた他の婦人達にラーメン作りを始めるのだと耳打ちをします。
婦人達は、萬平さんのことを組合の理事長としか見ていませんでした。
だから、萬平さんのことを落ちぶれてしまったと言います。
本当の萬平さんを知らない人はそう言うのです。
ただ、本当の萬平さんを知る鈴も、「落ちぶれてしまった」とつい最近言っていたばかりでしたが…。
しかし、どうであれ、これが萬平さんの本来の姿。
心配なのは、この噂話が尾ひれはひれついて広がらなければということです。
鈴が1人で立花家にやって来ました。
しかし、声をかけても誰も出てきません。
裏庭に回った鈴は、研究所を見つけます。
研究所の中を覗くと、頭に手ぬぐいを巻き、寸胴と鶏ガラと格闘をしている萬平さんがいました。
そんな萬平さんを見て、切ない・やりきれない・情けない気持ちになった鈴は、声をかけずに帰ってきてしまいました。
鈴が抱えた思いがどんなものなのか、見てきたらわかると聞いた茂は、見るだけと研究所に向かいました。
茂は研究所を見ただけで嬉しそうです。
中を覗くと、必死な姿の萬平さんが目に入ってきました。
そんな萬平さんを見た茂も真剣な眼差しに変わります。
そこにやって来た福子は、茂と一緒に萬平さんを見ると、あんな顔した萬平さんを久しぶりに見たと言います。
茂も同じように感じていたのです。
翌日。
克子・忠彦さん・タカも研究所を見にやって来ました。
萬平さんはスープを作る研究を重ねているところでした。
4日間スープを作り続け、最初の結果が出たのか、試食会が開かれます。
生姜で臭みを取り、醤油とみりんで味を調えたと説明をしながら、萬平さんはスープを器に注いでいきます。
ラーメン作りはダネイホン作りにやっぱり似ています。
ダネイホン作りの試食もいつもドキドキするものでした。
そして、試食タイム。
香りはいい様子。
そして味見した結果…なんと明日へ持ち越しです!
明日の「まんぷく」が待ち遠しくて仕方ありません。