まんぷく 第99話のあらすじ
立花萬平は建てたばかりの研究所でラーメンスープを作った。
早速、福子や母・今井鈴らによって試飲されることとなった。
しかし、“美味しくない”という票が入る結果となり、萬平は次のスープ作りに励んだ。
1週間後、次のスープができあがり試飲さるも、“美味しくない”という票が入ってしまう。
今のままでは世の中をひっくり返すラーメンは完成しない。
妥協を許さない萬平はさらなるスープ作りの研究に励んだ。
そんな中、相談があると義兄・小野塚真一が研究所やって来た。
まんぷく 第99話の感想
研究所ができあがり、萬平さんのラーメン作りは本格始動しました。
巷では、理事長だった人が落ちぶれてしまったと噂されていましたが、萬平さんは周りの目など全く気にしていません。
早速、研究所で作られたスープが試飲されることとなりました。
昨日の第98話から今日の第98話へと結果が先送りとなり、視聴者は今日を迎えるのをとても楽しみにしていたことでしょう。
果たして、福子・鈴・克子・忠彦さん・タカの味見の結果は…
克子と忠彦さんは美味しいと言ってくれました。
タカはつわりのせいで味見どころではありません。
鈴は、美味しいとは思わない…、味しくないと言います。
鈴が美味しくないと反対の意見を言うと何だか裏がありそうな気がしますが、福子も“美味しくない”という方に一票を投じました。
今回萬平さんが作ったスープはよくある味で、何度も飲みたくなるような味ではなかったのです。
萬平さんの目指すラーメンは世の中の人がびっくりするラーメン。
ということは、この程度の味で満足をしていてはいけないという程度の味なのです。
ショックを受けた萬平さんは台所へと消えていきます。
新しくスープを作るために、萬平さんは再び鶏肉屋さんを訪れました。
萬平さんは鶏丸ごとを注文します。
鶏ガラだけでなく、もも肉や胸肉も試してみたかったのです。
もも肉・胸肉となると出費は大きくなりますが、ここで妥協をするわけにはいきません。
パーラー白薔薇では、福子はウエイトレスとして仕事に励んでいました。
福子を心配して来てくれたトシちゃんとともに、マスターもしのぶさんも金銭的なことを心配してくれます。
福子は、退職金も半分あり、自分のお給料もあると言います。
その話を、第98話で萬平さんを噂するあの婦人も聞いていました。
何というタイミングでいつも居合わせるのでしょう。
この婦人、少し注意しなければいけないような気がします。
福子達の話を聞いた婦人は、福子が強がっているだけだと言いました。
一緒にいたほかの婦人達も、ダネイホンは昔のことで、理事長だった人が客商売をして上手くうまくいくはずがないとバカにした雰囲気です。
萬平さんの底力はこんなものではない!と思うと悔しくなってきます。
萬平さんはスープ作りに没頭し、福子は家計をやり繰りし、1週間後、次のスープができあがりました。
第2弾目のスープは胸肉で出汁を取りました。
香りは前回の鶏ガラ同様良いようです。
早速試飲です。
味見の結果は、克子と忠彦さんは前回より美味しいと言います。
福子も今回は美味しくなっていると言います。
しかし鈴は、美味しいとは思わないと言います。
それどころか、前回の方が美味しかったと言う始末。
鈴の言い分に裏があるのではないかと克子も感じたのか、萬平さんにラーメン作りを止めさせたいだけではないかと聞きます。
だけど、誰よりもスープ作りに真剣に向き合っていたのは鈴でした。
2回目で世の中をひっくり返すような味ができるはずがないと鈴は言います。
本当にその通りです。
第94話で出てきたラーメン屋台の店主は10年もかかったのです。
料理経験なしの萬平さんがたった2回で成功するとは考え難いもの。
鈴の率直な言葉は、福子にもきちんと届きました。
福子も前言撤回し、この程度の味なら飽きられてしまうと意見を出します。
萬平さんはまたショックを受け、台所へと消えていきました。
1人でも美味しくないと言えば作り直すと言ったのは萬平さんなのに、ショックを受けて台所にフェイドアウトする姿がまりにも可笑しく、思わず笑ってしまいました。
研究所作りを手伝ってくれた塩軍団の岡さんと森本さんもスープの味見をします。
岡さんと森本さんも美味しいと言いましたが、満場一致で美味しいスープを作るために萬平さんは妥協をしません。
そんな萬平さんの姿を見て、塩作りもダネイホン作りも妥協しなかったことを2人は思い出していました。
ただ、萬平さんは根を詰め過ぎてしまうのです。
福子はそれが心配でした。
福子が心配する言葉を聞いた岡さんと森本さんは、自分達も手伝うと言ってくれました。
これで福子の心配も少しは軽減することでしょう。
そんなところに、真一さんがやって来ました。
真一さんはお正月ぶりです。
萬平さんの姿を見た真一さんも、ダネイホンを作った頃に戻ったようだと言いました。
皆思い出すのでしょう。
真一さんは福子と萬平さんに相談があってやって来ました。
真一さんは再婚を考えていたのです。
相手の女性とは友人の紹介で知り合い、この人なら咲も許してくれるのではないかと思える相手でした。
咲が亡くなって17年になるそうです。
福子は再婚の話を聞いて複雑そうな顔をしましたが、17年も1人の生活を貫き、その年月を乗り越えてやっと再婚したいと思えたのなら、祝福すべきです。
たけど、真一さん自身どうしても踏み切れずにいたのです。
咲が亡くなった後も、真一さんは福子や萬平さん、鈴、香田家と親戚であるという思いがありました。
そのため、この再婚も皆に祝ってもらえないのなら諦める覚悟でいたのです。
真一さんにとって皆は本当の家族でした。
真一さんは、福子に彼女に会って欲しいとお願いをします。
福子は、咲と真一さんが交際していた時に真一さんの品定めをし、この人なら咲の旦那さんにと見極めた経験があります。
そんな福子なら、しっかりと彼女を見極めてくれることでしょう。
それから2日後。
パーラーにて、真一さんから再婚相手となる本城好美という女性を紹介してもらいました。
福子が子供のことを尋ねると、ややマシンガンのように好美は話し出します。
賑やかというか騒がしい彼女は、咲と似ても似つきません。
悪い人ではないのでしょうが、真一さんはどうして咲と違った感じの女性を選んだのでしょう。
真一さんは嬉しそうですが、何だかちょっと心配です。
福子も内心どう感じていたのでしょうか。
そして、何よりも真一さんの再婚を鈴が知ったらどうなるのでしょう