南くんが恋人最終回あらすじネタバレ
お互いを思う気持ちが益々、強まる、南浩之(八木勇征)と、堀切ちよみ(飯沼愛)。
「ねぇ南くんこの時私が何考えていたかわかる?大好きな人を心から尊敬できるって、幸せだな私は。この時間が執行猶予だとしたら、神様ありがとうって思った。2人で生きた気がした。幸せを沢山感じたよ。南くんが消えることは怖くて怖くて、震えて壊れてしまうんじゃないかと思って・・・一番怖いのは南くん。強くあろうとしているんだなって。なにが言いたいかというと愛しているってこういうことなんだ。私もこの時自分より南くんが好きだった。」
「あ、もしもし、想田先生のお宅でしょうか?」
南浩之の父、晴幸はとある知り合いに電話をしていました。
浩之の亡き母、薫子(八木亜希子)が亡くなる前に関わっていた人物です。
朝、ちよみと南は微笑ましい会話をしていました。
「南くんどうしたの?」
「最近太って運動不足な気がして。俺がちよみの体でどこが好きか知ってる?どこだと思う?俺が一番好きかも。」
「目かなとか言っても自信ないし。どこだと思うとかなんか親とかおじさんっぽいよ」
「頭、つむじ。ちよみはぎゅっとするとつみじがあるんだ。可愛い」
「まじで?」
「小さくなってからはあんまり見てないな。」
「え??見る?見たい?」
「見たい!」
「あー懐かしい、可愛い、よしよし」
「なんか切ないね。南くんが小さくて私が大きくて」
「これから起きたことくよくよしないで」
堀切家のちよみの義理父、信太郎(武田真治)、母の楓(木村佳乃)、祖母、百合子(加賀まりこ)の前で、姿を見せた、浩之。
南はすっかり堀切家の一員に。
「じゃあ、いただきます。」
堀切家の朝食は、餃子。
「南くんすごく美味しそうに食べてくれるね」
「拓真、最近、部屋来ないね」
「新婚さんみたいなもんだよ。いきなり部屋入ってチューとかしたら」
「新婚さんみたいねほんと」
「で、朝はチュー何回したの?」「
「4回です。」
「南くん、答えるな(笑)」
「南くんずっとこの家に暮らしていていいのよ。」
「この家族は元々変な家族だから小さくていいのよ。家族なんてもんは自分でつくるもの。こうでないといけないのはくっだらないでしょ?」
みんな南くんが死んでいるなんて考えたくなくて、なかったことにして過ごしていた。
実際決まったわけではないと思うし・・・。
「分からない。証明されていないけどよくわからない」
「よくわからないあり得ないことが起きているんだね。ああでもあんまり考えたって悲観的になったってしょうがないんじゃない?」
百合子も南の「余命」の可能性について戸惑いながらも明るく励ましていました。
ちよみの部活の顧問、山高(光石研)の妻、久子(室井滋)にも、その姿を戸惑いながらも受け入れました。
浩之は堀切家で夜、線香花火をしている時、自身の体が透明に透けている変化をちよみたちに言えずにいました。
ある朝、浩之の父、晴幸(沢村一樹)が堀切家を訪ねます。
「昔お世話になった方で想田先生がいる。その人に相談してみたんだ。浩之の知られたくない気持ち理解している。でも親としてなにもせずにいるってのはできないんだ。調べてもどうなるのかなにがわかるのかわからないんだけどそれでもなにもせずにいるってのは。会うのはその先生一人だけ。他には誰も入れないって約束してくれた。勿論発表もしないし記録も残さない、そう約束してくれたんだ。どうだろうか?浩之。」
昔、お世話に似合った大学の教授に、浩之の事を調べてもらおうと提案する、晴幸。
「わかった。お父さんの言うとおりにする。お父さんを信じる。」
「そっか、そっか、うん、わかった。ありがとう。」
「なんでありがとうとかこっちのセリフだよ。」
「ちよみさんも一緒に行ってくれるよね?」
「はい」
ふと、晴幸のお腹の音が鳴り、堀切家のみんなと、浩之は爆笑します。
「どうやって話そうか緊張して、ロクに何も食べていなくてすごいいい匂いがして、ああカッコ悪いな」
そこで、浩之は父やちよみ、堀切家のみんなの温かさに支えられ、検査を受けることにしました。
検査を担当する想田(升毅)。
「では・・・!」
小さな浩之を掌に乗せ、検査が始まりました。
待合室で不安なちよみの手を晴幸がそっと寄り添うように握ります。
「そっか、今調べてもらってるのか。」
「小さい南くんにあった時、ちゃこさん変だったね」
「私、3歳の時に母を亡くしてて。ずっと忘れていたの。母が亡くなった時の事。理解できないじゃないですか、小さかったし。3歳の時来てくれたんですよ、母が。父に話しても誰かに話しても信じてもくれなかった。でもちゃんと覚えているんですよ。母のこと、南君を見て話を聞いて、お母さん来てくれたって思った。」
小さくなって母が来てくれたような気がしたことが3歳の時にあったと自分と母のことを話す、久子。
「そうか、そうなるのか」
「南くんの命が・・・ってことだよね。」
「ごめんなさい私!」
久子は慌てて謝ります。
検査室で晴幸の手にそっと寄り添うように手を重ねる、ちよみ。
「情けないや…さっき、わかった信じるって言った時の浩之の顔、大人の顔だった。それがちょっと怖かった。なんだか」
「ありがとう、南くん君に会えて良かった。」
「さようなら」
「うん。またな」
「うん、気を付けて。」
「おうって言い方南くんそっくり。」
「じゃーんケーキ買ってきたよ。」
「小さい頃夢だったんですよ。自分と同じ大きさのケーキ食べるやつ」
検査終了後、浩之はちよみにリクエストします。
「南くん食べる前に話してくれる?」と百合子。
「結論から言うと何も分かりませんでした。つまり理論上僕はもう存在していないっていうことです。」
「それって」
「皆さんに前にお伝えした通り。僕は実際もう死んでいる、そういうことです。でもすっきりしました、ちゃんとそれがわかって。」
堀切家のみんなは胸が詰まります。
「ケーキ食べよう、暗くなりたくないから。ケーキ食べたいでしょ?」
「あ、ばれてます?美味い!」
堀切家のみんなでケーキを楽しむものの、浩之には刻一刻と「その時」が迫ってきていました。
席を外してちよみをフォローする、楓。
「ちよみ大丈夫?」
「大丈夫なわけないよ、南君が一番悲しいよ、あんなに明るくしてさ、私が泣いているわけにいかないよ」
「そうだね」
「戻る!一緒にいる時間もったいなから。」
ちよみを温かくハグしてフォローする、楓と母の優しさを受け取ったちよみ。
登校すると、クラスメイトに、浩之は自分の正体を明かしました。
「今までごめんなさい、ちよみに守ってもらっていました。」
「大丈夫なのかお前」
「お前誰だっけ」
「あ、江藤です。」
「色々考えていることがあるんだ。チームで。」
江藤の次に会わせたのは、南の大学のバスケ部のコーチをしている、佐川美鈴(武田玲奈)。
美鈴とは南を巡って恋の火花を散らしていた、ちよみ。
ちよみが15㎝になった浩之のことを話してから、彼女はちよみへの態度を改めることに。
「ごめん、私あなたに酷い事言ったよね。ごめん、ごめんなさい。なにか奢らせて」
「凄い高いものです。」
「わかった。私が話している時、南が好きって言っている時、南ポケットにいたんだ。南可愛いね。ねぇ3日ほどお借りすることは?」
「できません」
次に、親友でクラスメイトの奈美(大和奈央)に対面させました。
「奈美ちゃんにお願いがあるんだけど」
浩之は奈美と2人で話し、ちよみに席を外させました。
「すごいね。ちよみ愛されてるね!なにかしてあげたい、ちよみを助けてあげたいけどいいパス出したいけどなにしたらいいかわからない」
ちよみをハグする、奈美。
「ずっと友達でいて。なにかあったら助けて。」
次に手芸部の溝口恭介(今井柊斗)に会わせました。
「初めまして。ちよみのことよろしく」
「それは同じ人を愛した者同士だからかな。」
その頃、ちよみに世界一小さな人間が存在していることが証明されたら、逆立ちで歩くと約束した、ちよみのバスケ部の顧問、山高善三(光石研)。
カラオケボックスの廊下で、逆立ちの練習をしていました。
「山高ちゃんも来るって言っていたけど、教師生命かけてやりたいことがあるって。」
「あんなんで驚かないの?」
「俺、見ちゃって。俺、小さい人間がいたら裸で校庭を逆立ちする。今の約束から裸と倒立を外してくれ。」
「それじゃただのグラウンド10周じゃんか」
山高と久子の店の常連客の、まっちゃん(ワタナベケイスケ)は普段、口数の少ない彼は珍しく話しました。
ちよみと浩之は残り少ない時間を穏やかに過ごします。
「ねぇやっぱり南くんを轢いたトラックの運転手さんが原因?」
「その人のせいでは…多分ないです。ハンドル切ったらしいけど俺のほうへ」
「すごいね。南くんは尊敬する。南くんは幸せだ。ちょっと真面目な話をします。拓真も聞いてね」
「はい」
「大きな地震があった時に、信太郎さんも琢真もいなかった。南くんとちゃこさんも来てみんなでくっついて。翌日、テレビから流れてくる映像は現実とは思えなかった。みんな黙って・・・覚えてる?」
「はい」
「その時、大先生が言ったの。」
「え?私何言ったか覚えてないよ。」
「悲しいねとっても。悲しい事は起きちゃうんだね突然なんの前触れもなく。悲しい事もある、どうしようもないこともある。人間は進歩して悲しいことを止められるようになったし悲しい亡くなり方をする人はどうしてもいる。亡くなり方が悲しいからって、その人の人生を悲しいと思うのはやめよう。可哀想な人にしちゃいけない、楽しく生きたことを思い出そう?それができるのは生きてる人たちだ。そうだなって私その時思ったんだ。なんかね、南君とちよみ見てたら大先生の言葉思い出しちゃった。」
「楓、ほんとあんたは私の娘だ。私の生きる力を南くんにあげたい。そんなことできるわけないよね。南くんあなた強い人だからあえて言うよ。ちよみ」
「はい」
「南君を幸せにしてあげよう。それができるのはちよみ、あなたしかいないから。」
「うん、はい…」
そして、ちよみと浩之はとうとう「お城」へ。
「南くん大好きだよ。」
「ちよみ大好きだよ。」
「ありがとう。」
ポケットに未だ潜む南と、最期の時間を過ごすべく、待ち合わせ場所だった公園に向かった、ちよみ。
「世界中に自慢したい見せびらかしたいな。だって最高なんだもん。わたしの恋人は世界一なんだよ。」
「俺もだよ」
「ああもう言いたい!叫びたい!わたしの恋人は世界で素敵な恋人なんです。南くんって言うんです。世界で一番素敵なんです。ずっとずっとなにがあったって、私の、私の心の中では、南君が、南君が、南くんが恋人!南くん大好き」
「知ってる。ちよみ俺にも言わせて!ちよみ、世界で一番幸せになれー!」
帰宅途中の晴幸は風鈴の音を聞き、息子の存在を感じるのでした。
翌日。
ちよみは朝目覚めて、南が着ていた小さな服だけがベッドの隣にあることに気付きました。
「おはよう!」
「ちよみ、おはよう。」
南の死を悟ったちよみと堀切家は涙を目に浮かべます。
秋がきました。
「南くん秋が来たよ。苦しいよ。ちゃんと生きるからね。そのために南君は小さくなって戻ってきてくれたんだね。でも感じるよ。南くん見ているでしょ。空の上から。・・・南くん、でっか!」
天国の南は体が大きくなっていました。
南くんが恋人?!最終回感想・みどころ
ちよみと南が過ごす短い数日間が、宝石のように輝いていて、心が締め付けられました。
「大先生」こと、百合子の言葉が個人的にとても胸に染み入るように入ってきました。
「悲しい亡くなり方をする人はどうしてもいる。亡くなり方が悲しいからって、その人の人生を悲しいと思うのはやめよう。可哀想な人にしちゃいけない、楽しく生きたことを思い出そう?それができるのは生きている人」
たしかにそうだなととても共感する部分がありました。
第三者から聞くと、とても胸が痛む亡くなり方をした人達は、幸せだったんだな、幸せに生きたんだなって心から思います。
南くんの精一杯生きた様子が画面越しに伝わり、亡くなった家族や友人を思い出して、涙腺が緩みっぱなしでした。
浩之も、事故にさえ遭わなければって思うけれど、南浩之という一人の男の子の人生は、本当にみんなから愛された幸せな人生でしたね。
それだけでなく、実際に起きた大震災を匂わせる場面もあり、地震で全てが失われる事の怖さと堀切家と南家の家族の強い結びつきも感じました。
南の母、薫子も、久子の母も、小さくなっていつでも見守っているんだなと思うと、込み上げてくるものが沢山ありました。
亡くなった人を可哀想な人にしちゃいけない、ほんとそうですよね。
浩之がちよみや堀切家、父の晴幸と過ごしたかけがえのない時間は確かにそこに存在していたのですよ。
少し物足りなかったなと思うのは、晴幸も、浩之が消えてなくなる最後のあの日まで、堀切家で一緒に過ごさせたらよかったのになと思いました。
ちよみたちとの時間と同じように、父、晴幸も我が子と笑い泣く時間がもっともっと必要だったのにな。
堀切家のみんなは温かい家族だから、唯一の肉親の晴幸に気を遣ったのでしょうかね。
浩之も堀切ファミリーと共に、晴幸との時間が過ごせたら良かったのにと、線香花火の残り香のように心残りです。
ちよみと浩之は世界で一番お互いを思いやっている最高のカップルですね。
自慢で最高の彼氏、南くんが恋人と胸を張って言えるちよみも、この世からいなくなっても、ちよみの幸せをただひたすら願う、浩之は、出逢うべくして出会えた2人です。
亡くなっても、どこかで違う姿で、生きている人を思い続けている事実。
今、生かされていること、命がある事、大切な家族や仲間との時間は、いつまでも続かない現実。
南とちよみのような出来事に遭遇したとしても、今を歩いていく大切さが伝わった最終回でした。