ペンディングトレイン~8時23分、明日君と~

ペンディングトレイン9話 戻ってきた生還者たちの現実!萱島(山田裕貴)に異変

ペンディングトレイン~8時23分、明日、君と~9話あらすじネタバレ

「お前らいなくなってせいせいするよー!」

一人、2026年の災害地に残ることを決意した、田中(杉本哲太)に見送られた白浜達。

再びワームホールを出現させて、過去に戻ることができた5号車の白浜(赤楚衛二)ら。

しかし、辿り着いた場所は大災害前の2026年5月1日。

病院の治療を受ける白浜達。

5号車のみんなは、刑事たちに大災害の経緯と大災害前に今、飛ばされてしまったことを説明。

家族との再会を喜ぶ、白浜、紗枝(上白石萌歌)、萱島直哉(山田裕貴)ら。

小春(片岡凛)も、両親と再会し、佳代子(松雪泰子)も、夫(坪倉由幸)と娘と再会。

米澤(藤原丈一郎)は、母親と妻と娘と再会。

茅島(山田裕貴)は自分の家族だけ来ないことで、寂しさを感じますが、弟の達哉(池田優斗)と、美容院の店長、三島すみれ(山口紗弥加)と再会。

「ごめんな、迎えに行けなくて…ごめん。」

兄弟は涙の再会を果たします。

その2人を泣きながら見守る、すみれ。

「未来では大変お世話になりました。白浜さん、畑野さん。こうして戻って来られて感謝、感謝です。じゃあ、さよなら…お元気で。」

「また会いましょうね?萱島さん。」

「何かあったら連絡くださいね!飛んでいきますから。」

そして、萱島は達哉とすみれに状況を説明。

大好物の牛丼をようやく食べる喜び、普通の日常を取り戻した実感を得て、涙する、萱島。

帰宅すると、五十嵐はづきというガールフレンドが達哉にできたことを知りました。

茅島は早速、カットの練習をすることに。

久々に店に入った萱島は気合い充分ですが、ハサミが握れないことと、手の痙攣に気付き、動揺。

みんなで帰る為に電車に乗る直前、落雷と突風に襲われたことを思い出しました。

まさか…あの時…。

刑事の永田(濱津隆之)と、村木(白石凖也)にコンパスが不安定なことを知らせる白浜。

ところが2人は信じてくれません。

白浜、紗枝、加藤、立石(大西礼芳)、小春、和真(日向亘)は藤島の家で作戦会議。

茅島は弟が過去に逮捕されたことでSNSで誹謗中傷を受けていました。

思わず白浜たちは助けたい気持ちが強まります。

直哉と達哉は誹謗中傷をどうするか考え、直哉ははづきとの暮らしをする達哉を思い、自分が離れて暮らすことを決意。

その日の夜、紗枝はすみれから自身が、直哉のガールフレンドではないかと誤解を解きました。

畑野は置手紙を残して出ていきました。

「直哉、右手に力が入らないの。とても仕事に復帰できる状態じゃなくて…一体なにがあったの?」

畑野に萱島の右手の原因を探っていた、すみれ。

畑野紗枝は、自身の電話番号を書いたメモを三島から萱島に渡してもらいました。

白浜は消防士に復帰。

なんと、現場で再会した先輩、高倉(前田公輝)が歩けるようになりました。

「やっと言える…俺はもう大丈夫だから。だから、前に進め…これからもこれからも。」

白浜はようやく、自身が受けた心の傷から立ち直ることができました。

翌日。

茅島はSNSで話題となり、動画クリエイターも萱島を取り上げようとします。

元の日常を過ごしながら、未来で見てきたこと、まもなく地球に起こる出来事について必死に警察や政府に訴えるものの、白浜たちは好奇の目にさらされてしまいます。

また、一緒にワープした6号車の植村(ウエンツ瑛士)が動画クリエイターとコラボ。

再会した玲奈(古川琴音)も仕事現場で、赤石と喋ったことで、赤石の妻から不倫を疑われ、SNSで炎上。

紗枝も元体育教師だった過去を暴かれるなど、5号車と6号車のみんながさらし者に。

そのことに気付き、5号車と6号車のみんなが、「タイムワープした人」と誹謗中傷。

茅島は弟の達哉から、自分達をDVをする父親の元へ置いて行った実母がしゃあしゃあとインタビューに答えている映像を見て、ショックを受けます。

愛されない子供時代を過ごし、自分達の事をタイムループした珍しい現代人として話題になった途端、これ見よがしに金儲けの為にメディアに出演したのです。

米澤(藤原丈一郎)は、田中の長女、美穂(田中美帆)に会って、田中の状況を説明。

「もし父が本当にどこかにいるなら、父が託したこと忘れないでください。」

だからなんとかして助けな…俺ら託されたんだから‥‥。

「戻れなかった人たちの為にも声を上げなきゃ」と立花。

加藤(井之脇海)は、やはり、自分達がタイムワープした真実と原因を蓮見の協力を得て、探る事に。

未来から持ち帰った隕石を手にした物理学教授の蓮見(間宮祥太朗)。

お好み焼きを樋口真緒(志田彩良)の店で食べる、白浜と紗枝。

そこで、真緒が既婚で子供がいることを知りました。

白浜はかつて恋心を寄せていた真緒が結婚したことを切なく思いながらも、「幸せそうでよかった」と喜びます。

一方で、萱島のことを心配する2人。

紗枝と別れてから、コンビニにいる萱島と再会。

「萱島さん、手は?」

「なんかもう商売あがったりだ。」

「一緒に声を上げよう。これから俺達色々動くつもりで…」

「デモデモするの?これから未来を変えよう、おー!って」

「俺達には責任が」

「責任、なんの?」

「みんなを助ける。」

「助からない。」

「まだ12月まで時間はある。」

「それでも助からない。少なくとも俺は…助からないんだ。こっち戻ってきて思うのはさ、戻りたい…あの場所に…田中のおっさんが羨ましいよ。」

「なんでそんなふうに…!」

「それはさ、ここがさ、この世界がさ、最低でクソみたいなところだからだよ!最低だよ…こんなところ…」

「なんで?せっかく今があるのは…なんでそんな死んだ目をしている?」

「なぁ?わかったろ?命が助かったら、救われないんだよ。」

「なら俺が畑野さんを守る。その日が来るまで支える。それでいいのか?萱島さんは本当にそれでいいのか?!」

「さすが…ヒーロー…どうぞお幸せに。」

もしかしたら自分が何かの病気で死ぬのではないかと危惧している、直哉。

直哉は翌日、美容室を出ていくことに。

白浜は勤務先で休憩時間、ネットを見ながらみんなの事を心配。

仕事の指令が入り、すぐに現場へ。

現場に到着するな否や、「あのタイムスリップした消防士」とSNSで晒しものに。

茅島を白浜から事情を聞いて、心配する、紗枝は電話をかけました。

「萱島さんのこと心配です。何かあれば私に言って下さい。」

「悪いけど…俺はもうあんたのことなんて忘れた。あの車両の事も未来どうのこうのもどうでもいい…」

茅島に恋をしていた紗枝、一方で同じように恋心を抱いている萱島もわざと自分がとってしまった態度に複雑な思いを抱いていました。

白浜は仕事をする際に現場へ向かう行く手を好奇心から白浜を撮ろうとする、群衆に邪魔されました。

白浜は行く手を阻み、承認欲求で白浜と写真を撮ろうとする一般人を突き飛ばしてしまいました。

先輩消防士らは気を遣い、白浜は職場で休むことに。

また人を助けられないかもしれないトラウマに襲われます。

そんな白浜を消防局に訪ねる、萱島。

「よう、炎上消防士、わかったか?俺が言っていたことが…それでも声を上げる?まぁ白浜さんは甘いから。またどうせさ」

「わかったよ…萱島さんの言う通り。最低だな、ここは。もう…終わればいい。」

「そうだよな、クソだよな…でもお前が言うな。お前が言うなよ…」

その頃、隕石が2026年に向かって着々と動こうとしていました。

ペンディングトレイン~8時23分明日、君と9話~感想・みどころ

ようやく、ようやく、元の世界に帰り、家族と再会することができた白浜達。

佳代子と家族、米澤に意外と妻子がいたこと、白浜の先輩、高倉が車椅子から立ち上がれるまでになった奇跡…そして、達哉と直哉の再会。

田中の長女、美穂も父が帰ってきてくれることを待ち続けていたし、米澤から父の選択を聞いた時も応援していて、田中も現代に帰れば良かったのにとどれほど思ったことか。

「父が託したことを忘れないでください」って言葉がなんとも切なかったですね。

ところが6号車の植村は、動画投稿者の動画に出演して、自分達に起きたことをネタに。

5号車のみんなの事も、ネット民の格好のターゲットになり、どんどん晒されていく白浜たちが不憫でなりませんでした。

ネットの拡散と共に、佳代子や、紗枝、萱島、玲奈も過去を調べられる「話題の人」に。

植村が余計なことをしなければ…。

茅島はペンディングトレインに乗って、未来へ帰る直前、右手を落雷で負傷。

あの時の後遺症なのか、はたまた、未来の萱島が病気にかかっているのか原因不明ですが、幸せになれずに死んでしまうのではないかという恐怖が伝わってきましたね。

あと、萱島と達哉の母親。

最低の極みとしか言いようがありませんよね!

息子がタイムワープしたことを良い事に、メディアで注目を集め、口先ばかりの「愛している自慢の息子」って。

過去には、あんな暴力的な父親の元に預け、直人とまだ幼かった達哉を訪ねてきたくせに。

彼女にとって息子2人は自分の都合よく振り回す存在でしかないのだろうなと思いました。

さて、勤務中の白浜は、「タイムワープした人」として仕事を邪魔され、また人を助けられないかもしれない不安に駆られていてつらかった。

茅島も自分の右手が動かないこと、もしかしたらみんなより先に死ぬかもしれない「助からない」未来…。

茅島と白浜が共に、「戻ってきた世界はクソ」って共感し合ってしまうラストがなんとも複雑な心境の9話でした。

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