ザ・トラベルナース

ザ・トラベルナース4話 歩と患者のボタンの掛け違い

ザ・トラベルナース4話あらすじネタバレ

「どうして?!」

那須田歩は、過去にアメリカで、患者を救えなかった過去がありました。

その女性患者は歩の心臓マッサージもむなしく息を引き取りました。

そして現在。

「コードイエロー、対応をお願いします」

行方不明の患者を診ることになった、歩たち。

認知症の傾向がないその患者、井上を探す、歩と患者の歩行訓練をしながら、歩と連携をとる九鬼。

「生前、奥様と一緒にいた森林公園にいる可能性があります」

「おお看護師さんどうしたの?」

「無断で外に出ちゃだめですよ。どうしても許可が欲しい時は先生に断ってください。付き添います」

歩と新人看護師のパク・イジュン(キム・ヒョンユル)は、井上を見つけて無事、保護しました。

ある日、西東京総合病院の大部屋に2人の患者、斎藤四織(仙道敦子)と四宮咲良(白本彩奈)が入院して来ます。

「斎藤さんは食物アレルギーなので気を付けてくださいね」

金谷吉子(安達祐実)は、斎藤の体の注意点を伝えました。

「イジュン、もうすぐ推しのコンサートなの。」

「これ、斎藤さんに、どうぞ。」

「ええ?!こんな若い!ありがとう。退院して絶対ライブに行く」

「ファイティンです。」

実は、同室には、近所でもクレーマーとして有名なモンスターペイシェント、四谷純子(西尾まり)も入院しています。

この日も採決に手間取る新米ナース、中村柚子(森田望智)を激しい口調で一方的に失跡し始めました。

「ちょっとあんたなんでよ採血が全然なってない。使えないわね」

「使えないとはなんですか?こちらはナースです。召使ではありません。」

「落ち着いて那須田さん落ち着いて!」

同僚のナース、パク・イジュン(キム・ヒョンフル)が何とか落ち着かせようとします。

しかし、度を越した純子の態度を見かねた那須田歩(岡田将生)は真正面から苦言し、火に油を注ぐ結果になりました。

スーパーナース、九鬼静(中井貴一)が闇に入り、その場は一先ず収めたものの、歩への純子の怒りは収まる気配がありません。

「申し訳ございません、こちらのナースの態度がとても失礼だと反省しております」

その夜。

看護師寮で食事をする歩は、同僚たちに四谷純子(西尾まり)の愚痴をこぼしました。

「四谷さん術後の経過が悪くてさらに入院が延長になって不機嫌になっちゃって」

「不機嫌なのは勝手ですけど、こっちが間違ってないのになんで頭下げるんですか?」

「頭下げて患者が落ち着くなら、いくらでも下げますよ」

「すぐに感情的になる事は成長がみられません」

「あの人近所でも有名なクレーマーなんでしょ?近所とのトラブルもあって村八分らしいよ」

「あんだけキレていれば有名になりますよね」

「あんたの採血が下手くそすぎるけどね」

「すみません」

「そんなにひどいの?その患者さん。」と、土井たま子(池谷のぶえ)。

「最上位クラスのモンペです。モンスターペイシェント」

「下のおむすびでも具についてちょっとしたクレームをいただきました。明太子でクレームを入れてたらことハーフ&ハーフで握ったら満足しておられました。」

「歩ちゃんも見習ったほうがいいよ」

「おむすびと医療を一緒にしないで下さい」

九鬼も四谷からおにぎりの件で苦情を受けていました。

「入院中トラブルが起きないといいけど」

「大部屋でストレスたまる患者さんもいるからね」

「ねぇ四宮さん入院2回目だよね。」

「はい、潰瘍性大腸炎が悪化して戻ってきてしまいました」

「斎藤四織さんは膵がんステージ3か」

「抗がん剤治療で腫瘍を小さくした後、手術する予定です」

そんななか、歩を名指しして、誹謗中傷する匿名コメントが病院の口コミサイトに投稿されました。

それは、「患者を騙して死なせたことがある」という本人も見覚えがない内容でした。

「患者を殺すとかやってないですよ」

「アカウントを特定して情報開示請求したほうがいいわね」

ナース紹介所社長の西千晶(浅田美代子)は歩の状況を冷静に判断していました。

翌日。

「これ那須田さんのことですよね?完全に誹謗中傷じゃないですか、大丈夫ですか?」

患者の四宮は歩を気遣いました。

一方で抗生剤を入れることになった、四谷は不満そうです。

斎藤は抗がん剤治療と手術に対して、気の重さを感じていました。

「抗がん剤治療と手術、今から気が重いのよ。」

「腹腔鏡を使えば体の負担もなく元気に過ごせますよ。斎藤さん頑張ってみませんか?」

「そうですね…はい、考えさせてください」

「吉子さん、院長が学会から戻ったら報告したほうがいいかな。病院からのクレーム強いのよ」

「院長はこの病院を何よりも大切にしているから」

その矢先、あってはならない医療事故が起きてしまいました。

「はい、四谷さんどうしましたか?」

なんと四谷の点滴から血が出ています。

「痛い痛い!あんたたちのせいよ」

「あの、私見ていましたよ。ご自分で触っていましたよね」

斎藤は四谷が自分で点滴を触っていたことを伝えました。

「あんた横から何言ってるの。」

「ねぇ静かにしてもらえませんか?ここ病院なので。おばさんもこんな人相手にしないほうが良いですよ」

一番若い四宮が口を出します。

「斎藤さん、一人身で癌の手術も治療も耐えられないからホスピスに転院を希望されています。」

「え…でも腹腔鏡手術で腫瘍を取り除ける可能性が」

「患者さんの意志を尊重しないと」

なんと、歩が配膳ミス。

手渡された病院食には、斎藤四織が食物アレルギーの発作で苦しみ出しました。

首は真っ赤になり、喘息のような状態です。

「大事に至らなくて良かったです。でもどうして」

「斎藤さんの食事はアレルギー対応になってますが…え?!斎藤さんと四谷さんの食事が入れ違いになってる」

斎藤は海老アレルギーがあり、発作を起こしたことが分かりました。

「患者さんの命に関わる事です、那須田さん」

小山と愛川塔子(寺島しのぶ)から注意を受ける、歩。

「僕は間違えていません。」

ふと、四谷がしょっちゅう、四宮に点滴の件などで、八つ当たりしていたことが思い出します。

「那須田さん、患者さんを疑ってはいけない。インフィデントレポートを書いてください。院長に報告しておきますから、しばらく業務から外れて下さい。」

「でもただでさえ人手不足なのに」

「これは部長命令です」

女子看護師寮では吉子が福美、愛川、中村に言いました。

「歩ちゃんのことをうざいと思っていて恨んでる…ナース」

「私じゃないよ!私は歩ちゃんのことうざいと思ってないよ。」

歩はその夜、看護師寮で九鬼に患者をまたよく診ていないことを指摘されました。

「フローレンスナイチンゲールは看護は観察に始まり観察に終わると言っています」

「ナイチンゲールはもういいです」

「君はその観察を怠ったにもかかわらず自分は間違っていないと言い張るだけのバカナース。」

「なんですか観察って。あのクレーマー患者なら十分観察してましたけど」

「観察する患者さんが違います!」

歩は海外で連絡を取り合う、ドクタークーパーから連絡を取り合いました。

そこには、斎藤加奈のデータが。

翌日、九鬼は斎藤を気分転換に散歩に誘います。

「斎藤さんご気分はいかがでしょうか?少し気分転換に散歩に出ませんか?」

九鬼は配膳を入れ違えた人物が斎藤であると確信していました。

那須田と対面させ、彼女のしたことを向き合わせようとします。

「失礼ですが斎藤さんは那須田歩くんのことをこちらに入院される前にご存じでしたか?」

「いいえ」

「そうですか、初対面の那須田君が手術着だったにもかかわらず、看護師さんとおっしゃいましたね。医師か看護師の判断は困難だったはずですが迷わず判断されて驚きました。」

「もう一つお聞きします。斎藤さん、何から先にお召し上がりになるか意識して決めています?こちらに入院してから、先に斎藤さんは副菜を食べ、その後で主菜を食べられていますよね。昨日は主菜から手をつけていましたね。主菜の海老を食べたことでアレルギーを起こしてしまったんですね。」

「そんなとこまでみているんですか」

「体調に変動はないか気を配っております。」

「何が言いたいんですか?」

「少し前に僕のことを誹謗中傷する書き込みがありました。僕を恨んでいる誰かが」

「私がやったっていうんですか?何のためにそんなことするんです?」

「斎藤加奈さんのお母さんですよね?僕がアメリカの病院にいた時、シカゴの病院で亡くなった。娘さんのことが理由なんですか?」

斎藤はなんと、かつて歩がアメリカで助けられなかった患者、加奈の母親でした。

加奈とビデオ通話していた時、加奈とビデオに映る那須田の顔を見ていた、四織。

「頑張れって言ったでしょ。あなたは加奈に頑張れって言った。もう助からないって言われたのに、頑張れって言われたって。大した病気じゃない、治るからって加奈は言ってたのよ。でもあなた知ってたんでしょ?もう助かる見込みはないって。あとで病院に聞いたらそう言われたのよ。あの子はあなたに騙されてボロボロになって死んだの!最期をどうするか選べなかったあの子の無念がわかる?わからないから私にも同じこと言ったのよ。患者の辛い気持ちもわからないで、頑張れ、治せ?医療の傲慢よ!」

まだ10代だった加奈子が書いた闘病することのつらさと弱音を綴った本音の日記を思い出す、四織。

「つらいもうだけかもしれない死ぬのかな もう頑張れない お母さんごめん」

「患者の気持ちなんてわかりませんよ。頑張れって言って何が悪いんです。こっちは仕事をしているだけなのに逆恨みされていい迷惑です」

「何なのよ。その言い方。ふざけないで」

「そっちこそふざけないでください。患者の我儘に付き合ってられないんですよ」

「うわぁ!あなたがあなたが加奈を殺したの!加奈を返してよ!加奈を返してよ!人殺し!加奈を返してよ返してよ!。絶対に許さない。あなたの過失で殺されかけたって訴えてやるから」

「どうぞ、その時は闘います。訴訟を起こされるようなら対抗します。娘さんのことも何も謝ることはありません。」

「なんてひどい人…」

その後、小山はおずおずと抗がん剤のことを話しました。

「斎藤さんこの間お話しした抗がん剤の件なんですが」

「先生、手術お願いします。私まだ死ねません」

その頃、四谷は四宮に声を掛けました。

「え?音漏れている?うるさいですか?」

四谷に文句を言われると身構えていた、四宮。

「あなた誰推し?じゃーん!こんなことがあってそちゃイライラもするわよね」

「え?急にすごい親近感!退院したらライブ行きたいですよね」

「あなたも手術するといいわね?早く治るといいわね」

なんと、クレームばかり言っていた四谷は根は良い人でした。

歩は斎藤の娘、加奈が母を心配させまいと歩に言っていたことを思い出しました。

「那須田先生、母は私に何かあるとすぐに飛んでくる。体も弱いから知らせたら無理してでも来ちゃうから。母には最期まで元気な姿を見せたいんです。嘘でもいいから、言葉だけでも、頑張りましょうって言ってもらえませんか?ここでは英語ばかりだから那須田さんに元気づけられると頑張れますので」

「なんで恨まれているのかは大体想像ついています。不思議ですね。自分の命は諦めているのに僕への復讐には積極的だったなんて。」

「それが彼女のモチベーションだったんでしょう」

「じゃあ、恨ませておきましょう。それで生きてくれるなら」

翌日。

斎藤は手術を受けることに。

「斎藤さん、ファイティン」

四宮と四谷は斎藤にイジュンと共に励ましました。

「励まされると元気が出るのね」

「そういえば、那須田さんクビになるの?」

「あれは嘘ですよ。患者さんに手術を受けさせるためにそこまでするなんて。あの歩さんもすごいナースです。あ、これ内緒でした。ああー日本語難しい!」

四宮は歩を心配しました。

そんな四宮の不安をイジュンは和らげてくれました。

手術室へ向かう、斎藤に歩は精一杯呟きました。

「頑張ってください」

「歩さん!これ見て下さい。咲良さんが写真を送ってくれました。」

なんと、退院した咲良が送った写真には、同じく退院した四谷純子と斎藤四織と共に、咲良が好きなアーティストのライブへ行き、微笑む姿がありました。

「院長には私から事情を話しておいたから那須田君を守ってくれます」

那須田が斎藤の配膳を間違えた疑惑は無事、愛川のフォローにより、解決しました。

ザ・トラベルナース4話感想・みどころ

これまでのトラベルナースより、とても濃厚で、心がヒリヒリするエピソードでしたね。

病院のクレーマーと言われた四谷純子が白で、一番大人しくて落ち着いている斎藤が、黒でした。

歩がシカゴで看護していた患者、斎藤加奈の母親で、まだ10代の加奈が母に心配をかけぬよう、歩に自分の症状は可能性はもうない状態だけど、せめて母を心配させぬよう、嘘でもいいから頑張れって言ってほしいなんて…。

母親の斎藤四織に歩と加奈との真実がもっと早くに知らされていればよかったなと思うばかりです。

斎藤が娘を「返して」という言葉が胸に刺さるほど、生々しく響きました。

そう言いたくなりますよね。

我が子を歩に殺されたも同然に思う四織にもあえて、厳しい対応をする歩の気持ちも分からなくないですが、かなり言い過ぎますよね。

「患者の我儘に付き合っている暇はない」

我が子を亡くした母親に、なにもそこまで言わなくてもと思ってしまいました。

自分を逆恨むことを生きる糧になればいいと言う、歩なりの患者へのせめてもの優しさを感じました。

そして、退院した四織が、同室に入院していた四谷と四宮と共に、推し活動に出かけ、晴れやかな笑顔を見せているラストは涙が止まりませんでした。

歩を死ぬまで恨みながら生きる人生よりも、斎藤にとって、四谷と四宮が生きる光になってくれた清々しい4話でした。

 

 

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