女神の教室~リーガル青春白書５話あらすじネタバレ
ある夜、採点をしていた藍井(山田裕貴）は、学生たちの成績の悪さに頭を悩ませていました。
翌日。
電車に乗って通学途中の、照井雪乃（南沙良）は、高校生の頃、痴漢に遭ったことを思い出し、過呼吸に陥りました。
男の不気味な息遣いから、当時のことがフラッシュバックした、雪乃。
柊木雫（北川景子）は藍井仁（山田裕貴）ゼミ選抜テストの結果が気になっていましたが、藍井は里崎健一郎（小堺一幾）に翌週まで合格発表をすると報告。
照井雪乃（南沙良）、桐矢純平（前田旺志郎）、水沢拓磨（前田拳太郎）、天野向日葵（河村花）ら学生も発表の延期に疑問を抱いていました。
そんななか、柊木は真中の門にかかっていた鳩のレプリカを見せられていました。
いたずらに関しては悪質な出来事を、柊木に「何かの罪に問えるか」と質問。
すごく水沢がバイト先のマンションにカラスの死骸が落ちていたことを思い出し、向日葵も自転車のサドルに鳥の糞がついていたこと、そして桐矢も何者からの黒い折り鶴が郵便受けに入った不気味な出来事を告げました。
「吊るした奴が作ったのかな？本物そっくり」
「カラスの死骸がマンションの前に落ちていた。でも動物は、刑法でペットであっても物扱いになってしまうの」と、柊木。
法律は解釈が違うことで新たに制定されて２０００個くらいあると教え、六法以外の案件を授業に取り入れてみようと目を輝かせる、柊木。
些細ではあるものの、鳥に関する嫌がらせが連続していて、柊木は藍井にも学生の身の回りで起きたことを相談。
しかし、クールで事なかれ主義な彼は、誰にでも起こりうることが重なっただけ、カクテルパーティー的現象だと取り合ってくれません。
「事を荒立てないで下さい」
いたずらについて考えながら学内の売店に向かった柊木は、そこで雪乃に出会いますが、痴漢被害に遭ったと話す女子学生の声に反応した雪乃は怯えてしゃがみ込み、過呼吸を起こしました。
その現場を通りがかった柊木は落ち着かせるためにフォロー。
「先生は被害に遭ったことありますか？」
「…ないよ」
「良い人生ですね」
背中をさすろうとした彼女の手を振り払う、雪乃。
学生達に藍井ゼミ選抜テストの自己採点結果をリサーチして回る、真中。
すると雪乃は、自身の鞄にも見覚えのない虫の写真が入っていることを明かします。
それはただのいたずらなのかと疑問に思う、雪乃。
その夜、雫は友人の横溝（宮野真守）と、麻理恵（佐藤仁美）に痴漢の案件を担当した事あるかを聞きます。
横溝は被害者が泣き寝入りすることや、どうしてあの電車に乗ったのか？どうしてあの服を着たのかと追い詰められてしまうと現状を吐露。
雫は、「どうして？被害者側が苦しんでいるのに。悪いのは加害者でしょ？」
翌日。
学生たちは、モズ、鳩、カラスに繋がる餌を共通とした嫌がらせは、照井をターゲットにして始まっているのではないかと、疑う真中。
実務演習では、盗撮についての加害者弁護についての議題に頭を悩ませる学生達。
藍井は、ロースクールに恨みを持つ誰かが学生達に向けたものではないか？と疑います。
翌日。
同じロースクールの痴漢の被害に遭った、女子学生に寄り添い、力になろうとします。
その学生は、あの電車に乗らなきゃよかった、自分が馬鹿だったと自分自身に非があると責めていました。
「勉強に集中できない、いつまでもビクビクして…」
雪乃は意を決して電車に乗りますが、過呼吸になってしまい、思わず降ります。
柊木は真中たちから照井の話を聞き、慌てて寄り添います。
「普通にならなきゃだめなんだよ、普通にならなきゃ。若い子を大人が着け狙って、軽い気持ちかもしれないよ？怒るよ、同じ女性として、人として」
「私が怒っているのは自分自身なんです。たった一言、やめて下さいって言えばよかったのに」
「照井さんは強いね。嫌なことがあれば逃げたくなるのに、あなたは向き合い続けている、それで検事になろうとしている、強いよ。日本は性犯罪に対する刑罰が軽すぎると言われているでしょ？明治では選挙権が反映されなくて女性たちが苦しんできた。現代では、沢山の被害者が声を上げてる。今も声を上げ続けている人がいる。法律は生きているんだよ、誰かの思いで変わっていく。照井さん、闘っているのはあなた一人じゃないよ」
雪乃は通学し、みんなに申し訳ないと謝ります。
ようやく彼女の中で真中たちと一歩、歩み寄る気持ちが動き出そうとしていました。
盗撮の件で、ダメってわかっていても行動する、意志の弱さが関係しているのではないかと話し合う、真中、照井、向日葵、桐矢、水沢。
「私も電車に乗るのが怖かった。自分の気持ちだけじゃどうにもならないことがあるのかも」
「話してくれて、ありがとう」と真中は優しく寄り添います。
「定期的にカウンセリングを盗撮をするXさんに提案する？」と桐矢。
「可愛い癒し系な動画を探す」と向日葵。
「じゃあバードウォッチングは？」と水沢。
ここで、ようやく雪乃に素直な笑顔が戻りました。
みんなに心を開き始めた雪乃は、実務演習に戻ります。
藍井はそれに違和感を覚えますが、男性Xを不起訴に持っていくと見解を述べる、真中たち。
Xは盗撮ではなく、のどかな子供達の通学風景を撮っていたと主張。
被害者の立場に寄り添うには犯罪自体がなくなる事、加害者の事も理解して知る必要がある、この加害者がどうすれば盗撮をしなくて済むか、再犯罪が起きないかに目を向けると言葉を続けました。
また、Xには盗撮の意欲を失わせる環境づくりをする事を提案する、真中、照井、水沢、向日葵、桐矢。
「私がこの結論にたどり着けたのは、4人と話し合うことができたからです。先生が出す課題は・・・無駄でもないかな。単位の為です、無駄に越したことはないので」
雪乃はまだ自分の気持ちを素直に伝えられませんが、以前よりは、柊木や真中らに心を開き、踏み出そうとしていました。
藍井は、学院長の守宮（及川光博）から、柊木は試験に落ちたこともあったが、今の授業が彼女自身を物語っていると語ります。
向日葵は、SNSに自分達ロースクールの学生達を盗撮する者がいることを特定。
柊木に相談し、柊木は刑事の風見（尾上松也）に相談。
「この程度だと警察に訴えるのは難しい。学生たちの顔もギリギリ特定されないようにしています」
「ギリギリ？だとしたら、犯人はわざとそのギリギリのラインを狙っていて、法に触れないことを計算して、ロースクールの学生達を狙っている。法に詳しい人物」
そして、真中ら学生たちは藍井ゼミにいられるテスト合格者の発表を聞きます。
天野、照井、桐矢、水沢は合格、真中は不合格。
風見は守宮とロースクールのみんなを狙う何者かの犯行について話し合います。
裁判官は漆黒の法服を身に纏うことがある、SNSアカウント名はカラスを意味する、「クロウ」。
今度は柊木雫に目を付けている写真投稿が目立ちました。
風見は柊木に忠告・・・「犯人の狙いはあなたかもしれません」
そして、柊木の背後に忍び寄る男の影…！
女神の教室5話感想・みどころ
本日は雪乃に焦点を当てた物語。
雪乃は、痴漢被害に遭い、誰にも訴えることをせず、たった一人で向き合うことを決めた結果、誰にも心を閉ざしてしまいかねなかった状態も分かります。
痴漢をされても、声を上げることができず、「あの電車に乗らなければ」、「あの服を着なければ」などと、自分自身のせいだと閉鎖的になってしまう切ない現状。
私も、怖くて声が出せない、触れられたことによる恐怖心、誰かに訴えても、「危機感のない流行りの服装だから」、「あなたに隙がある」と責められたらどうしようと不安になります。
雪乃や他の痴漢された学生が、自分があの電車に乗らなればと後悔する気持ちわかります。
盗撮をテーマに、再犯罪を犯さないためには、加害者側の立場も考える重要性に目を向けた今回の課題。
柊木の言葉「法律は生きている、誰かの思いで変わっていく」というメッセージは、まさにそうですよね。
雪乃の閉ざされた心だけではなくて、法律自体が、人を動かし、犯罪を全く防ぐことができないけど、何かを変えるきっかけができるのではないかと私も思いました。
そして、雪乃の顔がだんだん良い方向に変わってきて、真中や、向日葵、桐矢、水沢とも距離を縮めている場面や、ぎこちなかった表情が笑顔になれた瞬間はホッとしましたね。
雪乃が笑顔で仲間と話し合うことができ、柊木には「単位を取る為」とは言いつつも、自分の痴漢被害の件に耳を真剣に傾けてくれた彼女に感謝している様子が表れていました。
明治時代から長年、闘ってきた女性であることへの理不尽さ、法律の改正を知り、柊木の事を少し信頼できたり、被害者が増えない為には、痴漢の記憶の呪縛に捉われ続けていた雪の自身が変わる為に前進する彼女は、人として誇らしく見えました。
そして、学生達を狙い、根本的には、柊木を狙う謎の法律に詳しい者…。
ロースクールに恨みを持つ者としか考えられないけど、柊木の周りにいる法律に詳しい人物は、麻理恵と横溝。
しかし、ラストシーンで柊木の背後に立つのは男性。
横溝であってほしくないですよね…。
過去に、柊木が裁判官時代に関わって、彼女の判決を不服に思う怨恨の可能性が高いと思うんですよ。
生徒たちの事も知っている、漆黒の法服、カラスを意味する「クロウ」というSNSアカウント…匂います！
次週はその犯人が明らかになるので、守宮ロースクールへの嫌がらせと、柊木がさらに事件に巻き込まれないことを願いたい5話でした。
