トリリオンゲーム8話あらすじネタバレ
トリリオンゲーム社は、ゲーム事業とテレビ事業で収益を大幅に伸ばしていきました。
アニメ部門第1位になり、功刀(津田健次郎)からもお祝いのトロフィーをもらうガク(佐野勇斗)。
彼は10年前のハルがいた頃のことを振り返ります。
功刀や蛇島(鈴木浩介)、桜井(原嘉孝)らと協力しながら、事業を進めていきます。
桐姫(今田美桜)がCEOとなった動画配信サービスのD-REXは、アジアの大手家電メーカーと業務提携し、テレビのリモコンに専用ボタンを設置、月額料金を1年間完全無料にすると、会見で発表。
そして配信好調なトリリオンゲーム社のことを「ベンチャーに毛が生えたような競合他社」と揶揄する。
出席した白虎あかり(百田夏菜子)は、「採算度外視の1年間無料宣言…トリリオンゲーム社への宣戦布告です。」と意見し、場は騒然となりました。
「はいその通りです。我々は数億で投資します。勝つのは私たち。」
「あなたはハルさんに勝ちたいだけでは?」とあかりは食って掛かります。
「配信内容も全て独自でつくっています。ハルさんのわがままは仲間の為のわがままです。」
「あなた、彼が好きなの?」とキリカは皮肉を言います。
「はい、好きです」
「おい、生配信だぞ?」と慌てて注意する、功刀。
「ハルさん、さっきの発言は…」
「嬉しかった。トリリオンTVの為に場を盛り上げようとしてくれたんだな」
「…はい」
本音の思いは伝わらず、あかりはネットで炎上。
「あの発言のおかげでDREXとトリリオンゲームの対立構造になった。」
「トリリオンゲームがDREXに顧客が流れてしまってとられてしまいます」と心配する凛々。
そんななか、ハル(目黒蓮)は話題となった、D-REX社の戦略への一発逆転案として、人気アニメスタジオのポポラの新作独占配信をぶち上げます。
波留とガク(佐野勇斗)で交渉に訪れ、ポポラの監督宇佐美マリ(麻生祐未)は噂以上の、横暴なわがままさが垣間見れます。
「気が変わった!今夜台本直す!」
「なにこの髪型、この状況でありえないでしょ!」
「これ何見て書いた?写真や映像を映すならロボットと一緒よ。」
「噂以上にわがままですね」と凛々。
「若干パワハラ気味…」とガク。
そこへ同じ場所に居合わせた、キリカ(今田美桜)に驚愕。
ハルは、「うちと組みませんか?」
「何よこれ!安住!なにこのゲラ!私の顔が小さくてなんでこんな女の顔が大きいの?この女そんなに有名?」
週刊誌に載った写真に、キリカの写真が自分より大きいことにプロデューサーの安住に文句をつける横暴ぶり。
ハルたちは一旦、商談を終わらせますが、自社ゲームの企画をポポらに持ち込む計画を勧めました。
ハルは次に、キリカを焼鳥ともつ煮込みの店へ連れて行き、商談へ。
「ポポラは私達にノーと言えない。本当は火の車なのよ。監督がヒートアップして予算オーバーして全ての作品が売れてない。ドラゴン娘伝説は2年後にDREXで世界配信される。私の条件を飲むなら、ポポラをトリリオンゲームに譲っても良いよ。ハルとガクが私のペットになるのが条件」
「さすがわがまま娘」
「勝つためには手段を択ばないって黒龍家で教えてもらったわ。つまり条件はのめないってこと?」
「…だな」
その夜。広告収入激減のトリリオンTV。
「実はな、黒龍のじじいが俺と組みたがっているんだ。」
祁答院(吉川晃司)は話を切り出しました。
「ビジネスは遊びじゃねぇ。会社がつぶれれば社員が路頭に迷う。社員やタレントをゴップロの社長として守る必要がある。」
「当然です。上手い話はどんどん受けちゃってください」とハル。
横で2人を水樹風華(あかせあかり)が見守ります。
ところが、祁答院は黒龍のオファーを断りました。
「あとで後悔しても知りませんよ」
「人生はギャンブル…倍率が高い方が燃える」
水樹はそう言って今日の仕事を終えて帰っていきました。
翌日、ハルはポポランへ。
「あのわがままで気難しい彼女はどうですか?金管理もスケジュールもできない天才のコントロール。借金返済のためにスタッフの魂を売るんですか?」
「宇佐美マリはあんなわがままだけど彼女は天才。だから彼女とやってこれた。」
「…わかります」とガクはハルと自分の関係性に似ていると思い、共感。
「いずれにせよ、宇佐美マリとあなたの信頼関係が成り立ったからだ。挫折をしても」
「風の中の少女…あなたの少女時代の実体験がベースになっていますね。」
「知ってるのね。製作費が追い付かなくてね。個人的には完成させたいと思っている。でもその後に宇佐美が企画した映画が立て続けに大ヒット。今更、お蔵入りした私の企画なんて」
「その企画、うちでやりましょう」
「だけどDREXと…」
「絶対作った方が良いと思います。」
ハルとガクの説得に、安住は考えます。
語学を活かし、クライアントに電話したハル。
「…これを、今更?どこの馬の骨かもわからないあんたたちのために…」
「安住さんのためなんですよ。あなたの無理難題を聞き入れてきて…」
「それがプロデューサーの仕事!」
「あなたと安住さんの関係は僕とハル君の関係に似ています。とにかく、借金を返すために魂を売るより、風の丘の少女を作ってください。」
「安住が何言ったか知らないけど、半年で映画ができるわけない!アニメを舐めるんじゃない!」
「世界のカリフォルニアランドと業務提携を組みました。世界の宇佐美と組めるからです。ウォルトは宇佐美マリと仕事をしたいって言っていましたよ。」
「そんなデタラメ…」
「こちらを見てください」
「まさか、世界のウォルト!」
なんとウォルトは、パソコンのリモートで、ハルに軽快に挨拶し、マリと仕事がしたい意志を伝えてきました。
「世界の宇佐美と組めるとわかり、嬉しくてたまらなかったそうですよ。麻里のスケッチを見せてもらって風の丘の少女のワンシーンを描いた。500人のアニメーターがロサンゼルスで待機してマリからの指示を待っている。一緒に最高の作品を作りましょうとおっしゃっています。」
ハルは信じられない事態を飲み込めない宇佐美マリを説得。
「ウォルト、チームカリフォルニアと僕らと、アニメを作りましょう。」
思わず感動して涙した、宇佐美マリは頷くのでした。
「ハルくんどうしてウォルトを?」
「世界のウォルトは写真嫌い」
「来客として通したのですが…」と凛々。
「本当は彼らはバックパッカーだよ。映画を作りたい彼らの思いを叶えた」
「でもばれたら…」と凛々。
「さぁここからは、ガクの出番だよ」
ハルはガクに「仕事」を任せます。
なんと、ハルはバックパッカーを世界の「ウォルト」と称して、マリを騙したのです。
またしてもハッタリです。
作品制作発表当日。
トリリオンゲーム社について、カリフォルニアランドとの業務提携は真っ赤な嘘だと、キリカが真実を告げました。
「…騙したの?」
「安住さんがあなたと映画を製作したいという気持ちは…」
「人の善意につけ込んで嘘をつくいかさまテレビ。トリリオンゲームのこと、会見でぶちまけていい?」
「良いですよ。言いたいこと全部ぶちまけてください」
相変わらず次の考えがあるのか、涼し気な笑顔のハル。
「前置きなしで言っていい?」
「どうぞ」
「トリリオンTVは嘘付きのいかさまテレビです。海外との業務提携は真っ赤な嘘。今回作ろうとしていた映画は私の企画じゃありません。元々ポポラのプロデューサー、安住の企画。安住はクソ真面目で面白みのない女。金勘定はできてもクリエイティブなセンスはゼロ。正直これまでロクなものはなかった。ただひとつだけ、風の丘の少女をのぞいて。風の丘の少女は私達が何者でもなかった時、生まれた。初めてその企画書を読んだ時、心が震えた。何が何でも映画にしたい、絶対にやりたいと思った。だけどどんなに素晴らしい計画を立てても人材と資金を集める裏方がいない限り映画ができない。今まで私達が多くの作品を出すことができたのは安住プロデューサーのおかげ。だから恩返しとして、今度こそ風の丘の少女を実現させます。」
「風の丘の少女公開は半年後です!日本が誇るスタジオポポラとAI技術を使います。詳しい事は当社が誇る最高のエンジニアにご説明いただきます」
ハルはガクにバトンタッチ。
「ではAI技術を生かした映像をご覧ください。AIがラフを制作し、アニメーターの負担を減らします。大幅なスピードアップも見込めます。」
「監督、今回は手書きではなくなぜAIの技術に?」
「安住の為です!」
「今回はスピードアップを監督も重視した上での制作です。トリリオンゲーム社が製作費を支払います。我々トリリオンTVはスタジオポポラの過去作品を一挙配信します。既に多くのスポンサーが名乗りを上げてくれていることもあり、トリリオンゲームは世界の頂点に立ちます。」
キリカは悔しくて出て行きました。
「よかったですね…全て計画通り、」
「DREXとの計画は白紙です」
「私にAI技術の事を会見で話させる目的でバカげたデタラメを」
「配信契約…契約してもらえますよね?」
「あんたも相当、ワガママね」
「はい」
「お金の件は任せる!」
契約が無事、成立しました。
「安住さん、宜しくお願い致します。」
「はい」
安住はマリを笑顔で追いかけていきました。
そして10年後のガク。
「ハルくんにも見せたかったな…」
その言葉に、心苦しい表情を見せる10年後の、功刀。
その頃、キリカの元に、日影(佐戸井けん太)。
「お疲れ様でした」
意味深に言って去るキリカに、日影は悔しそうな複雑そうな顔を浮かべています。
トリリオンTVが国内4社とのDREXが提供したチャンネルよりも規模が大きくなっていました。
「今回はお前が利用された。実は熟した…食べごろだ、彼らを呼びなさい。」
そして、黒龍親子は、ハル、ガク、祁答院をドラゴンバンクに呼びました。
「トリリオンゲーム社をドラゴンバンクで、700億円で買いとるよ。ハル君、君は素晴らしい。蛇島を引き抜き、祁答院を手に入れた。実に鮮やかだ。キリカは私に似て、本当にいいものだけを欲しがるわがまま娘。そして今は君にご執心だ。となれば話は早い。君はキリカと結婚して黒龍家の人間になりなさい。」
トリリオンゲーム8話感想・みどころ
ハルとガクが挑むのは、スタジオジ…ならぬ、スタジオポポラの監督、宇佐美マリ。
昔ながらのパワハラ気質ですが、心根は優しく不器用。
ポポラを立ち上げた時に共に同じ釜の飯を食べてきたプロデューサー、安住との絆はたしかにハルとガクの関係に近いものがありましたね。
ハルは計算高く、まさかバックパッカーを利用して、世界的アニメイターを騙らせるとは。
その計画の裏には、資金不足でお蔵入りした「風の丘の少女」を宇佐美マリが安住と一緒に制作したい夢を諦めさせないため。
ハルは優しいんだかあざといんだか…そこも、二面性がありますが、今、ハルたちトリリオンゲーム社で働く蛇島同様、人を笑顔にさせた事実に変わりありません。
祁答院に一緒に協力することを持ち掛けた黒龍が、失敗してまさか今度は、ハルにキリカと結婚させ、トリリオンゲーム社を7億で買収する提案が驚愕すぎました。
確かに、ハルといる時のキリカはワガママで思い通りに人を操る女ボスというよりも、素顔は可愛くて素直な一人の女の子でしたね。
ハルの前だと過去エピソードの遊園地の時もそうでしたが、素の部分を見せられるのだと思いました。
トリリオンTVは一体今後どうなってしまうのでしょうか。
黒龍のおかげでますます顧客ユーザーが増えたとしても、キリカとの結婚は本当に…ハルにとって正解なのか期待と不安が入り混じる8話でした。